Eikeさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Eike

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怨霊の森(2006年製作の映画)

3.0

アメリカ製のホラー映画ですがサイコ・キラーが問答無用でバカバカと死体の数を増やしてゆくのを見せるのが「ホラー映画」だと思っている向きの作品ではありません。
かと言って本作が高尚な作品であると言う訳では
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ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)

3.5

1978年の作品ですからもう40年以上経つのか…。
「ローズマリーの赤ちゃん」などで知られるアイラ・レヴィンのベストセラーの映画化。
当時脚光を浴びていた「ある科学技術の進展」を上手く取り込んだ極上の
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コールドプレイ(2006年製作の映画)

3.0

雪山にスノボを楽しみに来た5人の男女グループが怪我をした仲間を介抱するために避難した廃ホテルで殺人鬼に襲われる・・・。

ってどう考えても今さらなぁという雰囲気の低予算ホラーです。
しかし、これが意外
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ベルヴィル・ランデブー(2002年製作の映画)

4.5

奇妙・奇天烈・奇々怪々…でも素敵。
シュールな物語、グロテスクな人物造形、悪趣味スレスレのユーモア。
どれをとっても、とても万人のウケを狙った作品とは思えない。
10分程度の短編なら分かるのですが1時
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30デイズ・ナイト(2007年製作の映画)

3.1

これもグラフィック・ノベル発の映画化作品の一本らしい。

元祖映画版スパイダーマン3部作でも知られるサム・ライミ監督率いる「ゴーストハウス・プロダクション」の作品。
「フォレスト・ガンプ」で知られるロ
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BRICK ブリック/消された暗号 BRICK ブリック(2005年製作の映画)

3.4

異色の青春ハードボイルドミステリー。

南カリフォルニアの公立高校。
一匹狼の異端児ブレンダン(ジョゼフ・ゴードン・レビット:JGL)は、死亡した恋人エミリー(エミリー・デ・ラバン)の死の真相を追うこ
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フォロー・ミー(1972年製作の映画)

3.5

「第三の男」で知られる名匠キャロル・リード監督の1972年の作品。
日本の映画ファンの間では公開時から評価の高かった作品ですが、仰々しく「名画」と呼ぶには少々気が引ける地味な作品と言えるかもしれません
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クレイジーズ(2010年製作の映画)

3.2

1973年のクローネンバーグ版のオリジナルは未見です。

アイオワ州の小さな町が突如異変に襲われ恐怖が加速度的に拡大する様を描く「パニック・ホラー」。
もちろん低予算のB級ホラーですが気に入りました。
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アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.5

オープニングシーンで笑ってしまいました。
だって「トップ・ガン」そのものなんだもの。
如何にも監督のトニー・スコットらしい作品ですね。

アメリカで起きた実話に基づく列車暴走パニック映画。
元になった
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

4.5

S・スピルバーグ氏は1946年生まれですから御年77歳。
本年度もアカデミー賞にノミネートされていることが示すように、今も現役バリバリの監督でありますから、そのキャリアを総括するのは尚早であるとは思い
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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

3.8

13年前にAvatarで3Dテクノロジーを本格導入して世界を驚かせたJ・キャメロンが放つその続編。
今回の感想はIMAXレーザー3D版を鑑賞しての感想。

などと鑑賞環境を述べる必要がある辺りが本作の
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.8

ジブリの御大、宮崎駿氏がメジャーシーンから身を引いて(少なくとも今のところは)以来、新世代のアニメ作家としては細田守氏と本作の新海誠氏がブランドとしては双璧だろうか。
その新海誠氏と言えば何と言っても
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バーバリアン(2022年製作の映画)

3.3

2022年の9月に全米公開されてスリーパーヒットとなったホラー映画。
5百万ドルの予算に対して興収だけでその約10倍は稼いだらしいので十分に成功作と言えるでしょう。
批評家筋からの評価も良かったようで
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.4

2017年にBlumhouseスタジオからGet Outを発表し、鮮烈なデビューを飾ったジョーダン・ピール監督。
本作は2019年に発表したUsに続く第3作目。
Get Outで一躍脚光を浴びてからこ
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プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

3.4

オリジナルの「プレデター」は1987年公開。その一番の売りは主演のA・シュワルツェネッガー氏でした。
1984年の「ターミネーター」で映画史に残る規格外の悪役を演じ、翌年1985年の「コマンド―」で「
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.2

ご存じ、「モダンホラーの帝王」:Stephen Kingのご子息ジョー・ヒルの短編を原作としたホラー映画。
監督・脚本はMCUで「ドクター・ストレンジ」をヒットさせたスコット・ディレクソン。
ディレク
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.2

Avengersの最終2部作(現時点では)で興行記録を塗り替えたアンソニー/ジョー・ルッソ兄弟。
彼らがMarvelスタジオから離れて制作に臨んだのが本作で、その製作費は2億ドル以上(270億円)と言
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

2015年に「ジュラシックパーク」のリブート版とし始動した「ジュラシックワールド」フランチャイズ。
マーベルの「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のヒットでスターダムを獲得したクリス・プラットと若手
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ファミリー・ゲーム/双子の天使(1998年製作の映画)

