小原ブラスさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝(2022年製作の映画)

3.3

去年の新作がNetflixに来てたので鑑賞。

毎年観てるけど、ほんと訳わかんない子供の思考回路に合わせた展開なのに、諦めの境地で見ていたら大人でものめり込めるのすごいなと思うしんちゃんシリーズ。
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ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.9

「悪魔はジョークが嫌いなんだぜ。」

テンポ、キャラ、アングル全部いいね!
ちゃんと要らないシーン全部削ってくれてるようで、めちゃくちゃ見やすかった。

キリスト教のことを知らない日本人でも分かりやす
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ひろしま(1953年製作の映画)

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評価とかそういった次元の作品ではないので、星スコアはあえてつけない。

原爆投下からわずか8年後の公開。(制作期間を考えるとさらに短いことになる。)

たった数年前に被爆した広島の市民約9万人がエキス
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.3

何度かみたが、今年の広島原爆の日はこれを選んだ。

作画からアニメーション、声優さんの演技、全部すばらしい。あらゆる表現が、すずが実在する人物のように錯覚させる。

すずに恋心を抱いた水原哲のお別れの
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ゾン100 ゾンビになるまでにしたい100のこと(2023年製作の映画)

2.8

原作と比べると、色々省略されてたり変更が多くて薄味だけど、サメに救われたね!

途中までは「よくあるゾンビ映画ね。工夫点はブラック企業からの解放か、ゾンビ=社畜の風刺かな。ふーん。」ってみてたけど、サ
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トランスフォーマー/ビースト覚醒(2023年製作の映画)

3.5

思ってたより楽しめた。

音楽もカッコいいし、金属の概念ぶち壊し超豪快アクションも最高。主役が車と出会うシーンも、第1作目を彷彿とさせてニヤニヤ。ドルビーシネマフル活用の音響も良かった。(低重音で着て
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.9

「僕は病気を抱えているけど、僕自身が病気なのではない。」

統合失調症を抱えて、幻聴や幻覚に悩まされる青年の思春期。今後もこの症状を抱えたまま大人になる絶望感を彼はどのように乗り越えていくのか。

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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

3.8

言語化しても伝わらないものをあえて映像で伝える意気込み。論理的には消化が難しい“人間味”は映画というコンテンツでないと表現出来なかっただろう。体力もいるが、しっかり心で観ればグサグサと突き刺さる。
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.8

「最高に幸せな1日が永遠に続いたらいいのに。」を叶えてみたら、地獄でした。

同じ1日を何度も何度も繰り返すラブコメ。
よくあるタイムループものだが、変に感動させようとしたり、説教くささがなくて、幸せ
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小さな恋のうた(2019年製作の映画)

3.8

「恋」って英語でなんて言うんだっけ?
ラブ?ではないしライク...?
あ、そうだ!リトルラブ!小さな愛!
やっぱモンパチ最高!

てっきりMONGOL800の結成秘話映画かと思ったが、MONGOL80
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

3.6

塞ぎ込みがちで俳句でしかうまく言葉を伝えられないチェリー君。笑顔が素敵なのに、出っ歯がコンプレックスでいつもマスクをしてるスマイルちゃん。2人の甘酸っぱいサイダーのような夏の恋。

チェリー君がSNS
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

3.0

全然良い映画じゃないけど、超楽しい!

ダニエルラドクリフってハリーポッターのイメージ引きずっちゃうから他の作品ってどうなの?と思てたけど、あのハリーがここまで汚いモジャモジャオヤジになっちゃうと全然
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

UFOは乗り物じゃない。生き物だ。
発想が新しくて好き。

オカルト好きとしては映画「サイン」が好きで、途中までサインを初めて見た時のワクワクとした感覚が蘇った。

ユァン演じるリッキーが最後まで頭が
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.9

何だか優しくなっちゃうね。
誰かや何かに怒った時、「ドードー」って気持ちを落ち着かせてくれるような癒し映画。

縁側の下の石畳、普段からちょこちょこいじってるんだろうなと思わせる乱雑だけど手入れされた
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ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

4.2

1960年代の黒人差別に立ち向かうために、黒人メイド達の暴露本を発表するお話。

10年ほど前の作品だが、黒人差別を扱った作品としてかなり評価も高く、各所から絶賛されているようだ。良くも悪くもこの映画
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.8

梅雨明けだ!夏だ!クリスマス映画だ!
ということで真夏に冬の映画を観て涼みたくて久々に観賞。

アメリカ版チェブラーシカ兼ポケモン。

【モグワイを飼うための条件】
・光にあてない。
 (映画の明るい
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.7

キューブリック監督のエレガンスホラー。

シャイニングは何度見ても「上品だな」という感想が出てくる。母や息子を追いかけるカメラアングルが「うわぁ、絶対に急に飛び足してきて効果音に煽られて驚くやつやん。
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

5.0

期間限定で4DX上映してたので観てきた。

22年前に映画館で観た頃の記憶が蘇り、ひたすらに懐旧の情に浸る。もう22年か...
子供時代はハリー達と同年代で毎年発売される本を読み、公開される新作映画を
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バード・ボックス バルセロナ(2023年製作の映画)

2.8

2018年公開「バード・ボックス」のスピンオフ。同じ時系列のバルセロナでの出来事。

オリジナルのサンドラブロックが好きだったので彼女のいないこちらは物足りない。

見たら死ぬその”何か“は実は前作で
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.4

AIは感情を持てるのかではなく、人間はAIに感情を持てるのか。

ロボットやAIが生活に馴染むようになる今より少し未来の話。AIロボット×青春。

田植えロボットがなんで効率の悪い人型なんだよとか、母
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

2.8

すごいけど、面白くはない!

