トムヤムくんさんの映画レビュー・感想・評価

トムヤムくん

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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.1

ウラシマトンネルと呼ばれる欲しいものが何でも手に入る不思議なトンネルを見つける話。微妙。

『氷菓』みたいな寡黙な主人公。『エヴァンゲリヲン』みたいなセカイ系っぽい空気感。(説明が少なくてよく分からな
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

Netflixで『カラオケ行こ!』観たから綾野剛繋がりで、最後まで行こ!した。同名の韓国映画を『新聞記者』『ヤクザと家族』の藤井道人がリメイク。人を轢いてしまった男と、それを追う男の話。

元が韓国映
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.3

第二次世界大戦後にシベリアの収容所で捕虜になった日本人たちの話。

思ってたよりは良かったけど、セットや衣装が安っぽすぎて全然映画の中に入り込めなかった。だから収容所における追体験的なものが出来なくて
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劇場版ブルーロック –EPISODE 凪(2024年製作の映画)

3.3

凪誠士郎と御影玲王の視点から描くブルーロックの物語。スピンオフとはいえ、ほとんどテレビアニメの総集編みたいな内容だった。

ただ二人の気持ちや関係値がアニメ版より丁寧に描かれていてよく分かるから、試合
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異人たち(2023年製作の映画)

3.7

同性愛者の主人公が長らく疎遠になっていた両親と再会する話。山田太一の『異人たちとの夏』が原作。

静止する雲。閑静な建物。怪しい住人。若い両親。喪失と再生。ミステリアスな雰囲気と相まって、違和感が少し
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トランスアメリカ(2005年製作の映画)

4.1

性別適合手術を控えたトランスジェンダー女性ブリーの元へ、男性だった頃に出来た17歳の息子が現れる。ブリーは自分が彼の父親であることを隠したまま共に旅をする。

良かった。まずブリーを演じたフェリシティ
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アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

2.8

フォレスト・ガンプをロボットでやってみた、みたいな映画。人間に憧れを抱くロボットのアンドリューの話。

アンドリューに対する偏見を三世代に渡って描く手法は好きだったけど、それにしても時間の経過が早すぎ
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プリシラ(2023年製作の映画)

3.5

エルヴィス・プレスリーの妻 プリシラに焦点を当てたの伝記映画。孤独と嫉妬に塗れ、一人の女性として精神的に自立していく話。

この切り口は素晴らしいのだけど、結局はプリシラの視点で描かれた“新解釈”エル
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.9

去年観たのに感想書き忘れてた。人を食べたくなる衝動にかられる若い男女二人のロードムービー。

他者から理解されづらいマイノリティという存在を「カニバリズム」の視点から描く勇気がすごい。かなり挑戦的な作
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ブリングリング(2013年製作の映画)

3.8

複数人のハリウッド・セレブたちの自宅に侵入し、窃盗した若者たちの実話。

ジャンルで言うと「犯罪映画」になるわけだけど、肝心なのはその犯罪を犯したのがセレブに憧れるごく普通のティーンエイジャーというと
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

2.5

な、なんじゃこりゃあ、。宇宙船の中で「性」の実験をさせられる犯罪者たちの物語。もう1回言うけど、まじでなんじゃこりゃあ。

藁にもすがる獣たち(2018年製作の映画)

4.2

いや、面白すぎる。大金が次から次へと行き詰まった人たちの元に巡っていく群像劇。命とお金のわらしべ長者。

『パルプ・フィクション』のように時系列や登場人物が入り乱れるから最初は複雑でわけわかんねーって
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リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.3

ロサンゼルスで発生した連続殺人事件を追う保安官代理と巡査部長の物語。

あーつまらない。まずデンゼル・ワシントン、ラミ・マレック、ジャレッド・レト、三大オスカー俳優の共演なのに、キャラクターに面白味が
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.4

呪われた一族と呼ばれたプロレス一家の物語。有害な男らしさや家父長制の呪縛によって、次々と引き裂かれる兄弟たち。作り話だと疑ってしまうほど恐ろしい悲劇の連続で、ファイナルデスティネーションの新作かと思っ>>続きを読む

あの日、欲望の大地で(2008年製作の映画)

3.4

『21グラム』や『バベル』の脚本家ギジェルモ・アリアガの監督デビュー作。シャーリーズ・セロン、キム・ベイシンガー、ジェニファー・ローレンスが織り成す群像劇で、そのうえ時系列を入れ替えた家族ドラマになっ>>続きを読む

JOY(2015年製作の映画)

3.7

平凡なシングルマザーから資産7,000万ドルの発明家となった実在の女性の伝記映画。監督はデヴィッド・O・ラッセルで、出演はジェニファー・ローレンス、ブラッドリー・クーパー。まさに黄金トリオ。

ジェニ
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

4.2

2000Mark記念にずっと楽しみにしていた本作を鑑賞!

