MiYAさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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狼の挽歌(1970年製作の映画)

3.5

殺し屋の主人公が逆に命を狙われるというイントロダクションから、次々と怪しげな男が登場して、どんどんストーリーが動いていきます。

主人公のチャールズ・ブロンソンはジェームズ・ボンド、彼の愛人(ジル・ア
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少林寺三十六房(1977年製作の映画)

3.7

少林寺と言えば、なんと言っても修行シーンが面白い。本作もそれを十分に堪能できます。三十五房を舞台に、修行をクリアしては、次のステージに挑戦するという少年マンガ的な展開がたまらないですね。主人公もどんど>>続きを読む

あかね空(2006年製作の映画)

3.0

原作は未読ですが、ひところ流行った、江戸時代の経済小説の走りですよね。

江戸時代の豆腐屋の繁盛期というのはなかなか新鮮な設定ではありますが、ボンクラ息子が博打で借金して店の経営が傾くというお話にはな
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ガメラ3 邪神<イリス>覚醒(1999年製作の映画)

3.3

見どころといえば、京都駅を破壊しまくるクライマックス。馴染みのある景観だけに、なかなか衝撃的です。

ただ、映画として面白いかというと、そうでもないかな。まず、主要キャストに今一つ魅力がない(当時無名
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

侮ってバカにしたおっさんが実はとんでもなく凶暴でヤバい奴だった。よくある設定ですね。やはり似ているのは「ジョン・ウィック」。

「ジョン・ウィック」と違うところは、表の顔が会社勤めのファミリーマンとい
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ザ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.0

組織を裏切った男が少女と逃避行。よくある設定ですが、主人公がなぜ命を賭けて少女を守ろうとするのか、その理由が弱い気がします。サム・ワーシントンは好きな俳優ですが、今一つパッとしない役です。

次から次
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真実の行方(1996年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久々の視聴。「どんでん返し」の映画として有名ですが、多重人格を扱ったサイコサスペンスとしても、法廷ミステリーも秀でた作品ですね。

あっと驚くような「どんでん返し」でもないですが、「××は始めからいな
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ワイルド・ブレイブ(2018年製作の映画)

3.5

家族を守るために最強親父が悪党と戦う。ありがちな話かと思いきや、そうではない。これは爺さんと息子の異色バディムービーなのです。

しかも、この爺さんは認知症。昨日のことは覚えてないけど、銃の扱いは覚え
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.6

孤独な男が若い女性に片思いをするお話。しかし、この男が中年のハゲなものだから、ストーカー・ホラーになってしまうのはちょっと気の毒な気がする。とは言え、暗闇の中で覗き見する男の顔がガラス越しに映るシーン>>続きを読む

新網走番外地 嵐呼ぶダンプ仁義(1972年製作の映画)

2.8

新シリーズ8作目。ここ数作でマンネリ感が顕著になっている中で、丹波哲郎、生田悦子、金子信雄、宍戸錠などのゲストのキャスティングは悪くないです。刑務所で「昭和残俠伝」を見るオープニングも面白。

ストー
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.3

オリジナル「ウエスト・サイド物語」は名作であることに異論はありませんが、とにかくテンポが悪く長く感じられる欠点があります。そのリメイクである本作も全く同じ。とにかく長い!ストーリーも既知であるゆえに、>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.7

清原伽耶は逸材ですね。大人を手玉にとる大人びた少女の風情と、勢いのある滑舌は見事でした。気弱な成田凌と毒舌の彼女との会話の面白さが本作最大の魅力。

洗練された大人の女性である泉里香と、いくら背伸びし
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.5

オープニングから、ベン・プラットの歌唱力に度肝を抜かれました。彼の冴えない風貌と美声とのギャップ、これが本作の大きなポイント。

スクールカースト最下層のギークが歌を通して自己実現するというありがちな
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仕掛人梅安(1981年製作の映画)

3.5

藤枝梅安と言えば緒形拳イメージが強いですが、中村錦之助が演じていたとは知りませんでした。ユーモアを湛えて飄々とした緒形拳に対して、中村錦之助は生真面目な堅物。それも悪くないです。

本作のポイントは、
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白鯨(1956年製作の映画)

3.0

広大な海で目当てのクジラ1頭を探すなんて無理やん。いや、見つかるんかい!というお話。名作小説とは言え、流石にこれはリアリティがないなぁ。

息子を殺されたとか、足を喰われたとか、そういう恨みがあるのは
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波の数だけ抱きしめて(1991年製作の映画)

3.3

湘南のミニFMを舞台にした青春物語。舞台設定こそ新鮮ですが、4人の男女の片思いが交錯するストーリーは、恋愛トレンディドラマのテンプレそのもの。雨の中で走ってきて、2人が抱き合っているのを目撃するとか、>>続きを読む

ピラニア(1978年製作の映画)

3.5

スピルバーグの「ジョーズの模倣映画の中で最高の作品」という評価のは流石に過大と思います。でも、ピラニアの姿がはっきり映るシーンは皆無で、魚影や血だけで恐怖を演出するセンスはなかなかもの(多分予算的な問>>続きを読む

新網走番外地 吹雪の大脱走(1971年製作の映画)

2.8

新シリーズ7作目。田中邦衛が久々に復帰しましたが、やはマンネリ感は否めない。相変わらず敵役は山本麟一&今井健二で、助っ人は安藤昇、ヒロインは星由里子。なんだかなぁ。

せめてプロット工夫があれば良いの
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泳ぐひと(1968年製作の映画)

