ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 14ページ目

荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.5

あらゆる西部劇の終着点って感じで腑に落ちるしとても面白かった。好みの静かなラストシーン。クリスチャン・ベイルに心を全部持って行かれてるので、たとえ着る服が軍服から背広に変わろうとも主人公へのリスペクト>>続きを読む

ナイチンゲール(2019年製作の映画)

2.5

何が胸糞かって復讐心が中途半端なことだ。そんなことなら旦那と赤ん坊を殺された時点で自決した方がよっぽど潔い。鬼神になるなら独りでしょ。後半何あのロードムービー感。残念。

前田建設ファンタジー営業部(2020年製作の映画)

3.0

高杉真宙、岸井ゆきの、ともう一人〈土質の山田〉この三人の若手俳優の上手さでなんとか最後まで見れた。マジンガーZ世代なんだけどさ、っていうね。オッサン連中のイタさついでにそんなら水木一郎アニキにも一曲唄>>続きを読む

ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.0

無名の新進女優の登竜門的アクション巨編。飽きてるっちゃあ飽きてるんだけど、リュック・ベッソン、まだ元気に映画撮ってるってのがいいじゃんよ。ジョン・ウィック観てるよりはまだハラハラ出来るよね。ヘレン・ミ>>続きを読む

キラーソファ(2019年製作の映画)

2.0

椅子の上にも残念(笑)。なんでソファでなきゃならなかったのか謎。ちなみに今わたしが愛用しているカリモクのソファこそまさにキラーだよ、心地良すぎて。

ミクロの決死圏(1966年製作の映画)

3.5

ウルトラセブンの第31話無名時代の松坂慶子の鼻ん中に入るセブンを思い出す。乗組員がメチャ小さくなってお偉方のじいちゃんの体内に侵入。限度の60分以内に治療、そして帰還せよと。一寸法師とか親指トムとかミ>>続きを読む

天国と地獄(1963年製作の映画)

5.0

『七人の侍』が表の5.0満点なら『天国と地獄』が黒澤作品の裏の5.0満点だな。あっちの爽快感に対してこっちの陰鬱感もたまらん。黒澤組、完璧な仕事ぶり。

いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

3.5

ぼくにとって竹内結子は『リング』で真っ先に死ぬ女子高生の役と『いま、会いにゆきます』だったよ。まったくタイプ(好みという意味)じゃなかったけど、いい女優だったよね。合掌。

ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

誰かにあらすじ聞かされただけなら"なんちゅうヒドい男や"と一蹴出来るけど戦争が絡むとそんな一筋縄な話じゃないんだなぁ。それに自分よりうんと若く色白で美しい目をしたロシア女が洗濯物を取り込んでいるのを見>>続きを読む

アーノルド・シュワルツェネッガー/ゴリラ(1986年製作の映画)

3.0

懐かしい。ゴリラは一頭も出てこない。FBIの捜査官だった男が復職を条件に巨大マフィアに潜入して単身で組織壊滅に追い込むドンパチヒャッハーもの。公開当時大学生だった私は今はなき渋谷東急でコレを観た。隣で>>続きを読む

事件(1978年製作の映画)

4.0

若い大竹しのぶ、やはりこの人は天才。ずらり居並ぶ名優らを前にしても圧倒的だった。芸人と結ばれたという共通点でいっても蒼井優はこの人に近いかもしれない。離婚などせずエディット・ピアフや美輪明宏らの(歌の>>続きを読む

嗚呼!! 花の応援団(1976年製作の映画)

3.5

どおくまん先生って言ったら『暴力大将』(月刊少年チャンピオン)を夢中で読んだもんだ。花の応援団も最の高(笑)。分からない人はガッキーのフレフレ少女でも見とったらエエ。ちょんわちゃんわ。

Bright Lights: Starring Carrie Fisher and Debbie Reynolds(原題)(2016年製作の映画)

3.5

デビー・レイノルズとキャリー・フィッシャーが親子だったなんて超意外だった。デビーのアカデミー賞の功労賞の授賞式は良かった。ジュリアン・ムーアらが泣きながらレジェンド母子に拍手送ってた。亡くなったのが一>>続きを読む

修道女(1966年製作の映画)

3.0

出だしはとても面白い。貞潔、清貧、従順の三つの誓願、これを誓いません!って高らかにぶちあげる主人公。前代未聞。甲子園の宣誓でフェアプレーやりませんて言っちゃうようなもんで。じゃどんなラフプレーを見せて>>続きを読む

死霊のはらわたIII/キャプテン・スーパーマーケット(1993年製作の映画)

3.5

ⅡのSFオチ見て予感は的中した。このシリーズⅢときたらもはや"はらわた味"まったく無く、コナン・ザ・グレートになっていた(笑)。でもこの裏切り方に納得、クオリティ段違いに上がってるんだよ。のちにスパイ>>続きを読む

ファイナル・カウントダウン(1980年製作の映画)

3.0

真珠湾攻撃前日にタイムスリップするミリタリーアクション大作映画。40年前に観たときは面白かったんだけど、さすがに賞味期限切れてたね。仮にハクソーリッジのメル・ギブソン監督なら嬉々として日本叩きに打って>>続きを読む

遠雷(1981年製作の映画)

