おはうちさんの映画レビュー・感想・評価 - 26ページ目

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

5.0

超絶。子供でも描けるデザインの簡素さに目を付けて、映画の主題の本質たらしめる。大人が泣けるというのは簡素なデザイン所以だろう。誰にでも描き起こしやすいデザイン、子供がマネできる「絵」であるから。簡素な>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

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Fuck Fateだよ、駄作。

アクション時のカット割りが多いのに関わらず、必要最低限の情報を提示してくれるカットに乏しくて、何のためにカット割っているのか分からなくなる編集だったのが一番ダメだった
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マチネの終わりに(2019年製作の映画)

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これでもかとハッタリで使われる雷に大興奮、あとで雷鳴が録音されている事でメッセージが本物だと証明される伏線になってるわけで、雷はただのハッタリじゃなく用意周到だったのに衝撃。それにしたってショッキング>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

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R-15版『ALWAYS 三丁目の夕日』みたいな。そりゃノスタルジー礼賛とは真逆で、過去は悪夢である側面が強い。あの頃は良かったとか理想的に描いてる訳じゃ無いけど、でも後味がさ、後日談がソレな訳ですよ>>続きを読む

ガリーボーイ(2018年製作の映画)

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ラッパーってカッコイイんだ!
ラップはカッコイイ!!
ラップバトルがカッコイイ!!!
と思わされたので面白かったです。

人生を映画にするんじゃない。人生は辛くて仕方ない。尺の長さは真綿で首を絞める
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空の青さを知る人よ(2019年製作の映画)

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過去の姿をした者が、過去の遺物の中に閉じ込められて背景と化してしまうが、その背景になっていた者が壁を越えて、常にドラマを展開してきた舞台たる背景を縦横無尽に駆け抜けていく。過去が背景ではなく当事者にな>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

5.0

松岡茉優が旧劇場版エヴァのアスカ覚醒から、そのまま最高潮に達してクライマックスを迎えるような素晴らしい映画だった。

『蜜蜂と遠雷』の監督が『愚行録』と同じ石川慶で、後者の内容が抜けていたから再鑑賞し
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クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

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おもしろかったー!競泳が上手くいかなくても、ワニに噛まれても異様に頑丈な父娘の姿を見ると、別にあんたら悩むこと無いと声を掛けたい。分かり易くハラハラドキドキ、誰にとっての一番になりたいのかをラストカッ>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

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尺が長いな、プログラムピクチャー化させたいなら短くていい、でもギリギリつまんないラインを越えなかったのでセーフ、面白かった。一つ決めたテーマでアクションをずーと続けていくと、段々と笑えてくる領域に達す>>続きを読む

ヘルボーイ(2019年製作の映画)

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ベルセルクの蝕を思わせるクリーチャー達の大殺戮シークエンスで5億点。ここが長ければ長いほど評価はうなぎのぼりだが、思ったより短く済んでしまったので大傑作とは云えず。ギロチンが身体の一部で、首を落として>>続きを読む

ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

5.0

本作の悪役は『ONE PIECE』の根底にあるゴールを目指して冒険する構造を、ひいては連載漫画の構造を覆すのが目的だ。尺が決まっている映画の悪役が連載で作られる続き物を否定する構造。連載そのものを覆し>>続きを読む

イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

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こんなにダサい映画観たの久しいな、本当にダサい。モニターを見守る観衆のビジュアルがダサ過ぎる、金持ちの醜悪な観衆というデフォルメされたデザインセンスが衝撃的だった。何よりもタイトルが登場した瞬間のきま>>続きを読む

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

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画面一杯に「童貞」の字が展開した時に、近くにいた女子小学生が「童貞」って何と耳に聞こえてしまう音量で呟いたのが実に映画体験だった。説明がクドイ映画だったのに「童貞」の説明は出来ない。そんなの説明しない>>続きを読む

記憶にございません!(2019年製作の映画)

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国会を使ったセカイ系、総理大臣と夫人が円満になれば取り敢えず国の先行きはオッケーな発想。諸々の問題は、記憶喪失してから善人になった総理大臣の内閣改造(本当にタイムリー)で丸く収まっていくんだろう。>>続きを読む

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019年製作の映画)

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超絶。てっきりエンドロールで追悼のコメントが付いてしまうんじゃないかと、それに引っ張られて泣かされると思ったが、このあと控える劇場版を「鋭意制作中」のテロップで一番ドスン来た。十字架を背負わされても作>>続きを読む

HELLO WORLD(2019年製作の映画)

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オチが昔SF小説が好きだっていう友人が考えた話と似通っていて、俺に語って聞かせてくれて非常に印象的だった。彼が考えた物よりハッピーなニュアンスで、友人が昔よりも人生に悲観しないで前向きになったと錯覚さ>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

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世界が滑稽で野卑で恐ろしく狭いが、そこで生まれてしまったら世界の全てがそこに終始して決定する。視野が狭いままな方が良い時もある。しかし、別の世界への扉を見つけて覗いてしまい、視野が広がって自分の生まれ>>続きを読む

台風家族(2019年製作の映画)

