歌麿さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

歌麿

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狂い咲きサンダーロード(1980年製作の映画)

4.1

今では何の役にも立たない中免に、誇りを持った。 男はアクセル全開で風になりてぇんだよ!

ヒトシまでイキキレなかった残り者が、生き残っていて、アクセル以外で全開に出来るモノをずっと探しもとめている、
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爆裂都市 BURST CITY(1982年製作の映画)

4.0

土曜の夜だぜ〜 騒ごうぜ〜
おバカな映画(お利口が面白い訳ではありません)

まるで着火剤のような映画だ!
眠っていた獣が目を覚ました。

撮影死人出るでしょ、パンクすぎでしょ!

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.0

映画館で2回フラれて見る機会を失った今作。 縁が無かったと諦めの境地であったが、主人公は過去を抱いて生きる超絶諦めの悪い人物。 絶滅も救う人物だ!

こじれ女子って何故あんなに可愛いのか、松岡茉優が可
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西北西(2015年製作の映画)

3.7

東京のようで、どこか違う街に感じるのは湿気の演出のせいか。 昼間の光は少なく蒼い夜の世界に気がつけば浸かる。

元いた場所に戻るという選択が
後ろ向きだけでないのだなと思った。

そして、断る 強さ大
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.8

演技もカメラワークも自然で、なぜかハルフウェイを思い出した。女子高生程リアルに勝るものはない。 活きの良いのは刺身がうまい。

エンドロールで好きな人を語る声が、とても綺麗で儚く、この映画を締めるのに
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.2

エンドロールを眺めながら、超豪華なキャスト陣にすげ〜となりながらも、関わる人の多さに1番すげ〜となった。数秒で流れてしまう、小さい文字の人たち皆が本当のヒーローだと思います。職務を全うしていてカッコい>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ひたすら暗く重い話だが、苦しくならずに
観れるのは客観性を持ち撮影しているからか。

少年チャーリーの表情がとても良い。
環境のせいもあり大人びた表情でありも、どことなく馬に似ているのだ。 馬程優しく
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レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

自分が女子であったら心臓の位置が反転する程鷲掴みにされただろう。タイミングを逃し続けたレディ・バード、期待通りの名作!

童貞と経験者の間には3億光年くらいの距離があった思春期を思い出す。
遠くに思う
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.8

世界で自分だけが生きている小さなおじさんと、突然現れる美女のお話。終始明かされない世界の中、確実なものを描いていて好きな緊張感で進む。隣のおじさんはいびき炸裂!

唐突に流れる音楽が過剰でとても耳障り
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運び屋(2018年製作の映画)

3.8

善悪が必ずしも正しさとイコールではない。イーストウッドのテーマでもあり、老練だからこその説得力で毎回いい映画を作りますな。是非とも教育評論家の尾○ママに見て欲しいテーマ。

タタは運び屋(悪事)をした
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魚影の群れ(1983年製作の映画)

3.5

夏目雅子の美しさに熱が出る。

大間のマグロ一本釣り漁師の家族の硬派なストーリー。緒形拳は逞しい身体でビックリ、なんだあの背筋、漁師!ドキュメンタリーかと見違う程のリアリティーある撮影は圧巻。 相米慎
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.9

これはソウル映画だ!

音楽がだけがソウルを表現する場ではない。アメリカでのブラックの虐げられた歴史を、静かながらも確かに叫んでいた。

黒人2人がメインの男女の恋愛ドラマをはじめて見たかもしれない。
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お引越し(1993年製作の映画)

4.5

相米慎二監督がとても好きだ!!
晩年の一本しか観た事が無かったが、今更自分の故郷をしったような感覚だ。

日本の美しさを背景にファンタジーな映像演出が続くラストは圧巻であり、ドラマ性と作家性を兼ね揃え
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.5

ジャケから分かるように、目の保養になるはずと鑑賞。いや水が好きなんです。

そこは期待を裏切らず、話は単調なミステリーで解決。と思いきや、、、、、最後に爆弾落としてくるっていうね。狙い通りに狐につまま
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

アカデミー賞作品賞とは巨大なマーケットを保証されたものである。映画好きは勿論、そうでな人でも劇場に足を運ぶ。

作品賞の審査基準とは何かを良く考える。
映画のクオリティや表現性として「ROMA」(ハリ
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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.5

いつの時代も若者は踊る。
opのプールサイド、体育館や外で踊るシーンとキャメラワーク、演出、音楽どれも素晴らしく好きなシーンが沢山、センス抜群

ずぶ濡れの中学生って絵になるな〜
思春期も手伝って皆ど
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8

「チンポを守って死ねてよかった。」
男のラストを飾る名台詞。

本来は日本で製作して欲しい題材であり、江戸サブカルアングラ文化を映像化する必要はあると思うが、難しいのだろうな。主演の女性の身体を張った
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ナイトクルージング(2018年製作の映画)

4.0

先天的全盲の人間が映画を作る!
題材だけで胸高鳴るテーマ。
一足先に試写で鑑賞。

ジョンケージかと思う程の斬新なオープニング。この長さがラストに効いてくる。どれだけ視覚に頼って感じているのかをラスト
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.8

マナーが紳士を作るんだ!

