Eikeさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

Eike

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扉をたたく人(2007年製作の映画)

4.0

「語り口の巧さ」が際立ち、地味な配役&シリアスなテーマながら物語がスっと心の琴線に触れて来るような佳作。
原題は「訪問者」ですがこの邦題も悪くないかな。

人生に倦んだ初老の大学教授ウォルター(R・ジ
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永遠のこどもたち(2007年製作の映画)

4.0

名実ともに実力派のギレルモ・デル・トロ監督がプロデュースしたスペイン産ホラー。
私にとっては久しぶりに満足のできる「ホラー」となっていて、大変気に入りました。

美しく、品があって、哀しく、しかも怖い
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THE LAST BROADCAST ジャージー・デビル・プロジェクト(1998年製作の映画)

3.0

都市伝説上の存在「ジャージー・デビル」探索ドキュメントの企画で森の奥深くに入った4人の男たち。
数日後、警察の捜索によって無残な遺体が発見されます。2人の惨殺遺体が見つかり、一人は消息不明、生還したの
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プロフェシー(2002年製作の映画)

3.1

妻を不可解な事故で亡くし失意にあったジャーナリストが何者かに操られるかのようにたどり着いた田舎町。
その町の住民達の間では奇妙な体験や目撃談が報告されていたのだが、その背後には”モスマン”(蛾人間)と
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.5

グリーティングカードのコピーライターのトム(ジョセフ・ゴードン・レビット)は上司の新しい秘書サマー(ズーイ・デシャネル)に一目ぼれ。
本作はそんな二人の500日間にわたる日々を描く「恋愛映画」。

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さよならゲーム(1988年製作の映画)

4.1

1988年制作のちょっとオフビートな(スポーツ)ラブ・コメディ。
翌年のアカデミー賞では脚本賞にノミネートされました(受賞は逃しましたが)。
ちなみに全米映画協会選出のカテゴリー別ランキングでは「スポ
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ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

4.0

1979年の作品で80年のアカデミー賞では脚本賞を受賞(スティーブ・ティシック)。
ノミネートは作品賞、監督賞を含む5部門ですから作品の出来に関してはまず文句なしでしょう。
ちなみにスポーツ・イラスト
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シルバラード(1985年製作の映画)

3.5

スピルバーグの「レイダース:失われた聖櫃」とルーカスの「スターウォーズ:帝国の逆襲」。このメガヒットシリーズの脚本を担当したローレンス・カスダンによるネオ西部劇。
カスダン氏が自ら演出に乗り出したのは
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エスター(2009年製作の映画)

3.5

過去に訳ありの夫婦ケイトとジョンが迎え入れたロシア生まれの孤児、エスター(9歳)。
聡明で礼儀正しい彼女が家族の一員となったその日から静かな異変が一家に忍び寄ります。
夫のジョンには甘えるが、自分には
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キスキス,バンバン(2005年製作の映画)

3.5

ロバート・ダウニーJr.「復活」の足掛かりとなった実にご機嫌な一作。

90年代の半ばから約10年近くドラッグ&アルコールにまつわる問題でどん底にあったロバート・ダウニーJr.が復活を強く印象づけた作
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ホワット・ライズ・ビニース(2000年製作の映画)

3.5

「ホラー映画」が好きです。
そんなことを言っていると昔は「日陰者」みたいな扱いでしたが今はもうすっかりメジャーなジャンルですよね。

とは言え、やたら血がドバドバ出たり死体の数が多いだけが取り柄と言っ
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オープン・ウォーター(2004年製作の映画)

3.0

オーストラリア、グレートバリアリーフで1998年に実際に起きたとされる事件を元に作られた作品。
「実録風」ではありますが疑似ドキュメンタリーと言うわけではなく「実話タッチのフィクション」と言ったところ
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.8

日本では公開時には大ヒットにはならなかったものの、早い時期に再評価が進んで現在も愛されている「ロックンロール青春アクション」。
監督・脚本のウォルター・ヒルは前作に当たる「48時間」が興行面・評価面共
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パラサイト・バイティング 食人草(2008年製作の映画)

3.0

これはエコロジカルホラー(?)なのかしら。

メキシコのリゾートでバカンス中の二組のアメリカ人カップルはそこで知り合ったドイツ人青年の誘いを受けて古代マヤ文明の神殿発掘現場に出かけることに。
緑濃いジ
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ブルーサンダー(1983年製作の映画)

3.5

1983年の作品ですからもう40年近くも前の作品になったのかぁ…。
監督は「サタデー・ナイト・フィーバー」のジョン・バダム。
正に当時80年代前半に「職人監督」の称号が似合う活躍ぶりで何と同じ年にもう
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交渉人(1998年製作の映画)

4.0

1998年の作品ですからもう30年以上も前の作品ですね。
しかしアメリカ映画界を代表する演技派俳優(スターではない)が正面からガチガチの演技合戦を繰り広げており見応え十分で、これぞアメリカの娯楽映画と
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フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)

3.3

「エイリアン2」や「タイタニック」等で存在感のあるところを見せていた「俳優」ビル・パクストンの異色監督作。
地味ではありますが意外な拾いものとして楽しめるサスペンス・ホラーに仕上がっております。

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タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

