ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 17ページ目

今度は愛妻家(2009年製作の映画)

4.0

この映画の面白いところは"人って一つや二つ欠点があってもいいじゃんか"ってとこ。いみじくもそれは終盤に一番の問題児役水川あさみに言わせるセリフ「あんたら大の大人が雁首揃えてみんなダメダメじゃん!」って>>続きを読む

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)

3.0

マイケルがマイケルを脱ぎ捨てるまでの自分探しの刹那的ストーリー。マリリン・モンローと出会いそっくりさん仲間の住むコミューンにたどり着く前半だけはなかなか楽しかった。そこからは正直眠たい話がダラダラと続>>続きを読む

素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

4.0

かもめんたるのネタ〈パン〉ってこれだったか。"すかんぴんのスッテンテン"さ(笑)。しみったれた男とブスの彼女の貧乏デート見て誰が喜ぶんだ?と思うけど、困ったことに段々思い当たる節が出てくる(感情移入)>>続きを読む

アフターショック(2012年製作の映画)

3.0

便秘のやつがドンと出て、少しタイムラグがあってのその後の方がエラいなことになる、それに似たような話。アフターショック=余震。安定のイーライ・ロス脚本。不謹慎な話、皆さん好きでしょ。

UDON(2006年製作の映画)

3.0

ゴールデンに移った途端につまらなくなる深夜番組のように、東京進出した途端旨くもなんともないものになってしまうもので。西の出だから言うんじゃないけどそもそもうどんなんてものは行列したり500円以上出す食>>続きを読む

ジョーイ(1977年製作の映画)

4.0

こんな胸アツなラストシーンはちょっと他にない。弟に捧げる兄の10,000点の涙のスピーチ。最後の司祭さんの言葉がさらに粋。

バード(1988年製作の映画)

4.0

チャーリー・"バード"・パーカー。ビバップというジャズにおける「即興速射演奏の祖」で説明がつくだろうか。15才から麻薬漬けで健康的な演奏生活をほぼ送ったことがないが、仲間と南部を回った頃の一時だけ薬を>>続きを読む

クレージーモンキー/笑拳(1978年製作の映画)

3.0

ジャッキー作品唯一の所持DVD。瞬時に胃酸が上がってくるのでもう見てらんない。一口で箸を置くみたいに停止ボタンを押してしまう。酔拳見ようが蛇拳見ようが同じで石丸博也の吹き替え入ってねえし。あの肉体改造>>続きを読む

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.5

警察犬のパート、名前なんだったっけか雌犬のシェパード。ありゃ泣いた。『ライトスタッフ』のときも割と童顔だなって思っていたからあの可愛らしい少年の老後がデニス・クエイドになるのが妙に納得いった。

フェティッシュ(1996年製作の映画)

3.5

そういうのがあってもいいだろう、殺人現場フェチ。パン屋の仕事の口を断ってでも、血まみれの現場を後始末する業界に飛び込んだガブリエラ。"犯人は現場に戻る"習性上やっぱり出食わしてしまい…。血溜まりでのダ>>続きを読む

ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

4.5

高1のとき以来の再鑑賞、凄かった。途中から真面目に見るのが馬鹿馬鹿しくなって勘に任せて"絵ヂカラ"だけを眺めるしかなくて。今だと児童ポルノで叩かれる畏れがある。反戦映画とかそんなの超えてて人間の業の深>>続きを読む

かもめの城(1965年製作の映画)

4.0

「シベールの日曜日」を探してたらたまたま見つけてしまって。かもめの城、タイトルも雰囲気もいい。フランスの美少女パトリシア・コッジが前作からちょっと成長している。狂人扱いされてるが都会不適合者ってだけで>>続きを読む

午後3時の女たち(2013年製作の映画)

3.0

点数はストリッパー役のジュノー・テンプルという女優の脱ぎっプリにほぼ全部。夜寝る前の営みじゃなく午後3時半にヤりまくりたいという有閑マダムの願望には"働け!"の一言であとは無視する。熟女は好きだけど熟>>続きを読む

ギター弾きの恋(1999年製作の映画)

4.0

偽札製造の部屋に天井突き破って舞い降りた日にゃ、こちとら天井突き破る勢いでソファーから飛び上がったわ(爆笑)。メソメソした感じが僕はあんまり好きじゃない『道』だけど、ウディ・アレンのフェリーニへの敬意>>続きを読む

栄光のエンブレム(1986年製作の映画)

4.0

こんなの見ちゃうとねぇ、ここだけの話N大アメフト部の殺人タックルなんてまだヌルいのよ。ラスト10分は暴力を肯定した表現になってるから良い子に見せては駄目。序盤からサバイバーのアイオブザタイガーっぽく曲>>続きを読む

オール・ザ・キングスメン(2006年製作の映画)

3.5

「僕にウインクしたのを覚えてる?」
ジュード・ロウ演じる青二才の新聞記者。実はこの映画の核になってるのは彼の中に潜む"性的マイノリティ"なんじゃないだろうか。そのせいで全てがぶっ壊れていく話のように見
>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.5

いい映画だった。結構クスッと笑えて後半しっとり。もし自分の娘が取り残された駅のホームで一人泣いているとしたら、こんな辛いことはない。あそこは貰い泣きしたなぁ。さすがに序盤の20才の女子大生役には無理が>>続きを読む

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

3.5

見なきゃ一生見なくていい映画だ。キザな言い方かもしれないけど、令和どころか平成がやってくることすら想像だに出来ずこの先もずっと"昭和"が続くことを信じて疑わなかったのだ。劇中のヌードカメラマンの一言「>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