あの宮崎駿の今度こそ本当に最後となる(はずの)作品。

宣伝なし、予告なし、パンフレットなし、事前情報が何もないまま異例の公開。いったい何が始まるんだというソワソワのまま
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

あの怪作エスターの続編。
前作の前日譚ということで、最初からオチが分かった視点での答え合わせ的エスターかと思っていたが、ちゃんと今作でも「えー!」といわされるサプライズつきのオチがあった。

同じ役者
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Pearl パール(2022年製作の映画)

4.2

え、かなり良かったぞ!!
全然期待してなかったせいか、度肝を抜かれた。

なにに度肝を抜かれたかって?そりゃあ、あのエンドロールだよ!!エンドロールが本編。映画史に残りそうなあのエンドロールを見るため
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X エックス(2022年製作の映画)

3.6

1番怖いのは、後悔を抱えたまま老いること。

気の狂ったサイコ老婆キラーが若者に嫉妬して大暴れ。この手の映画では普通、嫌な若者が真っ先に殺されるけど、若者は良いやつばっかだし、殺人ババアも怖いけど裏に
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アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

1.8

つまらなくてビックリした。

めちゃくちゃお金もかかってるし、ど迫力のアクション、壮大な映像、全部揃ってるのになんでこんなに退屈なんだろう。

SFってのは空想の世界でいいのだけど、どこか「本当にある
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インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

3.8

埋蔵文化財を探索していたインディ自身が埋蔵文化財に。

かつて大活躍していたインディは浮き足だった新しい時代に取り残され孤立化、誰にも必要とされない死にゆく人になっている。インディと共に歳を重ねてきた
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.2

シリーズ第4作目。
評判ほど悪くはないが、過去作と比べると展開が想定通りで少し見劣りするのは確か。

米軍車両に「レースしようよ」と持ちかける若者、若者の挑発に乗って速度を上げてしまう米軍車両運転手。
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.4

シリーズ第3作目。
映画終わりの夕日のカットが綺麗で見惚れた。

今作もハリソンフォードの魅力たっぷりで面白かったが、前作の魔宮の伝説と比べると言葉による現状説明が多くて前半はちょっと会話を聞き逃すだ
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

4.1

シリーズ第2作目。
前作より面白い!明らかにパワーアップ。

前作は「昔の映画なのに、こんな工夫が!」と映画作りの歴史を楽しんで観たけど、今作は「どうやって撮ったんだろう?」といったことを考える暇もな
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

3.6

シリーズ第1作目。
新作予習として観賞。
冒険ものは苦手なジャンルなので内容が面白いとは思えないが、40年も前にこのシーンはどうやって撮ったんだろうといった目線でみると面白い。メルセデスのトラックのシ
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マッド・ハイジ(2022年製作の映画)

2.6

あの「アルプスの少女ハイジ」が18禁B級エログロバイオレンス映画版となって帰ってきた。

下品。
不謹慎。
狂ってる。

クララ大人になって歩けるようになったのに、アホな理由でまた歩けなくなってるやん
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怪物(2023年製作の映画)

4.8

2回鑑賞。
怪物は主観と主観のはざまに静かに佇んでいる。

ときどき人間って生き物は、バカでどうしようもないなと思うこともあるけれど、こんなによく出来た脚本や映画をみると人間すげえなと思える。

どい
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母性(2022年製作の映画)

3.6

「女には2種類いるの、母か娘か。」(作中)

ずっと娘のままで居続ける母と、母であり続ける娘。どっちも最後まで勘違いしているけど、本当はそんな2種類はない。子供を産む生き方を選んだ場合、女は娘から母に
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.0

これは面白い!!

アメコミ作品は色んなヒーローが混在した世界で、何がなんだか分からないというイメージを持つ人も多いが、まずアメコミといえば「マーベルコミック」と「DCコミックス」が2大巨頭だというこ
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M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.7

ブロンドメンヘラAI人形というキャラ勝ち作品。

予告編の期待を裏切ることもなく、超えることもないのだけど、何も考えずにポップコーン片手にゆるーくホラーを観たい時にもってこいの映画。

チャイルドプレ
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.5

全編大人の厨二病

平凡な毎日、子どもたちや妻にもバカにされる、そんな男は実は超ヤバい奴だった。

願望から「自分はみんなと違うんだ」と思い込むのって楽しいけど、まあありえない訳で、そのあり得ないに振
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