ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

バグダッド・カフェ 完全版(1987年製作の映画)

3.5

西ドイツ映画と表記。この映画の2年後にベルリンの壁は崩壊する。人と人とを遮るものが取り除かれると不思議とそこには花が咲く。そこが砂漠であっても。

陸軍(1944年製作の映画)

4.0

朝から観るもんじゃなかですなぁ(笑)。私んごたる極度のマザコンにはこん映画は良うなかですよ。ずうっと戦争の胸くそ悪さが続いとってラストもラスト、最後の母親の心情ば描いた10分間は号泣ですばい。どげん時>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.5

ビリー・ボブソーントンの『すべての美しい馬』という西部野郎の"お仕事映画"を観ていたのですんなりだったが、これはずっと硬派な話だった。頭に大怪我を負ってもそれでもロデオボーイから足を洗えない不器用な男>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

3.5

さすがに「柳沢慎吾のひとり甲子園」に敵うわけないけど切り取り方としてはこれはこれで新しく十分楽しめた。矢野くんの背番号はおそらく"17"だと僕は見ている。

劇場(2020年製作の映画)

1.5

酒もタバコもセックスもしない太宰治みたいな。50分までは我慢して観たがギブアップ。所々お笑いのエッセンス入れてるけどことごとくスベっていた。

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

5.0

本当にいい物語いい映画を観たあとにはそれ以上を語る言葉は何にも思い浮かばないものなんだよなぁ。

20数年来の念願のスクリーン初鑑賞。梅雨明けのタイミングでアレだけど、希望の雨を顔いっぱいに受ける晴れ
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若い女(2017年製作の映画)

3.0

十数年後

朝の慌ただしい母子の食卓。学校に遅れるわよ、と母親。慌ててミルクを飲み干し席を立ち玄関へ急ぐ娘(または息子)。大事なカメラ忘れてるでしょ、とたしなめる母親ポーラに振り向いて照れ笑いの娘の左
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私は死にたくない(1958年製作の映画)

3.5

出来る事なら私もジャズ葬で送り出してもらいたい。ハービー・ハンコックの『処女航海』あたりで手を打とうじゃないか。冤罪で刑に処せられた方々には御霊の平安を御祈念申し上げる。

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.5

"学術映画"の宝庫、渋谷イメフォからの帰り道のような気分にさせられる。じゃあこの日本で字が読める読めないにかかわらず子供の宿題を見れてる親がどれくらいいるだろうか。「子供たちには自由と創造性を」と母国>>続きを読む

恋人たちのアパルトマン(1992年製作の映画)

2.0

ごめん、見てらんない。30分でギブアップ。でもラ・ブームからずいぶん髪、伸びてたね。

オルカ(1977年製作の映画)

3.0

佐野元春のおい、こっちこいよって感じのヤツならいいんだけど、レヴェナントディカプリオばりのてめぇこっち来やがれ感がねぇ。オルカvs愚か者の話。そこまで鯱のIQ高けりゃ尖閣の警備でも頼んだらどうだろう(>>続きを読む

続・激突!/カージャック(1974年製作の映画)

3.5

「今すぐお前が手にしている銃で撃ち殺してやりたい!」警察の要請で娘を説得する際の父親の言葉。この親にしてこの子あり、の典型的DQN家族の迷惑犯罪映画の決定版。
『ジョーズ』でその名を世に轟かせたS.
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告白的女優論(1971年製作の映画)

3.0

"女優帽"が本当の意味で相応しいお三方の仮面の告白。ただ、ちょっとナニ言ってるのかは僕には分からなかった(苦笑)。この頃の三国連太郎って我々の知っている息子、佐藤浩市と瓜二つなのな。

親密すぎるうちあけ話(2004年製作の映画)

3.5

『沈黙の女』のサンドリーヌ・ボネール主演。『橋の上の娘』のパトリス・ルコント監督作。

もうアレにお小水機能しか残していない私には丁度いい案配だった(嘘)。

スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.0

何の恨みかベトナム戦争への非難ネタまでブッ込んでるから中盤までやたらとテンポが悪いね。大損コいてる。"カオナシ"が出てきたところで一度ストップ「ああ親日派のギレルモデルトロが絡んでたか」と納得。後半か>>続きを読む

劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年製作の映画)

3.5

僕なら絶対にフライングしてるなぁ。よりによってラーメン(給食)を目の前にして長々と演説させちゃならんでしょ。でも市原隼人をコメディの主役に抜擢するセンスがすんばらしい。ダンシング校歌めちゃくちゃ笑った>>続きを読む

ブルー・マインド(2017年製作の映画)

3.5

ガーリーな細かい生態はやっぱこれは女の監督にしか撮れないよな。クソ男しか出てこないのがアレだけど後半一気にいい映画になった。直接は関係ないけど今度カラオケで久しぶりに秦基博くんの『鱗』歌ってみよ。それ>>続きを読む

アンナ・カリーナ 君はおぼえているかい(2017年製作の映画)

