GTさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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激突!(1971年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

どデカいタンクローリーに執拗に追いかけられる、本当にそれだけのシンプルな映画なのだが、シンプル故の恐ろしさと妙なリアリティがある。
オンボロなタンクローリーは時折耳障りな音を立てて蒸気を噴射しながら猛
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

3.9

最早説明不要の不朽の名作といった作品の感がある本作。「これ、どう感想言おうか困るやつ…」見終わった時の正直な感想を言うとこうなのだが、決してつまらなかったわけではなく、すごく面白かった。ただ、すごく掴>>続きを読む

ネクロマンティック2(1987年製作の映画)

3.7

ブットゲライト、4作目。相変わらずのもったり感、相変わらずのストーリー性の希薄さ、そして相変わらずの趣味の悪さ。
前作で壮絶な死を遂げたロベルトが、今度は死体となって犯される。映画開始早々腐乱死体のロ
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

同名のブロードウェイミュージカルの映画化。
やはりミュージカル映画ということもあり、音楽とダンスが素晴らしい。レナード・バーンスタイン作曲のラテン風の音楽は異国情緒たっぷりでとても情熱的。そんな音楽に
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(1963年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

鳥が人間を襲うパニック映画。本当にそれだけの内容で、どうして鳥が凶暴化したのかなど具体的な理由は一切明かされず、ただただ鳥に翻弄される人間をかなり淡々と描く。BGMは作中一度も流れることはなく(メラニ>>続きを読む

トイ・ストーリー(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

子供の時死ぬほど好きだった作品。久しぶりに見たら子供時代見てた時以上に滅茶苦茶面白くてびっくりした。
オモチャが動き出すというロマン溢れるストーリー、そしてオモチャという特性を活かしたコミカルな動きが
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード(2003年製作の映画)

4.0

子供の頃一番よく見てたしんちゃん映画。「大人帝国」等とは違い、徹底して笑いを追求している。しんちゃん達が劇画だタッチになるシーンは、しんちゃんシリーズ屈指の迷シーンだ。笑いとアクションは申し分無いが、>>続きを読む

劇場版ポケットモンスター/おどるポケモンひみつ基地(2003年製作の映画)

-

ジラーチとの同時上映の映画。子供の頃、これで大爆笑していたのだが、今見ても無茶苦茶面白い。チャップリン風味のドタバタ劇にミュージカルの要素を加えた傑作短編だ。

劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ(2003年製作の映画)

3.7

子供時代ルカリオほどではないがよく見ていた映画。最近昔好きだったアニメ映画を見ることにハマっているが、おっさんになってきた証拠なんだろうか。
自分のポケモンを持たず、本編だとそれほど目立たない印象のあ
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名探偵コナン ベイカー街の亡霊(2002年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃最もよく見ていたコナン作品。仮想現実がAIによって乗っ取られるという、現代の問題を先取りした作品。
仮想現実、というファンタジー的な世界観が魅力的だ。舞台は19世紀のロンドンで、女性を狙った連
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「ノスタルジー」。この映画はとにかくそれに尽きる。在りし日を懐かしく思う気持ち、過去への郷愁。そして現在というものへの嫌悪。
まず何と言っても雰囲気が良い。1970年代(まだロシアがソ連だった頃!)の
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劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ(2005年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

実に約10年ぶりくらいの再鑑賞。そもそもポケモン自体見るのが恐ろしく久しぶり。子供の頃大好きだった映画だが、大人になった今鑑賞してみても全く色褪せない、素晴らしい映画だった。
なんと言っても主役のルカ
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死の王(1989年製作の映画)

3.3

月曜日〜日曜日、という区切りで、人が死ぬ様子を淡々と写す作品。時折死体が腐る経過を写したフィルムが挟み込まれる。
ストーリー性というのが希薄で登場人物の名前やその背景などはほとんど語られない。いきなり
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「ヤバイ」と話題の本作だが、期待を裏切らない凄まじさだった。
「でんでんがヤバイ」という話を聞いていたのだが、噂通りのすごい演技だ。でんでんが演じる村田が最初に登場するのは、社本の娘が万引きを行い、そ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

貧困層が住む「半地下」に住う、家族全員が失業中のキム一家。ある日長男のギウに友達のミニョクがアルバイトを持ちかける。それはある豪邸に住むパク家の長女の家庭教師だった。一家は妻のヨンギョが純粋で騙されや>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

オープニング。間違えて「ゴダールの映画借りてきちゃった?」と不安になるレベルの詩的で哲学的なナレーションと高速で切り替わるカット。よくある「マーケティングの仕方を間違えてる」タイプの映画だとこの時点で>>続きを読む

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

少し前に話題になっていた本作。「泣ける」と話題になっていたが、本当にちゃんと泣ける作品だったので驚いた。
パッケージを見れば分かる通り、そのキャラクター達はとても可愛らしく、そんなキャラクター達がちょ
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屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.6

実際に存在していたシリアルキラー、フリッツ・ホンカを主人公とする本作。第一の感想は、とにかく汚い。ホンカ本人の容貌からして嫌悪感を催させるには十分で、斜視の入った目に、ボコボコの汚い肌、歯並びの悪いこ>>続きを読む

