GTさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

 エヴァ新劇場版の完結編。そして、エヴァンゲリオンというコンテンツの完結編。
 前情報はなんとなく掴んでおり、どうやらとんでもない映画だということは聞いていた。最初から最後まで、とにかくカオスの連続な
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

4.0

 新劇場版シリーズの三作目。本作からテレビシリーズとは全く異なるストーリーが展開される。
 「ニア・サードインパクト」が起こり、人類に大打撃が起こった十四年後を描く。葛城ミサトや赤城リツコなど、今まで
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 「序」は概ねテレビシリーズと同じ展開だったが、今作「破」では展開に明確な違いが齎される。
 冒頭からして見慣れない。エヴァンゲリオン五号機が損失したという話自体はアニメシリーズでもちらっと触れていた
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

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「新劇」シリーズの第一弾。絵柄が新しくなり迫力も増している。テレビシリーズの「ヤシマ作戦」までを描いているが、「序」では展開に目新しい部分は見られない。どうやら「破」以降で展開に変化が起こるらしい。な>>続きを読む

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

5.0

 アニメ「エヴァ」の25、26話のリメイク。アニメ本編ではシンジの心の葛藤がほぼ全編を占めていたが、こちらでは現実世界がどのようになっていたのかを描く。シンジがアスカでマスターベーションをするシーン、>>続きを読む

禁じられた遊び(1952年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

テーマ曲が超有名な反戦映画。中学の時、音楽の授業の時ギターでこれを弾いたのを思い出す。
 両親を機銃掃射で失ったポーレットと一時的に引き取られた家の少年ミシェルが動物の墓を作るために教会の十字架を盗む
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死刑執行人もまた死す(1943年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ナチスドイツ占領下のチェコで起きた暗殺事件をテーマにした作品。犯人を血眼になって探すナチスと、その追跡を振り切ろうとする実行犯であるスヴォボダや彼を匿ったマーシャたちを描く。
非常に質の良いサスペンス
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

3.0

多分、誰が見ても何が何だか分からない。ホテルのような空間で、詩的で噛み合ってるんだか噛み合ってないんだかよく分からないような会話を延々と見せられる。「去年ここで会ったはずだが、女の側はそのことを覚えて>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

日本が舞台のストップモーション・アニメ。犬の伝染病が流行し、犬が迫害される社会にて、犬たちとアタリ少年の冒険を描く。
緩いともシビアともとれる、非常に独特な世界観というか雰囲気が最大の特徴。犬たちの置
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

モノクロ写真とナレーションのみというかなり実験的な映画。
第三次世界が起きて地上が放射能まみれ。地下では力のある者が敗者を支配するというディストピア。そこでは人体実験が行われており、被験者に注射をして
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「滅びの美学」とはよく聞く言葉であるが、まさにそれを体現した映画がこれだ。
何といっても、アル・パチーノの演技と存在感が凄い。非常に攻撃的で口が悪く、更に自信過剰。移民で昔貧乏だったというコンプレック
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自転車泥棒(1948年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自転車盗まれた!犯人探して自転車取り返さなきゃ仕事無くなっちゃう!な映画。ネアリアリズモ映画の代表作(らしい)。
被害者のアントニオは極貧の失業者であり、物語冒頭でやっと仕事を手に入れる。が、仕事には
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戦場のレクイエム(2007年製作の映画)

3.8

国民党と共産党の争いである「国共内戦」がテーマ。朝鮮戦争も少しだけ含まれている。
戦争シーンの激しさにまず度肝を抜かれる。一般的な戦争映画に比べると妙にグロい面が強調されており、銃に撃たれた後はしっか
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300 <スリーハンドレッド>(2007年製作の映画)

3.9

ギリシア諸国とペルシアが戦った「ペルシア戦争」中の、スパルタが活躍する「テルモピュライの戦い」をテーマにした作品。
CGやスローモーション、エモーショナルな音楽の多用により、壮大な雰囲気を醸す事に成功
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アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場(2017年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦中のソ連とフィンランドの戦いである「冬戦争」を描く作品。あまり知られていないが冬戦争には二回あり、こちらはドイツがソ連に侵攻したのに乗じてフィンランドが一回目で失った領土を取り戻しにかか>>続きを読む

1944 独ソ・エストニア戦線(2015年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦中のエストニアを描く作品。
そもそもエストニアという国がなかなかにマイナーで、その国の二次大戦期というとなかなかに想像がつきにくいが、かなり酷な状況だったことが、この映画を見るとわかる。
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦中の「ダンケルク撤退作戦」を描いた作品。
全体的に人間ドラマ的側面は薄く、特定の主人公らしき人物もいない。時系列が前後したりするため話が分かりづらく、果たしてそれが物語上必要なことだった
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ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.4

ニコ動の「総統閣下」ネタで一時期大流行していた本作。実際に見てみると、そんな印象など木っ端微塵に吹き飛んでしまうほど、悲痛で陰惨な作品だ。
「最後の十二日間」とタイトルにある通り、ドイツの敗戦直前を描
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西部戦線異状なし(1930年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