4.0

どんなカリーナが見れるのか、その一点。思えばちょうど4年前、この映画館で『気狂いピエロ』を観た。ゴダーリストでもなければ、ヌーベルヴァーガーでもない私がだ。だから今日も真のアンナカリーナリズムに富む人>>続きを読む

リトル・ロマンス(1979年製作の映画)

3.5

フランスとアメリカのませガキ二人が恋の逃避行よろしく恋人の街ベニスへ向かい永遠の愛を誓い合う。名匠ジョージ・ロイ・ヒル監督によるアイドル映画。友人に「C」までヤったのよとミエをはるが結論を言うと「A」>>続きを読む

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

4.5

沈黙は金なり、雄弁は銀なり。なるほどそうくるかの最後のオチ、天才的。でもいつの時代の話だよ、識字率って。

ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

4.0

ああこれは僕は全然好き。圧倒的な演技力と歌の上手さでベタな話を凌駕してる。タイプも陰影も違うけど『インサイドルーウィンデイヴィス』(監督コーエン兄弟)と双璧に好きと言っても過言ではない、名もなき女の歌>>続きを読む

夜の大捜査線(1967年製作の映画)

4.0

今更感ありありの初鑑賞。面白かったです。シドニー・ポワチエがカッコ良すぎ。最後は金田一さんみたいに颯爽と汽車に乗って去って行くんだけど、黒人だろうがイエローだろうが社会の役にたってる人は周りの人間は認>>続きを読む

恋のエチュード(1971年製作の映画)

3.5

涼やかなタイトルとは裏腹に、スケベなフランス青年が英国美人姉妹に蛇の生殺しにあう話。トリュフォーってやっぱり変態なんだなぁ。次女の方の手紙での告白"私は子供のころに手淫の味を覚えてしまった、とても汚ら>>続きを読む

隣の影(2017年製作の映画)

3.0

女尊男卑。とどのつまり男がみんな悪い、そういう風に描かれている。反撃するつもりはないが「今日は排卵日よ」このセリフが一番のホラーだった。配偶者(妻)が最凶の隣人説。

SF/ボディ・スナッチャー(1978年製作の映画)

3.5

ドン・シーゲル&ペキンパーのオリジナル版は棚から発見出来ず。フィリップ・カウフマンはSF調にリメイクした。そいつらの目的は謎。次々に地球人をボディスナッチしていく。なんか最近どっかでこんなのを見てると>>続きを読む

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.5

今日は体調がすこぶる良かったのか、スッと入ってきた。ある女が街娼に堕ちていく話。最初はレコードショップで働いていた。ピンボールマシーン。村上春樹がゴダールを好んで観ていたというのはどうやら間違いないよ>>続きを読む

サスペリア・テルザ 最後の魔女(2007年製作の映画)

2.0

結局ダリオ・アルジェントって最初のサスペリア(1977)だけって気がするなぁ。2000年代突入して魔女の棺桶掘り起こしたところでもはやダメージ加工した偽物ヴィンテージ感しか感じられない、虚無。

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.5

中森明菜の出身地清瀬市、伸光湯。もう今はない。20才澪の成長物語で若手実力派と言われる松本穂香がほのかなヌケ感で好演。それにもまして銭湯の主人のおっさんこそ光をにぎっているように見えた。ある意味この映>>続きを読む

エル・チカーノ レジェンド・オブ・ストリート・ヒーロー(2018年製作の映画)

2.5

開始早々あぁメキシコ魂の話だなって分かるんだけど、見たいのと違うんだなぁ。イニャリトゥとかキュアロンとかメキシカン監督のセンスの高さ証明してるんだから、ハリウッド寄りのオラオラじゃないやつ見せてくれん>>続きを読む

モンパルナスの灯(1958年製作の映画)

3.0

あいつの絵は死ななきゃ売れないよ。ある意味あのハイエナ画商の言う通りだ。ポスターかカレンダーにでもしてもらっときゃな。一点物へのその拘りがね、周りも不幸にする。そこそこ女にモテてたしゴッホよりはいい人>>続きを読む

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

4.0

年取るとさ、おじいちゃんなのかおばあちゃんなのか分からない人歩いてたりするじゃない。性別がさ。俳優だからってのも勿論あるけどさ、ジャン=ルイ・トランティニャン、そしてアヌーク・エーメは確実に男と女のま>>続きを読む

タップ(1989年製作の映画)

3.5

独特のリズム感。我々黄色人種もましてや白色人種もかなうわけないじゃないか、黒色人種に。サミー・デイヴィス・jr.のタップが見れるお得感。

隣の女(1981年製作の映画)

3.5

隣に越してきたのは8年前に別れた女。ほどなく焼けぼっくいに火がついて…。シュッとしてるドパルデュー初めて見た。トリュフォーがこのままババア好みの展開で終わらせるわけもなく、ネジというネジが馬鹿になって>>続きを読む

ゴーストマスター(2018年製作の映画)

2.0

三浦貴大よ、偉大なご両親に謝れ、ていうのはちょっと手厳し過ぎるか。アングラへのチャレンジ精神は買う。問題は作り手。トビー・フーパーの『スペースバンパイア』リスペクト作目指すなら、床に頭擦りつけてでも成>>続きを読む