3.5

平成初期に高岡早紀(『忠臣蔵外伝四谷怪談』)が出現するまでの昭和の後期、おっぱい女王の座に君臨していたのは石田えりだった。これ、ほぼポルノ映画だ。後半ビニールハウスの中でのジョニー大倉の独白が見事で、>>続きを読む

雨あがる(1999年製作の映画)

4.0

コロナ禍の今だからこそ見返したい。やまない雨はないのだと。"糟糠の妻"を演じた宮崎美子が素晴らしい。思えば中学のころ、ミノルタX7のCMに流れるこの人の健康美姿が見たいがために特に興味もないプロ野球ニ>>続きを読む

死霊のはらわた II(1987年製作の映画)

3.0

1を鑑賞済みの人には問題ないけど、邪悪な者を呼び覚ます呪文でさっさとおっ始まる。ジム・キャリーと見紛うくらいブルース・キャンベルの顔芸一人相撲で独壇場が続き、爆笑に次ぐ爆笑。右腕を切り落としてチェーン>>続きを読む

サーキットの狼(1977年製作の映画)

3.5

今朝、カウンタック4台が連なって首都高板橋の中台入り口に吸い込まれていくのを目撃したからというわけではないが…。笑った。法令は出来るだけ守りましょう、そんな弛い時代。ロータス(ヨーロッパ)の狼、主人公>>続きを読む

ともしび(2017年製作の映画)

4.0

これは撮る側も観る側もシャーロット・ランプリングという一人の名女優に全幅の信頼を寄せていないと成り立たない作品だ。日本ならこの役は富司純子くらいしか思い付かない。女優魂というやつだろうか。驚いたことに>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

2.0

最初ヨネヅゲンスイって読んでたんだよなぁ、恥ずかしいことに。米津玄師の『馬と鹿』のMVの方が10倍怖いよね。それより高島礼子、役柄選べる身分じゃなくなったのか、とても切ない。

※アマプラ視聴中に久し
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ゴンドラ(1987年製作の映画)

4.0

〈舟〉っていうタイトルでもきっと成り立つんだろうなぁ。幼女の入浴シーンは今となってはアレだけど、日本にもまだこんな良作が埋もれていたとはね。野田洋次郎&杉咲花の『トイレのピエタ』(2015)よりエモー>>続きを読む

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

4.0

奴らはそんなに悪くないんじゃないかって勘違いしそうになるのはきっと、プペペンプペペンプペペペペンペンって威勢良く流れるバンジョーの音色のせいだろう。

ハスラー(1961年製作の映画)

4.0

賭けビリヤードを通して一人の青二才が何を得て何を失いどう人生を切り開いて一端の男になっていくかを描いている。ポール・ニューマンがカッコいいのは言うまでもなく、伝説の敵役や悪徳賭博師、不遇な女、全主要キ>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

2.5

"旅の恥はかき捨てず"。でも、元々のメンタルが変わるわけでもなく不眠症同士が出会ったところで…というのは悲観的過ぎるか。はっぴいえんどの『🎵風をあつめて』がなんだかミスマッチのように思えて。東京200>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

3.5

🎵ごーまりーさーんーってブラッド・ピットが下手なギターで陽気に歌うのはこの映画の5年後ってことになる(EDWIN503)、若いなぁ。監督デビュー作『普通の人々』でいきなりアカデミー賞の最高賞かっさらっ>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.5

中盤までのダラダラとしたモタつきをどう評価するかによるけど、ポスターにあるこの主要4人が出揃ってからの展開はとても見応えがある。人類初の歯ブラシ使用者のようなしたり顔で歯磨きする西部野郎のモーニングシ>>続きを読む

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.0

北野作品とは相性が悪い。が、何故かこれだけは何度観ても良い(通算3回目)。圧倒的キタノブルー、ブルーは憂鬱の意。

ルームメイト(1992年製作の映画)

3.5

特に女の人好きだよね、こういうの。同時期に『ゆりかごを揺らす手』『氷の微笑』と女の事件簿的なやつ立て続けに付き合わされてきた。ピーター・フォンダの娘とヴィック・モローの娘の二世対決は肌露出度に若干差が>>続きを読む

ペイルライダー(1985年製作の映画)

3.5

なんだ〈シェーン〉かと思いきやそれ以上に無双過ぎるイーストウッドにニヤけてしまう。というより敵側はなんだアレ、内山田洋とクール・ファイブのみなさんか。

ライド・ライク・ア・ガール(2019年製作の映画)

3.5

その栄光のゴールを駆け抜けた瞬間は確かに鳥肌立ち過ぎて鳥になった(笑)。まるでロン・ハワード作品と見紛うような教科書的お利口さん映画でこれが初メガホンとはレイチェル・グリフィス恐れ入る。父親役のサム・>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.5

恋人に残した最期のメッセージでさえ真偽の程はいかに…。99パーセント黒、残り1パーセントのモヤモヤをどう処理したものやら。彼はパピヨンにはなれなかった、それだけが真実。余計な詮索だけど彼の遺伝子である>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.0

お喋りなダニエル・クレイグはアウトかセーフか。やってることは刑事コロンボとか古畑任三郎っぽくて新鮮味はそれほどない。ただ『ノックノック』『ブレードランナー2049』からの本作、次回は007とアナ・デ・>>続きを読む