MiYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

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優駿 ORACION(1988年製作の映画)

3.3

当時大ヒットしましたね。馬と人間のふれ合いみたいな話かと思ったら(そういう要素はありますが)、厩舎経営の苦労物語でした。

オラシオンがあれよあれよとダービーに優勝するまでが描かれるのですが、騎手は意
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.8

オリジナルに忠実で、復習用、確認用として有益なな一作。オリジナルは2回観てるのですが、何度見ても面白い傑作であることを再確認しました。

設定自体が「日本映画のリメイク」というもので、日本版へのリスペ
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サイボーグ009 超銀河伝説(1980年製作の映画)

3.4

「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」などの影響受けて宇宙SFとなってしまった「サイボーグ009」。彼らが宇宙船に乗って戦うのを見て、「サイボーグである必要ある?」と思うのは当然の疑問。

ストーリー
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

3.4

主演のイレーヌ・ジャコブが大変お美しいことにまず感銘を受けました。盗聴が趣味の元裁判官はただの偏屈親父ではなくて、徐々に彼女と心を通わせていくところが良いですね。トリコロール三部作では一番好きかも知れ>>続きを読む

マーダー・ミステリー(2018年製作の映画)

3.5

船上での殺人事件という発端は本格ミステリーっぽいのですが、全体ではドタバタ過多なミステリーコメディでした。コンパクトで気軽に楽しめます。

ジェニファー・アニストン&アダム・サンドラーというコンビも期
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長い散歩(2006年製作の映画)

3.4

虐待を受けた少女と老人のロードムービー。彼女の悲惨な生活が描かれる前半のパートは見ていて相当しんどいです。

虐待から逃げるための旅でありながら、過去に過ちを犯した老人の贖罪の旅でもある。老人は、人助
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変態小説家(2012年製作の映画)

2.8

絵本作家がホラーサスペンスを書こうとして妄想を膨らませる。

「スキャナーズ」のパロディのジャケ写が面白いし、監督のクリスピアン・ミルズって、あのクーラ・シェイカーのクリスピアンでしょ? 音楽的才能と
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リボルバー(1988年製作の映画)

3.5

ピストルを盗まれた主人公(沢田研二)を中心に様々な人物が絡む群像劇。

鹿児島を舞台に彼らが偶然に接点をもつところが面白いのですが、さらに偶然が重なって皆が揃って北海道へ移っていく後半の展開も斬新。
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ガメラ 大怪獣空中決戦(1995年製作の映画)

3.5

冒頭、さっそくガメラが登場か?と思ったらギャオスだった(変化球)。人類の敵はガメラなのかギャオスなのか、人間が疑心暗鬼になるところは、1作目ならではの上手い設定です。

そして、ガメラはビジュアルがイ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.5

サーカスを舞台に様々なフリークスが登場する設定に「デルトロらしいな」と思ったら、後半は別の物語に。

インチキ心霊術身につけた主人公(ブラッドリー・クーパー)が瞬く間に成功し、瞬く間に没落する。ケイト
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アドレナリン・ドライブ(1999年製作の映画)

3.3

矢口史靖監督の「ウォーターボーイズ」前の作品なんですね。初めて見ました。

ヤクザの金を持ち逃げするというストーリーはありがちだし、そんなに驚くような展開があるわけでもなければ、オフビート感があって、
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アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.5

タイムトラベルSFとしてはまぁまぁの出来か。少年時代の自分とバディになって、タイムマシンの開発を阻止に行くという、なかなかユニークな設定でした。

マルチバースではないので、未来は変わってしまう。では
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夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

3.3

偏屈な爺さんと少年たちの心の交流を描く、「ウォルター少年と夏の休日」みたいな話。

想定通りのストーリーではありますが、3人の少年がとても良い子でしたね。

驚いたのは、心を閉ざしてた爺さん(三國連太
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

3.3

トリコロール3部作の2作目。

フランス人の奥さん捨てられたポーランド人の男が故国へ帰ろうとする。知り合ったばかりの男のスーツケースの入って入国するのも変わっているし、実業家として成功しても、別れた妻
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ゴジラVSデストロイア(1995年製作の映画)

3.8

メルトダウンを起こしたゴジラが人類を脅威を与えるという設定は斬新で、通称「バーニングゴジラ」のビジュアルも素晴らしい。

ゴジラの1作目で使われたオキシジェン・デストロイアによって生まれた怪獣という設
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あなたを抱きしめる日まで(2013年製作の映画)

3.4

修道尼が子どもを産むことがタブーであることは想像できますが、修道院が子どもを親から取り上げて外国に売りつけるとは…。

生き別れた息子を探す母親と、打算的な目的で同行したジャーナリストの2人のロードム
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T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.0

前作の20年後。みんなクズな大人になっているのは想像通り。とりたててて面白いことが起きるわけではないので、前作に思い入れがなければ、退屈な時間を過ごすだけとなります。

前作はサントラがすごく話題にな
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

セックスしながら奇天烈な寝物語が始まる冒頭のエピソードに面食らいますが、中盤でしっかり謎解きがあり安心。とっつきにくそうな映画かと警戒したのですが、思ったより分かりやすく、見やすい映画でした。

