ブラックユーモアホフマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

ブラックユーモアホフマン

ブラックユーモアホフマン

ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.7

うへ〜面白すぎるぜ……!!

これでようやくタランティーノの長編映画はコンプリート。劇場で観られて嬉しい。フィルムで観られたらもっと嬉しかったけど。

なんだかタランティーノの映画はパキッとしてるな。
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学校の怪談(1995年製作の映画)

3.6

懐かしい。

この怪現象が具体的に何なのかっていうのは何も描かれないのだけど、子供たち、自分が子供だった頃、にとってはそんなことはどうでもいいものだったなと思い出した。

もはや旧校舎なんてものは日本
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ジュブナイル(2000年製作の映画)

3.7

その後の山崎貴作品のほぼ全てが既にここにあった。多くの映画監督の一作目がそうであるように。

それでいて様々な王道エンタメのオマージュに満ち溢れていた。最早それだけで構成されていると言っても過言ではな
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

4.3

ようやく市川崑×石坂浩二の金田一、2作目。最高傑作との呼び声も高い。

その理由も分かる。
金田一耕助はオカルティックな事件の入りだけど、結果描くのはその裏に隠れた人間で、これはその複雑に交錯する人間
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GONIN2(1996年製作の映画)

4.7

最高だった。
こんな最高のシスターフッド映画が既に日本にあったとは。

一作目も良かったけどコッチの方が好き。
観てないけど『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PLEY』とかってコレな
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GONIN(1995年製作の映画)

4.3

期日前投票行ってから来ました。

初・石井隆。ようやく。
追悼特集でようやく初めて観るってことがまあ多くなってしまって、その間に合ってなさに毎度遣る瀬無くなる。

そりゃ好きですとも。
僕は韓国映画の
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華氏451(1966年製作の映画)

4.5

東京ポッド許可局の最近の回「早送り論」と「快適論」がまさにここに繋がる話だった。

この頃からそういう風潮っていうのは常にあったからこそ生まれた作品なのだろうけど、また特にあながち冗談でもなくなってき
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赤い影(1973年製作の映画)

4.0

ずっと観たかった。ようやく。

もっとホラーらしいホラーを期待してしまっていたので、案外大人しくて若干肩透かしを勝手に食らったけど、恐らく後の作品にも大きな影響を与えたんではないかという気がする。
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美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

4.0

初ニコラス・ローグ。

本が原作なんだろうな、となんとなく見てて分かった。
こういうのが流行った時期っていうのがあるんだろうけど、今見るとどうなん?と思わなくない。

都市は便利だけど、何もかもが誰か
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.9

あーあ。ついに『トイ・ストーリー』ファンも二次創作的な作品で接待される時代になってしまったか……。

随所に『トイ・ストーリー』ファンを喜ばす演出があり「ご丁寧にご接待いただき恐縮です……」と何とも言
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.6

これは観れました!!ほぼ!!

現代劇なだけでも他のより見やすかった。テレンス・スタンプやアンヌ・ヴィアゼムスキーは知ってるし。

古代を舞台に神話的な世界を見せられても「まあそうね」だけど、こうやっ
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王女メディア(1969年製作の映画)

-

またしても爆睡!!
パゾリーニはなんか寝ちゃう!!
すいませんでした!!

歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡(2019年製作の映画)

3.9

初ヘルツォーク
最後の岩波ホール

ヘルツォークとチャトウィンの関係を知らなかったので、ヘルツォーク入門に結構よかったかも。

自然の映像と壮大な音楽が気持ち良かった。

【一番好きなシーン】
第1章
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

4.0

ずっと歌ってるよ!

冒頭で「オペラは苦手だ ずっと歌ってるから 映画の方がいい」ってエクスキューズもわざわざ入れてるから制作者も攻めたことしてて好き嫌いあるだろうなってことは自覚してるんだろう。
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奇跡の丘(1964年製作の映画)

-

爆睡!!無意識下に聖書が流れ込んできた!!今晩の夢で俺は啓示を受けるかもしれない!!

寝ぼけ眼に薄っすら思ったのは、キリスト胡散臭えなっていう。原理主義者に殺されそうだけど。こりゃこんなやつ突然出て
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.3

2022/11/18
★3.3@飯田橋ギンレイホール
再鑑賞。
面白い映画は2回目の方がより面白い。
残念ながらこの映画は2回目の方がつまらなかった。

展開を知ってるからこそ、その遅さとぎこちなさと
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

3.7

ドラマシリーズ未見。
一応ヒットはしてるっぽいけど周りで評判は全く聞かない。あんまり評価も高くないらしい。が、西谷弘監督ファンとしては観ておかなければ。

脚本としてクレジットされてるのが「東山狭」。
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アポロ13(1995年製作の映画)

4.5

面白え〜!!やっぱロン・ハワードって腕あるんだなあ。巨匠だわ。

朝早くて何度もウトウトしてしまい正直全然まともに見られてないシーンもあると思うけど、最後はちゃっかり泣いてしまった笑

次から次へと発
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

4.2

なんかオイディプス王の話みたいだなと思って見てたら、オイディプス王の話だったわ。お恥ずかしい。

パゾリーニは『ソドムの市』以来まだ2本目。けどやっぱなんかヤバいな。

古い物語にある残酷さってちゃん
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黒猫(1934年製作の映画)

3.7

かなり話は無茶苦茶だけどw
やっぱルゴシ×カーロフのスター揃い踏みはテンション上がる。

【一番好きなシーン】
要塞だった名残っぽい回転式の部屋。中から開けられるんかい!

