Renさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.0

人生初のIMAXで鑑賞。劇場体験という点では今年一番の楽しさだった。それくらい、劇場で観るべき映画だと思う。

今までに観たノーラン作品の中でも最も難解で意味不明だったが、それでも圧倒的な発想と映像表
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

クリストファー・ノーラン監督作品の中では『メメント』『インセプション』と並んで好き。SFの皮を被った、親子愛の物語。

まずは、ここまで美しくかつ恐ろしい宇宙の映像を作り上げたノーラン監督に拍手を。3
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メメント(2000年製作の映画)

3.5

時系列を逆行する編集が特徴的な、クリストファー・ノーラン監督の初期の傑作サスペンス。鑑賞済のノーラン作品の中では2番目に好きな作品で、二度目に観たときはより楽しめた。

「どうやら時系列を逆に辿ってい
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パーフェクション(2018年製作の映画)

3.0

二転三転する脚本が特徴的な、クレイジーチェロ映画でした。

二人のチェロ奏者を巡るサスペンス映画ですが、最初はとても美しくお洒落に始まります。そこからだんだんと狂い始め、中盤でひとつ驚き、映画はサイコ
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パッケージ: オレたちの"珍"騒動(2018年製作の映画)

3.0

小学5年生が考えた悪ふざけ脚本を、大人たちが本気で映画化してしまったような作品。結構好き。

誤って切り落としてしまった男の子のアレを友人達が必死でくっ付けようとする。『ブックスマート ~』を遥かに凌
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ELI/イーライ(2019年製作の映画)

2.0

Netflixオリジナル作品です。ホラー映画が大の苦手な私による鑑賞記録を書いてみたいと思います。

怪しげな洋館、薄暗い手術室、秘密を抱えていそうな医師など、観客を怖がらせる要素を十二分に含んでいま
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グランド・イリュージョン 見破られたトリック(2016年製作の映画)

3.0

素直に2と付けたらいいものを、非常に紛らわしい。前作よりスケールアップはしていたものの、それがそのまま面白さに直結しているかと問われたら何とも言えない。

4人が会場に入り込むスパイ映画のようなシーク
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.5

これぞ娯楽映画!映画だからこそできる数々の壮大なマジックにとても興奮した。劇中、フォー・フォースメンによるショーの場面が3つあり、そこが分かりやすく盛り上がりポイントとなっていたため飽きの来ない構成に>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

4.0

圧倒的な “リアルさ“ こそが魅力の衝撃作です。130分の上映時間が嘘のようなテンポの良さでした。

少年・絆星がボウガンで同級生の首を撃ち抜く衝撃的なシーンで、まずスクリーンから目を背けられなくなり
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ダウンレンジ(2017年製作の映画)

3.5

ずっとNetflixオリジナル作品だと勝手に思い込んでいた。普通に劇場公開されていた。

ワンシチュエーション映画は映像的な表現に制約があるぶん脚本の面白さでかなり良し悪しが分かれるが、この映画は緊迫
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.5

そのあらすじのせいで面白いミステリー映画かと思っていたが、蓋を開けてみたらとてつもなく重厚な人間ドラマだった。

全編通してとにかく暗くて重たかった。尺が長く、加えて画面が暗い映画があまり得意ではない
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青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.5

原作未読で鑑賞したのですが、2時間飽きることなく観られました。タイトルのセンス抜群、画面の青がとても綺麗。

吉沢亮さん、最初はこんなにイケメンなのに友達いない設定はどうなの〜と思ってしまいましたが、
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

5.0

全ディズニー映画の中で最も好きな作品。紛うことなき名作だ。荘厳な音楽にのせて大聖堂の巨大さを印象付けるオープニングで心を掴まれる。最近また見返して、音楽や画面の美しさのレベルの高さに改めて驚く。

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コルドロン(1984年製作の映画)

1.5

ディズニー暗黒期に製作された迷作。オープニングからエンディングまで心の昂りが一切無い稀有な映画。一見の価値あり。

この作品で良くなかった点は、ひとえにキャラクターの魅力の無さだと思う。まず主人公のタ
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ロビン・フッド(1973年製作の映画)

3.0

ウォルト・ディズニーが1966年に他界したのち、ディズニー映画はしばらくのあいだ、俗に言う “暗黒期“ に突入してしまいます 。『ロビン・フッド』も、そんな暗黒期真っ只中に公開された作品。スルーされが>>続きを読む

エスケイプ・フロム・トゥモロー(2013年製作の映画)

2.5

チャレンジングなことをらしたいという気概は分かるけど、そこで止まっている気がします。というか分からなかったです。ジャケのセンスは良いと思います。

「ディズニーランドで無許可ゲリラ撮影」というパワーワ
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

3.5

鑑賞機会を逃していたため、ようやく観られました。これは賛否出るのも納得の作品。この世の全てのドキュメンタリーを無化してしまったドキュメンタリー。

終始動機が不明瞭なプロデューサー、露骨に嫌がるデスク
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.0