家族ゲーム(1983年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

勉強ができない上授業態度もよろしくない問題児こと沼田茂之。そんな彼のことで頭を悩ませる家族達は、吉本勝という人物に彼の家庭教師を頼む。初めはヤサグレていた茂之だったが、厳しくもどこか飄々として世間離れ>>続きを読む

ツィゴイネルワイゼン(1980年製作の映画)

3.6

死ぬほど久しぶりの映画鑑賞(実に4ヶ月ぶり)。だいぶ前に職場の人から借りた映画で、観る機会を失ったまま放置してたもの(自分語りで申し訳ない)。
が、4ヶ月ぶりのレビューする身として、この映画は些か難易
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ネクロマンティック1[完全版](1987年製作の映画)

3.3

ブットゲライトの作品は「シュラム」を結構前に見たのだが、その白昼夢を思わせる芸術映画的な演出という点でかなり雰囲気が似ている。だがこの映画、物凄く趣味が悪い。ネクロフィリアという題材なのだから当たり前>>続きを読む

書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

4.0

「田園に死す」に次いで。
「田園に死す」に比べて鮮烈なイメージや妖しい雰囲気などはなかったが、凄まじいエネルギーと怒り(?)を感じさせる作品。あらすじ的な物は無いも同然で只管にエネルギーの塊をぶつけら
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田園に死す(1974年製作の映画)

5.0

まさにアングラ。まさにカルト。久しぶりに”原液”を浴びた気分だ。
映像も音楽も効果音も全てが本当にキマっている。延々と鳴り続ける柱時計、川から流れてくる雛壇、見せ物小屋、時々現れる妙に美しい詩。不気味
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君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)

3.4

実写版試聴後鑑賞。
こちらでは原作通り回想形式ではなく現在進行形で話が進む。アニメという媒体のためか、実写版より青春映画という側面が非常に強く出ており、演出面でもそれが目立つ。が、なんとなく普通のアニ
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

原作未読。
所謂「余命物」。山内桜良という女の子が書いていた日記をひょんなことから目にし、彼女が膵臓の病気のために余命幾ばくもないことを知ってしまい、桜良の「死ぬまでにしたい事」に付き合うことになる、
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スーパーバッド 童貞ウォーズ(2007年製作の映画)

3.5

童貞高校生3人組がパーティで女とヤるために頑張る話…とこう聞くと、冴えない男達が主人公なんだろうなぁと思うかもしれない。が、実際には見た目は如何にもなモテない男という感じではあるものの3人とも性格は陽>>続きを読む

40歳の童貞男(2005年製作の映画)

3.3

40歳にして未だに童貞の男が、それを卒業しようと友達と共に頑張る映画。
この所童貞映画(僕が勝手にそう名付けているだけです)を連続で見ているんだが、この映画に関してはあんまり「童貞」というものを分かっ
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マーティ(1955年製作の映画)

4.5

34にして未だ結婚もせず付き合っている女もいない男が、同じような境遇の女と恋に落ちる映画。
マーティの「モテない独身男性」ぶりがとにかく痛切で声をかけてはフラれるを繰り返して心が傷ついた結果、コンプレ
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好きにならずにいられない(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

日本版のパッケージが酷すぎると前に少しだけ話題になった本作。確かにこれだとコメディのように見えるのだが、実際は最初から最後まで陰鬱な雰囲気で進む。空は大体曇っていて画面が常時灰色だし主人公のフーシは笑>>続きを読む

遭難者(2009年製作の映画)

-

「女っ気なし」の前日譚。人は良いがイマイチ鈍臭いシルヴァンらしさが溢れた短編映画。最後の自転車乗りの涙はどういう意味なんだろうか。

女っ気なし(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「女っ気なし」というタイトル通り、冴えない中年男性が主人公の映画。
マケーニュ演じるシルヴァンの溢れ出る童貞臭さがとにかく哀愁を誘う。小太り体型にハゲ散らかった頭、イマイチなファッションセンス、猫背で
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

潔癖症&強迫性障害のサイコパスジャックがしでかした殺人の記録と頭のおかしい哲学を2時間たっぷり見せられる映画。ジャックの殺人は徹底的に悪質で、初対面で失礼な事を言いまくってきた女をジャッキで殺すのはま>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

予告などを見た人は分かる通り、ゆるい絵柄で描かれたアニメーションで、一見するとシュール極まりない作品のように見える。が、ストーリーは意外と熱い部分があり、無気力だった不良たちが音楽に目覚める所謂青春モ>>続きを読む

シュラム 死の快楽(1993年製作の映画)

3.2

中年童貞男の惨めな最後…なのだが走馬灯という設定のためか白昼夢を見ているかのようなぼんやりとした映画だった。
あらすじは一応パッケージに書いてある通りだと思うのだが奇怪な妄想、何度も現れるイメージにゴ
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まあだだよ(1993年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明監督の遺作。
まるで昨今の「日常系アニメ」のように、徹頭徹尾清浄な世界が展開される。教師を辞め小説家になった先生とその教え子との交流、ひたすらそれだけを映す。その交流も説教臭いメッセージはほとん
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(1954年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

「サテリコン」や「オーケストラリハーサル」等難解なイメージのあるフェリーニだったが、それとは対照的にヒューマニズムに溢れた作品であった。
フェリーニの初期の作品ながら、小気味の良いテンポ感だったりチン
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