スパイダーマンはトム・ホランド版が一番好きな俺だが、MCU以前の5作品からベストを選ぶとしたら間違いなくこいつ。
ネオンカラーが疾走するエレクトロとの空中戦がとにかくカッコいい。冒頭からアクション詰>>続きを読む
現代のビッグバジェット映画に慣れきってしまった俺としては、撮影がカッコよく見やすくなったのが嬉しい。大筋はサム・ライミ版の一作目から変わらないが、明らかに子供向けではなくなってる印象。アメコミ映画が『>>続きを読む
3作目ってことで力入ってるのか、いやむしろこれは肩の力が抜けてきたのか、どっちか分からんがちょうどいい塩梅になってました。サム・ライミ版三部作のなかでは一番見やすいかも。
ヴィランが3人くらい登場し>>続きを読む
前作は「なぜスパイダーマンになったのか」のお話だった。今度は「なぜスパイダーマンで在り続けるのか」だ。
スパイダーマンで在ることが自分にとっての呪いになり、授業もバイトも全部上手くいかなくなっていく>>続きを読む
2002年の映画にしてはオープニングのCG古臭すぎないか?『ファイト・クラブ』より3年も後に作られてるのにこれ?
などと思わなくもないが、このコミック感と分かりやすさがたぶん当時のヒーロー映画だった>>続きを読む
「聞こえるということ」ってよりも「失うということ」についての映画だと思う。腕を掻きむしる彼女を見て、何も訊かずに「いいんだ」「もういいんだ」と語りかけるシーンがどっか悔しくて、でもなんでだろう、ちょっ>>続きを読む
引くほど面白くなかったな。こんな面白くない話をこんな面白くない撮り方で撮ってるのマジですごいと思う。Netflixもこんな映画よく作らせたな。悪魔と寿命を取引して才能を全部奪われたポール・トーマス・ア>>続きを読む
アリス、ジョゼフ、ミシェル、マリオン、アマンディーヌ。五つの視点が織り成すすれ違いコント。
「アマンディーヌ」に代表されるような意表を付いてくる展開が気持ちいいし、伏線がちょくちょく回収されていくの>>続きを読む
悪くないけど、もっとストイックな構成で良かった気がする。撮っちゃった以上使わないわけにいかなかったのかもしれないけど、インタビュー映像は蛇足だったように感じる。当時の熱気をみんなが冷めた目線で俯瞰して>>続きを読む
所々すごいことやってるのになんかずっと薄っぺらいこの感じ、なるほど『グランド・イリュージョン2』を撮った監督だ。シーン単体で見ればすごくても、映画全体の出来がとにかく微妙なんだよな。
一応物語上のツ>>続きを読む
日光を浴びた仔豚の輪郭が白く輝く。この映画がナレーションも音楽も色彩さえも持たないのは、それだけで十分だからだ。
動物たちの視点に降り立った精密な撮影も、狂気的にこだわって作り込まれているのが伝わる>>続きを読む
地球滅亡で東奔西走。暴風みたいな編集で疾走する、笑えて笑えないブラックコメディ。
誇張されてはいるものの、映画のストーリーがもうほんとに現実そのままだから、笑えるシーンが笑えない。冗談みたいな馬鹿馬>>続きを読む
愛に溢れた快作ホラー映画。この人が撮ってるのってもう「ホラー」「スリラー」みたいなジャンルではなくて「恐怖」そのものなんじゃないか。だってこの映画、ゾンビもモンスターも殺人鬼も出てこないのに怖いんだも>>続きを読む
3年振り再鑑賞。初めて観た時は退屈な映画だと思ってたけど、久しぶりに観たらめちゃくちゃ楽しかった。これプロレス映画だね。クライマックスまで一直線。栄枯盛衰ってよりも、成り上がると同時に堕ちていく。なん>>続きを読む
びっくりした。エドガー・ライトお前、もっと映画撮るの上手くなかったっけ?こんな冴えない映画撮る監督じゃなかったと思うんだけど。
いつも通りプレイリストは調子良いし、カメラワークも悪くない。まあ伏線回>>続きを読む
『ワンダー 君は太陽』のときもそうだったんだけど、スティーヴン・チョボスキーが監督してる映画は脇役のサイドストーリーで思いがけない方向から泣かしてくるからズルいわ。物語の隅っこに追いやられがちな人々の>>続きを読む
カメラワークも編集もぶっ飛んでて上手いんだけど、もっと根本的な部分で監督の映画的センスがおかしい(どうかしている)から「感心しながら呆れる」という絶妙な体験ができる。流行りのA24みたいなスカした配給>>続きを読む
MCUとか007みたいに作品数がインフレしてるシリーズの新作を作るとき大事なのは、伝統を守る部分と伝統を破る部分の取捨選択、そのバランス感だ。もうやたらと目新しくするのも良くないけど、伝統芸能みたいに>>続きを読む
地下世界の描写とか結構印象的だし、想定してなかったキャラの登場でアガッたりもするし、なかなか楽しませてくれるジャンとは思ったけど、鑑賞から4ヶ月経った今、驚くほどディテールを何も覚えてないな。そもそも>>続きを読む
あるレイプ事件を巡って繰り広げられる裁判を、異常なまでの熱気を纏ったバイオレンスと掛け合わせた大胆な快作。新しいもの見させてもらったわ。映画界の潮流にそんなとこから斬り込んでくるのかよリドリー・スコッ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ラストでMが「まあ長々と生き延びるのが良いってもんでもないやろ」みたいな言葉を引用するけど、正直作り手側の言い訳にしか聞こえなかったな。その直後にひょっこり現れて「生き延びちゃったよ」なんて笑ってみせ>>続きを読む
ファーストカットの長回し、良くできてはいたけど驚きは無かったな。オープニングロールもいつも通りカッコいいけど『ドラゴン・タトゥーの女』すぎない? 主人公同じ俳優なのにあんなやっちゃっていいの?
