「語り口の巧さ」が際立ち、地味な配役&シリアスなテーマながら物語がスっと心の琴線に触れて来るような佳作。
原題は「訪問者」ですがこの邦題も悪くないかな。
人生に倦んだ初老の大学教授ウォルター(R・ジ>>続きを読む
名実ともに実力派のギレルモ・デル・トロ監督がプロデュースしたスペイン産ホラー。
私にとっては久しぶりに満足のできる「ホラー」となっていて、大変気に入りました。
美しく、品があって、哀しく、しかも怖い>>続きを読む
都市伝説上の存在「ジャージー・デビル」探索ドキュメントの企画で森の奥深くに入った4人の男たち。
数日後、警察の捜索によって無残な遺体が発見されます。2人の惨殺遺体が見つかり、一人は消息不明、生還したの>>続きを読む
妻を不可解な事故で亡くし失意にあったジャーナリストが何者かに操られるかのようにたどり着いた田舎町。
その町の住民達の間では奇妙な体験や目撃談が報告されていたのだが、その背後には”モスマン”(蛾人間)と>>続きを読む
グリーティングカードのコピーライターのトム(ジョセフ・ゴードン・レビット)は上司の新しい秘書サマー(ズーイ・デシャネル)に一目ぼれ。
本作はそんな二人の500日間にわたる日々を描く「恋愛映画」。
興>>続きを読む
1988年制作のちょっとオフビートな(スポーツ)ラブ・コメディ。
翌年のアカデミー賞では脚本賞にノミネートされました(受賞は逃しましたが)。
ちなみに全米映画協会選出のカテゴリー別ランキングでは「スポ>>続きを読む
1979年の作品で80年のアカデミー賞では脚本賞を受賞(スティーブ・ティシック)。
ノミネートは作品賞、監督賞を含む5部門ですから作品の出来に関してはまず文句なしでしょう。
ちなみにスポーツ・イラスト>>続きを読む
スピルバーグの「レイダース:失われた聖櫃」とルーカスの「スターウォーズ:帝国の逆襲」。このメガヒットシリーズの脚本を担当したローレンス・カスダンによるネオ西部劇。
カスダン氏が自ら演出に乗り出したのは>>続きを読む
過去に訳ありの夫婦ケイトとジョンが迎え入れたロシア生まれの孤児、エスター(9歳)。
聡明で礼儀正しい彼女が家族の一員となったその日から静かな異変が一家に忍び寄ります。
夫のジョンには甘えるが、自分には>>続きを読む
ロバート・ダウニーJr.「復活」の足掛かりとなった実にご機嫌な一作。
90年代の半ばから約10年近くドラッグ&アルコールにまつわる問題でどん底にあったロバート・ダウニーJr.が復活を強く印象づけた作>>続きを読む
「ホラー映画」が好きです。
そんなことを言っていると昔は「日陰者」みたいな扱いでしたが今はもうすっかりメジャーなジャンルですよね。
とは言え、やたら血がドバドバ出たり死体の数が多いだけが取り柄と言っ>>続きを読む
オーストラリア、グレートバリアリーフで1998年に実際に起きたとされる事件を元に作られた作品。
「実録風」ではありますが疑似ドキュメンタリーと言うわけではなく「実話タッチのフィクション」と言ったところ>>続きを読む
日本では公開時には大ヒットにはならなかったものの、早い時期に再評価が進んで現在も愛されている「ロックンロール青春アクション」。
監督・脚本のウォルター・ヒルは前作に当たる「48時間」が興行面・評価面共>>続きを読む
これはエコロジカルホラー(?)なのかしら。
メキシコのリゾートでバカンス中の二組のアメリカ人カップルはそこで知り合ったドイツ人青年の誘いを受けて古代マヤ文明の神殿発掘現場に出かけることに。
緑濃いジ>>続きを読む
1983年の作品ですからもう40年近くも前の作品になったのかぁ…。
監督は「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・バダム。
正に当時80年代前半に「職人監督」の称号が似合う活躍ぶりで何と同じ年にもう>>続きを読む
1998年の作品ですからもう30年以上も前の作品ですね。
しかしアメリカ映画界を代表する演技派俳優(スターではない)が正面からガチガチの演技合戦を繰り広げており見応え十分で、これぞアメリカの娯楽映画と>>続きを読む
「エイリアン2」や「タイタニック」等で存在感のあるところを見せていた「俳優」ビル・パクストンの異色監督作。
地味ではありますが意外な拾いものとして楽しめるサスペンス・ホラーに仕上がっております。
舞>>続きを読む
ハリウッド映画にとって一つの時代の終焉を予感させた「超大作」と言えそうです。
アメリカでの1974年度のNo.1ヒット作であり最後の「オールスター・スペクタクル超大作」と言って良いかもしれません。>>続きを読む
