おたしん

ゴヤの名画と優しい泥棒のおたしんのネタバレレビュー・内容・結末

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

クライム映画に属するとも言えるけどハートウォーミングなヒューマンドラマって感じでした。

序盤から優しくとも風変わりで意見を曲げないおじいが登場。
コメディ調で進んでいくから見やすいけどおじいの信念は伝わってきます。
対してのドロシーは堅実で正反対。
(ヘレンミレンさすがすぎました。)

前半はドタバタ劇みたいな感じ。
ほっこりしたり笑えたり。
あらすじとジャケットから読み取れるような雰囲気でした。

でも後半の冒頭チラッと映った法廷シーン。
ここでまさかの泣かされた。

今回の事件に悪人はいませんでした。
有罪か無罪かで言ったら有罪にはなるけど善か悪かで言ったら善にもなる。
自分でリスクを負って人々を助けたいってだけ。
ダークヒーローみたいなもんです。
孤独の解消っていう理由も納得でした。

そんで弁護士の言葉もよかった。
最初は質問も全然しなくて非協力的なのかと思ったけど。笑
芝刈り機の例ね。
やっぱり隣人を愛すべきなのよ。

陪審員もやっぱり国民だった。
彼らが上流階級の人間だったら完全に有罪判決だったと思う。
こういう系の映画だと判事がクソなパターン多いけどそんなことなかったし実話ってのが嬉しくなった。

そもそも真犯人は息子だったっていうプチ捻りもあって良かったしラスト息子も良心で耐えきれずに自白したのも良き。
結局いい奴なんだよ。
そりゃ親があれならそう育つわ。

ほっこり珍事件ムービー楽しめました。
ちょいと泣けて好きでした!


メインの大御所2人はさすがです。
そんで息子役のフィンホワイトヘッド推せる。
『ダンケルク』の子ね、納得。
でもやっぱりマシューグードかっこいい。
あんなちょっとしか出てこないのにイケメンすぎました。
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