トムヤムくんさんの映画レビュー・感想・評価

トムヤムくん

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ブラック・レイン(1989年製作の映画)

3.7

午前十時の映画祭で鑑賞。監督はリドリー・スコット、出演はマイケル・ダグラスやアンディ・ガルシア、日本人キャストには高倉健、松田優作、ガッツ石松など…。

ニューヨーク市警の刑事たちが大阪で日本の刑事と
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イベント・ホライゾン(1997年製作の映画)

3.4

7年前に消息不明となった宇宙船「イベント・ホライゾン」へ救助に向かった救助クルーたちが、謎の幻覚や幻聴に襲われて次々に死んでいく話。

うーーーーーん???生きている宇宙船…?心の闇…?SFホラーだけ
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ビリー・リンの永遠の一日(2016年製作の映画)

3.1

イラク戦争の最中に危険を顧みず仲間を助けた兵士ビリー・リン。その勇士がニュースに取り上げられたことで、英雄として全米凱旋ツアーに駆り出される…。

「実際に戦争を経験した兵士たち」と「画面越しでしか戦
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アレックス STRAIGHT CUT(2020年製作の映画)

-

レイプされて復讐に燃える女性を逆再生で遡っていく映画『アレックス』を、時系列順に再編集したバージョン。衝撃や没入感で言えばオリジナル版だけど、見やすさ・分かりやすさで言えば圧倒的にこっちだった。オリジ>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

3.5

1999年に茨城で実際に起こった「上申書殺人事件」を題材に、一人の記者が犯人について追っていく話。『冷たい熱帯魚』と『カポーティ』を混ぜたみたいな感じだった。

なんか白石和彌の映画に出てくるキャラク
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パーフェクト・カップル(1998年製作の映画)

3.4

大統領予備選挙に立候補した南部の州知事ジャック・スタントンに、数々のスキャンダルが発覚し、ピンチに追い込まれていく話。

クリントン大統領のスキャンダルを題材にした小説『プライマリー・カラーズ 小説ア
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

鳥肌が立つほど圧巻の処刑シーンで幕を開ける本作。あくまで彼個人の内面や心情を掘り下げるのではなく、怒涛の映像美で史実を再現し、羅列していくところにリドリー・スコットらしさを感じた。

ただ想像以上に駆
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.3

うーーーん。「ボクシングの映画」も「聾唖の映画」も単体では既に散々やり尽くされた題材なので、そのふたつを融合させることでどんな化学反応が起きるのかとワクワクしていたが、正直かなり退屈だった。

聾唖の
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.9

矢野顕子の楽曲『LOVE LIFE』から着想を得た映画。息子の溺死をきっかけに、妻に秘密を抱える夫、自分を見捨てた聾唖の前夫、義父母、夫の元カノ…身勝手な人間たちの複雑な感情が浮き彫りになっていく。>>続きを読む

オールドマン(2022年製作の映画)

2.4

『ドント・ブリーズ』のスティーヴン・ラングか主演。頭のおかしいおじいさんが山小屋の中で青年を問い詰めるだけ。そんな話してどうするんだよ!みたいな中身の薄い会話をダラダラ続けてて、このおっさんめんどくせ>>続きを読む

ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

17世紀に実在した修道女"ベネデッタ・カルリーニ"の同性愛による裁判記録と、実録小説『ルネサンス修道女物語―聖と性のミクロストリア―』をポール・ヴァーホーヴェン監督が映画化。

やっぱりヴァーホーヴェ
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ノートルダムの鐘(1996年製作の映画)

4.4

容姿の醜さから、ノートルダム大聖堂に閉じ込められて育った男の話。後の『塔の上のラプンツェル』や『アナと雪の女王』にも通ずる設定。

公開されたディズニー作品が立て続けに成功を収め、通称「ディズニー・ル
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ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

4.3

冴えないクィアの女子高生たちが、憧れのチアリーダーに近づくためにファイトクラブを設立する話。

大傑作。久々にこんな面白いコメディ映画観たかも!ストレートもクィアもみんな平等に等身大のティーンとして描
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キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)

3.2

2009年、輸送船マークス・アラバマ号に武装した4人の海賊の襲撃を受ける。船長は乗組員たちを守り、自ら人質に取られる。

ポール・グリーングラスは独特の緊迫感や臨場感を演出するのが上手くて好きな監督な
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鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

4.1

銭湯で転んだ拍子に記憶を失った殺し屋の男と、その男の落とした鍵と自分の持っていた鍵を入れ替えた売れない役者の話。

小学校の時に家族で映画館に観に行ったぶりだったけど、めちゃくちゃ面白かった。先が読め
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暗殺の森(1970年製作の映画)

3.9

過去に同性愛者を射殺してしまったことから罪の意識に苛まれている主人公が、ファシスト党から暗殺の指令を受けて自分を見つめ直す話。午前十時の映画祭で鑑賞。

かっこいいタイトル、洗練された撮影、スタイリッ
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エルム街の悪夢(1984年製作の映画)

4.3

Blu-rayを買ったから再鑑賞。夢の中で襲ってくる殺人鬼フレディ・クルーガーに立ち向かう女子高生の話。

湯船の中から手が出てきたり、受話器から舌が出てきたり、布団から血飛沫が噴き上がったり、一度見
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アバター(2011年製作の映画)

