くわまんG

カッコーの巣の上でのくわまんGのレビュー・感想・評価

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.5
ムショ生活から逃げ出すため、狂人を振る舞ってまんまと精神病院に転がり込んだマクマーフィ。独身38歳の放埒なチンピラ。
そこには様々な容体の入院患者達。マクマーフィにとって彼らは人だったが、スタッフは“症例”として接していた。そのことに気づいたマクマーフィは状況を変えようとし…。

人間の尊厳と自由についてのお話。正義を叫ぶのはアウトローなマクマーフィのみで、他は権力におもねったり他人事だったり。

命のたすきを背負った彼は、観客に向かって永遠に叫び続ける。自由を強奪するのがどれほど容易で、どれほど野蛮であるかを。