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ウェルメイドさとゲスさの綱引き、分かりやすい大衆へのお涙頂戴物に転ぶのか否か、観ていてスリリングなバランス。扇風機を蹴り飛ばす動作に説明が付く途端にお涙頂戴物の属性ばかりが付与されて辟易させたりするが>>続きを読む

劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

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サウナシーンで五億点。サウナ室に居合わせてしまった全員を収めるフルショットが、所謂コント空間を作り出すと同時に役者陣の肉体(半裸)もまた強調されて効果的だった。吉田鋼太郎が柄杓を取り出してからの小競り>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

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冒頭、銭湯の浴場で、殺しに慣れた人間の足の運び方のショットを丁寧に差し込んでから、間合いを詰めて殺しを行う場面が良かった。この流れで映画の舞台設定が大まかに分かるのもスマート。

‪本作は観てすぐに呟
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

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学生時代の恋愛感情の拗らせ方が病的に発展した新海誠。気持ち悪い感触は倍マシで、病的な部分に磨きが掛かりながらも、更に真剣さが備わったような感覚。モノローグの使い方が新海ぽい。

高良健吾の子供時代エピ
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

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スーパー微妙
荒唐無稽なファミリー連結ニトロ活劇が無ければ今年ワーストにした。格闘シーンの各所にスローが入って不愉快だったが、雨が降りしきる中での決闘は、雨粒というオブジェクトが殴った時のエフェクトに
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天気の子(2019年製作の映画)

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不道徳とはいえ小栗旬が言い放った、世界は狂っているのが正常である旨の発言は、救われた気分になってしまい、腑に落ちてしまった辺りやられた。

東京で観れて良かった!!!
良い景色観させてもらいました!!
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

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2019年の山崎貴はラストカットに浪漫が溢れる美しい光景を提示するが、浪漫への批評性に差異がある。『アルキメデスの大戦』は浪漫の果てに破滅が見える。『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』は浪漫が暴かれ>>続きを読む

ドラゴンクエスト ユア・ストーリー(2019年製作の映画)

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本作は一種のセカイ系だよね。セカイと自分の話だから。ヒロインが書き割りで、システムの一部であり、自分は選択する自由を持っている。このセカイ系の構造を露呈させることが良くも悪くも噴飯物なんだろうけど、露>>続きを読む

騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVE タイムスリップ!恐竜パニック!!(2019年製作の映画)

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ロケーションが大変格好良かった。雪が被ってる山を背景に雪がそこそこ敷かれた荒野で戦をする。冒頭の合戦シーンも良い。画的にカッコよく決まる空間。ロケ地のセンスが如実に現れるのは実写だからこそ。

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer(2019年製作の映画)

5.0

肥大化したメディアミックス全てを肯定する勢いは『ANEMONE 交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』や『∀ガンダム』に通じる物だった。パロディでさえも呑み込んでしまう懐の深さに驚き、パロディ>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

5.0

映画館で観て良かったー!
音を聞け、この音を聞け、その耳に響け、これが声にならない音だ!!という音響効果で大変耳に残った。自宅で鑑賞していたら思わず音量を下げていた。映画館が映画だけを全身で受け止める
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

5.0

菅田将暉が戦艦長門を前にして、巻尺を出したり戻したりするのは完全にオナニーにしか見えない。ある巨大な模型を前にして浪漫が迸って吐息を吐く瞬間は正に射精。いざ賢者タイムになって振り返ると、何故こんな物を>>続きを読む

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)

5.0

超絶。フィルム撮影がカッコいい、画作りカッコいい、レッドフォードカッコいい、車のバックファイアーカッコいい、ビルの屋上から銀行を観察している姿カッコいい、金の延べ棒や金貨に照らされる姿カッコいい、逃走>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

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つまらない箇所が思いつかない、楽しい印象しかない、理由を考えるよりも先に生理的に楽しまされるリズム感覚だった。

どう考えてもシナリオは行き当たりばったりの連続で正気じゃないのに、全編が不思議と楽しい
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

5.0

不謹慎ながら有名な映画で例えると『ダイ・ハード』にマクレーンが不在のまま、されるがまま蹂躙されていくような物だ。ヒーローなんて居ない。

超絶大傑作。機械化されたテロリストの描写が見事で、生身の人間を
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機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

4.0

『2001年宇宙の旅』に白兵戦と核ミサイルを満載して心情台詞で自分の考えがダダ漏れしては活劇が活性化されて最後はフンワリと分からない未知のものに包まれていき何故だか感動するよう仕向けられる謎のウェルメ>>続きを読む

機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-(1998年製作の映画)

5.0

映画らしい映画の豪勢さ、復讐・決闘映画の傑作。

美しい氷原で見せられる仇敵との一騎打ちの構図の完璧さ。アキトの顔は気持ちが高ぶった時に光ってしまう設定により、復讐への高揚感がギラついてしょうがない演
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レゴ(R)ムービー2(2019年製作の映画)

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エンドクレジットが最高ーーー!!!!
エンドクレジット観てくれ〜〜〜!!
名前って最高だろー!!!
イェーイ!!ピースピース!!

チャイルド・プレイ(2019年製作の映画)

3.0

スーパーを舞台にするのが粋だったというか、それしかないでしょう。クライマックスに向けて子供達を追い込む構成が良かった。親を人質に取られて鎖で吊られているのを助け出すアクションが良かった。