そのカットが表す意味としては十分な時間が経ってもまだ切り替わらない。そうなると、カメラが必ずしも物語に従属しているわけではない、というニュアンスが出てくると思った。
本編3分の2までは、音の演出やロ>>続きを読む
鈴木卓爾の映画だなあ。
鈴木卓爾監督作、観るのは4本目。
みるたびに、こういう自主映画あるよね、こういう発想ってあるよね、と思ってしまうのだけど、実はその源流って全て卓爾さんなのかもしれない。
逆に>>続きを読む
社会的・文化的な背景は違えど主人公の気持ちはすごくよく分かった。
優秀な兄貴とその妻になる人の家族同士の食事会で、一人だけプー太郎の主人公はコンプレックスもあって、仕事のこととか将来のこととかを聞か>>続きを読む
めちゃくちゃストイックな映画だった……。
役者という役者は二人だけ。しかもその内の一人は監督本人。
まず二人が弁護士なのか記者なのかカウンセラーか何かなのか、画面の外の人から投げかけられる質問に答え>>続きを読む
各話で、Coffee & Cigarettesてセリフが出るたびになんかむず痒さを感じるのは、小津の『お茶漬の味』で最後に佐分利信が満を辞して「お茶漬の味」と言った時のむず痒さに似てる。
これも『ナ>>続きを読む
ベニーニうるせぇ
ちょっと微妙かなぁ。
発想としては『ミステリー・トレイン』の拡張版って感じで、同じ時間に他の人が何をしてたかって構成なんだけど、『ミステリー・トレイン』と違って別々の場所の話だか>>続きを読む
これまで、ジョニー・デップの出てるジム・ジャームッシュの西部劇、という認識しかなかった。こんなに豪華キャストだったのか。
クリスピン・グローヴァー(昨日ちょうど『アダム&アダム』観てBTTFのこと考>>続きを読む
ブシェミ本当にいつも可哀想だなw
やっぱジャームッシュ好きだなあ。当時リアルタイムで観てた人たちや、もしくは多感な時期に出会った人が、モロ影響を受けてしまうのも分かる。
特にこの映画なんてアイデア>>続きを読む
アダムとイヴじゃなくて、アダムとアダムね。邦題の方が良いかも。
ポストスピルバーグ的立ち位置をここ最近ぐっと駆け上がってきたショーン・レヴィ。『フリー・ガイ』が彼なりの『レディ・プレイヤー1』ならば>>続きを読む
中村義洋監督『残穢 -住んではいけない部屋-』では橋本愛演じる大学生が自室の畳が擦れる音を聞き、「腰の曲がったお婆さんが箒で掃き掃除をしている」というイメージを持って気味が悪くなるところから話が始まる>>続きを読む
曲数多すぎだろw
ちゃんと舞台で見たらそりゃ良いんだろうけど、映画にするにはちょっと無理がある。
『tick, tick…BOOM!』をこれから観る予習として今更ながら鑑賞。そうかクリス・コロンバス>>続きを読む
傑作!!!昨年中に観てたら確実にベスト10に入れてた。
“Don’t Look Up”。現実を直視するな、と。お前らみたいなバカな庶民はスマホやテレビの画面だけ見て嘘を信じ込んでいればいいんだ、上を>>続きを読む
朝から活動してからのこの長尺、終始うつらうつらしながらの鑑賞だったんで映画自体の感想書けるほどしっかり見れてないのだけども、自分が生まれる前の映画の光をスクリーンから浴びながら脳みそは自分の過去にダイ>>続きを読む
面白いなあ。
ただ蚕をどう育てて生糸を作るかを丁寧に説明するだけだといえばそれだけなのだけど、やはり熟練の職人仕事はそれ見てるだけで面白い。
虫ニガテなんで何回か鳥肌立ちそうになりましたけど、お蚕(>>続きを読む
「岩山に鉄塔が出来た」がシリーズで一番好きだった身としては、皆んなで苦労して建てたあの鉄塔が倒されてしまったことは悲しい。
詩のようなものが挿入されたり、イラストが使用されたり、また今までのシリーズ>>続きを読む
この映画、一番怖いのは監督のアンドリュー・パターソンって人物が調べてみても本作以外のフィルモグラフィが全く無いことで、しかも脚本家/プロデューサーとしてはジェームズ・モンタギューという別名義を使ってい>>続きを読む
飲める泥。
よくここまで「映画作るのって楽しいよね」をピュアに信じきれるなと素直に感心。
だってこの映画自体を作ってる大人たちがいて、それはきっと映画の中で描かれているような美しい瞬間ばかりじゃない>>続きを読む
父役の豊川悦司=チチエツ、最高だなぁ。『子供は分かってあげない』に続いて。あっちは海、こっちは山。
チチエツがいとに怒る時、ちゃんと大学教授っぽい怒り方だったのが良かった。
