ブラックユーモアホフマンさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

ブラックユーモアホフマン

ブラックユーモアホフマン

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.6

あーあ。これはなんというか、大切な映画ですよ、世界に必要な映画でしたよ。あーあ。

上映後のトークで監督が「紙芝居のように撮った」と言っていて膝を打った。

生きているだけで世界と干渉を起こす少女、と
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バーバリアン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

婆婆リアンじゃねぇか。

まず本筋と関係ないことなんですけどアメリカの懐中電灯ってそんなに点いたり消えたりするんですか?笑 ホラー映画で都合のいい(登場人物にとっては都合の悪い)タイミングでいっつも点
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

-

2022/12/16
ちょっとまだ自分が何を見たのかよく理解していない。なのでまだ無理に言語化してみようともしない。必ずもう一度みる。

ちなみに図らずもハピネットファントム配給作品を続けて観る日にな
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

メンスプレイニング。

観念的すぎるなぁ。
全てが象徴、メタファーすぎて冷める。物語にのめり込めない。こういう映画があってもいいとは思うけど映画として面白いとは思いづらい。

一応、ホラーというジャン
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ダムネーション 天罰(1988年製作の映画)

4.0

このタル・ベーラ節にはどうやって行き着いたのかな。

と言っても他には『サタンタンゴ』しか観てないんだけど以降の映画は皆こんな感じなんでしょ。

まるで夢を見ているかのような感覚にさせられるのは、頻繁
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アウトサイダー(1981年製作の映画)

3.8

あとこのドキュメンタリー風の作り方って音が結構キモなんだろうな。

映ってない場所で起きているノイズをわざと入れていて、多分撮影の時にその雑音は本当に起こってすらいないんじゃないかと思うんだけど、あえ
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ファミリー・ネスト(1977年製作の映画)

-

完全に寝た。

この頃のタル・ベーラの作風、『悪魔のいけにえ』に近いんじゃないかと思ったりして。
よく考えれば綿密に作り込まれているに決まっているのに、ぼーっと見てるとドキュメンタリーかのように思えて
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

序盤はワクワクしたんだけど。

忌まわしき呪いと、盲目になった少年と、生まれ落とされた異形のモノ。そこに音楽が絡むのか、面白そうだぞと思ったのだけど。

歴史の教科書に書いてあることの隙間にあったかも
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.0

アヴァンギャルド〜!!!wwww

ようやく観れた。35mmフィルムで。
やりすぎだろってくらい色々詰め込んでてすごかった。ただ画面上の情報量の多さに対して話の筋は至ってシンプルで本当に純粋な映像表現
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アドベンチャーランドへようこそ(2009年製作の映画)

3.9

遊園地版『プールサイド・デイズ』だ。てか『プールサイド・デイズ』がプール版『アドベンチャーランドへようこそ』だったんだ。でも『プールサイド・デイズ』の方が好きだな。

グレッグ・モットーラは「オタクは
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.8

サウナでかいた汗みたいな映画!

久しぶりの今泉監督のオリジナル脚本作ということだけど、やり切ってた。
とんでもない量の仕事をやってきたこの数年に溜め込んできたのであろう想いが滂沱の汗の如く流れ出して
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囚われの女(2000年製作の映画)

4.3

アケルマンの映画って、シリアスそうに見えて実は全部コメディなんじゃないかって気もする。

どこかマヌケでシュールで、映っている男が滑稽に見える。

人間にカメラを向けるという行為の暴力性についてもかな
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

4.4

これは完全にナメてました。

劇場で何度も予告編を見て、一人だけ能力をもらえなかったっていう設定がいかにも現代的な主人公像すぎて「はいはい、もういいよ」って思ってしまって劇場には観に行かなかったのだけ
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はだかのゆめ(2022年製作の映画)

4.3

独り言映画。

誰かに話しかけるように、一人なのに。でも、一人じゃないかもしれないよね。

とつとつと、そのひとつひとつを、拾い上げて心にしまって、くれている人もいるかも。

唯野さんの発声がすごい。
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.6

面白かった。

監督の前作、ドキュメンタリーの『14歳の栞』は自分には全く何も響かず、でもすごく評判だったので、う〜む……と微妙な気持ちになった。だから劇映画デビュー作のこれも、話題だけどどうかなと敬
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.8

