菜緒都さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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日本侠客伝 雷門の決斗(1966年製作の映画)

2.8

4作目同様、太いストーリーラインが2つある感じだった。
今作の方が煩雑な感じは少なかった気がする。
しょうちゃん事件の時に最後いろいろワンショットでつなげてて「おー」ってなった。
今作で長門裕之が鶴田
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日本侠客伝 血斗神田祭り(1966年製作の映画)

3.0

冒頭着物だらけの舗装されてない道に車が走る絵がすごい新鮮。
全体的にシーンが多すぎる気がした。キャラが多いせいかもしれない。
しかも全キャラ立ってる。
鶴田浩二出てきた時は「おー」ってなるが、鶴田浩二
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沓掛時次郎 遊侠一匹(1966年製作の映画)

3.8

いきなり「男はつらいよ」が始まってびっくりした。
やっぱり加藤さんの構図が見ててほんとおもしろいしかっこいい。
序盤の戦闘シーンでも画面を2層に分けてておーってなる。終盤でもやってたけど。
小舟で柿配
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

2.0

映像的にリッチに見えるけど、セット的にも富裕層のインスタ感的にもハリボテ感がすごくて全体的にチープに感じた。まあそれが狙いならいいんだけど。
予算の使い方がそれじゃないというか。。。
1作目の方が色合
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明治暗黒街(1965年製作の映画)

2.7

冒頭、車燃やすのガチでやっててやばい。

ストーリードリブンな作品で、構図をバチっと決めたショットがないのかなーと思ったが、屋内ローアングルとか塀で画面を狭める構図とかちゃんとやってた。
今度は銃撃戦
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大殺陣(1964年製作の映画)

4.0

ファーストショットから消失点ちょい右下のローアングルの雨で「工藤栄一きたー!」ってなった。
続く真横、真っ直ぐのショットの連続。このストイックさがやばい。
十三人の刺客を思い出す。屋敷内のショットがか
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次郎長三国志 甲州路殴り込み(1965年製作の映画)

2.3

いきなりお仲さんのキャスティング変わっててちょっと「えー」ってなった。
あと、こんなどんどんキャラが多くなるとは思わなくて驚いた。
映画として破綻していると言うか。

今回も親分の親分たる所以がほとん
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

2.0

明るい感じのアメリカー!って感じでオープニングからなんかほっこり。
事前情報なしで見たらループものでびびった。
主人公の性格からして、ハッピーデスデイ展開になるのかなと想像してやっぱりそんな感じだった
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日本侠客伝 浪花篇(1965年製作の映画)

2.8

後半はちょっとシーン数というか、展開が多すぎる気もしたが、大人数がわちゃわちゃするショットがたくさんあって楽しめた。

でも終盤鶴田浩二がおばちゃんに強く当たってて結構引いた。

ラストシーンはちょっ
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明治侠客伝 三代目襲名(1965年製作の映画)

3.3

初っ端からカメラワークとスケール感すごい。
祭り囃子も最高。
やっぱり映画弱者の僕にとってはマキノより加藤泰の方が絵がおもしろくて楽しい。
家の中はもちろん、キャバクラ的なシーンでも画面を2層にわける
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.7

久々にネトフリに加入したらPTA作品があって、「やりー!」と思って鑑賞。
マグノリア、ブギーナイツと比べてタランティーノ感を感じた。
会話のリズムとかかもしれない。
プロット的にはベター・コール・ソウ
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次郎長三国志 第三部(1964年製作の映画)

4.1

相撲とか祭りとか、規模が大きくなってきて見てておもしろい。
ぶたまつとか石松とかのキャラ立ちもいい。
てか石松の財布のリフティングうめえ!ってなった。
抗争の火種がなんだったのかよく理解できなかったが
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人生劇場 新・飛車角(1964年製作の映画)

2.8

ゴジラではなく、人生劇場 -1.0。
普通に戦争映画始が始まってビビった。
敗戦直後のアンダーグラウンドな部分を描いた映画は初めてだったのでおもしろかった。旅一座ものの側面もおもしろかった。

やや長
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.0

終盤になってようやく見方がわかった。実は舞台劇的なすごいミニマムな話。
序盤のタンカーシーンで、大きいスケールの映画だと悪い意味でミスリードされて、そのまま拍子抜けしたっていう人多そう。

「前兆だけ
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日本侠客伝(1964年製作の映画)

4.0

後半までの脚本すごいしキャラ立てすごいと思った。 
終盤は、「わー!」ってなって、「えー!?」って思った。

あと着物の女性2人の部屋に普通に扇風機があるのおもしろかった。
電話もなんかおしゃれー!っ
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続・次郎長三国志(1963年製作の映画)

3.4

どもりの石松が最高だった。
石松のバトルもかっけー。カメラをスライドさせて木が手前を横切っていくのとか。
1作目よりそれぞれのシークエンスを楽しめた気がする。軽くておもしろかった。
主人公も1作目より
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search/#サーチ2(2023年製作の映画)

1.4

「デスクトップしか映さない系映画」の中ではいい映画なのかもしれないが、
僕の普通の映画基準で採点すると「奥行きがない」「カメラが動かない」は、結構なマイナスポイント。なので3.0満点での採点。
「じゃ
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監獄博徒(1964年製作の映画)