これはおもしろい!イマドキにアップデートされた、ヒール不在の青春映画。

主役2人の親友感が最高で、お互いを鼓舞したり叱ったり、喧嘩したかと思えばまた笑い合ったり、羨ましいとさえ思ってしまう。ギャグも
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インセプション(2010年製作の映画)

4.0

初めて観たクリストファー・ノーランの映画。彼の作品が人気なのも頷ける傑作だと思う。

こんなに壮大なアクションを披露していながらも、当の本人達は飛行機で眠っているだけという構図がもう面白い。夢の中だか
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.5

差別を一つのテーマに据えた映画。ブルース・スプリングスティーンを1曲しか知らなかった私でもなんの問題もなく観られた。

移民差別の映画でもあり、音楽映画であり、ある意味家族の映画でもあり、でもそのどれ
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プラダを着た悪魔(2006年製作の映画)

4.0

ここぞ!というときに観たい、というか見返している映画。主演2人の魅力が何より素晴らしい。

KTタンストールの名曲『Suddenly I See』にのせて展開されるオープニングがもう100点で、おしゃ
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暗黒女子(2017年製作の映画)

2.5

女子のドロドロした嫌な部分だけを煮詰めて作ったような映画。これぞイヤミスですね。

途中までは4人がそれぞれ自分の推理 (物語) を披露しているだけなのでストーリーが前に進まず、正直飽きてきてしまうき
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アングスト/不安(1983年製作の映画)

3.5

やっと観ることができた。ホラーでもグロでも歴史的傑作でもなく、まさしく「異常」な珍作。一人の男がある一家を殺害してもたもた処理するのを1時間半見るだけの映画だったが、意外にも飽きずに観られた。

実際
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悪夢のエレベーター(2009年製作の映画)

3.0

ワンシチュエーション?B級風?映画。結構好き。

3回ほど驚かされる場面があり、オープニングからは想像つかないラストに連れて行ってくれた。舞台はかなりコンパクトではあるものの、その中で目一杯無駄なく動
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

2.5

ミニシアターで観賞。雨降るニューヨークの街の美しさにうっとりしてしまいました。

結末には思わず、えっ、と声が出そうになってしまいました。ただそんな展開も、お伽話のように綺麗な映像と次々起こる嘘のよう
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ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

3.5

話題のインディーズ映画、面白かった!パズル的快感に溢れたアイデア勝ちの魅力的な小品として楽しんだ。

序盤は良くも悪くも撮影方法が気になってしまいますが、物語が進むにつれそんなことを忘れるほどストーリ
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.5

まず目を引くのはキャストの豪華さ。予算たくさんあるんでしょうね。笑 シリーズ最高傑作でした。

騙し合いの痛快さそのままに、さらにそこに「泣ける」要素を盛り込んでおり、エンタメとして前作よりさらに一
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

3.0

ドラマ版の流れでちゃんと楽しめた。

詐欺師ものなので、これくらいは騙してくるだろうと高を括っていたけどそれをさらに上回るどんでん返し。
長澤まさみのコミカルな役どころが好きなので、そういった意味でも
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セッション(2014年製作の映画)

3.5

意地と狂気が交わった果てのラストには、問答無用で心動かされた。

個人的に最も好きなポイントは、ずれたシンバルに手をかけるシーン。正反対で忌み嫌い合っているはずの彼らがどこかでお互いを認めていることを
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[リミット](2010年製作の映画)

2.0

究極のワンシチュエーション映画であり、90分間画面に全く変わりばえがない作品。

絶対に逃げられない、助けを待つしか方法がないという閉塞感と絶望感に、エンディングまでずっと息苦しい。
しかし関わる人間
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

4.0

シリーズ最終章の今作。前作 前々作の期待と興奮そのままに、完璧な形で完結させてくれた。「西部開拓時代(1885)、タイムマシン(1985)を押して暴走する蒸気機関車(1885)にホバークラフト(201>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.5

公開当時の人々が思い描く未来の姿に思わずワクワクしてしまう。シリーズ3作の中では最もダークな雰囲気を纏っている今作だが、鉄板の件など伏線はたくさん張り巡らされており、その完成度はシリーズ随一ではないか>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

5.0

むしろ駄目なところが見当たらない。劇中の音楽もいいですよね。

次々と場面が変わり、常に何かしらの事件が起こっています。この一瞬も飽きさせないテンポ感と痛快さが、娯楽映画の名作たる所以なのだと思います
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デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.0

タランティーノ監督の作家性が爆発した一作。全てはラスト30秒のために存在している。

全体の4分の3を監督おなじみの伏線でもなんでもないただの無駄話が占めているため、さすがに長い...と感じてしまいま
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.5

脚本に少々粗はあるものの、演技力と映像の圧力で押し切った作品、というのが第一印象。

なんで?と思うような行動がいくつかあり、犯人に仕留められるべく人物が動かされているような観は否めない。
だけどかな
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

鑑賞から相当な時間が経っていますが今思い出しても良い作品。久々に涙腺が崩壊した。ダメなのは邦題のみ。

高速列車に乗り合わせた人達全員にストーリーがあり、群像劇としても楽しめた。
これはゾンビというア
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