構図キマッてたし映像も良かった。シチュエーションの数々も見てて楽しかったけど、なんか思ってたんと違ったわ。むずいわ。
寡黙な主人公の唯一の台詞が「パレスチナ人だ」であることとか、そんな彼が国々を回っ>>続きを読む
映像勝負の映画かと思ってたら意外にもストーリーで真っ向勝負。ゲームや映画の小ネタもチラチラあるけど、そっちがメインにならないように丁寧丁寧丁寧に描かれてると思う。アイデアが面白いだけの企画倒れ映画はた>>続きを読む
ヒーローを描くことで悪について描くってのがジェームズ・ガンが『スーパー!』でやったことだと思うんすけど、この映画はその逆というか、対偶をやってますね。ヴィランを描くことで正義について描いてる。これ対偶>>続きを読む
のっけからテンポ良い編集とカッコいい撮影で「お〜ダニー・ボイルの映画だ〜」って感じがしたけど、ラストにかけて「いやお前の映画だったんかい!」って突っ込みたくなるほどリチャード・カーティスの脚本の味が出>>続きを読む
予告編で分かる以上のストーリーほぼ無し、大したオチも無し、ただただ不穏で悪魔的なイメージに次ぐイメージの応酬、それだけで2時間弱描き切った!こんな潔くて気持ちのいい映画は久しぶり。
画面に映るモノか>>続きを読む
めちゃくちゃ攻撃範囲が広い。武器で例えるなら『キル・ビル』でゴーゴー夕張がぶん回してたゴツい鉄球みたいな映画だ。誰も上手く扱えやしないし、誰かを傷つけようとすれば自分も仲間も傷ついていく。
自分じゃ>>続きを読む
こういう訳分からん映画観て哲学がどうだのシュルレアリスムやダダの影響がどうだの訳が分かったフリして語ってるような奴はもう救いようがない。正直に「つまんね」って言ってやろうぜ。さもないとまたこういうおも>>続きを読む
ユートピアは「理想郷」と訳されるけれど、原義としては「どこにもない場所」である。自分にとっての理想の場所、居心地の良いhomeを探すことに執着して詩を書いていたデヴィッド・バーンがアメリカに見出したユ>>続きを読む
世の中、出来の良いやつと、出来の悪いやつがいる。クラスには算数ができるやつとできないやつがいるし、バイト先では同期でも良い大学に行ってるやつと高校にも行かなかったやつとがいるし、いつかバイトを辞めて大>>続きを読む
やりたい事に技術が追いついてない系映画。絵本みたいにふわっと構築されたディストピアの世界観が見事。
ダクトが張り巡らされたファンシーな画面に、時々挟まれるドギツくて可愛いユーモアが好きだった。個人的>>続きを読む
画面はカラフル、音楽はポップ、カメラワークは流れるように。とびきりキュートでとっても凶暴なかわいいマフィア映画。
巻き起こる出来事は基本的にしょうもない。ワイズガイなんて愛称は名ばかりで、賢い奴らな>>続きを読む
おれが愛する最高の映画『ハードコア』の監督が、おれが呪った最低の映画『ジョン・ウィック』の脚本家とタッグを組んだ!吉と出るか、凶と出るか!?
結果!!末吉!!
楽しめないってことはないけど絶妙にス>>続きを読む
飲み屋の営業は綱渡り、バイト先のシフトが削られ、ミニシアターは潰れていく。クソみたいなコロナ禍で「街の愛おしさ」を描いたこの映画を観られたことが嬉しい。世間に対して怒りの声をあげる作品よりも、こういう>>続きを読む
「映画と人間は誠実じゃなきゃあかんわ」と何かと言い続けてきた俺ですが、この映画を観てから「誠実なだけではあかんのかもな」と気づいて、苦しい。誠実さなんて物語の土台に過ぎないかもしれない。
この映画は>>続きを読む
「ガイ・リッチーの作品はこういう群衆劇が良いんだよ!『シャーロック・ホームズ』とか『アラジン』じゃなくて!」みたいなことを言ってるファッキン不届きクソ野郎共をお見かけするが、何も分かっちゃない。ああい>>続きを読む
RGBの明滅の向こうに虹を見る。閃光を見る。十字架を見る。
前作『クライマックス』に引き続き、地上の地獄を楽しむ拷問系ディスコ映画だ。ドM大喜び。しかし絶頂するにはちょっと尺が足りなかった。悪くない>>続きを読む
離婚した両親の狭間で成長する少女の話。主題はそこなんだけど、まずこの映画から漂う夏の匂いにやられた。なかなか終わらない梅雨の匂いと、あの時きっと嗅いだ実験室のアルコールランプの匂いと、爆発を予感させる>>続きを読む
時代劇って文字を見ると刀がキンキン鳴る音が聞こえてくるが、この映画は違う。じっとりとした低声で語られる身の上話から、じわじわと復讐劇が始まる。
