歌麿さんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

歌麿

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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

4.2

カンヌのある視点部門賞の作品は毎度趣味に合い楽しませてくれるので期待値も高かったが、上をいった。

今作は不気味なファンタジースリラー。
北欧の陰鬱な空気と木々の神秘的な感じがマッチしている。筋書きも
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.1

“真っ直ぐな男”宮本の1番となりに居てはいけない、“振り回す女”靖子。 この2人の組合せはトコトン行くよね。

『イエローキッド』『ディストラクションベイビーズ』と暴力を描かせたら天下一品の真利子監督
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ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

4.0

アフガン難民はニュースでは知っていたが、どのようにヨーロッパへ向かったのかは無知であり未知の道のりであった。

タリバンから死を宣告された監督のハサン・ファジリは、妻と二人の娘を連れタジキスタンに亡命
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欲望の翼(1990年製作の映画)

4.0

「1960年4月16日、3時1分前、君は僕といた。この1分を忘れない。君とは“1分の友達”だ」

先日玄関のドアノブに見慣れない袋がかけてあった。中にはDVD4本。本作と花様年華、とある元グラビアモデ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.4

笑って泣いてしまった。
あまりにも良くできていると笑うし、よくわからない涙。 アハハハハハハ。

マーティンスコセッシの映画だよこれは、タクシードライバーのトラヴィスでありキングオブコメディのパプキン
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コヤニスカッツィ(1982年製作の映画)

3.8

鑑賞者が出来る事は、目を見開いているだけだった。 しかし頭の中が心地よく映像と音楽の世界にどっぷり浸かった。恐るべし

フォロウィング(1998年製作の映画)

4.0

処女作に作家の全てが詰まっているとはよく聞くが、本作はまさにそれ。

最初から最後までクリストファー・ノーランだった。
時系列、音楽の使い方、躍動感、暗み、ドキドキハラハラ。

メメントの元ネタのよう
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.4

復讐の復習2

映像も演出もシナリオもキャストも
笑っちゃうくらい傑作。

悪が濃ゆくないと善が引き立たない
これ以上のジョーカー見れるのか?
楽しみだな〜

善悪とは鏡合わせで瓜二つ。
顔まで半分に
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.8

復讐の復習。

「人の本性は行動で決まるものだ」
映像に目を奪われがちだがノーランの映画は台詞も良い。だから長尺でも飽きずに見られる。

ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

4.0

舞台はオークランド、アメリカでも人種のルツボでありゲットーな街。
人種問題や銃社会、人間の葛藤が短時間に濃縮され、圧縮され積もり積もったバイブスが弾き出るラストは圧巻!
(撃つのは銃じゃねー 言葉だ
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シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

インド版「夢見る少女じゃいられない」

開始10分でエンディングが全て分かってしまう映画はいくらよい話でも合わない。
裏切られたいんです。

とはいえ、インドの男尊女卑を理解しやすく社会テーマがしっか
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キャロル(2015年製作の映画)

4.0

「あなたは不思議な人だは、天から落ちたよう」
パズーばりのキメ台詞が似合うキャロル。
どんな男性よりも全女の子を落とせる。

「美しい」この言葉を口に出し照らす人が美しい人、すなわち美人なんだな。 言
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

4.1

光り輝くダイヤに群がる人間達が、光に集まる虫のようにみえた。

極上の大人の社会派ドラマ。知らない事を知ることは映画の醍醐味。
アフリカでの紛争ダイヤモンド、外貨の流れによる内戦の長引き、少年兵とダー
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陽暉楼(1983年製作の映画)

3.7

「燃えるっていうのはね〜
身体中に火がついたみたいなってね〜
腰から下が蝋燭の蝋みたいに溶けてしまう感じやき〜」(本気の恋について、先輩芸妓の台詞)

おいらは色恋の全てを遊郭から教わったよ🤒(大嘘)
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裸のランチ(1991年製作の映画)

3.6

変態ヤク中映画、キモさ全開!
幻覚や被害妄想はこう作られているのか?
いやいやいや、キワモノ過ぎる。アメリカの歴史は薬(ヤク)なのではないか?と最近思う今日この頃、訳わからない世界に奪われるこの2時間
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.1

映画の全てが詰まって傑作!だからこそ「シャロンテート殺人事件」を事前に知識を得てから観て欲しい! 知らないで観ると面白さが半減し僕みたいにとても後悔するから。(知らなくても面白いけど)

(以下ネタバ
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天気の子(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

令和盤ラピュタ。 違いは空から降ってくるのが2人であった事と悪者が出てこなかった事。 後者が最大のウィークポイント。

「狂った大人達に.....」(・・?)いやいや狂った大人出てきてない。誰も職務放
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シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

夏だ! 映画だ! キューブリック祭りだ!
(あくまで個人的に)

