原作未読＋前作のおさらいをしていなかったせいで力関係だの人間関係だのよくわからないまま見たが、それでも圧倒的な迫力。地球上にはまだこれだけの風景を見せることのできる場所があるんだな。父公爵を殺された若者が砂漠の民フレーメンに受け入れられて、彼らの救世主となろうとする話で、最初は惑星を荒らす連中をゲリラの立場で撃退するって感じでかっこいいのだが、なんだか次第に彼自身が権力志向になっていくのな。命の水を飲んだからか？ あれ砂虫の体液なんだな。さらに出自の秘密も明かされ、前と同じではいられない。恋人のチャナと過ごす時間もなくなり、ついには立場の正当性を手に入れるため、皇帝の娘と結婚すると言う。目を覆わんばかりの過ちで、この先は多分報いを受けるのだろう。英雄崇拝熱で盛り上がってる会場を後にし、ひとり旅立とうとするチャナさんかっこいいな。女はこうでないとな。
