ニクガタナさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ニクガタナ

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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

街の浄化という大義をかざして娼婦を殺し続ける殺人鬼と彼を追う女性ジャーナリスト。うわー、怖い、恐ろしい!すごい引き込まれて夢中になって観た。やっぱし面白い、イラン出身アリ・アッバシ監督作品。2000年>>続きを読む

バハールの涙(2018年製作の映画)

3.5

ISの襲撃で夫を殺され、息子を捕らわれ、自身は性奴隷として売られたイラク クルド民族の女性バハールが、脱走の末女性武装部隊「太陽の女たち」のリーダーとなって戦う - 息子を奪い返す為。実話から着想され>>続きを読む

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)

3.6

サウジアラビア初の女性映画監督による、イスラム少女の生きる道。鑑賞中ずっとイライラ。他国の文化に憤ってどうすんだとは思えども、気持ち悪い。少女目線で描かれる男尊女卑でバカバカしい戒律や風習に同情しかな>>続きを読む

プロジェクトV(2020年製作の映画)

3.4

原題「急先鋒 Vanguard」がなぜ「プロジェクトV」になるのやら。そんだけいまだにみんな「プロジェクトA」が好きなんでしょうね。民間の国際特殊護衛部隊 Vanguardによるイギリス、アフリカ、中>>続きを読む

プロジェクト・イーグル(1991年製作の映画)

3.4

原題に「2」ってあるぞ?と思ったら、未観の「サンダーアーム/龍兄虎弟」の続編なのね。冒頭のつかみのシーンは「インディ・ジョーンズ」みたいなのをやりたかったのかしら?国連の命を受け、美女3名とナチスがア>>続きを読む

プロジェクトA(1983年製作の映画)

3.5

名作の誉高い、1900年代イギリス統治下香港設定のアクションコメディ。軍隊青春モノに似た対海賊 警察官成長ドラマ。立体的でキレのいいアクションは楽しめるが、ジャッキー自身による自分の見せ場満載の脚本は>>続きを読む

ポリス・ストーリー/REBORN(2017年製作の映画)

3.4

スパイアクションとSFをジャッキーのロマンで炒めたようなド級エンタメ。フィルマでは低評価なので覚悟して観たが、え?面白いじゃないの。こちとらジャッキーリハビリ終えてるので楽しみ方分かってるというのはあ>>続きを読む

香港国際警察/NEW POLICE STORY(2004年製作の映画)

3.5

「ポリスストーリー」の正当後継作。「踊る大捜査線」の青島みたいな上着着た男前ニコラス・ツェーとジャッキーとのバディムービーを再鑑賞。ガンアクション、格闘アクション満載でだいぶ楽しめた。警察に恨み持つガ>>続きを読む

ポリス・ストーリー 香港国際警察(1985年製作の映画)

3.5

「エブエブ」観てジャッキーのカンフーアクションが観てぇなと思って再鑑賞。ゴールデンウィークに観るゴールデンハーベスト作品というのも乙である。デン、デン、デン、デン現れるお馴染みのムービングロゴからむや>>続きを読む

SP 革命篇(2011年製作の映画)

3.5

野望編に続き当時4歳の息子に乞われ劇場で観た本作を再鑑賞。TVシリーズの続きの完結編という位置づけなので、シリーズの内容覚えてないと分かりづらいところはあるが、主人公井上と同じように眉をひそめて脳裏で>>続きを読む

SP 野望篇(2010年製作の映画)

3.5

がんばれアクション!おーがんばってるー!
平田満が好演してたSPドラマだけ観たうえで当時4歳の息子と一緒に劇場鑑賞した本作を再鑑賞。重心低くした本気の走り様、近接格闘ぶりがおよそアイドルの域を超えてた
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劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-(2018年製作の映画)

3.4

フジテレビにとってこのシリーズはどれくらいの値打があったのか ♪もう一回もう一回で3rdシーズン からの劇場版。医師自身が現場に赴くヘリドクターというネタがいろいろドラマ作れて上手かったんだろう。TV>>続きを読む

生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

より良く生きると決めた課長の人生の幕引き。
良い。イギリス映画らしいきっちりした感じが大変好み。画が上質で、国や文化を変えてのリメイクなのに不自然な設定が一つもない。上品で的確な劇伴、クラシカルなエン
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

存在の耐えられない重さ。
孤独で肥満で死にかけの男性国語講師
贖罪の5日間。
全編ほぼアパートの部屋とポーチのみ。予告も確認せずに観に行ったがこれはすごい!終盤泣けて泣けて今年一番泣いた。クララが立
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レスラー(2008年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

レスラーとしてしか活きられなかった
漢の生き様。
「ホエール」でダーレン・アロノフスキー監督作にがぜん興味が湧いて観た。主人公ランディが想いを寄せる女性や捨てた娘との関係など、構成要素が「ホエール」に
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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.5

シン・シリーズの流れ的にきっと元ネタ愛と趣味全開で来ると思ってた通りの出来。脚本・監督の庵野秀明が今回も随所にクレジット。きっと監督こだわりの華麗なるトランポリン芸や血みどろの撲殺アクションは頑張って>>続きを読む

トップをねらえ! 劇場版(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

庵野秀明監督による宇宙ウラシマ効果ものの傑作SFスポ根アニメ。劇場版初鑑賞。OVA版は学生時代に何度観たことか。設定2022年から14292年まで、女子高生が宇宙怪獣による脅威から地球を守る物語。OV>>続きを読む

DAICON FILM版 帰ってきたウルトラマン(1983年製作の映画)

