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デューン 砂の惑星PART2のThortaのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.3
 SF小説『DUNE』がドゥニ・ヴィルヌーヴの手によって映像化された。砂の惑星アラキスを統治するアトレイデス家の跡継ぎポールはハルコンネン家の謀略で滅んだ一族へ復讐するため砂漠の民と立ち上がる。最も壮大な叙事詩のpart2!

 3時間見た最後に「ここから始まりよ」と言われた前作、確かに物語はここから始まった。前作の伏線回収と新たなアクションが連続して出てくるので2時間半全く退屈しなかった。というより、もう終わりとかどうでもよくなって、ただただ砂の惑星の世界に身を置くことができる。その没入感は他の映画の追随を許さない。

 前作よりも目線のカメラだったり、一般人の視点にカメラが降りることでアトラクション要素が増えた。画作りは言わずもがな素晴らしいのだが、アトラクション要素が適度に入ることによってコンテンツとしての面白さに磨きがかかっている。その象徴としてサンドワーム・ライドがあるが是非IMAXで鑑賞して欲しい。

 本作でこのシリーズの企画そのものが若手俳優のオールスター映画なのではないかと思えてきた。ヒロインが多かったレベッカ・ファーガソンが存在感ある母親になり、ティモシーの周りをゼンデイヤとフローレンス・ピューが固め、敵役としてオースティン・バトラーが登場する。役者から見ても時代を象徴する素晴らしい面子が集まっていた。

 日本では売れてないようで、まぁストーリーもアメリカの建国神話モチーフぽいし、まず叙事詩というものにあまり愛着が無いのも確か。でも、来年のアカデミー賞総ナメになりそうだから見ていて損はない。part3早めにお願いします 。
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