1.5

プロット的には熱い展開だと思うが、なにせ絵が一辺倒で、演出的にも特に印象がなくつまらなかった。

が、みんなでお酒作んのおもしろいと思った。
し、女性の刺青かっけー!ってなった。

メキシコ(?)の刑
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.0

宇野維正さんが褒めてたので鑑賞。

芳醇でミニマムな感じ。
BGMのなさとリアリティを追求した演技演出が好みだった。

事故のいつのまにかの長回し「おー」って思った。「幽遊白書」の冒頭より好き。長回し
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次郎長三国志 第一部(1963年製作の映画)

1.9

人生劇場 飛車角見た後だったので、主役とパートナーが一緒の別バースに思えた。

50年代のマキノ版1作目に続いて、相変わらず次郎長の魅力がわかんなかった。鬼吉とか綱五郎の方が全然キャラ立ちしてる。
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人生劇場 続・飛車角(1963年製作の映画)

2.7

最初の飲み会の奥行き感とかカメラムーブが「おー」ってなった。
小競り合いの動きも全部ちゃんとしててすごい。カット割もうまいと思った。
正月の集会があるでかい部屋に親分的な人がズラーってなってるの「かっ
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真田風雲録(1963年製作の映画)

1.7

まず、説明文の字のフォント!って思ったが、いきなりのスローでの戦が今でもびびるくらいのクオリティでびびった。
が、全体的に「加藤さん急にどうした?」という作品だった。
何もわからず見たので、序盤はシリ
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

2.5

久々にフォーマット無視の映画を見ておもしろかった。
画面分割は「500日のサマー」以来だったので「おー」ってなったけど、字幕追うのに大変だった。

舞台裏もの、業界内の性被害の告発、群像劇など、要素と
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次郎長三国志 第一部 次郎長売出す(1952年製作の映画)

2.8

まず、背景にめっちゃ人が通っててすげーってなった。
そして子分の死生観がぶっ飛んでて、当時のリアルなのか漫画的なのかが判断しかねた。
おそらく後者だと思うけど。
次郎長について全く予備知識なしに見たが
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丹下左膳 乾雲坤竜の巻(1962年製作の映画)

5.0

色恋ありのチームもので、さらにハラハラ展開あり、コメディシーンありの全部入り。その全てがシームレスにスムーズに繋がってる。完成度やばい。
全キャラが漫画的とも言えるほど立ってて、全員愛せる。
恋愛的に
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十三人の刺客(1963年製作の映画)

4.4

単純にオープニングショットめっちゃかっけーってなった。
黒澤さんはコメディ感がちょいちょい入ってたけど、今作は徹頭徹尾シリアスなトーンでかっこいい。

絵の構図、カメラの動きも居合のように無駄がない感
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学校の怪談(1995年製作の映画)

2.9

1ショット1ショット丁寧に撮られていて、映画として結構おもしろかった。序盤の教室の長回しとか「おー」ってなったし。
キャラの作り込みやバックグラウンドの見せ方とかもスムーズで上手い。
幽霊パートに入る
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人生劇場 飛車角(1963年製作の映画)

2.8

「男の男による男のための映画」感がちょっと強すぎた。
が、色恋沙汰ドリブンの任侠映画は初めて見てこれはこれで新鮮だった。
演技はちょっとドラマチックすぎると思った。泣き叫ぶ時とか。

カメラワーク、編
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

初っ端のインタビューなげーって思って挑戦的だなと思った。映画として。

映像表現としては結構楽しめた。
散々ステディの長回しを加藤泰で味わっていたが、講義の長回しもすごかった。なんか「ドヤ」感を感じて
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瞼の母(1962年製作の映画)

3.4

最初のアクション終わってからいきなりの長回しで、そのショットでの、映像の1層目と2層目がちゃんと連動してて、さらにキャラが行き来して「おー」ってなる。
と思ったら、全編長回しが散りばめられててびびった
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日本侠客伝 関東篇(1965年製作の映画)

3.3

the sign podcast 任侠カルテットから鑑賞。
出だしの説明台詞が自然だしキャラの立たせ方もわかりやすいし、脚本すごいってなる。全キャラに瞬時に愛着が湧いてしまう演出力も。
さぶちゃんキリ
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黄金の馬車(1953年製作の映画)

3.1

まさに舞台をそのまま映画にした感じ。少女漫画的展開とも思った。
要所要所の計算され尽くされた構図がすごかった。
民衆がバーって集まるところとか、広場のショットがよかった。

木枯し紋次郎(1972年製作の映画)

3.0

the sign podcastを聴いて鑑賞。
菅原文太がかっこよすぎてびびった。笑っちゃうほど。
小学生だったらみんななんか咥えちゃうだろ。無駄に。と思った。
喋り方の渋すぎる感じが、漫画的なリアリ
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車夫遊侠伝 喧嘩辰(1964年製作の映画)

4.1

The Sign Podcastから鑑賞。
まず主人公がルフィっぽい。恋しちゃうルフィ。これはやばい。
漫画的リアリティだなーと思った。なのでどんな展開でも「んなワケ!」とはならない。
あと長髪の武道
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影武者(1980年製作の映画)

3.5

将軍とか政治とか「乱」と通づる作品なのかもと思った。
wikiで調べたらやっぱりそうだった。

コメディチックな場面もあり、シーンごとに楽しめたが、シーンの繋がりがあんまりスムーズじゃない感じがした。
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どですかでん(1970年製作の映画)

1.5

大島渚「太陽の墓場」を思い出した。あと「どん底」も。
初めて前作から公開が5年空いた作品ということで(wiki)、テーマ選びの苦労を想像した。活劇しかできないとか、批判に対する抵抗みたいなものがあった
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