MiYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

4.0

長野オリンピックのジャンプ団体金メダルはリアルタイムで見ていました(ついでにリレハンメルの失敗ジャンプもリアルタイムで見ていました)。原田の大ジャンプと船木の美しい飛型。個人的に最も感動したスポーツの>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.3

設定はなかなか凝っていて、警備会社に就職したジェイソン・ステイサムの目的が徐々に明らかになっていく。

そして復讐の機会がやってきた。圧倒的な無双を見せつけてくれるかと思いきや、あれ? 結構簡単に撃た
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地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.3

シュールなコメディ。最初は結構楽しんで見ました。早回しのドタバタはチャップリンの無声映画ようで楽しいし、パリの風景も素敵です。エッフェル塔のロケはマジで怖かったけど、どうやって撮ったのだろう?

ただ
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闇の狩人(1979年製作の映画)

3.3

キャストはびっくりするくらい豪華。そのぶん登場人物が入り組みすぎてて、ストーリーが分かりにくいのが難。田沼意次による北前藩の取り潰しを巡る策謀が描かれますが、まぁよくわからない…。

キーとなるのは、
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新網走番外地 吹雪のはぐれ狼(1970年製作の映画)

3.4

新シリーズ第5作。若者の更生施設としてキリスト教会が運営するボクシングジム。なかなかユニークな舞台です。世話になった神父(岡田真澄)の元に身を寄せる健さんも「右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出す」など>>続きを読む

恋のエチュード(1971年製作の映画)

3.3

美人姉妹に惚れられてフラフラする男の話。浮世離れした不思議な雰囲気のある姉妹であり、姉のアン(キカ・マーカム)が自由恋愛を楽しむ変化を見せるけど、妹のミリュエルは逆に頑なまでに禁欲的になっていく。まぁ>>続きを読む

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)

4.2

久々の視聴。やはりこれはクライムサスペンスの超一級の傑作だと思います。

非常に重苦しいサスペンスであり、同じデニス・レヘイン原作の「ミスティック・リバー」に通じるところがあります。画面の色調や音楽も
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.8


久々の視聴。4回目くらいかな。

戦争の「是非」でも「大義」でも「正義」でもなく、ただ前線の兵士のリアルな姿を描いていく。正気を保つことすら困難な兵士の姿はとにかく痛ましい。英雄でもなんでもない無名
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ラスト・パニッシャー(2019年製作の映画)

3.0

なんか話がうまく行きすぎる。怪しい。こいつは絶対××だ。と思ったんですけど、ネタとしては、予想の斜め上を行った感じ。びっくりはしましたが、あ、それやっちゃうんだ?という感じでした。

それにしてもニコ
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U-571(2000年製作の映画)

3.6

久々の視聴。改めて見ると、潜水艦アクションの秀作でしたね。

エニグマを強奪するためにUボートを襲撃するとう特殊任務が一転、思いもよらぬ窮地へ。中盤での急展開にかなり驚きます。その後も様々な危機に直面
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新・明日に向って撃て!(1979年製作の映画)

3.5

「明日に向かって撃て」のリメイクかと思ったら、前日譚だったとは。

オリジナルにはさほど思い入れがないので、本作にどのようなリファレンスがあるのかはよくわかりませんが、無計画で無軌道な2人旅というとこ
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.5

フレッド・ロジャースという人のことを全く知らないので、アメリカ人が感じたであろう、本作の実話としての衝撃性を感じることはできません。それでも、この人が有名人でありながら芯から善良な人であることには驚き>>続きを読む

風に立つライオン(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

主人公の周囲の人たちのインタビューから始まるという映画の話法から、「ああ、この人は死んでいるのか」とわかってしまうのです。これは仕方ないないのですが、やはり興趣が削がれるのは事実で、始めから暗い気分に>>続きを読む

リード・マイ・リップス(2001年製作の映画)

3.6

生真面目なヒロインがワル男に唆されて悪事に加担して転落していく。そんな平凡(?)な話かと思ってたんですけどね。

ヒロインが難聴という設定が生かされ、窮地に追い込まれた2人が機転を利かせて逆転をかます
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.3

ループ系と聞いて期待したのですが、「明日への地図を探して」という映画に設定が似ていて、新鮮さを感じませんでした。もうちょっと丁寧にループを描いてくれてもいいのに、がちゃがちゃとせわしないし、J・K・シ>>続きを読む

新網走番外地 大森林の決斗(1970年製作の映画)

3.3

新シリーズ4作目。映画の舞台が全編ずっと刑務所というのは、旧シリーズから通じても初めてかもしれません。最後に健さんが脱獄して斬り込みに行くという、ありそうでなかったストーリーです(警備が緩すぎですが)>>続きを読む

アラビアの女王 愛と宿命の日々(2014年製作の映画)

3.0

ガートルード・ベルという人は野心のない研究者であり、アラブの人たちに寄り添い続けた人だということはわかりました。有名な「アラビアのロレンス」とのエピソードなどは興味深いです。

でも、当時の複雑な地政
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小川の辺(2011年製作の映画)

3.3

藤沢周平原作とくれば安心印がついたようなもので、少なくとも不可はないです。ただインパクトは弱め。

シンプルな上意討ちの物語ながら、主人公(東山紀之)と、上意討ちの相手(片岡愛之助)の妻(菊地凛子)が
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.5

これは、面白いのか?