恐怖の足跡(1962年製作の映画)

4.4

いい話だなあ〜。

しばらくホラーに触れてなかった気がする。そんなことないか。でもやっぱりいいな。癒される。

何故だか似てるなと思ったのはロメールの『緑の光線』。不安げな美女が彷徨う悲しげな雰囲気が
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

4.2

地味だけどヘンで良い映画でした。

先入観かもしれないけど脚本の映画だなと感じた。泳げない男がスイミングスクールに通って泳げるようになろうとするだけの話なのだけど、周辺の人物関係や過去にあったことの明
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ライトスタッフ(1983年製作の映画)

4.0

渋びぃ〜!
意外と地味だけどいかにも映画らしい映画。

午前十時の映画祭は『トップガン マーヴェリック』公開タイミングのこの時期にこのラインナップを合わせてきたのかな。そうとしか思えないけど、まんまと
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ある惑星の散文(2018年製作の映画)

2.7

テレビドラマやその映画版なんかの全部説明しちゃう、なんならバラエティ番組かの如くテロップとかすら臆面もなく出してしまうような、サルでも分かる説明過多演出はこれ以上続くと観客の考える力をじわじわと弱らせ>>続きを読む

御用牙 鬼の半蔵やわ肌小判(1974年製作の映画)

4.1

シリーズ最終作。
西村晃演じる蛇の孫兵衛との掛け合いがさらにいい感じ。
2作目、3作目の脚本は増村。女幽霊を抱くところから始まるww
ラスボスはミッキー。

【一番好きなシーン】
槍でミッキーに仇を返
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御用牙(1972年製作の映画)

3.9

御用牙やっぱヤバいなw

音楽がお洒落。話はぶっ飛んでる。
草野大悟と蟹江敬三が最高のコンビ。

座頭市あばれ火祭り(1970年製作の映画)

3.7

この前に観た「折れた杖」より更にサービス精神旺盛で楽しめた。
が、シリーズもやはり後半だからか散漫な印象もある。ピーターのくだりとかどう考えても要らない。

最後に唐突に登場する田中邦衛がさすがの存在
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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

3.9

不屈の男。

いかに世の中の既に出来上がってしまっているシステムを崩すのが難しくてそれを意地でも守ろうとする人々のすることが姑息かって。絶望的にもなるが挫けかけても立ち上がり直し諦めず闘い続けるちっぽ
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.6

敗北の記録。

ネタバレかもしれないけど、負けます。
真実よりも波風立たないことを選ぶ人々。保守的であることは人間の最も厄介な性質の一つかもしれない。

映画としては、淡々としていてそこまで工夫が感じ
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新座頭市物語 折れた杖(1972年製作の映画)

3.6

初・座頭市。
が、これで良かったのかは分からないけど多分どれから観てもいいシリーズなんじゃないかと思い、観た。全く問題なかった。

案外弛緩した話。まあシリーズも終わりの方だからか?内容が薄くて正直だ
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顔役(1971年製作の映画)

3.7

ヘンだ……めっちゃ変な映画……。

カメラワークもカット割りも編集もすごく変。決して上手くはないと思う。でもとにかく奇を衒ったことしようという気概は感じる。このヘンさがツボにハマる人もいるかもしれない
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ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.7

やっぱ家族はつらいよ……。

PART IIIとして観るより先にこちらを観ることになってしまった。一般的にはあまり評判の良くないPART III。元のバージョンを観てないのでどこがどう変わってるのか分
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.7

素晴らしすぎる。

最後、物語としては雷が鳴り雨が降ってきて終わり、が美しいけど、それじゃあまりに寂しいというか不安感を残すから、メイキング映像で終えるって発想もすごい。そしてそれ自体が映画全体で訴え
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風が吹くまま(1999年製作の映画)

4.8

なんちゅう見事な……。

なんか上手くいかなくて行ったり来たりしちゃう話としては、おじさん版『友だちのうちはどこ?』みたいでもある。その背景により色濃く生と死の営みが描かれる。

こんな市井の人たちの
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.3

良かったけどちょっとハードル上がり過ぎてたな……。

一作目の方が好き。個人的には超えてくることはなかった。

一作目を予習した時にグース、マイルズ・テラーに似てるからもしや…?と思ったらやっぱりそう
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祖谷物語 -おくのひと-(2013年製作の映画)

3.7

都会だろうが田舎だろうが生きるのは面倒くさくて大変。

本来ならスクリーンで観たい映画。
自然を捉える映像が美しいはず。

『真夏の方程式』みたいに自然破壊に抗議する人たちが出てきたりして、自然と共生
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