1975公開の「ジョーズ」の尋常でない大ヒットを受けて同じ原作者(ピーター・ベンチリー)の次回作を鳴り物入りで映画化(1977年)。
ゲイル(J・ビセット)とデビッド(N・ノルティ)のカップルがバミ>>続きを読む
お約束を踏襲した低予算ホラーですが「悪意」が感じられインパクト大。
万人向けではありませんが「投げっぱなしホラー」の代表作の一本。
オーストラリアを車で横断中の若者たち(女2人、男1人)が荒野のど真>>続きを読む
B級ホラーの雄、ジョン・カーペンター監督の異色80s「ラブ・ストーリー」。もっと女性にも見てもらいたい作品ですね。
人類からの「お誘い」に応えて地球を訪れたエイリアンがアメリカ軍に撃ち落され、追跡さ>>続きを読む
人気シリーズ第一弾:小品ながらこだわりも伺える「殺し屋のブルース」。
ストーリーは予告をみれば一発で分かってしまうシンプルさ。
元凄腕のヒットマンが最愛の妻を亡くした後、唯一の心の拠り所だった子犬(>>続きを読む
私はダニエル・クレイグ版の007に対して肯定派ですが、それ以前の旧シリーズに対してノスタルジーを覚える世代でもあります。
「世界征服を目論む誇大妄想狂の大富豪」「巨大秘密基地」「無駄にキャラがたった殺>>続きを読む
シリーズ第24弾は印象として「慰めの報酬」に近い印象。
映画界最強のブランド、マスタースパイ007の歴史と伝統を人間ジェームズ・ボンドの物語に融合させようという意図が見て取れる作品となっております。>>続きを読む
デジタル時代にマッド・マックスまさかの再臨。
私は旧シリーズを楽しんだ世代ですので、今回のリブートには正直「なんで今頃?」という印象も正直ありました。
ただ、ジョージ・ミラー自らが製作に乗り出したと>>続きを読む
「13日の金曜日」+「バック・トゥ・ザ・フューチャー」+「カイロの紫のバラ」といった雰囲気です。
今後が期待される若手演技派、主演のTaissa Farmiga嬢は本作に主演した時点で21歳。
ど>>続きを読む
007のリニューアルが成功し、ミッション・インポッシブルシリーズも順調にシリーズを重ねている訳でいつの間にやら「スパイ映画」の人気が復活した雰囲気。
しかし以前と同じことの繰り返しはまずい訳で…。
そ>>続きを読む
よくわからない邦題ですが、ベストセラーSF小説「火星の人」の映画化作。
公開に際しては監督のリドリー・スコットと主演のM・デイモンだけに脚光が当てられていた気がするがよく見ると他の共演陣も中々の粒ぞ>>続きを読む
ホラー映画界の”マエストロ”J・カーペンター1980年制作の作品。
公開からすでに40年以上の月日が流れておりますが今見ても十分に魅力的。
私にとってホラー映画のNo.1はやはり本作。
低予算のホラ>>続きを読む
今では珍しくもないアメコミの映画化。ただし、本作はいわゆるインディーズ系のコミックが原作なのかな。
興味深いのは本作が実は「イギリス映画」であること。
監督のマシュー・ボーンが英国人であるだけでなく撮>>続きを読む
考えてみれば凄い邦題だ(笑)。
できればこれは子供達にこそ見てもらいたい作品。
なぜならこの映画にはSF/ホラージャンルには本来不可欠であるはずの”ワンダー”がきちんと息づいているから。
僕自身、>>続きを読む
ディズニーアニメにとってはターニングポイントとなった作品。
同ブランドにとっては「顔」とも言えるプリンセスストーリー映画が初めてCGアニメのフォーマットを取ったのが本作。
おとぎの世界での「恋と魔法>>続きを読む
ゲーム世代でもなければ原作コミックの知識もない一映画ファンとしての感想。
監督のエドガー・ライトと言えば英国人であり、「ショーン・オブ・デッド」「ホット・ファズ」「ベイビー・ドライバー」そして近作の>>続きを読む
日本公開は1976年。
既に50年近くも昔のフランス映画ですが個人的にトラウマに近いインパクトを受けた作品です。
「冒険者」の名匠ロベール・アンリコ監督の作品で1975年にはセザール賞作品賞を受賞して>>続きを読む
1981年の作品ですから、もう40年かぁ。
今の若い世代の方々にはなじみのない作品でしょうが、これはやっぱり見てもらいたい作品。
「ジョーズ」や「スターウォーズ」といった世界的な大ヒット作の登場によ>>続きを読む
久々に満足のいく”クライム・アクションドラマ”の登場を素直に喜びたい。
本作を観てまず浮かんだのは
・これはベン・アフレック版の「ヒート」である(実際インタビューでもそれを認める発言があったそうです>>続きを読む