面白い表現、沢山あった>>続きを読む
今こそ作られるべき、観られるべき映画。
普遍的名作はいつの世にも通じるものがちゃんとある。
もちろん当初はアメリカ国内における分断を意識して企画が開発されたことだろうと思う。当然、依然続くその問題に>>続きを読む
印象的なのは最後、90日間の拘束から帰ってきた二人の青年を迎える宴で、一人の青年は90日間の経験を調子よく喋っているが、カメラはそれにさほど反応もせず真顔で黙って煙草を吸うもう一人の青年の顔を撮り続け>>続きを読む
シリーズで一番好きだ。
闘争に突っ込んで撮るようなことが無くなって、カメラが落ち着いたから見られるっていう体質的な好みもあるだろうけど。
鉄塔建設に協力した鳶職の人たちが出てくる後半が特に良かった>>続きを読む
51年前の今日が写っていた。
1971年3月3日。
意外とカメラの動きが、他の作品と比べて落ち着いていて、これは見られた。
続けて観ていると、主要登場人物の顔が分かってきて、だんだん映画として入り>>続きを読む
如何せん、手持ちカメラの揺れる画面を見続けると気持ち悪くなってしまう体質な故、途中からどうしてもグロッキーになり目を瞑ってしまう。
見られた範囲で言えば、昨日観た2本よりも更に臨場感が増していたよう>>続きを読む
闘いにおいては、アイツは敵だ、アイツは味方だ、アイツは裏切り者だ、お前は裏切らないよな?と人間関係が単純化され殺伐としてくる。しかしそれでは問題の根本的解決からは遠ざかるばかりなのではないかと傍観する>>続きを読む
大して説明も無いまま、観客もカメラと共に闘争のど真ん中に放り込まれる。
農民が農民らしい口調で、“農民らしくない”話題を熱を込めて語るのを聞くと、誰しもが政治と無関係ではなく全て自分たちの生活に直結>>続きを読む
ジャレッド・レトってあの外見が彼の才能をむしろ邪魔さえしているんじゃないかと思った。
美形すぎて、特殊メイクでもしないとこういう演技が板につかない。できるのに。
『ゲティ家の身代金』と同じ方向性の、>>続きを読む
普通の恋愛映画。
性別に名称なんて要るんだろうかと思うことがたまにある。そんなのグラデーションで本当に人それぞれで、名前をつけてカテゴライズすることによって生まれてしまう偏見や差別もあるんじゃないか>>続きを読む
さすがに長いって。
100分くらいで終わりそうなテンションで始まるじゃん。
中盤、要らないシーンが多すぎる。シーンの意味が重複してて全然話が進まない。
一人のヤクザが成り上がって陥ち切るまでの波瀾万>>続きを読む
意味のある戦争なんてある訳ない。
実際に戦わされている人たちがこんな状況なんだから。こんなことに意味なんてあってたまるか。
同じ地獄を体験した者同士にしか分からない感覚というものがある。本作はその現>>続きを読む
実景ショットに感動した。
葉が風にそよぐ音しかしないような静かなカットが多く挿入されていて、それが映画のトーンを決めていると思った。
メタルが題材なのでもっとうるさい映画なのかと思っていたけど、すご>>続きを読む
酒は百薬の長(但し血中アルコール濃度0.05%まで)
酒は飲んでも飲まれるな、実写映画化。
酒、全否定でも全肯定でもない終わり方で、付き合い方次第だよねって塩梅だったのが、まあそりゃそうだけどさって>>続きを読む
これは物凄い。
普通の映画なら描きそうなストーリーテリングの細部を大胆に省略している一方で、普通の映画ならもう少しサラッとしか描かなそうな瞬間をスローモーション等を使って引き伸ばす。その演出の異様さ>>続きを読む
この頃のソ連映画の画と編集のカッコよさ、凄まじさはやはり素晴らしいなあ。
あと労働と生活はそれを撮るだけでもう面白いよなーというのは、いつも思う。
【一番好きなシーン】
死んだ子の墓に母乳を垂らす>>続きを読む
ウトウトしてしまったのと、内容がハチャメチャすぎるので、どんな映画だったんだか全く分からず。
ネオレアリズモ的な悔しい話。『ロバ泥棒』というか。
なんだけど、ミュージカル映画になりそうでならない奇妙な演出も興味深い。
【一番好きなシーン】
お洒落な螺旋階段を上がってたらコケてヨーグルトを落と>>続きを読む
歴史ある土地が解体されるのに抗う人々を描く真面目な映画かと思って見始めたら、どんどんナンセンスな展開になっていき全く予想を裏切られた。驚いた。
ジャンルは完全にコメディだ。無声映画だからなのだろうか>>続きを読む