Airconさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ラジカル直前のモラトリアム。
全体を通して、「ラジカルに因る捨象を許容できるのか?」という問いだったことが後半にわかってくる。
原作、子供の頃に読んだはずだけど1ミリも覚えてなかった。
ロボットがどっ
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

劇場版1作目。

ドラマは思ったより少ない。
キャラクターものでもなく、ミステリーの比重が高いのだけど、ミステリーとしてのレベルは低い。
なるほど2:ツッコみ3:でしょうね5の印象。
新一(コナン)が
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

3.7

『グレムリン』『グーニーズ』の脚本、『ホーム・アローン1、2』の監督が監督なんだ。
たまにケビンスタイルの叫びやる。
脚本は思っていたよりご都合主義。
動機はインスタントだったり説明されていなかったり
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

3.5

ドラマよりも坦々と社会派やった感じ。
ドローン爆撃の現状と問題提起。
ドラマとしては、ドローン爆撃が非人道的すぎてイーサン・ホークが病んでいくだけ。

血のコスト問題。
実際安全だし、毎日家族と会える
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ストレンジ・フィーリング アリスのエッチな青春白書(2019年製作の映画)

3.7

邦題がすごいけど、これはアメリカの中西部の敬虔なカトリックを題材にしてはいるけど、瞑想合宿という一見素晴らしいとされている集まりや、偉大だと思っていた権威が実はたいしたことないという、”現実の冷静な見>>続きを読む

ホース・ガール(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

これは前情報なしで観たほうが良いやつ。
あらすじも読まないほうが良いけど、評価が高いわけでもないので観る動機が無いのが。。。
とにかく観て!と人にオススメできるほどでもなく。
あらすじ読んで興味あった
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

脚本賞?
論点がズレてる感。

蓋を開けてみたら、これは男性女性という属性の問題じゃなく、”異常なイジメ”が1番大きい要素を占めてる。
それを”男性という属性の性質の問題”と捉えるか、”凶悪な個人の責
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.7

中途半端な存在の生きづらさ。
体は男、心は女という状態。
2年後の手術まで辛抱の辛い時期。
早く女の体になりたいというのは、女になりたいのもあるだろうけど、それ以上に、この状態が嫌だというのがすごく伝
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.7

イーストウッド、普通に観やすくて面白いからすごいなー。
これなんだかつまんなそうって避けてたけど、やっぱり普通に面白かった。
ちょうど良い小品。
当時、1ミリもテレビ見てなかったから、こんな事件あった
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.8

冷戦時代の007+イケメン2人によるツンデレバディスパイもの。
真面目で優しいけど少し不安定で堅物な、ソ連のクリヤキン。
元窃盗犯スタイリッシュ系色男のアメリカのナポレオン・ソロ。
CIAとKGBが手
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

セレブを相手にした賭博場運営の主人公モリーが、モリーズゲームという自伝本を出版したところで、FBIに捕まるところからスタート、弁護士と裁判の軸と、回想の軸。

回想の軸では、ロースクールの学生がアンダ
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オキシジェン(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

完全に予想通りの展開の連続。
ド定番すぎるサプライズでサプライズになってないパターンかと。

このタイプの情報後出しミステリーは、一つ一つの情報(ミスリードや伏線)に対して、「ここから予想できる真相だ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.8

前半はいつも通り、仁義とか抗争とか警察とか、ヤクザの世界を描いていたけど、後半まさかの社会派へ。
今のヤクザとその家族の置かれている状況、その人権。
かわいそうなヤクザ。


1999、2005は、不
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.6

インディー感。
カメラを止めるな思い出した。
後半、脚本的にもう少し何か欲しい感じ。
前半の日常と非日常のパートは良かった。

母と主人公、父と主人公、松本とアンジェラ、は描写不足。

前半の主人公の
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トゥームレイダーファースト・ミッション(2018年製作の映画)

3.4

まさかの卑弥呼。
原作ゲームがスクエニ傘下になったようでその影響か、2013年のリブートでも邪馬台国の遺跡が舞台みたい。

イギリスの上流階級でありながら妻を亡くしたことで世界中の未知の力を探し求める
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フラグタイム(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

特に理屈はなく時を止められる設定。
そこから村上さんとの特殊能力付き日常の中でいろいろ経験して、最終的に何を描くかは微妙。

大袈裟な青春ドラマの割に、”普通すぎる気付き”と”特例レベルの病み”で、ど
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.8

誰もそこまで悪くないのに、本来どこかで止めることができた、ボタンの掛け違い的に繋がった悲劇という構造。
極悪人がいるわけでもなく、そういうときそうするのはしょうがないよねーくらいのエゴで起こりうる必然
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

3.1

他人の深層心理が見えるようになった主人公によるお悩み解決カウンセリング人情もの。
所謂超能力だけど、理屈が人体改造系。
オムニバス的にお悩み相談2件やって、主人公の問題へ。

