ここにーるさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

奴らを高く吊るせ!(1968年製作の映画)

3.0

元保安官の牧童ジェドは牛泥棒の汚名を着せられその場で吊るし首に遭うも一命を取り留める。助けられた町で保安官として勤めながら復讐の機会を窺うが…。30代後半の頃のイーストウッド、めちゃくちゃ渋くカッコい>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

3.5

水島新司大先生の『野球狂の詩』を愛読して育った元野球小僧の身としてはスルーするわけにもいかず。けっして荒唐無稽に走らずプロスポーツを目指すゴリゴリの硬派な話ながら、いい案配の青春映画に仕上がってたんじ>>続きを読む

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.0

1対11の大劣勢をどう覆すのか十二人のオッサンズのむさ苦しい熱きバトルに喉もカラっカラに渇く。テレビドラマのリメイクじゃなく完全なオリジナル作品だったら、またアレック・ギネスが名演技を披露した『戦場に>>続きを読む

いれずみの男(1968年製作の映画)

2.5

レイ・ブラッドベリ原作の幻想SF。旅の途中、"未来人のある女に肌に絵を入れられた"という男に出くわしたばかりに悪夢を見ることになる青年の事の顛末。ルトガー・ハウアーの『ヒッチャー』のような粘着性もある>>続きを読む

許されざる者(1959年製作の映画)

2.0

オードリーの西部劇で期待して観るとハズす。なんか気持ち悪いんだ。たとえ血のつながりがなくても幼少期から兄妹同然に同じ釜のめしを食い、同じ風呂に入り、隅々まで知り尽くして育って恋愛感情に達するものなのか>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

3.5

西部男の女の扱い方。水に落とされるじゃじゃ馬チワワ、邦画で言ったら京マチ子か。淑女のクレメンタインが若尾文子だろう。俺は断然チワワだぜィ。

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

4.0

鍵。鍵。鍵。ひたすら鍵。彼らの何がいいって何人たりとも傷つけず"無血解錠"を成し得たことだ。

東京の恋人(2019年製作の映画)

2.5

前半のもっさりした感じはおそらくせいぜい10年くらい前の話なのに前田耕陽みたいなイケメン俳優がラブユー東京唄ったりしてるせい、タバコも吸いすぎだ。一方5年くらい前『下衆の愛』の舞台挨拶で目を引いてセク>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

「松濤(しょうとう)」って書けるのって実際に渋谷区松濤に住んでる名家の人々だけなんじゃないか。さらにその上ってのがいる話で。ただ正月に"「お父さんは?」「さあパチンコじゃない?」"って会話する家庭から>>続きを読む

民衆の敵(1978年製作の映画)

3.5

もはやムックィーン。地味でお堅い話だとは知っていたけどマックィーン死後ずうっと観たかったやつで、ただ原型を留めずそこにいたのは毛むくじゃらで丸眼鏡をかけた家族思いだけど融通の利かない頑固者の医者の話で>>続きを読む

わらの犬(1971年製作の映画)

4.0

ほぼほぼ西部劇。アメリカから嫁さんの故郷イギリスに移り住んだ数学者デヴィッドが、嫁さんのゆかりの連中からまぁ酷い嫌がらせにあう話で、サインコサインタンジェントどころの騒ぎじゃなくずうっと不穏な空気で落>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.5

見た目は宮史郎と大橋巨泉。古っ。『ジョーカー』とも言えるし『ザ・ファン』のようでもあり『ミザリー』的でもある。一番イカれてたのはマーシャっていう女の狂信者で、最終的にはちゃんとコメディってのが笑える。

累 かさね(2018年製作の映画)

3.0

そのリップどこで売ってんのさ。出来れば井浦新と入れ替わりたいんだが。

"かさねがさね"訊くが背や足の長さとかはダメなんだっけか。顔だけだっけか。だとしたらもうバカリズムでいい。

クラッシュ(1996年製作の映画)

2.0

免許の書き換えのときの交通教則ビデオとして見せられたとしてもやっぱり寝ちゃうかもしれない。VHSテープレンタル時代に一度見てさっぱりで、今回DVDレンタルで再鑑賞するもやっぱり理解できず。ていうか免許>>続きを読む

スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

3.0

トビー・フーパーの『スペースバンパイア』(1985)を踏襲したと思われるSFホラー+エロオプション。俺、オッパイはちょっとでいいのに。この映画はっきり言って前半約30分までが面白い。そのエイリアン〈シ>>続きを読む

赤ひげ(1965年製作の映画)

4.5

なんだこれ、めっちゃ名作じゃん。3時間がアッちゅう間だった。終盤のおとよが井戸の底に向かって「長坊っ~!」って願掛けに叫ぶシーンで泣きかけてたら、そのおとよから井戸、井戸から井戸の底に女たちの姿が映し>>続きを読む

特攻サンダーボルト作戦(1976年製作の映画)

3.5

ジャック・ウォーデンが出てくる映画は大体おもしろい。テロリストによるハイジャックからの人質奪還作戦。時系列通りにリアルに描いているためそのうち人質の一員になったかのような錯覚に陥り、クライマックスでは>>続きを読む

トラック野郎 男一匹桃次郎(1977年製作の映画)

3.5

笑。シリーズ6作目はオール九州ロケ。ヒロインの夏目雅子は新人だったのかひどい演技で、その恋人役の清水健太郎が輪をかけてどヘタだったのが昭和の何でもOKな東映らしさがかえって面白い。ダブルヒロインの浜木>>続きを読む