今回>>続きを読む
馬鹿にするつもりは全くないんだけど、前二作と完成度が違いすぎて、もはやずっと監督のドヤ顔が見えてたわ。全編に渡って監督のドヤ顔がうっすらオーバーラップしてたわ。
とにかくオープニングが格別。今までは>>続きを読む
ストーリーは平坦だけど、個人的には前作カジノロワイヤルより全然好きでした。おれはカジノロワイヤルの「一件落着かと思ったらまだでした」みたいな肉付けが無駄に尺食ってる感じがしてウザかったので、もうこれく>>続きを読む
ロケーションは全編通して砂漠だけ。ナウシカで見たような乗り物や、モンゴリアンデスワームみたいな怪物、スターウォーズで見たような動物などなど、鼻呼吸チューブ以外に特に真新しいモチーフの見当たらないSF超>>続きを読む
ボケが始まって車を運転できなくなっちゃった頑固ばあちゃんことミス・デイジー。彼女を後部座席に乗せて、ぐちぐち小言を言われつつも運転するじいちゃんことミスター・ホーク。2人の老体がちょっとずつ、ちょっと>>続きを読む
新しい世界に踏み込むときの恐怖と緊張、乗り越えた先にある危険な快感、その更に向こうにある寂しさと虚しさ、などなど子どもと大人の狭間で揺れる若者ならではの諸々入り混じった感情を描きたかったんだと思うが、>>続きを読む
スヌープドッグがランジェリーって名前の役を演じてるけど、彼が話してる後ろでは普通にスヌープドッグのTha Shznitが流れてる。あれ?これ名前違うだけで本人役ってこと?とか思ってたらジミー・バフェッ>>続きを読む
肩の力抜いて見れるから良いですね。ポーカーで引くほど大金スッたあと真っ直ぐ勝ちに行く展開は正直これで良いのかと思っちゃったけど、一瞬負けたように見えるストレートフラッシュの見せ方が上手かったからオッケ>>続きを読む
言うまでもなくアル・パチーノの為の映画なんだが、フィリップ・シーモア・ホフマンのデビュー作だったりする。甘やかされて育ってきたむっつりボンボン役をやってるのが彼らしくて非常に良いです。そりゃいろんな監>>続きを読む
腹の出たおっさん二人が煙草吸いつつ、FBIとマフィアの両方からドタドタ逃げ回る。80年代特有の大雑把で贅沢なアクションコメディだ。ワーキャー騒ぎながらヘリに追いかけられたり激流に流されたりする。何故か>>続きを読む
自営業の救急車が患者を奪い合うカーチェイス!巨匠でも思いつかないようなシチュエーションが現実にはあるんだから恐ろしい。
ちゃんとカットの強さで魅せてくれる超スリリングなドキュメンタリー。今まで何度こ>>続きを読む
スコセッシの映画って基本的にスコセッシが主人公みたいなとこがある。デ・ニーロが見栄を切ってようとジョー・ペシが凄んでようと結局はスコセッシの演出を見てるような感じがあって、良くも悪くも役者以上に存在感>>続きを読む
記憶潜入ってアイデアとそれを踏まえたオチの付け方は結構良いんだけど、その分世界観がやたら耽美的なのが却ってノイズになってた。「海面上昇に脅かされている夜の街」っていう設定が活かされるシーンがほぼなくて>>続きを読む
短編小説規模のストーリーを3時間尺の映画にするっていうのは、良く言えば贅沢だし、悪く言えば退屈だ。そう、こんなん3時間も長尺かけてやるお話ではない。展開はちょっと真っ直ぐすぎるし、オチに大した驚きが用>>続きを読む
これ33シーン全部ちょきっと切り分けて、それぞれ額縁に入れて美術館に飾って、映像作家ロイ・アンダーソンの個展ってことにしたほうが良いんじゃないだろうか。せっかく全部ワンシーンワンカットなんだし、定点カ>>続きを読む