「切腹」とか「竹光」とか「赤備えの甲冑」みたいな劇中の>>続きを読む
俺はこの映画を観る直前に『ナイスガイズ!』のラッセル・クロウがライアン・ゴズリングの右腕をへし折るシーンを観てたから、序盤から歌い上げる彼にちょっと引いてしまった。(お前さっき腕折ってたのに!?)って>>続きを読む
グレーのパリが一夜の乱痴気騒ぎでカラフルに染まっていく。言うなればソナタ形式で進んでいくコメディのオーケストラ。スケルツォの映像化。最高、最高、最高。
この映画に字幕翻訳なんか多分いらない。膨大な量>>続きを読む
この映画観てから1ヶ月くらい、他のどの映画観ても何も感じなかった。この映画以外は、映画じゃないような気がしちゃった。ちょっと語ろうとしたら全部語らないわけにいかないから、あえて何も言いません。オールタ>>続きを読む
劇中、イヤホンのLとRを分け合って音楽をシェアする2人に対して「君たち、音楽好きじゃないね」と文句を垂れる面倒くさいおっさんが居たが、おれはずっと彼の気持ちになってこの映画を観てた。お前ら、サブカル好>>続きを読む
物語というより「東京あるある」みたいな感じに見えてしまった。ストーリーや細かい描写、登場人物の台詞にまで「監督の言いたいこと」が表出してしまっていて気持ち悪い。言ってることは至極真っ当で誠実だけど、や>>続きを読む
顔のついたバレーボールに見守られながら火を起こそうと頑張るシーンで、何故かちょっと泣きそうになってしまった。ウィルソンったら良い演技しやがる。
全編ほとんど一人芝居で保たせるトム・ハンクスの圧倒的な>>続きを読む
撮影とか編集とか技術的な面では褒めたいことがいくらでもあるけど、肝心のストーリーがダメだった。重厚に見せといて実はペラペラ。少年ジャンプって分厚いけど実際読みたい漫画は数ページだけじゃないすか。あんな>>続きを読む
運命から抜け出そうともがく男の悲哀。
美しい映像の中に後悔と孤独が張り詰めていて、もうどうにも切ない。胸の中に溜まった寂寥感は、何度ため息をついたって晴れそうにない。そしたら彼はどうしたら良かったん>>続きを読む
ゴッドファーザーというトリロジーの面白さは、物語が進むのではなく、深まっていく構成にあると思う。part1に引き続き、完璧で強靭。
ヴィトの周りに人が集まりファミリーが形成されていく様子と、彼からフ>>続きを読む
コルレオーネ・ファミリーの興亡史とマイケル・コルレオーネの一生を描く壮大な三部作が『ゴッドファーザー』シリーズだ。三作とも最高だけど、一本でも成立するのは第一作目、この映画だけ。
計算し尽くされた脚>>続きを読む
俺はまだ人生を半分もこなしてない青二歳だけど、何故かこの小さな冒険譚に人生が詰まってるって分かるんだよな。誰にも言わないことにした鹿の話とか、見つけてもなんてことない死体とか、バラバラに帰路につく四人>>続きを読む
映像がひたすらカッコいいゴミ映画。喧しい音楽と不安定な映像にただただ体力を消耗した。ストーリーも全く頭に入ってこないし最悪でした。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』然り、『スカーフェイス』然り、どうして>>続きを読む
たまに「完璧」と評したくなる映画に出会うことがあるんだけど、この映画はまさにそれだった。ああ、こういう映画に出会うためにおれは映画を観てる。
開けた自然。それとは対照的に閉ざされた社会。聾唖の少年は>>続きを読む
伊藤健太郎がここでも事故ってて面白い。
感想も特にないわって感じのすげーどっちでも良い映画だったけど、紙ナプキンを渡したくて渡せない笹川くんの手つきが愛おしかった。映画に大事なのはストーリーよりもこ>>続きを読む
現代日本映画の到達点を見ちゃった気がする。メロドラマ、時代劇、サスペンスとジャンルを横断していく感覚。そのどれもが完成されすぎてて怖い。めちゃくちゃ楽しい。
ラストのシークエンスが味わい深いなあ。世>>続きを読む
2回観ちゃった。静かで洒落てて切なくて、何より粋なコメディ映画。
この映画が、というよりビル・マーレイが粋だ。あのおじさんがいたら映画は半分成功してる、なんて言ったら過言だろうか。ちょっと過言だな。>>続きを読む
惚れ惚れする会話劇。こんなテンポよく法廷劇を描いて良いんですか?良いんです。超一級の脚本を超一級の俳優たちが演じる。台詞のオーケストラだよこんなん。
わがままを言うと、ラストであのクソ判事の頭が花火>>続きを読む