ストーリーは突っ込みどころ沢山で
気が付けば3人で世界を救うのだが、世界最強のこの組織大丈夫か?と心配させる罠かもしれない。

花火や殺戮シーンなど、ジョークの文化が弱い日
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.8

エンドクレジットのタイポグラフィーの美しさが一番のお気に入り。あの組み方は素晴らしい。

個人的にこの監督に期待してる設定では無かったのかな。名作系で賞候補も納得。A24が目を付ける監督はみな出世して
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

メタファーなんだろうが、日本人には馴染みのない例え話なのだろう。 理解できなくても面白く、家族といえども人間は自分が1番可愛いところに滑稽さと愛らしさを感じた。「だって人間だもの」

マーティンが桐生
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早春(1970年製作の映画)

4.1

ホットドック何回食べんねん! このつきまとい!

血色の自転車に乗る美少年が進む行き先は希望か破滅か? OPから期待値炸裂。イギリス映画のOPって音と動きがマッチしていて爽やかに掴まれる事多いな。ロッ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.3

『アンダーザシルバーレイク』をみたときに「村上春樹っぽいよね」と話していたが、この映画みたら「アンダーザシルバーレイクみたいだよね」と少し思った。

待望のイ・チャンドンの新作!
とてつもない期待値が
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.9

洒落てる! とはこういう事!

エスプリの効いたジョーク集。

サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

オカルト好きにはたまらない!

カルトといえばドイツ、ドイツといえばカルト。ゲルマン魂の父権的な土地柄であり陰気な空気で魔女狩りが最も激しかった国。

第三帝国を築こうとしたドイツの陰鬱な空気は、ハネ
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

4.5

光はそこにある。あなたにはどう見える?
監督のイ・チャンドンは、鑑賞者の価値観を試しているみたいだ。

人に裏切られ究極の絶望の中、救ってくれる光は何なのか。

男として何度も馬鹿にされても赦すジョン
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ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

3.9

川とはまるで、あちらの世界とこちらの世界を別ける境界線のようなものに思う。

川からはじまるこのストーリーの行き着く先は、どちらなのか? オープニングのカットが素晴らしく、ここでタイトル入れるのかと、
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オアシス(2002年製作の映画)

4.3

恐れ入ったよ韓国映画。
やるからには徹底的にやるからね。

社会不適合者の男と脳性麻痺の女のラブストーリーは突然に。
冒頭の30分でヤバイ映画だなと思うのは
一般的な考えだと思うが、途中からこの一般的
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夜明け(2019年製作の映画)

3.6

柳楽優弥は映画の申し子。

是枝監督と西川監督の申し子である監督が、無理矢理申し子をさせられる青年を描き自分を探す姿が、妙にシンクロしたが、新しい世界を開いて欲しいと。

個人的には毒が欲しかった。

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.8

最新作の予習で観賞。

イタリアの種馬の老いた姿に反して、ブラックミュージックやストリートカルチャーがメインの演出に、時代の流れを感じながらもバイブス上がるいい演出。

チャンプと2戦目のルーキーでは
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.9

アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞を受賞しているのに、なぜだか素通りしてきた作品だが、見れば納得の作り。

LAの根深き人種問題を大局観で描く脚本は絶妙としか言えない。

「人は弱い生き物なのだから、
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.6

毎回思うのだが、ナ・ホンジン監督は無能な警察をあえて映し出しているとしか思えなく、それこそが伝えたい事なのかもしれない。

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

遅らせならば観賞。気が乗らなかった理由は日本人を悪に見立てるストーリー?と知り、見たくないなと既に術中にハマっていたからだ。

反日感情の強い韓国なら、日本人という事だけで犯人としてストーリーの人物達
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.6

「選択には必ず結果は伴う」
結果から見ればメアリーの選択は正しかったのだろう。ただシェリーと付き合わない人生を選んでいたとしても、元々文章の環境や血、母、霊のオリジナリティを宿しており、才能の宝庫であ
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枝葉のこと(2017年製作の映画)

3.8

歩いている姿が北野武、強いて言うなら『その男凶暴につき』の佇まい。
極シンプルな作りだが、それでも飽きさせないのは監督兼主演の二ノ宮隆太郎の存在感だろう。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.1

薔薇刑の三島由紀夫が本から飛び出たのかと思う全裸武術、なんだこりゃ!

生の象徴である太陽と、生を飲み込もうとする波のコントラストが圧倒的映像で、家族が抱き合うシーンはギリシャ神話の彫刻のように美しか
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