JTKの映画メモさんの映画レビュー・感想・評価 - 89ページ目

JTKの映画メモ

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ポテチ(2012年製作の映画)

3.4

伊坂幸太郎の短編の映画化だそうで、映画も68分という短さながら物足りなさなど微塵も無く大変満足の佳作でした。
「空き巣を生業にする濱田岳演じる主人公今村と同じ生年月日のプロ野球選手尾崎。今村は衝撃の事
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フィッシュストーリー(2009年製作の映画)

2.5

先日見た「ポテチ」が無駄なくコンパクトにまとまった佳作だったので期待して見たのだが、可もなく不可もなしな感じですかね。
多種多様な登場人物と過去と未来の時間軸に渡って張り巡らされた伏線を回収しつつ痛快
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

3.6

人々は25歳で成長が止まり、バスに乗るとマイナス一分など、通貨は時間に換算される近未来。スラムの貧困層は余命一日もなく街に死体がゴロゴロ、方や死ねない倦怠感に悩む富裕層。
この頗る面白い設定がしっかり
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千年の愉楽(2011年製作の映画)

1.5

最近お気に入りの高良健吾を始め男優のキャスティングが楽しめました。特に高岡蒼甫が良かった。以上。(-_-)

レディ・キラーズ(2004年製作の映画)

3.6

トム・ハンクス演じる胡散臭さ丸出しのニセ教授によって集められた五人の犯罪者が、カジノの地下金庫に眠る大金を盗む為にトンネルを掘る。と、あらすじだけ書くと通俗的な物語もコーエン兄弟にかかればお得意の底意>>続きを読む

東京プレイボーイクラブ(2011年製作の映画)

3.6

臼田あさ美目当てで何の期待もなく見たところ、大当たり。
東京の名も無き場末の繁華街でピンクサロンを営む男(光石研)の元に、直ぐブチ切れる危ない男(大森南朋)が転がりこんでくる。その男が撒き散らすバイオ
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暗殺の森(1970年製作の映画)

5.0

どちらかというと映画で語られることよりも、映画での語り方の方に興味があるというか、そういう見方しかしてないというか。
過去に観たと「思い込んでいた」が、観てみたら実は観てなかったというこの映画。
主人
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.6

9.11テロで父親(トム・ハンクス)を亡くした少年オスカーは、父親のクローゼットでBlackと書かれた小さな封筒に入った鍵を見つける。そこには亡くなった父との何らかの希望があるという思いで、母親(サン>>続きを読む

フライトナイト/恐怖の夜(2011年製作の映画)

2.8

他愛もない、もとい可愛らしいヴァンパイア映画でした。
コリン・ファレルがヴァンパイアという時点でアレな予感がしましたが、ヴァンパイアものならトワイライトシリーズすら見てしまう程のヴァンパイア好きな私で
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舟を編む(2013年製作の映画)

2.8

愛と涙と感動の脱力系コメディの大傑作「川の底からこんにちわ」の石井裕也監督なら面白いに違いないとロクに内容も知らずに見に行ったところ・・・。
同じ監督でも物語次第で作風も変わるのですね。まっとうに丁寧
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ヴァルハラ・ライジング(2009年製作の映画)

3.3

ニコラス・ウィンディング・レフン監督がヒット作「ドライヴ」の前に作った作品だそうな。

中世のどこかで流浪の民の奴隷として幽閉されてる屈強な主人公は、ボスを殺し自由の身となる。
食事の世話をしてくれて
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天使の分け前(2012年製作の映画)

3.8

めちゃ良かった。
スコットランドの労働者階級の青年ロビーは暴力事件等トラブルばかり起こすも献身的な妻や指導者のおっさん、憎めないおバカな仲間達のお陰で成長していくことになる。
あくまで等身大のイギリス
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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち(2011年製作の映画)

1.5

冒頭から三島を演じる井浦新の見るからに線の細い肉体に愕然。
その瞬間からこの映画に対する興味がなくなった。
背広がブカブカで、肉体改造以前ならともかく楯の会発足当時でこれでは・・・。
元々三島が筋肉を
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バニシングIN TURBO(1976年製作の映画)

3.4

ロジャー・コーマン製作総指揮、今や名匠ロン・ハワード監督の1976年度作品。

タイトルの通り70年代に雨後の筍の如く作られたカーチェイスもの。
この手の映画では主人公のカップルが悲惨な最期を迎えるパ
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スノーホワイト(2012年製作の映画)

2.0

魔力を持つ闇の女王(シャーリーズ・セロン)が鏡に問いかけると
「やがて、女王様より美しい娘が現れる。心臓を食べれば永遠の若さが手に入る」と曰う。
どう見ても白雪姫(クリステン・スチュワート)よりシャー
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藁の楯(2013年製作の映画)

3.8

孫娘をサイコキラー清丸(藤原竜也)に惨殺された政財界の大物蜷川(山崎努)は清丸を殺した者に10億円の報償金を支払うと新聞に全面広告を打つ。極悪人清丸を守る精鋭SP(大沢たかお、松嶋菜々子)と清丸を狙う>>続きを読む

L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.6

久々に骨太なギャング映画を見た。満足至極。
警官VSギャングという判りやすい構図。古のフィルムノワールの様なほろ苦さとは無縁な(そういうのも大好きだけど)勧善懲悪、娯楽映画の方程式に乗っ取った明解なス
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恐怖ノ黒電話(2011年製作の映画)

3.4

主人公メアリーは夫の暴力から逃れ独りぼろアパートに引っ越すも、そこに執拗にかかってくる電話。
その主は時空を超えた過去からの電話だった。

タイトルのイメージから余程のB級かとある意味期待したが、意外
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ケス(1969年製作の映画)