第一次世界大戦の西部戦線を舞台にした映画。レマルクの原作小説読了済。
まず、これが撮影されたのが1930年というのにビビる。二次大戦が起こる前、一次大戦の約十年後という超大昔の映画だ。
原作の方は、ど
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高地戦(2011年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

朝鮮戦争をテーマにした映画。
息もつかせぬ、怒涛の展開だ。戦闘シーンの緊張感は勿論のこと、人間ドラマ部分がとにかく素晴らしい。一番若い兵士が撃たれそれを囮にしてまで敵の狙撃手を探し爆撃命令を出したにも
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ヒトラーに屈しなかった国王(2016年製作の映画)

3.8

第二次世界大戦中のノルウェーを描いた映画。
まず第一に、題材がマニアックというかあまり知られていない部分のため、これを映画にし、人々の間に広めたというだけでも非常に価値のある作品だろう。そもそもノルウ
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

独ソ戦がテーマになっている映画。
ペキンパーの映画を初めて観たのだが、終始カットがコロコロと変わりスタイリッシュではあるが若干目が疲れる。あれはペキンパー特有の物?とはいえ、ど迫力の戦闘シーンや戦争の
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スターリングラード(1993年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

「独ソ戦」中の「スターリングラードの戦い」が題材の映画。
直接的な兵器による死亡だけでなく、餓死や凍死が凄まじく、百万人以上が死亡したという熾烈な戦争をテーマにしてるだけあって、その描写は容赦がない。
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シン・レッド・ライン(1998年製作の映画)

2.8

太平洋戦争の一つであるガダルカナル島の戦いをテーマにした作品。どうも同名小説があるらしい。
観た感想を率直に言うと「マジで面白くない」!同じような場面ばっかりやけにゆっくり映すから全然話が進まないし、
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突撃(1957年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

第一次世界大戦の所謂西部戦線を舞台にした作品。「突撃」という名前から、ドイツ軍とフランス軍がドンパチやる感じの内容かと思いきや、そうした内容は前半だけで、後半はその後のいざこざを描いている。
この映画
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アルジェの戦い(1966年製作の映画)

4.3

アルジェリアがフランス支配からの脱却を目指したアルジェリア戦争をテーマにした作品。
全体を通して、乾いた、そしていささか不気味な雰囲気が充満している。音楽もどれも不安定な感じ。映画の最後ではアルジェリ
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硫黄島からの手紙(2006年製作の映画)

4.5

「父親たちの星条旗」を見たのでこちらも。
面白い!そして「星条旗」と同様、戦争の悲惨さがこれでもかと強調される。「星条旗」とは違い、こちらは徹底して戦場が舞台。常に生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされ、さ
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マッドゴッド(2021年製作の映画)

5.0

凄い。凄すぎる。これ以上言うことはない。いつも長ったらしいくだらんレビュー書いてる俺でも、これに関してはこれ以上言うことはできない。とにかく「いいから見ろ」としか言えない。制作に実に30年もかかってい>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。本当に素晴らしい映画だ。文句なしのスコア5だ。なんか平均スコア低いが、なぜなんだ…。こんなに素晴らしい映画なのに…。
太平洋戦争の一つである「硫黄島の戦い」をアメリカ側から描いた作品。戦争
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チキ・チキ・バン・バン(1968年製作の映画)

4.3

何も考えず、頭空っぽにして楽しめる作品だ。ミュージカル映画で、テーマソングは非常に有名だろう(俺自身はテーマソング以外の情報を全く知らないまま鑑賞)。
前半はとてもありがちな展開。ご都合主義的過ぎる感
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

格差が限界まで広がった結果暴動が起きて国が崩壊したメキシコが舞台のディストピア映画。「ジョーカー」のような派手さはあまりないが、全体的に極めて不穏で緊張感のある空気が漂う映画だ。ディストピア描写が非常>>続きを読む

さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

権利の関係で長らくDVD化されず、「幻の作品」と呼ばれていた本作。ある日私のスマホが「本日からレンタル開始!」とフィルマークの通知を表示したため仰天して、ソッコーで(ではないけど)TSUTAYAで借り>>続きを読む

お引越し(1993年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「結婚」「出産」を考えてる人は是非とも見るべき映画だ。
レンコの父であるケンイチは妻であるナズナとソリが合わなくなり、別居することになる。レンコは初めのうちはそれほど気にする様子を見せないものの、非常
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エド・ウッド(1994年製作の映画)

3.8

「史上最低の映画監督」として一部でカルト的な人気があるエド・ウッドの伝記映画。
エンタメ寄りの作風のためか、分かりやすくかなりサクサク進んでいく。コメディあり(タコの人形の原動機を忘れてルゴシが自分で
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セッション(2014年製作の映画)

4.0

ジャズバンドを指揮する鬼教官、フレッチャーとの対決を描く本作。凄まじいまでの狂気と熱量に圧倒される事間違いなし。
バンドをテーマにした映画というと、普通恋愛あり友情あり的な物を期待するだろうが、この作
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夜の第三部分(1972年製作の映画)

3.7

ナチスに家族を殺された男がある日殺された妻とそっくりの女に会う…といった大雑把なところはなんとなく分かるんだけど台詞なんかが抽象的なことしか言わないうえ時系列が前後したり妄想だか現実だかよく分からない>>続きを読む