悩みが浅い。
幼少期のト
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新解釈・三國志(2020年製作の映画)

3.0

これ映画館で観てたら悲惨だな。
作業用くらいでちょうどいい。

そもそもあんまりおもしろくないは一旦置いておいて、大泉洋は残念。
あのノリに乗れてない感がある。
本人もちょっと乗れてない顔してて、全体
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

ノマド生活のすすめ(やむを得ず)、みたいな。
大きい社会に所属して生きていると、独立した個としての自分について考えたことないもないし、その在り方を自分で決めることもない。
共同体との関わり方もわからな
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.6

共和党と癒着した当時のハリウッドと敵対した『市民ケーン』の脚本家の話。
1940年、新聞王ハーストにケンカを売る若手のウェルズに手を貸すマンク軸と、それまでを見てきたマンクの回想。

1930年、トー
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AVA/エヴァ(2020年製作の映画)

3.5

テイト・テイラー、今回はアクションで、ジャンルものに悲惨なドラマを入れるのがこの監督の特徴っぽい。
(毎回登場人物が自分の心の問題を語りだす、Mナイトシャマラン的な特徴の出し方)
アクションは反則超人
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彼女(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

『テルマ&ルイーズ』超えならず。

性と暴力描写の過激化って全然気持ち良くないし共感は生まれない。
なんで最近の人ってみんなそういうの好きなんだろ。
本来は、露骨な性描写を入れないで、そこまでの感情の
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

女性の社会的生き辛さと不器用女子の(贅沢な)悩みに共感しつつ、明らかに”持つ者”だしサンドバッグまで持つ者だな、と。
たくさん文句を言っているけど、自己矛盾までも忠実に描写していて、その意図はないのか
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残酷で異常(2014年製作の映画)

3.8

とある殺人に関してのサスペンス。
前情報なしで観たほうが良いやつ。

SF的な構造を使ったサスペンス。
なんとなく『トランス・ワールド』に近い空気感。



殺人→真相っていうサスペンスの形式をとって
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.8

半分日常、半分非日常。
普通のドキュメンタリーや文章だと抜け落ちてしまう”時間の感覚”が、日常の描写があることで比較的伝わってきた気がする。
戦争の悲惨さを強調したり、良くないと積極的に主張したりする
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ジェイソン・ボーン(2016年製作の映画)

3.8

ボーン5。
スピンオフの4はとばした。
海からあがった記憶喪失のボーンとその出自であるトレッドストーン作戦を描いた1、インドでまったりしていたらCIAに狙われ、過去のロシアでの作戦のことを思い出す2、
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは前情報なしで観たほうが良いと思う。
自分がそうだったから思ったけど、あらすじ読んでないと結構展開に驚く。



感情的にすごい揺さぶられた。
それくらい直球に近い出来事と、その感情の体験。
わか
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ミーン・ストリート(1973年製作の映画)

3.8

スコセッシ最初期。
ニューヨークのイタリア系移民コミュニティ、リトルイタリーの話。
面倒見の良いチャーリー、無軌道なジョニー、たまり場のバーの経営者トニー、金貸しのマイケル。
面倒見の良いチャーリーは
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DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧(2015年製作の映画)

3.8

電気まったく聞いてこなかったしフェスでも観ないレベルだけど、音楽系のドキュメンタリー好きだから観てみた。

初期の、落語の『寿限無』的な水兵リーベみたいなノリの、サブカル層とかANNでのおもしろ人気な
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

モーテル暮らしの貧困層の子供達を中心としたナチュラルな日常描写がメイン。
すべてがあくまで彼女らの日常だけど、ドラマになってるし、それだけで当たり前に存在してる格差が伝わってくる。

ジャケ的に、貧困
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クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

3.3

今作から監督が変わって、ひまわりがいる。
キーアイテムを飲みこんだひまわりをめぐる逃走劇。

全体的に弱い流れ。
大きい画(冒険)がなくなって、すかし?外し?系ギャグを入れすぎてテンポも悪くなってる気
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

ウディアレンは表層ではコメディをやってても、深度みたいなパラメータが毎回違う。
どこまで人間模様を深掘れるかとか、どれくらい人間が表に表れてくるかが毎回違う気がする。

今回は特に、会話の中で発生する
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.0

論理どうなってるの。
ガバガバすぎてヤバい。
これ作った人絶対話通じない。

地面でなびいているおそらく何日か前の新聞に「(原因は)音だ!」と大きく書かれていて荒廃した街というバイオハザード的な状態か
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.6

難民問題を扱う社会派+日常系コメディ。
シリア難民の実情的な、密入国から難民認定をもらうための手続きなどの実務的現実的な軸と、フィンランドのレストランを買い取って日常系をやっている軸が交わる。

背景
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