予告を観て気になっていたモノ。
その予告とタイトルから、この爺さんが世の中を変えるために、緻密に計算した大胆なトリックを仕掛ける話と思っていたのだが、だいぶ違った。
考えなしの爺さんが、あれよあれよという間になんとなく巧いこといっちゃった系でも無かった。
政治に不満を持つ爺さんと、美術館から国宝級の名画が盗まれた事件が語られる。
実話ベースらしいと言うこともあってか、すべてが収束するタイプの話ではなかった。
いろんな要素が散らばって語られ、伏線になっているようで、それぞれがあまり絡み合っておらず、もやっとした印象になってしまった。
実話を元にしていたとしても、その辺りを誇張して、映画としての驚きを見せて欲しかった・・・が、それも国民性かも知れないけどね。
英国コメディは苦手。
法廷劇が肝となるが、ロジックで正義を裏付けていく王道ではなく、作家でもある爺さんは質問に皮肉とユーモアを交えた返答で笑いを誘う・・・心証は悪くなる一方な気もするがそこも国民性なのかしら。
オチの弱い法廷コントな感じ。
まぁ芝刈り機も勝手に借りたら駄目だろう。