2.8

携帯の中のキャラクターを成長させるためにポイントを貯めていくJKの話。

『リアル鬼ごっこ』や『Xゲーム』『スイッチを押すとき』とかの山田悠介原作の映画。当時は小学生だったからジェームズ・キャメロンの
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ビンゴ(2012年製作の映画)

3.3

山田悠介の短編集『ブレーキ』に収録された作品が原作で、『リアル鬼ごっこ』や『Xゲーム』『スイッチを押すとき』とか山田悠介原作の映画を一時期ハマってよく見てた。ビンゴはその中でも結構好きな方で、小学生の>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6

イキった殺し屋の男が暗殺を失敗して窮地に追い込まれる話。

研ぎ澄まされた映像や音楽は流石デヴィッド・フィンチャー!といったところ。だけど相変わらず洗練されすぎていて、それが逆に無機質な映像に感じてし
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地獄の逃避行(1973年製作の映画)

3.6

1958年にネブラスカ州で起きた連続殺人「スタークウェザー=ヒューゲート事件」を基に、15歳の少女と、その父親を殺した男の逃避行を描く。生きる伝説と呼ばれる巨匠 テレンス・マリックの監督デビュー作。>>続きを読む

男と女(1966年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭で『男と女』鑑賞。夫を事故で失った女と、妻を自殺で亡くした男。お互いにパートナーがこの世を去った男女の恋模様。

カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを、アカデミー賞では外国語映画賞と脚
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

うわ!おもろ!ハチャメチャ家族の再生物語。5人くらいしかお客さん居なかったのに、映画館が揺れるくらい皆で一緒になって笑って泣いた。前作『月』と描いているテーマはほとんど同じなのに、こんなにも全然違って>>続きを読む

シマロン(1931年製作の映画)

3.2

ベストセラー女流作家エドナ・ファーバーが原作で、西部開拓時代を1組の夫婦に焦点を当てて描く。夫婦とはいえ、この時代に女性が主人公の西部劇があったことに少し驚いた。

史上初めてアカデミー作品賞を受賞し
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メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑(1895年製作の映画)

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スコットランド女王のメアリー・ステュアートが処刑される様子を、トリックを用いてまるで本当に首を切り落としたかのように撮影した18秒の映画。広い意味では世界初のホラー映画とされている。

なんでこれがY
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ひそひそ星(2015年製作の映画)

2.3

人類が2割ほどしか生き残っていない宇宙で、人々に大切な思い出を届けながら旅をするアンドロイドの話。

昭和チックな内装で統一された宇宙船が舞台で、SF×昭和レトロというどう考えてもミスマッチな世界観に
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

イランの娼婦連続殺人事件をとある女性ジャーナリストと犯人のふたつの視点で描かれるサスペンス映画。

主人公だと思っていた女性があっさり殺されてしまう『スクリーム』さながらのオープニングからもうびっくり
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HUNGER ハンガー(2008年製作の映画)

3.4

1981年に発生した北アイルランドの刑務所でのハンガー・ストライキを中心に、60日間の絶食の末に死亡したリーダー、ボビー・サンズを描く。

ほとんど台詞がなく、全く説明もないため、状況を理解するまで時
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.3

ダメだった。人類とAIによる戦争というよくある設定のせいで、特に目新しさもなく、ずっと謎の既視感が拭えなかった。

ストーリーよりもヴィジュアル重視の映画なので、これを撮りたかっただけだろ!みたいなシ
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.7

石油を発掘したインディアンたちと、それを付け狙う白人たちの物語。巨匠マーティン・スコセッシが、アメリカの負の歴史を俯瞰的な視点から淡々と描き出す。

独特のリズム感が心地良く、撮影や美術、衣装、演出な
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母なる証明(2009年製作の映画)

4.2

知的障害のある息子が女子高生殺害の容疑で逮捕され、それを信じられない母親が自らの手で息子の無実を証明しようとする話。

『殺人の追憶』『パラサイト 半地下の家族』で知られるポン・ジュノの代表作のひとつ
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エクソシスト3(1990年製作の映画)

3.6

正編『エクソシスト』の原作者であり、脚本家でもあるウィリアム・ピーター・ブラッティが、最も気に入っていたキャラクターのキンダーマン警部を主人公にした物語。ちなみに2は未鑑賞。

主人公が警部ということ
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SAYURI(2005年製作の映画)

3.4

昭和初期の京都祇園。少女・千代は過酷な下積みに乗り越えて、一人前の芸者「さゆり」へと成長していく。

『シカゴ』のロブ・マーシャルが監督というだけあって、美術や衣装はもちろん素晴らしい。ただ日本人とし
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(2023年製作の映画)

3.6

障害者施設で起きた殺人事件の話。かなり踏み込んだ内容だとは思うけど、家族に障害者を持ち、福祉施設のボランティアにも参加する身としては共感し難い内容だった。

そもそも心がない人、会話できない人がヒトで
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地上最大のショウ(1952年製作の映画)

3.1

『フェイブルマンズ』でスピルバーグが幼少期に夢中になった映画として紹介された作品。第25回アカデミー賞では『真昼の決闘』や『静かなる男』を差し置いて作品賞を受賞。この結果は未だに賛否分かれている。>>続きを読む

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