ちょっと観るの遅くなりまして、もう暦の上ではディセンバーになってしまいましたけれども、ようやく観ましたノベンバー。

『WANDA』を観に行った時だったか、イメフォで予告編みてなんじゃこりゃ!?ヤバそ
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セールスマン(1969年製作の映画)

4.7

映画の日に映画館行けるのなんて何年ぶりかな。本日、一本目。

宗教とビジネスの奇妙な符号っていうのか。そこも皮肉に見えるけど、案外話の中心は最近成績不振に陥っている一人のおじさんの悩み疲れる姿で、哀愁
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RRR(2022年製作の映画)

3.8

可愛い。映画にも愛嬌って大事。

恥ずかしながらバーフバリは見逃しているので、初S・S・ラージャマウリ。

忠臣蔵みたいなね。みんな好きだよね。でもまあちょっと、期待しすぎたかな。
王道ストーリーとて
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.7

アクション映画としては。スリラー映画としては……。

『プレデターズ』『ザ・プレデター』は未見なのだけど最初の『プレデター』は大好き。ちなみにネタ映画として消費されてしまっている『エイリアンVSプレデ
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レインマン(1988年製作の映画)

3.4

いまさら観ましたけどねーどうなんすか。

なんか別にパッとしない映画だった。
トム・クルーズは相変わらずトム・クルーズだなっていうのと、大部分はダスティン・ホフマン力(りょく)ですよね。

しかもこの
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ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.7

アメリカ映画みたなぁ〜笑

まあおおよそ思っていた通りの映画でしたね。イメージ通りのアメリカ映画。

まさに一昔前のアカデミー賞で作品賞を獲りそうな映画。リベラルな白人が好きそうなね。この年のアカデミ
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

4.0

2023/12/25 ★4.0

今年クリスマス4本目。
Blu-rayを買ってあったので再鑑賞。

改めて見ると、最初と最後だけ取ればシンプルな話で、お母さんが息子に対して仕組んだ成長のための冒険、
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.7

今年イチ泣いたよ。
もう後半止まんなかったよ。

高齢出産をした有色人種のレズビアンカップルは、一人は仕事に一人は子育てに疲れ切っている。大学を中退し定職に就かず結婚もしていない34歳白人女性は、最近
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

4.1

強烈な皮肉。ブラックユーモアの応酬。
知的な下品さ。面白い。

一部の変なカメラワークは先日フィルメックスで観た『この通りはどこ?あるいは、今ここに過去はない』を思い出したりもした。
主人公の女性を追
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

人に歴史あり。切ねぇ映画。

よかったです、繊細で。
劇中、主人公がたまに勢いに任せて書く文章そのもののような映画。というか多分本当にそういう意図。章立てがされてて一人称視点で語られて。まとまりはない
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これにてフェーズ4、完。

ゆっくりと時間をかけて、死者を弔い喪に服し、その死を受け入れてもう一度前を向こうとする、暗く静かなフェーズだった。現実の死を悼む本作がその締め括りとされたことに納得。
悲し
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

3.0

よくこんな古い価値観の映画、今作ったな。これは別に貶しているわけではない。ただ作り手がこの価値観はもう古臭いものだということを自覚して作ってるのかどうか分からない。

エミネムは確か最近は週5で毎日決
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ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.6

さすがに音楽『ソーシャル・ネットワーク』すぎるでしょ。あのサントラは良いけど、これじゃさすがにパクリの領域よ。

(追記:サントラ聞いてみた。王子のテーマとされているメロディが超トレント・レズナー&ア
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この通りはどこ? あるいは、今ここに過去はない(2022年製作の映画)

4.0

聖地巡礼映画。

パウロ・ローシャの『青い年』は昨年アテネフランセで観て、本作はそれに関わる映画だというんで気になって観た。
映画冒頭からラストまで律儀に順番通り聖地巡礼していく奇妙な映画だった。そこ
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その夜(2021年製作の映画)

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見えてるようで見えてないものを、凝視させることで見させようとする。

映画って果たして何なんだろうって考えさせられる。何が映画を映画たらしめるのか。これはただの映像ではないのか?何をもってこれを映画と
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月と樹(2021年製作の映画)

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「樹」パートはまだカットが割られてて普通に映画らしい。俳優を撮ってるからかな。