大傑作。初恋の相手と24年振りに再会を果たす普遍的なラブストーリー。だが、時が経ち、国を跨ぐことでその残酷さを際立たせる。言葉で伝える瞬間と
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パワー・オブ・ザ・ドッグ: ジェーン・カンピオンが語る舞台裏(2022年製作の映画)

3.7

昨日寝る前に『パワー・オブ・ザ・ドッグ』を見返したので、ついでにこっちも観た。映画の舞台裏というよりは、ジェーン・カンピオンがどれだけこの作品と向き合いながら撮影していたかが知れる作品。

世界観の作
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マザー!(2017年製作の映画)

4.2

最高。ジェニファー・ローレンスの役者としての素晴らしさと、ダーレン・アロノフスキーの作家性、全ての良さが発揮された映画。

燃える女性。壁に埋まる心臓。無機質な夫婦。今何が起きてるのか全然分からないし
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.4

関東大震災から5日後に千葉県東葛飾郡福田村で怒った行商団9人虐殺事件を描いた作品。

まず関東大震災が起こるまでの導入が1時間、問題の事件が起こるまで更に30分くらいあって流石に長すぎて途中まで超退屈
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名もなき塀の中の王(2013年製作の映画)

3.7

なんか知らないけど勝手に「刑務所の囚人たちによるバトルロイヤル」だと思ってたから、めちゃくちゃ真面目なカウンセリング映画でびっくりした。良い意味で思ってたんと違う、のやつ。父親と同じ刑務所に入った息子>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

原爆の父と呼ばれた男の栄光と没落。クリストファー・ノーラン初の伝記映画にして集大成であり、最高傑作だった。

入り乱れる時間軸に、登場人物、政治的思想。膨大な情報量と沸き起こる感情の渦に飲まれながら、
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.6

『オッペンハイマー』の予習とまでは行かないけど、アインシュタインから見た原爆についてを知りたかったので鑑賞。

彼のユダヤ人としての苦しみや、平和主義者としての姿勢を知ることができたのは良かったし、何
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フェイス/オフ(1997年製作の映画)

3.2

90年代のアクション映画って、ほとんどがお金かけてドンパチドンパチしてるだけで、中身は超スカスカだからハマれない。案の定これもダメだった。一体何を見せられてるの状態。この時代の人たちはみんなデカい乗り>>続きを読む

ドミノ(2023年製作の映画)

3.4

『インセプション』や『ダークナイト』など明らかにクリストファー・ローランから影響を受けたであろうシーンの数々…。他にも『マトリックス』や『シャッターアイランド』と、既視感まみれ。

終始「どうしちまっ
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クロッシング(2009年製作の映画)

3.8

ブルックリンの犯罪多発地帯を舞台に、退職間近のベテラン警察官、汚職に手を染める麻薬捜査官、ギャングに忍び込む潜入捜査官の3人を描いた群像劇。

めちゃくちゃ地味で暗い映画だったけど、☆3.3の評価の割
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

3.5

母を亡くし、旦那にも見放された女性が、1人で1600kmを踏破した実話に基づくロードムービー。

ロードムービーと並行して、なぜ彼女がここまで歩き続けるのかをフラッシュバックで辿っていくのが本作の魅力
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.4

小学生のときに1回観たことあるくらいで、かなり記憶が曖昧だったので再鑑賞。あんまり記憶にないってことはそこまでハマらなかったのかな…と不安だったんだけど、ちゃんと予想的中。今見てもやっぱりそんなに好き>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

3.6

おばあちゃんのオールタイムベストのひとつ。アマプラで新録吹替版が配信されてたので鑑賞。第二次世界大戦によって引き裂かれた男女の悲劇の物語。

いや〜、この角度からの反戦映画は初めて見た。中盤のとある出
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.3

Not For Me。宇宙船に翻弄される女子高生たちの青春群像劇だと思ってたので、少し狙いすぎな世界観や、イタい登場人物たち、辛気臭い物語の連続に唖然とした。

特にあのちゃんのキャラは下ネタが多めで
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.7

ハリー・S・トルーマンからロナルド・レーガンまで、ホワイトハウスで7人の大統領に仕えた黒人執事を描いた作品。KKKの襲撃や公民権運動の激化など黒人差別を軸に、ケネディ暗殺やベトナム戦争といったアメリカ>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.6

男が原子力発電所からプロトニウムを盗んで原爆を作る話。もうめちゃくちゃで意味不明だけど、ぶっ飛んだ沢田研二がおもしろすぎてクソ笑った。一方で菅原文太は渋くてかっこいい。超良い意味で昭和な映画だった。

10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

1.2

『クローバーフィールド/HAKAISHA』と同じ世界観を共有したスピンオフ的な作品。交通事故にあった女性が目が覚めると密室に監禁されていたという話。

ずっと昔からどうせハマらないだろうと思って見てな
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.2

うわ!面白い!ヤられた!殺人を犯した男と、その様子をカメラに収めた少年少女の頭脳戦。

予測できない展開が、いつ誰が死んでもおかしくない緊張感を生み出し、二転三転するたびに全身の血の気がサーっと引いて
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ウディ・アレンの重罪と軽罪(1989年製作の映画)

3.5

タイトルの通り、重罪と軽罪をテーマに2組の夫婦を描き出す。ウディ・アレンにしてはかなりシリアスな雰囲気で、いつもとはほんの少し毛色が違うなぁと思ったけど、それでもやっぱり会話の応酬で展開されていくスタ>>続きを読む

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)

2.9

飛び降り自殺した女性が住んでた部屋で暮らしてみたら、次第に自分も精神がおかしくなっていく話。

うーーーん?なんか、よく分からんかった…。監督がロマン・ポランスキーだし、導入がめっちゃ『ローズマリーの
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