MiYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

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恋をしましょう(1960年製作の映画)

3.3

マリリン・モンロー34歳のときの作品(死の2年前)。よい感じの年増感と色気がありますね。

有名人である主人公(イヴ・モンタン)がそっくりさんを装ってミュージカルに出演する設定はコメディとしては面白い
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.3

イタリアの田舎町を舞台に、小作農が上搾取される格差社会を描き、搾取する側の金持ちの息子が正義感から狂言誘拐を企てる。この前半のドラマはなかなか面白い。

ところが、突如として月日が経過して、キリスト教
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キネマの神様(2021年製作の映画)

4.0

「家族はつらいよ」で限界が見えた山田洋次監督が、ここに来て新たな傑作をものにするとは驚きです。

沢田研二が演じる、家族に迷惑をかけまくる放蕩親父は、山田監督の過去の映画にいくらでも出てくるステロタイ
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伊賀忍法帖(1982年製作の映画)

3.5

山田風太郎は私が一番好きな小説家で、原作はもちろん読了済。ただ小説としては傑作とは言い難い本作。

果心居士と松永弾正の連合に対し、恋人を殺された忍者(真田広之)が単身で戦いに挑む。魅力的なストーリー
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.0

疲れ切った大人になってしまったクリストファー・ロビンがプーさんと再会して、失ったものを取り戻す。ストーリーは美しいです。でもCGのクオリティが感情移入を阻むのです。

技術レベルは高いけど、ぬいぐるみ
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かけがえのない人(2014年製作の映画)

3.3

ニコラス・スパークス原作の映画ってまだあるのかよ、というか感じですが、不思議と飽きはこない。

本作も、主役2人の若い頃を演じたキャスト(ルーク・ブレイシー&リアナ・リベラト)の好感度が高く、この2人
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天国から来たチャンピオン(1978年製作の映画)

3.4

この世に未練を残す幽霊が人の体に乗り移って、夢を実現する。「ゴースト」「愛が微笑む時」などいくらでも先例が思いつきますが、本作はその走りのようです。

クオーターバックとしてスーパーボウルに優勝すると
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マザーレス・ブルックリン(2019年製作の映画)

3.3

エドワード・ノートンの主演監督作。トゥレット障害で人並み外れた記憶力を持つという探偵のキャラが異彩放ってますが、内容は意外なほどストレートなハードボイルド。

ただ見所はエドワード・ノートンの演技しか
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影の軍団 服部半蔵(1980年製作の映画)

2.8

監督は工藤栄一だし、将軍家光の後継をめぐる暗闘という設定も申し分なく、期待値は高かったのですが、つまらない。どうにもつまらない。

ストーリーはごちゃごちゃしてわかりづらいし、アクションも滑稽なシーン
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.3

前半はパニックムービーというより、はぐれてバラバラになった家族が再会するまでのロードムービーといった感じ。このシチュエーションで再会できるの?という無理ゲーですが、なかなか強引な展開はそれはそれで楽し>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.5

人格の入れ替わりなんて目新しい設定ではないですが、美少女と殺人鬼というギャップの大きさはなかまか面白い。

とは言え、何やっても可愛いキャスリン・ニュートン、キモい芝居が上手いヴィンス・ヴォーンなどは
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妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ(2018年製作の映画)

3.0

山田洋次監督の作品はほぼ全て好きなのですが、このシリーズだけは苦手。

とにかくホームドラマとしての設定や人物造形が古い。いまどき父権主義の権化みたいな親父(西村まさ彦)や従順な専業主婦の母親(夏川結
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サイコ2(1983年製作の映画)

3.5

名作「サイコ」の20年後の続編。もちろんヒチコックは関わっていない(とっくに他界)。爆死の予感しかないのですが、これがなかなか健闘してます。

前作と同じオチかなと匂わせておきながら、2回のどんでん返
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

3.5

幼い子どもを拉致した夫婦(夫はマーク・ハミル)が自作の教育番組を見せて子どもを養育する。大人になって実親の元に戻された子は、育ての親との心の繋がりを保つために教育番組の続編を作り始める。

なんちゅう
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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.5

戦闘シーンの迫力が半端ないですね。戦闘機が迎撃をかいくぐって戦艦を攻撃するシーンのスリルがもの凄かったです。これだけでも見る価値はありますね。

ミッドウェイ海戦で何が勝敗を分けたのかは諸要素があるよ
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.4

ゴジラとキングコングがガチンコで戦うかと思ったら、まさかの×××××が登場で三つ巴の戦いに。このサービス精神は買いたいですね。香港の街を破壊しまくるクライマックスは迫力たっぷりで良し。

地球空洞説と
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ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020年製作の映画)

3.3

前作は「邪悪な大人と戦う」というテーマがわかりやすく、ドーナル・グリーソンのやられっぷりが笑える、楽しい作品でした。

それに引き換え、軸を失った本作は、完全に迷走状態。ピーターが犯罪(?)に巻き込ま
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

3.5

同じホテルに泊まる客たちを描く3編のオムニバスドラマ。3組が微妙に重なる趣向は良いのですが、各編がそこまで面白いかと言うと。それほどでも…(そこは「ナイト・オン・ザ・プラネット」には敵わない)。

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エヴァの告白(2013年製作の映画)