排水溝に吸い込まれるような感覚インナースペース?、怖かったなぁ。2020年に観ても全然イイ。最初に出現したあの黒石板(モノリス)にもし何か書き込むなら【猿も木から落ちる】。そして2度目のには【驕れる者>>続きを読む

感染列島(2008年製作の映画)

3.0

パンデミックドクターなら髪振り乱して髭ぼうぼうでもいいんじゃないの(妻夫木くん)って思うんだけど、医療従事者には足を向けて寝られないのは確かで。さりげなく看護士役の国仲涼子には泣かされたなぁ。下手した>>続きを読む

雨のしのび逢い(1960年製作の映画)

3.0

上級国民の妻という退屈な人生に男は"引き"の一手。『勝手にしやがれ』の翌年に演じた優男風のベルモンド、一本もタバコを吸わず。というかちっとも雨なんか降らないじゃないか。

ユー・ガット・メール(1998年製作の映画)

3.5

なんと言おうがメグ・ライアンの可愛さが大噴火してる。あの髪型似合う人他にいる?。ただ愚鈍キャラは言い過ぎかもしれないけどメグ・ライアンてこういう色つけられ過ぎて気の毒っちゃあ気の毒(『戦火の勇気』とか>>続きを読む

ランボー(1982年製作の映画)

4.0

1982年の冬休み映画だったかな。大抵の女子中高生は「ウィーン物語ジェミニ・YとS」とかいう田原俊彦主演のジャニーズ映画を見に行き、僕らあんぽんたん男子はみなS・スタローン主演の『ランボー』を見に行っ>>続きを読む

転校生(1982年製作の映画)

3.5

正直に言おう。小林聡美以外でもうちょっと綺麗どころいなかったのか、と不満を覚えたのは確かだ。尾美としのりは翔んだカップル、小林聡美は金八で知った顔だったし「どっちも"男"じゃねぇかよ!」と。スマン、い>>続きを読む

ワン・オン・ワン(1977年製作の映画)

3.5

野球少年だったときこれ見て一瞬バスケもいいなと思ってしまったのだった。結局バの字もない人生を送り野球も挫折してしまったが、ときに男は孤独なワンオンワン(1対1)を切り抜けねばならないと教えてくれた作品>>続きを読む

あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.5

"逆に斬新"って言葉はこういう時こそ使うべきで。多部ちゃんのババキャラ、笑った。小林聡美もここぞで泣かせてくれるよね、上手い。最後にあのバアさんの名誉のために言っとくけど、70年から80年代にかけての>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

4.0

トラボルタの兄貴、ソロで出てたらぶっちぎりだったろう。"プエルト〇コ野郎"のアジトに殴り込むシーンありゃ最高だったな。でも改めて思うね。生き甲斐ってのは不要不急の外出、3密、濃厚接触あってこそだってね>>続きを読む

時をかける少女(1983年製作の映画)

3.5

4月18日をループするついでに原田知世のまばゆいブルマ姿もループしてほしかった。今では珍しくなくなったけどエンディングで主題歌を出演者みんなで歌う元祖ってこの映画だった気がするんだよなぁ(カットされて>>続きを読む

ラスト・シューティスト(1976年製作の映画)

3.5

馬車デートの締めくくりで「大勢殺してきたんでしょう?」と冷ややかなローレン・バコールにジョン・ウェインがこう返すわけさ。「死んで当然の奴しか殺してないぜ」と。シブいなぁ。
ジョン・ウェインの"終活(遺
>>続きを読む

ルシアンの青春(1973年製作の映画)

2.5

開始早々小鳥をパチンコで射ち殺す青年ルシアンを見て破滅臭しか感じなかった。ルイ・マル監督の戦争ものだけど大好きな『さよなら子供たち』と違って、一貫して胸くそ悪さが続く。このフランス人監督は対ナチスに於>>続きを読む

リヴァプール、最後の恋(2017年製作の映画)

3.0

かつてのオスカー名女優の最後の恋話。一回しか言わないよ。二番目の夫が『理由なき反抗』などの名監督ニコラス・レイ。彼には息子がいてそのアンソニー・レイ氏が何と四番目の夫。見事過ぎる父子丼。それぞれの間に>>続きを読む

富美子の足(2018年製作の映画)

2.5

最後の10分を見るまでは全部糞。膝がしら、ふくらはぎ、くるぶし、きびすとか魅せ方もうちょっと勉強してほしいな。かと言って早送りして見るのは地獄の上の一足飛びってもんだ。

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.0

山崎貴監督にとって〈大和〉とは浅からぬ縁。それが力みに繋がっているのかもしれず、スケールの物足りなさはいかんともし難い。"ガリレオ"なんかやらなくても…。ベテランでは田中泯さん、若手では柄本佑の好演が>>続きを読む

田園の守り人たち(2017年製作の映画)

3.5

前半は藁や牛舎や朝靄などの、後半はたっぷりの人間臭を吸い込むことが出来る(苦笑)。最近ではグサヴィエ・ドランの作品で"LGBTQの息子の母"の印象が強いフランスの名女優ナタリー・バイが、脇汗びっしょり>>続きを読む

僕のワンダフル・ジャーニー(2019年製作の映画)

3.5

こんなの泣くに決まってるじゃんか。いいストーリーなのさ、前作見てなくてもね。最近とみに目立つ中国企業スポンサード(本作アリババ)のアメリカ映画に嫉妬心が無くはなく。輪廻転生の話でありながら"守護神"の>>続きを読む

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.5

あの偉大なる日本人ボクサーに背負わせる十字架〈10年〉はまさにヘビー級と言っていいと思うけどそれこそがファンタジーなお話だから。『フィッシュストーリー』以来久々に見た伊坂作品による多部ちゃん、もう奇跡>>続きを読む