3.5

豪邸の別荘を泳いで回りながら家に帰る男の話。設定が独創的すぎます。セキュリティどうなってんだよ、と。

この男の行動は最初からおかしいのですが、「こいつ、アブねぇ男なんじゃない?」と段々わかってくると
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彼女が水着にきがえたら(1989年製作の映画)

3.4

1989年、まさにバブルだ。週末はクルーザーに乗ってダイビングか。凄い時代です。

清純派の原田知世はともかく、イケイケバブルOLの伊藤かずえは「時代の徒花」だな(でも本作で一番可愛かったのは田中美佐
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SPACE BATTLESHIP ヤマト(2010年製作の映画)

3.5

「ヤマト」は子どもの頃にちょっと見たことがあるくらいで、知識も思い入れもほぼない状態。

それでもちょっとキツいな、と。コスチュームがダサいし、CGは日本映画にしては頑張ってますが、セットがショボいの
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ナイル殺人事件(1978年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

え、これひょっとして最高!?

原作は未読。アガサ・クリスティ原作の映画は数本見ていますが、一番面白かったかも。

被害者を殺す動機も機会もある容疑者が何人もいる中で、一番最初に可能性を除外された人物
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キャデラックレコード 〜音楽でアメリカを変えた人々の物語〜(2008年製作の映画)

3.5

ブラック・ミュージックは疎いのですが、それでも名前くらいは知っている有名ミュージシャンが次々出てくるので驚くばかり。凄いな、チェス・レコード。

エイドリアン・ブロディが演じるレーベル創業者は、金儲け
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竜馬の妻とその夫と愛人(2002年製作の映画)

3.0

なんか、びっくりするほど退屈でした。ストーリーの起承転結がなくてダラダラしているし、笑うところが全然ないんだもの。

唯一、最後のオチだけは面白かったですが。「半分、責任あるよな」って(笑)

BS松
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新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬(1971年製作の映画)

3.0

新シリーズ第6作。流石にちょっと飽きてきたかも。

山本麟一と今井健二の悪人面も飽きてきた。久々登場の三橋達也や安藤昇も大した見せ場もなく犬死にするので拍子抜け。なんかもうお馴染みのキャストの使い回し
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ファースト・キル(2017年製作の映画)

3.2

久々に見るヘイデン・クリステンセン。渋みのある、いい男になっていますね。

この手の話でよくある「主人公が自力で頑張るのは偉いけど、さっさと警察に通報すいいじゃん」というやつ。でも本作は結果オーライで
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

4.0

長野オリンピックのジャンプ団体金メダルはリアルタイムで見ていました(ついでにリレハンメルの失敗ジャンプもリアルタイムで見ていました)。原田の大ジャンプと船木の美しい飛型。個人的に最も感動したスポーツの>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.3

設定はなかなか凝っていて、警備会社に就職したジェイソン・ステイサムの目的が徐々に明らかになっていく。

そして復讐の機会がやってきた。圧倒的な無双を見せつけてくれるかと思いきや、あれ? 結構簡単に撃た
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地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.3

シュールなコメディ。最初は結構楽しんで見ました。早回しのドタバタはチャップリンの無声映画ようで楽しいし、パリの風景も素敵です。エッフェル塔のロケはマジで怖かったけど、どうやって撮ったのだろう?

ただ
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闇の狩人(1979年製作の映画)

3.3

キャストはびっくりするくらい豪華。そのぶん登場人物が入り組みすぎてて、ストーリーが分かりにくいのが難。田沼意次による北前藩の取り潰しを巡る策謀が描かれますが、まぁよくわからない…。

キーとなるのは、
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新網走番外地 吹雪のはぐれ狼(1970年製作の映画)

3.4

新シリーズ第5作。若者の更生施設としてキリスト教会が運営するボクシングジム。なかなかユニークな舞台です。世話になった神父(岡田真澄)の元に身を寄せる健さんも「右の頬を叩かれたら、左の頬を差し出す」など>>続きを読む

恋のエチュード(1971年製作の映画)

3.3

美人姉妹に惚れられてフラフラする男の話。浮世離れした不思議な雰囲気のある姉妹であり、姉のアン(キカ・マーカム)が自由恋愛を楽しむ変化を見せるけど、妹のミリュエルは逆に頑なまでに禁欲的になっていく。まぁ>>続きを読む

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)

4.2

久々の視聴。やはりこれはクライムサスペンスの超一級の傑作だと思います。

非常に重苦しいサスペンスであり、同じデニス・レヘイン原作の「ミスティック・リバー」に通じるところがあります。画面の色調や音楽も
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プラトーン(1986年製作の映画)

3.8


久々の視聴。4回目くらいかな。

戦争の「是非」でも「大義」でも「正義」でもなく、ただ前線の兵士のリアルな姿を描いていく。正気を保つことすら困難な兵士の姿はとにかく痛ましい。英雄でもなんでもない無名
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ラスト・パニッシャー(2019年製作の映画)

3.0

なんか話がうまく行きすぎる。怪しい。こいつは絶対××だ。と思ったんですけど、ネタとしては、予想の斜め上を行った感じ。びっくりはしましたが、あ、それやっちゃうんだ?という感じでした。

それにしてもニコ
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U-571(2000年製作の映画)

3.6

久々の視聴。改めて見ると、潜水艦アクションの秀作でしたね。

エニグマを強奪するためにUボートを襲撃するとう特殊任務が一転、思いもよらぬ窮地へ。中盤での急展開にかなり驚きます。その後も様々な危機に直面
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