4.0

オリジナルは1961年の作品でしたが本作は1998年にリメイクしたもの。
この映画をお勧めしたい理由はたくさんあるのですがやはりまずは本作でデビューした、撮影当時11歳であった主演のリンジー・ローハン
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.3

既に30年以上前の作品ですが、今見ても「普通に面白い作品」。
未見の若い世代の方々にはこういう作品こそ見てもらいたいなぁ。
時間が経とうとも変わることなく楽しむことが出来るのは、結局脚本が良く出来てい
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

1995年に公開された本作「Se7en」はその容赦のない展開とスタイリッシュな映像によりモダンホラージャンルに新しい息吹をもたらした作品。
恐らくアメリカ製のサイコホラージャンルの作品としての頂点は1
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.0

1988年公開のフランス/オランダ/西ドイツ合作の「ハードコア・スリラー」。

公開当時から一部で異様に前評判が高い作品でした。
しかし、いわゆる「サイコホラー」を期待してご覧になると肩透かしを食らう
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

4.0

ジョン・ウーのハリウッドにおける出世作であり、トラボルタ&ケイジの悪ノリ振りが遺憾なく発揮された「怪作」。
ストーリーの出鱈目ぶりは特筆物であるが(映画の途中で善と悪が入れ替わってしまう!)ジョン・ウ
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

4.0

いわずと知れた「B級ホラーの巨匠」カーペンター監督。
かつてのC・イーストウッド同様、カーペンター監督に対する評価は本国アメリカよりもヨーロッパで高い状況が続いておりました。
しかし時代は変わって今や
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恋はデジャ・ブ(1993年製作の映画)

3.6

本作の監督ハロルド・ライミスと言えばゴーストバスターズのメカ担当の博士役でとして役者の印象が強い方でしたがアメリカンコメディ映画の金字塔「アニマルハウス」でもやはり脚本に参加していた訳で根っからの喜劇>>続きを読む

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

4.1

テリー・ギリアムが「一般受け」する作品も作れることを証明する形になった1991年の公開作。
ギリアム監督には本作に取り掛かる前の時点で3つのルールがあったそうで、1.自身のオリジナル脚本作品に限る。2
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イット・カムズ・アット・ナイト(2017年製作の映画)

3.2

2012年創設と後発ながら意欲的な作品を次々に送り出してきているA-24スタジオ。
賞レースに絡むような作品だけでなく「エクスマキナ」、「ウィッチ」等のホラー/SFと言ったジャンル作でも話題作を連発し
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フューリー(1978年製作の映画)

3.1

1978年公開の本作は監督ブライアン・デ・パルマにとっては出世作「キャリー」(1976)と初期の代表作「殺しのドレス」(1980)の間に位置する作品。

罠にはめられ、息子を奪われた諜報員ピーター(K
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ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

3.6

2002年のThe Bourne Identityではロバート・ラドラムの原作のベースが生かされておりましたが2年後の第2弾The Bourne Supremacyからはほぼ独自路線に舵を切った印象。>>続きを読む

ホット・ロック(1971年製作の映画)

3.2

1972年の作品だからもう半世紀前なのか…。
全く派手な作品ではありませんがクスクスと笑わせてくれながら開放感に満ちた爽快なラストまで大いに楽しませてくれる佳作。
原作はベストセラー作家、ドナルド・E
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X エックス(2022年製作の映画)

3.2

低予算のホラー映画には新たな才能の登竜門としての役割があります。
スピルバーグやJ・キャメロン、J・ウォンやG・デルトロ等々、低予算のジャンル作でキャリアを積み重ねた後にメジャーシーンで活躍しているク
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

1986年公開のオリジナルから36年ぶりの「続編」。

オリジナルはそれこそ80年代のハリウッド映画というより、あの時代のアメリカンカルチャーを象徴する一本であった言えるでしょう。
当時、T・クルーズ
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

シン・ゴジラを楽しんで見た身からすると本作には大きな期待を寄せておりました。
ただ今回、感想はちょっと複雑かな。

本作の特徴は言わずもがなで1966年に登場した初代ウルトラマンのお話を「現代版」とし
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ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.3

前作、Doctor StrangeがMCUの作品の中で新鮮な印象を生んでいたのはやはり英国の本格演技陣のフロントランナーたちを一同に集めた布陣のおかげ。
何せデビッド・カンバーバッチを始め、チュイテル
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ザ・エージェント(1996年製作の映画)

4.0

トム・クルーズのドラマ作品としてのベストと言えば本作ではないかと思います。
実は最初に本作を見た時にはR・ゼルウィガー扮するシングルマザーとのロマンス映画としての印象が強かった(もちろんその面でも良く
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白いドレスの女(1981年製作の映画)

3.7

「スターウォーズ:帝国の逆襲(1980)」そして「レイダース失われたアーク(1981)」というスピルバーグ&ルーカスの超大作フランチャイズ作の脚本を担当したローレンス・カスダンの監督デビュー作。
いか
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