ニクガタナ

ゴヤの名画と優しい泥棒のニクガタナのレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
3.5
ヘレン・ミレン目当てで。イギリス映画らしく貧しい市井の人々を描く優しい実話犯罪もの。1961年のお話。関係者が亡くなってから映画化したのかな?こんなナメた態度の被告を裁く優しい法廷模様観たことない。分厚いメガネの主人公ケンプトンが良かった。彼の人となりを表すネタがどれも老いた男の悲哀を感じさせるが、湿っぽくなくて良い。演じたジム・ブロートベントって「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」でサッチャーの旦那さんやってた人ね。彼を弁護する、芝居がかった弁護士も良かった。演じたマシュー・グードが良い佇まい。映画的にどー終うつもり?な展開でなるほど優しい嘘だわ。好みの家族愛自己犠牲話。ケンプトンを支える甘すぎない妻を演じたヘレン・ミレンは今作でも落ち着いた良い芝居で主役を支えてた。
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