父の祈りを(1993年製作の映画)

3.5

軒並み高評価のなか水を差すようで申し訳ないが、本当に実話ならイギリス・アイルランドって国バカなの?。国家も法も刑務所何もかもザルもザル。冤罪で収監された親子と"真犯人は俺だ"って親切に主張する極悪テロ>>続きを読む

タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)

3.5

とてもいい映画だ。なぜ21年も前のこの映画が未だにいいと感じるかって言うと、アメリカの人種差別問題が今でもあちこちで燻り続けてるのを見せられてるせいだろう。例えば日本人の高校と朝鮮高校が統合ってなって>>続きを読む

娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

4.0

アラブの春から始まった民主化運動の激化してしまった争乱の果てをどう見るのか。どっちが正義で何が過ちなのか軽々しくは語れないが、ただここに描かれている一市民の自由・平和・家族・故郷への思いと何にもまして>>続きを読む

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.0

「タクシードライバー」なんかのアメリカンニューシネマの話題は昔、大学のサークルボックス内の男ばかりのむさ苦しい場でしか語られることはなかったのだが今や女性からの支持も高いと聞く。"マイインターン効果">>続きを読む

ブルース・リー/死亡遊戯(1978年製作の映画)

3.5

リー・シャオ・ロン。小学校で【李小龍】と無価値なサインを書いてくれた同級生がいた(笑)。クライマックスの格闘シーンのとこだけ撮ってこの世を去ったブルース・リーの遺作。唯一無二だからこそそっくりさんを使>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

もはや殿堂入りしてる役所広司ならこれくらいやれて当然なんだけど、むしろこれは“仲野太賀の映画”だと思う。都会の片隅に燻る青年が男として一皮剥けていく成長譚と言ってもいい。くすみつつある入れ墨の上の重ね>>続きを読む

運命のボタン(2009年製作の映画)

2.0

原題はTHE BOX。そんな気色の悪い箱最初から触んなきゃいいのに、であっしが主人公なら1分で終わる映画だった。だらだらと長く、大人はまだいいとして何の落ち度もない息子をあんな目にあわすなんてシナリオ>>続きを読む

遥かなる山の呼び声(1980年製作の映画)

4.0

いやあこれは好きだな。タイトルからいっても西部劇のあの『シェーン』がモチーフになっているのは明らかだが、山田洋次監督が描くとやはりどこか日本らしい温かみ溢れるまとめ方がとても心地いい。"けーんカムバッ>>続きを読む

日本沈没(1973年製作の映画)

3.5

1億強の日本人が日本列島を捨て去りゆくスケール感やっぱり尋常じゃない。公開は1973年。ノストラダムスの大予言やユリゲラーなど一連のSF超能力ブームとほぼ同時期だったと記憶。時の総理を演じた丹波哲郎の>>続きを読む

レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

3.0

虎穴に入らずんば虎子を得ずな、くそガキ話。虎じゃなくライオンの子だったが。あゝ無情。

熟れた本能(2009年製作の映画)

2.5

シュッとした旦那に物分かりのいい長男長女。何不自由なく暮らす四十妻の突然の暴走。よくある話で。熟女マニアから言わせると浮気相手の男、庭師か何かで手が泥だらけでもっともっと小汚なく歯の一本や二本欠けてて>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.5

オモロイっ。ガキの頃に見て歓喜したスターどっきりのブーブークッション(座って立って立って座って)から遂にここまできたかと。伏線の回収の回収の伏線。何言ってるのか自分でも良く分からないが(笑)。

今こ
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.0

中国資本が入ってるわりには日本人にもギリ見れる(受け入れられる)表現になってると思うし、リアルな戦闘シーンはミリタリーファンには堪らんのじゃないか。でもさ、っていうね。そもそも戦争は両国間の"政治屋">>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.0

これ、妹の方がカッコ良くない?。ブルース・スプリングスティーンに出会ったら人生変わった件。私も高校生のとき"同キャラ"の浜田省吾に出会ったけど何も変わらんかったな(でも🎵マネーとか今でも歌🎤ってるw)>>続きを読む

相棒 劇場版Ⅳ 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断(2017年製作の映画)

3.0

「冠城」を"かぶらぎ"と初見で読める少女。ベテラン鹿賀丈史も頑張ってた。劇場版だと花の里🍶寄らないのかな。

カットスロート・ナイン(1972年製作の映画)

3.5

地獄へ道連れ。打率1割にも満たない安牌の9番バッターに満塁一掃のサヨナラホームランを食らったような、そんな終わり方で最後は爽快感しかなかった。スペイン製のエグい西部劇。タランティーノの『ヘイトフル・エ>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.0

昨夜のはどうもしっくりこなくてコレ再レビュー。石田ゆり子を落とす奴は一体誰なんだみたいな世間の空気いまちょっとあるじゃない。それで安全牌の中井貴一に「タイプなんだ!」って何度もセリフで言わせて暗に口説>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

見直した、ジョニー・デップ。名作のリメイクとはいえ黒ひげ危機一髪ゲーム的悪党の役引き受けたわけだから本当に畏れ入った。監督主演ケネス・ブラナー、ラストシーンでそんなに宣伝するのなら『ナイル殺人事件』(>>続きを読む