3.3

ポーランドから移民としてアメリカにやって来た女性。妹は結核のため隔離され、自分は売春婦に身を落とすも、希望を失わず力強く生きる。

定型的なドラマでもあるのに加え、そこまで悲惨でも過酷でもなかったので
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虹をつかむ男 南国奮斗篇(1997年製作の映画)

3.3

1作目は未見ですが、特段問題ないようです。

このシリーズは、完結した「男つらいよ」の後を継ぐ形で始まったわけですが、やはり重なるところが多いですね。

破天荒なおじさん振り回されながら、若者が旅先で
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アメイジング・ジャーニー 神の小屋より(2016年製作の映画)

3.0

キリスト教色が強く、説教くさい話なので、見ていて楽しい映画ではありません。

ただ、この映画が伝えたいこと理解できます。テーマは「赦し」。父親に虐待され、娘を誘拐されて殺されたという苦しむ男の前に(擬
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プロヴァンスの休日(2014年製作の映画)

3.0

子どもが田舎で一夏を過ごすという普通の話。

風変わりなお爺ちゃん(ジャン・レノ)が出てきて、様々な出来事が起こるのですが、どれもありきたりで薄味。もちろんプロヴァンスの風景や生活は魅力がありますが、
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ワレサ 連帯の男(2013年製作の映画)

3.3

「ワレサ」とか「連帯」というワードは、世界史の知識としてインプットはしていましたが、ポーランドの民主化運動については何も知らなかったので勉強になりました。

ある造船会社での労働争議が、全領域の労働運
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詩人の恋(2017年製作の映画)

3.3

意外にも、わかり味のある映画でした

詩人の日常を描いた映画としては「パターソン」を思い出しましたが、日常のふとした変化によって、主人公の口から新しい言葉が溢れ出していくところは興味深いです。ただ、後
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シーラ号の謎(1973年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

6人の男女が集められ、ひき逃げ事件の犯人探しが始まる。ところが探偵役のジェームズ・コバーンが逆に殺され、複雑な展開に。犯人の自供により事件は解決したかと思いきや、そこに新しい探偵が現れ…。

事件の真
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13人の命(2022年製作の映画)

3.8

私的トラウマ映画である「サンクタム」を思い出しました。うう、息苦しい。

タイの事件は記憶に新しいです。救出が困難を極めたことは知っていましたが、ここまでとは(7時間もかけて潜り続けるなんて!)。そし
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.6

ガンズ祭! 

良い場面でかかる劇伴がガンズばかり。そして例外なくカッコ良い。ちなみにエンドロールではまさかのディオ。今は亡きロニーの歌声に感涙。

ま、音楽ともかく、映画としてどうなのか。前作に続い
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.4

杜撰さが残る犯行計画、なぜかスムーズに進む捜査など、小さな謎を残して展開するストーリーはなかなか巧みです。殉職した父親を持つ主人公(チャドウィック・ボーズマン)の造形もよし。

黒幕の正体とか容易に想
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ディープエンド・オブ・オーシャン(1999年製作の映画)

3.8

久々の視聴。やはり良い映画です。

誘拐された子どもが9年後に両親の元に戻ってくる。生みの親と育ての親との間で揺れる子ども心境は想像するに余りありますし、心を開かない子どもに対する親悲嘆も想像するに余
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狼の挽歌(1970年製作の映画)

3.5

殺し屋の主人公が逆に命を狙われるというイントロダクションから、次々と怪しげな男が登場して、どんどんストーリーが動いていきます。

主人公のチャールズ・ブロンソンはジェームズ・ボンド、彼の愛人(ジル・ア
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少林寺三十六房(1977年製作の映画)

3.7

少林寺と言えば、なんと言っても修行シーンが面白い。本作もそれを十分に堪能できます。三十五房を舞台に、修行をクリアしては、次のステージに挑戦するという少年マンガ的な展開がたまらないですね。主人公もどんど>>続きを読む

あかね空(2006年製作の映画)

3.0

原作は未読ですが、ひところ流行った、江戸時代の経済小説の走りですよね。

江戸時代の豆腐屋の繁盛期というのはなかなか新鮮な設定ではありますが、ボンクラ息子が博打で借金して店の経営が傾くというお話にはな
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

3.3

見どころといえば、京都駅を破壊しまくるクライマックス。馴染みのある景観だけに、なかなか衝撃的です。

ただ、映画として面白いかというと、そうでもないかな。まず、主要キャストに今一つ魅力がない(当時無名
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

侮ってバカにしたおっさんが実はとんでもなく凶暴でヤバい奴だった。よくある設定ですね。やはり似ているのは「ジョン・ウィック」。

「ジョン・ウィック」と違うところは、表の顔が会社勤めのファミリーマンとい
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ザ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.0

組織を裏切った男が少女と逃避行。よくある設定ですが、主人公がなぜ命を賭けて少女を守ろうとするのか、その理由が弱い気がします。サム・ワーシントンは好きな俳優ですが、今一つパッとしない役です。

次から次
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久々の視聴。「どんでん返し」の映画として有名ですが、多重人格を扱ったサイコサスペンスとしても、法廷ミステリーも秀でた作品ですね。

あっと驚くような「どんでん返し」でもないですが、「××は始めからいな
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