あまりにも有名なジャックニコルソンのドアから突き出す顔! 200テイクもしたとか、そら狂気出ますよ。

ホテルは日常を離れた非現実な
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

4.5

夏だ! 映画だ! キューブリック祭りだ!
(あくまで個人的に)

初見の時は5.0を軽く越えてたはず。
だって、カッコいいんですよ! アレックスの睨んだ顔だけで、永久。

久しぶりに観て感じたことは、
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.1

いつまでたっても過去の美しい記憶の写真。未来より過去に想いをはせるのは男の性なのか。

動画の中で一瞬でも静止画が思い浮かぶ映画に偏向なのだが、本作は逆で連続写真の中に一瞬だけ、あれ動いた? この残
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.8

目、目、美女のグリーンの目のアップが印象的、もちろんレザーフェイスや死体アートも印象的なのだけれど。 生身の人間の強さを感じた。

挿入歌:叫び声とクレジット入れてもいいよ。 そのくらい耳に焼きつく。
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トム・オブ・フィンランド(2017年製作の映画)

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ゲイというだけで投獄される時代、人目を隠れ描いていた絵が海を越えマイノリティのアイコンになり、勇気と希望を与える。

終始暗やみの中で話が進む。 出会うことも描くことも秘め事。 西海岸の青空と陽気な空
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ゴーストマスター(2018年製作の映画)

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壁ドンであれする5秒だけでも観る価値あり! 稀にみるファッキン映画👍

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.7

東西冷戦の象徴ベルリン。時間が経った今だからこそ公になる事も多く映画のネタの宝庫だ。

ドイツの映画って薄暗いんですよ、ハネケが白いリボンで第三帝国前のドイツを舞台にしていたけど、ヒットラーが現れなく
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火花(2017年製作の映画)

3.5

人生の先輩に言われた「最後にリングの上に上がってる奴が勝ち」

どんな世界でも同じだと思う。常に途中と思えば出口の見えなくなる危険な言葉であり、諦めのつく言葉でもある。

おそらく、松っちゃんをはじめ
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.5

とどのつまり青春とは勃起だ!

オープニングでのマンホール(穴)に挟まるウィンナー^_^;

隔離された謹慎室で暇すぎて、シコッと抜いた制服時代を思い出しましたね。飯島愛をはじめ日本のAV女優
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涼宮ハルヒの消失(2010年製作の映画)

-

#playforkyoani

京アニが世間に認知された作品であり、
テレビシリーズと本作は、日本アニメシーンの歴史を代表する作品で財産。

ただただ悲しい。

アニメーターは厳しい労働条件の中で夢の
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

4.0

『ハウス・ジャック・ビルト』での地獄の案内人のブルーのガンツをみて、天使の残像が降臨していたのでお口直しに鑑賞。

自分はまだ天使のままなのかもしれない。ガウンの似合う女性と出会っていない! 人間にな
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海獣の子供(2018年製作の映画)

4.5

宇宙と生命の循環を説いたロマンたっぷりな話であり、仏陀の宇宙観を映像化したと思えば凄くわかりやすい! 宇宙と繋がっているんだな〜 正しい正しくないは関係なく頷けた。

製作は流石のスタジオ4°C、冒
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

うーん。 海外で賞取りそうだなと。日本の神々を散りばめて、キリスト。 狙いすぎ!でもその狙いが賞を取ってるからね。。

障子のくだりではじまり、ラストに被せてくるな〜と思った通りだけど穴を開ける理由が
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フィーバー・ルーム(2016年製作の映画)

5.0

3年前に鑑賞、観劇したが
あの世を観たのか? 衝撃と出くわした。

プロメア(2019年製作の映画)

4.2

満席の館内、エンドロールが終わりにかけ静寂が飲み込む。館内に明かりが灯された時に所々から出る歓声、まるでLiveだ!

デザイン美術館に展示レベルのグラフィックデザインが、動く、動く、動く!
歯や筋
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.6

マーベルやハリウッドに対するアンチ映画のよう。世間の流れをぶった斬る。

反フェミニズムやナチスなど世の流れと真逆のアプローチをする事で、自ずと不快になるのだが、そもそも人は考えと真逆のものに抵抗感を
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.7

ボウイのModern Loveで走るって、カラックスの『汚れた血』じゃないか!それだけでテンションが上がるので満足です。

拗らせ女子は平気で嘘つくから始末におけないけど、その人物をキャメラで私生活ま
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アラジン(2019年製作の映画)

3.7

本作を劇場でみる自分のことが、一番の予想外な展開!

セットや衣装が色鮮やかで、それをみるだけでも価値がある! でもバーフバリ派(比べる対象が違うか)

アラジンは絶世の美女とおっぱいに惚れる普通の男
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