3.8

ケン・ローチ、1969年作品。

先日見たケン・ローチ監督作品「天使の分け前」が今作同様にイギリスの労働者階級に生きる人々の救いの無い日常を描きつつもユーモアと希望の兆しがあったのに対し、今作は救いの
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ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

3.6

仕事一筋で家庭を省みない男(ジョージ・クルーニー)が、昏睡状態に陥った妻の事故がきっかけで改心し家族再生を果たす。

ヘヴィな設定とハワイのあっけらかんとした青空と風光明媚な景色、ハワイアンな音楽との
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

4.2

「ボーイ・ミーツ・ガール」「汚れた血」を見た当時、新しい感じの監督さん出てきたなぁと思ったものの、ジュリエット・ビノシュが苦手なこともあり「ポンヌフの恋人」も何となく敬遠したまま、途中「TOKYO」の>>続きを読む

地獄の逃避行(1973年製作の映画)

3.4

テレンス・マリック長編デビュー作とはいえ絵の美しさの片鱗どころか絵力凄い。
ちと頭のイカレた若者(マーティン・シーン)がさえない少女(シシー・スペイシック)を慕うばかりに交際を反対する父親を何の感情も
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中学生円山(2013年製作の映画)

2.8

宮藤官九郎は長編デビューの「真夜中の弥次さん喜多さん」が純愛・しかもゲイの・夢か現か・この世とあの世・黄泉の世界等々、極私的偏愛ポイント押さえまくりの大傑作だったので、その後の作品に対する期待度が高く>>続きを読む

愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像(1998年製作の映画)

3.6

フランシス・ベーコンの粗野な中にも無垢な雰囲気を漂わせる恋人役にまだムキムキボディになる前の若きダニエル・クレイグが演じていて、これが良かった。
ベーコンみたいな絵を描く人が「まとも」なわけもなく、そ
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孤独な天使たち(2012年製作の映画)

4.1

母親に溺愛される毎日を送る14歳の少年ロレンツォは、スキー合宿をサボりたいがために自宅の地下室に籠城。音楽と本だけで孤独を楽しもうとするも、そこにひょっこり異母兄弟のヤク中の姉が現れ状況は一変。最初は>>続きを読む

ポゼッション(2012年製作の映画)

2.8

少女に取り付いた悪魔を祓うと言えば崇高なまでの傑作「エクソシスト」とどうしても比べてしまうが、あそこまでの完成度をそう簡単に超えられるわけもなく、これはこれでソツなく手堅くまとまった佳作かな。
でも、
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真夜中のパーティー(1970年製作の映画)

3.4

1970年。ウイリアム・フリードキン監督作品。
ゲイ仲間が集うパーティにノンケの男がそれと知らずに訪れることによって楽しかったパーティがだんだん険悪に・・・。
一夜の密室劇かつ台詞劇ながら流石フリード
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オブリビオン(2013年製作の映画)

3.4

駄作な予感が正しいか確かめる為に見たところ杞憂に終わりました。かなり面白かった。
後半の種明かしまで謎だらけのストーリー。結局・・・何を言おうがネタバレになるので、このくらいにしとこう。
いつもの「不
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ニーチェの馬(2011年製作の映画)

4.1

強風吹き荒れる人里離れた小屋に馬と暮らす親と娘。
「世界の終わり」までの6日間を漆黒のモノクロ映像と随所に挿入されるミニマルな音楽を背景に淡々と映し出す。
そのミニマルな描写が独特の陶酔感と緊張感を醸
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リアル 完全なる首長竜の日(2013年製作の映画)

3.4

仕事に行き詰まり自殺未遂し昏睡状態の恋人アツミ(綾瀬はるか)を救うために、センシングという他人の意識下に潜入するという最新医療を実施するコウイチ(佐藤健)。アツミの意識下に潜入するも自宅の玄関から先は>>続きを読む

預言者(2009年製作の映画)

3.6

傷害事件で刑務所送りとなったアラブ系青年が、そこを牛耳るコルシア系マフィアの親分に奴隷のように扱われるも、やがては刑務所内でのし上がって行くある意味サクセスストーリー。
予定調和になりがちな設定もそこ
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

4.0

サイコサスペンスという体裁を取りながらも、少女が大人になる過程を官能的に静逸かつ耽美な映像で描き尽くす。
その圧倒的な映像美と美意識に酔いしれました。
キャスティングも抜群。少女役はミア・ワシコウスカ
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ローマでアモーレ(2012年製作の映画)

2.8

饒舌すぎるウディ・アレン作品にいつものキャラ(シニカルな不平たらたらのインテリ爺い)で本人出てくるとこちらの体調によってはイラッとする時があり、それに全体の印象が左右され、あーあ、ってことが少なくもな>>続きを読む

アンチヴァイラル(2012年製作の映画)

2.0

近未来。全編貫く白とドス黒い赤を基調とした色彩のコントラスト。キューブリックの様なシンメトリックな構図(しかも、マルコム・マクダウェル出演)。セレブのウイルスを共有するというフェティッシュな変態性。中>>続きを読む

コン・ティキ(2012年製作の映画)

3.8

面白かったぞコンチキショー!
筏で6人の男が101日かけて太平洋を横断するわけだが「ほんとに筏で大丈夫なのか」という伏線の効いた演出が巧くハラハラするわ、当然サメが出てきて内蔵飛び出るわ、海や空の描写
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オルエットの方へ(1970年製作の映画)

5.0

何気に素晴らしい映画を見た。

パリで暮らす仲良し三人娘が夏の終わりに南仏の別荘へヴァカンスへ行くことに。
終始屈託無くけらけら笑いじゃれ合う三人の描写は何処までも等身大で南仏の海辺のキラキラした描写
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