磨

もっと超越した所へ。の磨のレビュー・感想・評価

もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)
3.7
デザイナー×ユーチューバー、ギャル×フリーター、風俗嬢×売れない俳優、タレント×お坊ちゃん、なんだか幸せそうな4人の男女。しかし女性目線で描かれた恐ろしいほどテンポの良い会話劇の共通点は、徹底的に“男がクズ”という事。

劇団、月刊「根本宗子」を主催する新進気鋭の劇作家・根本宗子が自らの舞台を基に映画脚本化。クズ男を引き寄せてしまう4人の女性の恋愛模様と、彼女たちの意地と根性が引き起こすミラクルを痛快に描いた恋愛偶像劇。

フォロワー様の高評価で期待値は高まる一方だったけど…いやぁ、なかなかハマった、やはり皆様のおっしゃる通り(笑)
人間模様の描き方がとにかく上手く、作品にグイグイ引き込まれる。クズの応酬というのか、次々に異なるクズっぷりを発揮する4人の野郎どもに笑わせて貰った(そういった経験ある女性は全く笑えないかもしれんけど)

楽しいながらもぐだぐた続いていくそれぞれの物語が徐々にシンクロしていき、最終的には映画と舞台の垣根をも“超越”。このあたりの舞台っぽい仕掛けも良かった。


個人的にはラストがイマイチだったけど、結局はクズ男引き寄せてるというか…そういう事なのよ、と(笑)
磨