この
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.0

なんとも掴みどころのない、ふわっとした映画ですね。

事故で亡くなった夫の秘密が次々に明らかになる中でも、主人公(ジュリエット・ビノシュ)は無表情で、どんな感情を秘めているのか分からないし、彼女が何を
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ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)

3.5

なかなか面白かったですね。

ゴジラの細胞から新たな怪物が誕生するという設定には目新しさがあり、このゴジラ細胞の研究と争奪がストーリーを大きく動かしていきます。植物由来の怪獣というのユニークだし、ゴジ
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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.5

ギグワーカー残酷物語。実質的に雇用関係にありながら、個人事業主として仕事を請け負っている。昔から聞く話ではあります。ウーバーイーツもそう。もちろん有給休暇もなければ労災もない。

宅配ドライバーとして
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メカゴジラの逆襲(1975年製作の映画)

3.3

メカゴジラが出てくるまでが長いなぁ。宇宙人が延々と陰謀を巡らせてメカゴジラが登場するわけですが、自分を受け入れなかった日本社会に恨みを持つ天才科学者が独自に育てた怪獣(チタンサウルス)も登場するなど、>>続きを読む

オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018年製作の映画)

3.4

ありふれた感じの「エリート左遷系ドラマ」ですね。良きメンターの存在と主人公の成長。そして主人公のキャリアの選択。想定の範囲内でドラマが展開されます。

まぁ、地方の遊園地の裏側は興味深いですし、波瑠、
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幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.6

児童虐待をテーマにしたヘビーな映画でした。母親よる常軌を逸した暴力と、泣き叫ぶ子どもたちの姿は正視に耐えないところがあります。

無気力な主人公が正義に目覚める展開は定型的にも映りますが、子どもたちの
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.0

南海の孤島から連れて来られたキングコングがゴジラと対決するという、あまりにストレートな内容。終盤の対決シーンはやたら長いし、どちらが勝利するわけでもない、煮え切らない結末もモヤモヤ。キングコングの着ぐ>>続きを読む

三文役者(2000年製作の映画)

3.3

殿山泰司という役者のことは知りませんでしたが、それでも映画は意外と楽しめました。

酒癖も女癖も悪い無頼派でありながら、なぜか憎めない主人公を竹中直人が好演。底抜けに明るくて、頭のネジが1本外れている
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盗聴作戦(1971年製作の映画)

3.3

ショーン・コネリー主演のクライム・ムービー。出所してきた主人公(ショーン・コネリー)が仲間を集めて大掛かりな強盗を行うという「オーシャンズ」のようなワクワク感があります。

ところが、犯行計画はことご
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インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者(2018年製作の映画)

4.0

B級感が漂うタイトルですが、なんのなんの、緻密なプロットとどんでん返しを備えた良質なミステリーです。

愛人殺しの容疑をかけられた男が弁護士に供述をするが、その話は嘘に塗り固められていて…。

彼はい
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ロゼッタ(1999年製作の映画)

3.0

毒親と貧困に負けず懸命に生きる少女。親切にしてくれた男を逆に告げ口したりと、綺麗事を抜きに生きることに必死の彼女の姿は、安易な同情は拒絶されます。

カメラ1台で至近距離から彼女を撮るだけのカメラワー
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コーマ(1978年製作の映画)

3.5

原作は医療サスペンスの第一人者であるロビン・クックのデビュー作。かなり昔に原作は読みましたが、真相が衝撃的で今でも鮮明に記憶に残っています。

患者が立て続けにに昏睡状態になるという異常事態を受けて、
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暗殺のオペラ(1970年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

反ファシズム運動の闘士だった父の死の真相を探るというミステリー映画の体裁をとりながら、イタリアのナチス戦争の歴史を描くという、大変興味深い設定の映画です。国民の歴史における欺瞞は、クリント・イーストウ>>続きを読む

バージニア・ウルフなんかこわくない(1966年製作の映画)

3.0

元々は戯曲で、室内での会話劇なのですが、実生活でも夫婦だったリチャード・バートンとエリザベス・テイラーの演技合戦は凄まじい。

倦怠期の中年夫婦の話かと思いきや、そんな生易しい話ではなく、夫は常に奇矯
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腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007年製作の映画)

3.3

久々の視聴。以前はチャットモンチー目当てで見たんだったな。

佐藤江梨子演じる主人公のキャラがとにかく強烈。自意識過剰で自信満々、そんな自分がうだつが上がらないのは田舎と家族にせいだと他責的な態度も一
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クロスロード(1986年製作の映画)

3.5

ロバート・ジョンソンの伝記映画かと思ったら、彼に憧れる少年(「ベスト・キッド」のラルフ・マッツィオ)が聖地巡礼するという話でした。 

年老いたブルース・ハープ・プレーヤーの名手と、ブルースギタリスト
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ポネット(1996年製作の映画)

3.3

死んだ母親が戻ってくると信じている少女が周囲が必死に説得する話。少女の健気さには泣けてきますが、「死」という概念を知らない少女が、それを理解するに至るプロセスをじっくり描いた物語なのです(京極夏彦でそ>>続きを読む

洋菓子店コアンドル(2010年製作の映画)

3.3

パティシエの卵(蒼井優)の下積み苦労物語と、挫折した天才パティシエ(江口洋介)の復活物語。

どちらも悪くはないんですが、パティシエの世界の奥深さとか、技術の極みとか、そういう「へぇー」と思わせるトリ
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