3.4

安野モヨコの「監督不行届」を読んでからずっと観てみたかったDAICON FILM版の「帰ってきたウルトラマン」を初鑑賞。まさかアマプラで配信されるとは。8mm自主制作野郎だった私は楽しめたが、よくこれ>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグ76歳。両親に捧ぐ半自伝。家族愛と映画愛に絡む人の業の話。米アカデミー監督賞獲って欲しかった。フィルマでの高評価も納得の面白さ。151分全く観飽きない。8mm自主制作経験者としては、初めて>>続きを読む

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

3.6

全編回想で贈る末っ子少年目線の家族愛。19世紀末英国 ウェールズが舞台のアメリカ映画。42年の米アカデミー作品賞以下五冠受賞作。ロケ地はLAの渓谷に村のセット組んだって!すげー!しかしロケ地のせいかキ>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

手の込んだカオスが掴んだオスカー。
これが米アカデミー作品賞含む7部門受賞?とは思うが、大して期待もしてなかったので割と楽しめた。読めない展開に、想像通りのオチ。これは狙って作れるような作品ではないか
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ニューヨークタイムズの二人の女性記者が#Me Too運動の火付け役となった、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ告発記事を出すまでの奮闘記。製作総指揮ブラピがプランB作品として贈る復讐ムービーなの?。>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

3.5

FOX2階のジャバザハット。米TV界の帝王ロジャー・エイルズをセクハラで告発した女性キャスター グレッチェン・カールソンの実話をベースに、新人、中堅、ベテラン3人の女性キャスターVSロジャーを描く、あ>>続きを読む

ザ・レイプ(1982年製作の映画)

3.5

昔地上波深夜放送でこっそり観た本作を再鑑賞。レイプ被害に遭った女性を描く社会派法廷劇。誇張してるだろうが警察に、弁護士に「あーこうゆうこと聞かれんだ。そりゃやだなぁ」と男ながら実感。屈辱の二段重ねなま>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ああ、菩薩さま。
今泉監督作品は好き。劇場で観なくてもいいかもだけど、邦画で一刻も早く観たいのはやはり今泉作品。安定の面白さだが、今回は久しぶりの原作もの。今泉監督のあの独特の可笑しな会話劇が好きなん
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鬼灯さん家のアネキ(2014年製作の映画)

3.4

童貞高三生が血のつながらない五歳上の姉や、その友人女性と幼馴染の同級生に惚れられる話かと思ったら、献身的な家族愛に帰結する、前半と後半で一寸バランス悪い、漫画原作の今泉監督作品。前半カラッとしたエロキ>>続きを読む

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

のぼる小寺さんを見てる近藤くん。
尊い青春群像劇。何者になりたいか定まってなかった高一のクラスメイト5名がやりたいことを見つける話。こんなに何も起こらない恋愛映画はあまり見たことがない。高校生達の恋愛
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

お前の話はつまらん。
1923年、イングランドと内戦中のアイルランド イニシェリン島が舞台。米アカデミー主演男優、助演男優、助演女優賞にノミネートされてるのも納得のキャストの芝居が見どころだが、動物達
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セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

繋がるサイコパス。男と男の友情劇。
マーティン・マクドナー監督が自身を投影したのか、ハリウッドで大して書きたくもないクライムエンタメを書くよう依頼された脚本家の頭の中みたいな、グチャグチャな感じ。 ハ
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ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

殺し屋の悲哀と罪と罰。
面白い。ピアノ基調の劇伴がずっと作品を不穏に彩る。なんか文学的な雰囲気が好き。おとぎの国のようなベルギー ブルージュの街並みが美しい。行ってみたい。コリン・ファレルがもっさい殺
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

3.6

21年のクリスマスイブから上映開始し、22年序盤を賑わせた劇場アニメの話題作。配信での再鑑賞を楽しみにしていた高一の息子とイブに男二人で鑑賞。劇中のクライマックスも百鬼夜行のとんでもイブ。こうゆうのも>>続きを読む

幻魔大戦(1983年製作の映画)

3.3

♪サイオニクス戦士、誰が為に戦うー
「消えて行く。星々が次々と消え去って行く。千億の恒星系の半ば以上は既に消滅した。380万光年の果てから刻一刻、永劫の闇が押し寄せてくる。この緑の地球もやがて暗黒の闇
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サクラ大戦 活動写真(2001年製作の映画)

3.3

太正十五年のクリスマスイブの夜から始まる、帝国華激団・花組の活躍。セガの大人気ゲームタイトルから拡がったアニメ劇場版を約20年ぶりで再鑑賞。監督は本郷みつるだったかぁ。本郷監督と言えばクレしんのイメー>>続きを読む

モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

3.7

ジョン・ウィリアムズと双璧を成す劇伴の神様 エンニオ・モリコーネが自身で語る、彼の半生を描いたドキュメンタリー。元々はトランペット奏者だったのね。映画音楽の仕事をすることが作曲家として恥ずかしかった時>>続きを読む

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.6

人生は胎内より音から始まっている。ずっと観たかった作品。映画にとって音がいかに重要であるかを説く、才能の輪が織りなす映画の音のデザインの世界。「プライベート・ライアン」の上陸銃撃戦の音響効果「カオスの>>続きを読む

おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)

3.5

砂にハマったりもしたけれど私は元気です。
突貫で作られ、約90日で活動不能になると思われた双子の火星探査ローバー スピリットが結果7年、オポチュニティに至っては15年も走り続けた奇跡。90日で終わるは
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