MCUもマルチバースが出てきてから、いくらでも過去を変えられるし、死んだ者を生き返らせるしで、「なんでもあり」という名のご都合主義に陥ってますね。

しかも、本作では別のマルチ
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マネートレイン(1995年製作の映画)

3.5

予想の斜め上を行くプロットにびっくり!

だって、列車強盗を刑事が阻止する話だと思うじゃない? ところが、終盤までちっとも列車強盗が出てこないから、イライラするわけです。

そしたら、え、おまえがやる
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ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)

3.6

面白かった! クリント・イーストウッドが率いるのは西部劇ショーの旅芸人一座。様々なトラブルに見舞われながら、彼らがいったいどこに向かうのか。先読みができないストーリーが普通に面白いです。金もテントも失>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.0

タクシーでの乗客の会話だけのドラマ×5のオムニバス。5編の繋がりは全くないですが、どれも飽きがこなくて楽しめました。

5編ともそれぞれ面白いですが、ニューヨーク編のはすっぱなウィノナ・ライダー、パリ
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新網走番外地 さいはての流れ者(1969年製作の映画)

3.3

新シリーズ3作目。北海道の小さな漁村が舞台で、ひたすら寒々しいですね。健さんが漁船に乗るという珍しいシーンもあります。

小林麟一、南利明といったお馴染みの面々が登場しますが、目玉になるような大物キャ
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ホワイトハウスの陰謀(1997年製作の映画)

3.5

この邦題通りの内容ではありますが、ホワイトハウスで起こった殺人事件をめぐり二転三転するプロットがよくできています。クライマックスは、秘密の地下通路からホワイトハウスに侵入するという、かなり無理筋なアク>>続きを読む

小さき勇者たち 〜ガメラ〜(2006年製作の映画)

3.4

悪くないです。怪獣映画というより、動物映画の王道という印象。少年とガメラの交流がメインで、交戦的で醜い大人が余り出てこないところが良いですね。主役の少年の演技が良いし、夏帆の美少女っぷりも際立ってます>>続きを読む

地獄の花園(2021年製作の映画)

3.5

前半は広瀬アリスをどんどん好きになる映画。彼女の退場が早くてガッカリで、その後の展開は「まぁそうなるよね」という感じです。

ここで興味を一旦失いかけたのですが、終盤の展開に一工夫あり。誰が主役で、誰
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利休(1989年製作の映画)

3.0

茶道が政治利用されて、政治も茶道に利用されて。そういうズブズブの時代だったのですね。利休と秀吉の関係は危ういものだったことは理解できました。

山崎努の秀吉はとて良かったですね。さすが名優。

BS松
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尼僧物語(1959年製作の映画)

3.3

尼僧でありながら看護師として人道支援に派遣された主人公(オードリー・ヘプバーン)。尼僧姿にオードリーは美貌が際立ちますね。

辺境の地で奉仕活動をする人たちの献身には感心するばかりです。一方で、修道女
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テラビシアにかける橋(2007年製作の映画)

3.4

原作は有名児童文学らしいです。奥手な暗い少年が活発な少女と出会って、森で楽しい時間を過ごす。まぁ大体そんな感じです。取ってつけたようなファンタジー色はあまり好みじゃありませんでした。

終盤のドラマの
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南部の反逆者(1957年製作の映画)

3.5

黒人奴隷の子であったヒロインが奴隷商人に売られてしまうという運命の変転が余りに残酷で、面食らってしまいました。

運良く裕福な白人(クラーク・ゲーブル)に買われ、そこからはありがちなメロドラマに。クラ
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生きたい(1999年製作の映画)

3.3

娘や行きつけの店で邪魔者扱いされる老人が、民話の「姥捨山」に我が身を重ねて取り憑かれてしまう。面白い設定です。並行し描かれる「姥捨山」のドラマもわかりやすくて良かったです。

「老人をもっと敬え!」と
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.3

最近の韓国映画を見れば見るほど、韓国の近現代史は闇だらけだなと、感心するような、戦慄するような。

朴正煕暗殺は有名な史実であり、決まった結末に向かっていく物語はやや退屈なところはあります。人間関係も
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螢川(1987年製作の映画)

3.0

宮本輝原作の文芸映画。苦手なジャンルです。食えない父親役の三國連太郎は見事な存在感ですが、主役の少年と少女に今一つ魅力がなかったかな。

クライマックスの螢の群舞は、一見の価値はあると思いますが、明ら
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新網走番外地 流人岬の血斗(1969年製作の映画)

3.5

新シリーズ2作目。荒くれた囚人たちと、彼らの更生を願う篤志家(志村喬)との熱き交流。これは立派なヒューマンドラマです。健さんと親友になる大木実の病気のエピソードもベタながら良いです。

囚人たちも個性
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ライリー・ノース 復讐の女神(2018年製作の映画)

3.5

夫と娘を殺された母親が復讐する。変わった設定ですね。主演のジェニファー・ガーナーは「エレクトラ」でアクション特性は実証済み。

普通のママだった彼女が訓練を積んで殺人マシーンに豹変。やはりここが一番の
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.8

「夏秋」に続く本作。相変わらず田舎での自給自足の生活が淡々と描かれるのですが、ドラマは突如訪れます。

「今年はジャガイモを植えない」というシーンには少なからずショックを受けたのですが、「夏」にビニー
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