すっごく面白かった。すごくちゃんとしてる映画だった。「アルゴ」に通じるタクティカルなチームもので、実話ベースとはいえロジカルであり続け、ロマン、ヒューマニティについての演出もマット・デイモンのスピーチ>>続きを読む
陽と影のごとく入れ替わる情欲と恩讐の連鎖はまた別の怨念を呼び寄せ音叉の如く共鳴する。憎悪も色欲も罪も全ては毒。水のように溶けて闇の底に沈む。前作と同じく梅安のミソジニーについて向き合った作品となってお>>続きを読む
世界を滅ぼしてみたいのは他ならぬ監督自身で、絶望を描きたいのなら純真であろうと見える女子高校生などに仮託しないで、中年男性俳優を起用するか自分自身で主演する脚本を書かねばならなかったのではないだろうか>>続きを読む
うん、期待した通りにGotGだったけど、あんなに各々が自分の有害さや家族との確執または喪失に苛まれているな感じはなくて、それがネガ評価にはならず、コンプレックスのない、ありのままの自分でいることを肯定>>続きを読む
最高なんてもんじゃないくらい素晴らしかった...。私がボウイファンというのを抜きにしても最高の映画。人生を愛することに挫けそうになった時にこの映画のことを思い出そうと思う。変わり続けるとは思考し続ける>>続きを読む
もう三回観た。映像表現や演出と拙さなど欠点はいくらでもあるが、庵野秀明が「絶望の洪水に耐えろ」と口にしたこの映画を私は好きになることにした。とにかく柄本佑が素晴らしい。二回目以降は池松壮亮と浜辺美波の>>続きを読む
思ってたよりずっとよかった。これ「ネバー・エンディング・ストーリー」なんですね。勝利条件は「可能性を捨てないこと」。常に行動している、場面が転移していく事に意味がある。全ての音(音階)は常に鳴っている>>続きを読む
魔神と人間の心理戦を想像してたら「願い事を言え」よりも「俺の話、聞きたい?」がぶっ通しで続く自分語り。そうこれはコロナ禍で孤立した人の話。人に歴史と噺あり人と会わなければ噺なし。誰にも忘れられたら誰か>>続きを読む
いやー!おもしろかったー!!!!スピルバーグの伝記側面はあるにしてもリンクレイターのboyfoodだし、母親≒妻を聖母ではなく血の流れる人間として清濁合わせて描ききったのも良かったし、父親の優しく見え>>続きを読む
まぁ、これはよくない。色んなことが上手くいってないというより上手くなくて、褒めない人がいるのも納得。私は内容ミリしらで行ったんだけど、ウォークマンで聴くジョイ・ディヴィジョンで初めて80年初頭と分かっ>>続きを読む
超人バーホーベンによる「超人」の映画...。超人であることを信じた人間しか超人にはなれない!2020年代の「ショーガール」!もはやフェミニズムの話でもなく超自我が突き進む作品だった!この陰謀論とコロナ>>続きを読む
ゲイのピュアラヴを想像していたが、その関係性は金銭が伴い不健全さを伴いつつ動いていく。手探りなまま不器用に生きていく男たち。そしてそれは相互補助の精神へと変わる。欲しがっていた愛はいつかそれを受容する>>続きを読む
メチャクチャ大傑作だったんだな...。タイトルの意味が最初は「?」だったのがどんどんマスキングされていくストーリーテリング。これだけ金とディティールを詰め込めばメッセージも映画になる。とにかく羽振りも>>続きを読む
大人に全くなれていない、不良にもなれない中年男性を演じる窪塚洋介の魅力は出ており、悪い方向にか進まないヤダみは面白いのに、映画そのものがイキり倒しスベり散らかす演出をしておじゃんになっているのはどうい>>続きを読む
なるほど!これはTV時代劇を監督サム・メンデスがロジャー・ディーキンスで撮ったらというシミュレーションのようなリッチさだった。豊川悦司の梅安もなるほどクレイグボンドのように女を抱きながら癒し、人を殺す>>続きを読む
延期になっていた本作をようやく観ることが出来た。こんなに暴力とアクションそしてホラー風味があると思っていなかったのでビックリしたが、細かく時間軸がシャッフルされて訳がわからなくなるのも後から浮かび上が>>続きを読む
とりあえず良かった。「ゼロ・グラビティ」2022というラインで、このバジェットこのサイズで丁度よい映画だった。ラストの感じはダサいと思いつつこれくらいでいいのかなぁとも。メッセージはそんなにないと思う>>続きを読む
