このレビューはネタバレを含みます
特に理屈はなく時を止められる設定。
そこから村上さんとの特殊能力付き日常の中でいろいろ経験して、最終的に何を描くかは微妙。
大袈裟な青春ドラマの割に、”普通すぎる気付き”と”特例レベルの病み”で、どっちも求めてるものではなかった。
村上さんは超えてる感。
どちらも学校生活でのコミュニティや他者に対する”適応”に関すること。
前者は、他者との関わりの中で発生する不安と、リスクオフの遠慮が極大化していく傾向がある人の描写としてはあるあるレベル。
そして気付きも100回くらい観たやつ。
いつでも誰でも成立するような汎用的な論点で、共感までは届かない感じ。
適応で得られるベネフィットとリスク、コストの見積もりで、いろんなタイプがいると思う。
そもそも一人でも平気な人(ベネフィット低)とか、背景(親とか過去のいじめとか)によっての警戒タイプ(リスク高)、とか、、、この主人公は背景は語らずベネフィット高なのにリスク極大化のゼロリスクもったいないタイプだというくらいの掘り下げ。
後者は、蓋を開けたら過剰適応の激ヤバ案件。
八方美人の人気者からの人間味の無さは他者の欲求への過剰適応だったという。
根本には、親が子供に対して自分の願望投影の役割を強制してるパターン。
それ以外の関わりを親が拒絶するから、他者との関わりの形をその形しか知らない。
そのパターンで、早めに壊れず今まで続いてた、かつ、救いの他者も現れなかったパターン。
これは共感が得られるレベルを超えてる激ヤバ状態だと思う。
なんらかの救済が必要。
モノローグのあとそのままELT歌いだしたのうけた。