3.8

ハリウッド映画にとって一つの時代の終焉を予感させた「超大作」と言えそうです。

アメリカでの1974年度のNo.1ヒット作であり最後の「オールスター・スペクタクル超大作」と言って良いかもしれません。
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ザ・ディープ(1977年製作の映画)

3.2

1975公開の「ジョーズ」の尋常でない大ヒットを受けて同じ原作者(ピーター・ベンチリー)の次回作を鳴り物入りで映画化(1977年)。

ゲイル(J・ビセット)とデビッド(N・ノルティ)のカップルがバミ
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ウルフクリーク 猟奇殺人谷(2005年製作の映画)

3.5

お約束を踏襲した低予算ホラーですが「悪意」が感じられインパクト大。
万人向けではありませんが「投げっぱなしホラー」の代表作の一本。

オーストラリアを車で横断中の若者たち(女2人、男1人)が荒野のど真
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スターマン/愛・宇宙はるかに(1984年製作の映画)

4.0

B級ホラーの雄、ジョン・カーペンター監督の異色80s「ラブ・ストーリー」。もっと女性にも見てもらいたい作品ですね。

人類からの「お誘い」に応えて地球を訪れたエイリアンがアメリカ軍に撃ち落され、追跡さ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.9

人気シリーズ第一弾:小品ながらこだわりも伺える「殺し屋のブルース」。

ストーリーは予告をみれば一発で分かってしまうシンプルさ。
元凄腕のヒットマンが最愛の妻を亡くした後、唯一の心の拠り所だった子犬(
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.6

私はダニエル・クレイグ版の007に対して肯定派ですが、それ以前の旧シリーズに対してノスタルジーを覚える世代でもあります。
「世界征服を目論む誇大妄想狂の大富豪」「巨大秘密基地」「無駄にキャラがたった殺
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007 スペクター(2015年製作の映画)

3.8

シリーズ第24弾は印象として「慰めの報酬」に近い印象。
映画界最強のブランド、マスタースパイ007の歴史と伝統を人間ジェームズ・ボンドの物語に融合させようという意図が見て取れる作品となっております。
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

デジタル時代にマッド・マックスまさかの再臨。

私は旧シリーズを楽しんだ世代ですので、今回のリブートには正直「なんで今頃?」という印象も正直ありました。
ただ、ジョージ・ミラー自らが製作に乗り出したと
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ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ(2015年製作の映画)

3.1


「13日の金曜日」+「バック・トゥ・ザ・フューチャー」+「カイロの紫のバラ」といった雰囲気です。

今後が期待される若手演技派、主演のTaissa Farmiga嬢は本作に主演した時点で21歳。
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.1

007のリニューアルが成功し、ミッション・インポッシブルシリーズも順調にシリーズを重ねている訳でいつの間にやら「スパイ映画」の人気が復活した雰囲気。
しかし以前と同じことの繰り返しはまずい訳で…。
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.1

よくわからない邦題ですが、ベストセラーSF小説「火星の人」の映画化作。

公開に際しては監督のリドリー・スコットと主演のM・デイモンだけに脚光が当てられていた気がするがよく見ると他の共演陣も中々の粒ぞ
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ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

4.7

ホラー映画界の”マエストロ”J・カーペンター1980年制作の作品。
公開からすでに40年以上の月日が流れておりますが今見ても十分に魅力的。
私にとってホラー映画のNo.1はやはり本作。

低予算のホラ
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キック・アス(2010年製作の映画)

3.3

今では珍しくもないアメコミの映画化。ただし、本作はいわゆるインディーズ系のコミックが原作なのかな。
興味深いのは本作が実は「イギリス映画」であること。
監督のマシュー・ボーンが英国人であるだけでなく撮
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放射能X(1954年製作の映画)

3.8

考えてみれば凄い邦題だ(笑)。

できればこれは子供達にこそ見てもらいたい作品。
なぜならこの映画にはSF/ホラージャンルには本来不可欠であるはずの”ワンダー”がきちんと息づいているから。

僕自身、
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塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

3.4

ディズニーアニメにとってはターニングポイントとなった作品。
同ブランドにとっては「顔」とも言えるプリンセスストーリー映画が初めてCGアニメのフォーマットを取ったのが本作。

おとぎの世界での「恋と魔法
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スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団(2010年製作の映画)

3.5

ゲーム世代でもなければ原作コミックの知識もない一映画ファンとしての感想。

監督のエドガー・ライトと言えば英国人であり、「ショーン・オブ・デッド」「ホット・ファズ」「ベイビー・ドライバー」そして近作の
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追想(1975年製作の映画)

4.5

日本公開は1976年。
既に50年近くも昔のフランス映画ですが個人的にトラウマに近いインパクトを受けた作品です。
「冒険者」の名匠ロベール・アンリコ監督の作品で1975年にはセザール賞作品賞を受賞して
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ディーバ(1981年製作の映画)

4.1

1981年の作品ですから、もう40年かぁ。
今の若い世代の方々にはなじみのない作品でしょうが、これはやっぱり見てもらいたい作品。

「ジョーズ」や「スターウォーズ」といった世界的な大ヒット作の登場によ
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ザ・タウン(2010年製作の映画)

4.0

久々に満足のいく”クライム・アクションドラマ”の登場を素直に喜びたい。

本作を観てまず浮かんだのは
・これはベン・アフレック版の「ヒート」である(実際インタビューでもそれを認める発言があったそうです
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