これは2020年代の「ダイ・ハード」なんじゃないかと劇場に赴いたが良かった。想像と期待通りに「ダイ・ハード」(1988)だった。てもオマージュのための映画じゃなくて1990年前後のルックでやろうと努め>>続きを読む
「イニシェリン島の精霊」、如何様にも読める脚本で、明確なゴールも回答もおいていないのは狡い映画と思うのだけど(その点では「ジョーカー」との近似値を感じる)俳優たちの演技の確かさ、撮影の素晴らしさが見せ>>続きを読む
内容やテーマの前に映画のルックの品格、自然光を重用した撮影による印影、歴史ある家屋、ふくよかな映像を堪能。マッティ・ゲショネックのドイツ人らしく真面目でしっかりとした造りの、それでいて母国の歴史の恥部>>続きを読む
男女3人のWE ARE (ALL)ALONE 。男と女でこんなに孤独さの描き方が違うのか。ヤン・クイメイのシーンにはハードボイルドさが漂っている。終わりの見えない人生(レース)。この頼りどころのない世>>続きを読む
聴覚の元々ない女性ボクサーを「弱者」ではない人間として描き、他の人間同様の心の弱さを抱えてた淡々とした日常を描いていた。シャドーボクシング同様に全ての生活時間が自分と向き合う瞬間であり、ハードボイルド>>続きを読む
素晴らしい映画でした。この作品が存在してくれたことがとても嬉しいです。2022年の映画の中でも最高のラストシーンでした。異性愛規範に違和感を感じる方、および私のことをフォローしてくださっている女性は是>>続きを読む
「性をなめるなよ!」の映画かつ中絶を許さなかった社会の狭量さを描いた紛うことなき素晴らしいフェミニズム作品だった。正四角形のスコープは追い詰められる女性の心理を表す。ダーレン・アロノフスキー級の描写も>>続きを読む
CGアニメどころか映画における映像表現を根底から覆すような作品だった。何よりも「タイム感」がデザインされていることに驚愕する。リアリティを超えた表現としてのリアル。私は映像作家としての井上雄彦に降伏す>>続きを読む
「ニル・バイ・マウス」は1997年にイギリスで制作された、ゲイリー・オールドマンの初監督作品です。今でも本作以外にゲイリー・オールドマンがメガホンをとったことはありません。「シド・アンド・ナンシー」で>>続きを読む
「ニルヴァーナ」は1997年のイタリア・フランス合作のサイバーパンクSF作品です。
監督はガブリエレ・サルヴァトレス。主演はクリストファー・ランバート。
公開当時は雑誌でも紹介されたり、街中にポスタ>>続きを読む
オリバー・ストーンといえば社会派、アメリカ史に関わる事件/事象/人物についての作品が多く知られますが、1994年にクェンティン・タランティーノ原案の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」にてフィクションの犯>>続きを読む
とにかくユータがもっていった。ファンになりそう。また観たい。
「ベルベット・ゴールドマイン」は1998年にイギリスで製作された作品で、監督は「アイム・ノット・ゼア」、「キャロル」のトッド・ヘインズ。主演は当時24歳のクリスチャン・ベイル。出演はジョナサン・リース>>続きを読む
(今回採点はしていません)
我々は突然死んでいった人間に対してありがとうもさようならも言えないまま生きていくんだなということを思った。あるのは何故ということだけだ。死者を消費しないことに注力し、それ>>続きを読む
東京国際映画祭にて。初見です。とてもよかった。大人になってから観ないと分からなかったかも。これだけおかしくて笑わされるのに終盤にはしんみりした。お洒落な映画だなぁと思ったらやっぱり最後の方で「恐怖分子>>続きを読む
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」
TVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」の最終話である25話26話はそれまでの作劇と構成を放棄したコラージュと自己啓発的な作風として完結した>>続きを読む
「ストレンジ・デイズ 1999年12月31日」は1995年に公開された作品で、原案/脚本/制作はジェームズ・キャメロン。監督はキャメロンのパートナーであったキャスリン・ビグロー。キャメロンとは1991>>続きを読む