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デューン 砂の惑星PART2のなおのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.6
2020年代を代表するSF超大作、2年半ぶりの新作。

当初は2023年冬に公開予定であったが、件の俳優組合によるストライキの影響で本国アメリカでは2024年3月1日に公開が延期された。
日本はそこからさらに遅れること2週間後の3月15日にようやく封切りと相成った。

✏️2年半ぶりの新作公開、そして後悔
フォロワーの皆さまが軒並み★4点台、高い人だとMAXの★5つを付ける方もいる中で★3.6という「中の中」な点数を付けるのは大変心苦しいんですが…

本作の鑑賞終了後、「2つの後悔」が自分の心に芽生えまして。

1つは「前作の予習」。
昨日食べた晩メシのメニューすらあやふやな自分が今から2年半も前に見た前作の内容を復習もせずに新作を鑑賞したところで100%「DUNE」の世界観に浸れるか?というとこれは紛れもなく「否」なワケで。

その結果、これまでの物語や登場人物の相関などはあやふや、劇中「なぜそうなった?」と感じる場面や展開が多く、DUNEの世界を100%堪能できなかったのは大変心残り。

ポールの母親って結局何を受け継いだんだっけ?ポールとチャニが袂を分かつことになった理由は?…などなど。

現に映画好きな友人が、現在一部の劇場でリバイバル公開されている前作を見てからすかさず本作を見たらかなり楽しむことができた、と語っていたので、DUNEの重厚な世界観と物語を堪能するにはやはりそれくらいの準備は必要だったということか。

もう一つは「劇場の設備」。
上映時間と自宅から足を運びやすい劇場の立地の都合上、チケット予約できたのが通常版のみで、「まあ仕方ないか」てな感じで本作を鑑賞したわけだけれど

こ れ は 完 全 に I M A X 案 件 だ っ た 。

ホームシアターでは構築不可能な、圧倒的大スクリーンと脳と心臓を揺さぶる大音響で味わうべきこの「DUNE」という作品。
チャニを始めとするフレメンの一族がサンドワームにライドして砂漠の惑星を疾走するシーンや、思わず手に汗握り息を呑むような近接戦闘、そして大スペクタクルで我々を圧倒する驚きの白兵戦。

物語の方はあまり楽しむことができなかった自分だが、このへんのアクション主体なシーンは思いっきり堪能することができた。

通常版ですらこれだけグッと心をつかまれたのだから、これをIMAXで見たらどうなってしまうのだろう。
下手したら失神するかもしれない。

☑️まとめ
DUNEの原作小説が発表されたのは今から半世紀以上前の1965年。
長い歴史を持つだけあり格式高い作品シリーズで、やはりこの世界観が醸し出す魅力を享受するにはそれなりの準備が必要だった。

そんな自分のイマイチ評価とは裏腹に世間の評価は高いものであり、公開から3週間足らずで世界累計興行収入が4億ドルを突破。
日本国内ではオープニング成績の約半数がIMAXからの売り上げとなったらしい。
…やっぱりIMAXで見るべきだったなぁ。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★☆☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★☆☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆

🎬2024年鑑賞数:21(10)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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