歌麿さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

歌麿

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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

3.9

洒落てる! とはこういう事!

エスプリの効いたジョーク集。

サスペリア(2018年製作の映画)

4.0

オカルト好きにはたまらない!

カルトといえばドイツ、ドイツといえばカルト。ゲルマン魂の父権的な土地柄であり陰気な空気で魔女狩りが最も激しかった国。

第三帝国を築こうとしたドイツの陰鬱な空気は、ハネ
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シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

4.5

光はそこにある。あなたにはどう見える?
監督のイ・チャンドンは、鑑賞者の価値観を試しているみたいだ。

人に裏切られ究極の絶望の中、救ってくれる光は何なのか。

男として何度も馬鹿にされても赦すジョン
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ポエトリー アグネスの詩(うた)(2010年製作の映画)

3.9

川とはまるで、あちらの世界とこちらの世界を別ける境界線のようなものに思う。

川からはじまるこのストーリーの行き着く先は、どちらなのか? オープニングのカットが素晴らしく、ここでタイトル入れるのかと、
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オアシス(2002年製作の映画)

4.3

恐れ入ったよ韓国映画。
やるからには徹底的にやるからね。

社会不適合者の男と脳性麻痺の女のラブストーリーは突然に。
冒頭の30分でヤバイ映画だなと思うのは
一般的な考えだと思うが、途中からこの一般的
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夜明け(2019年製作の映画)

3.6

柳楽優弥は映画の申し子。

是枝監督と西川監督の申し子である監督が、無理矢理申し子をさせられる青年を描き自分を探す姿が、妙にシンクロしたが、新しい世界を開いて欲しいと。

個人的には毒が欲しかった。

クリード チャンプを継ぐ男(2015年製作の映画)

3.8

最新作の予習で観賞。

イタリアの種馬の老いた姿に反して、ブラックミュージックやストリートカルチャーがメインの演出に、時代の流れを感じながらもバイブス上がるいい演出。

チャンプと2戦目のルーキーでは
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クラッシュ(2004年製作の映画)

3.9

アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞を受賞しているのに、なぜだか素通りしてきた作品だが、見れば納得の作り。

LAの根深き人種問題を大局観で描く脚本は絶妙としか言えない。

「人は弱い生き物なのだから、
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.6

毎回思うのだが、ナ・ホンジン監督は無能な警察をあえて映し出しているとしか思えなく、それこそが伝えたい事なのかもしれない。

哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

遅らせならば観賞。気が乗らなかった理由は日本人を悪に見立てるストーリー?と知り、見たくないなと既に術中にハマっていたからだ。

反日感情の強い韓国なら、日本人という事だけで犯人としてストーリーの人物達
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

3.6

「選択には必ず結果は伴う」
結果から見ればメアリーの選択は正しかったのだろう。ただシェリーと付き合わない人生を選んでいたとしても、元々文章の環境や血、母、霊のオリジナリティを宿しており、才能の宝庫であ
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枝葉のこと(2017年製作の映画)

3.8

歩いている姿が北野武、強いて言うなら『その男凶暴につき』の佇まい。
極シンプルな作りだが、それでも飽きさせないのは監督兼主演の二ノ宮隆太郎の存在感だろう。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.1

薔薇刑の三島由紀夫が本から飛び出たのかと思う全裸武術、なんだこりゃ!

生の象徴である太陽と、生を飲み込もうとする波のコントラストが圧倒的映像で、家族が抱き合うシーンはギリシャ神話の彫刻のように美しか
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ディア・ハンター(1978年製作の映画)

4.2

デニーロとクリストファーウォーケンが対峙するシーンは映画史の残る迫力。

ベトナム戦争がアメリカの若者に沢山の負の遺産を残した事は、映画を通して知るのだが、場所を変えて同じことを100年繰り返すのかも
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ヒート(1995年製作の映画)

4.0

デニーロとアルパチーノ夢の共演!
ゴッドファーザーファンには堪らない作品なのだが、色々と撮影に関しては伝説も。

ライフルを乱射するシーンは流石本場アメリカ🇺🇸

音楽もとても良い。

(過去観賞記
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.4

テリーギリアムの中でも1番好きな作品。
シュールでポップでスタイリッシュ。

夢をみているような物語で
最期のオチまで完璧

ブレードランナーと双璧をなすSF映画

(過去観賞記録)

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.8

この長さを共有した人と、していない人では大きな川が流れそうな作品。

長くて集中力を持続するのが難しいのもあるが、人名なのか地名なのか慣れない漢字が並ぶのが難点。 人名はカタカナにして

小明は関わっ
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シングルマン(2009年製作の映画)

4.1

ファッションの人が映画を撮っても失敗すると思っていたがトムフォードに見事に裏切られた。

徹底的に美しかった。
水中には弱い。

(過去観賞記録)

デッドマン・ウォーキング(1995年製作の映画)

3.8

ショーンペンといえば、この作品。
人の尊厳について、考えさせられた。

(過去観賞記録)

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)

4.0

言葉に出来ない感情を食らった映画。

誰もが一度は旅に出たいと思う訳だが、この青年の向かっているゴールが分かった時に開いた口が塞がらなかった。

(過去観賞記録)

永遠の僕たち(2011年製作の映画)

4.0

美少年と美少女の美しい愛と成長の物語。
ガスヴァンサントがお得意のテーマ。

この作品以降のガスヴァンサントには、個人的に裏切られてばかり。

(過去観賞記録)

ミルク(2008年製作の映画)

3.7

ガスヴァンサントがマジに作っているなと感じたが、ガスは何気ない心情を描写するカットがアーティスティックで好きなので、ハマらなかったがいい映画。

(過去観賞記録)

パラノイドパーク(2007年製作の映画)

3.8

若い少年を美しく撮らせたらガスの右に出るものはいない。

(過去観賞記録)

エレファント(2003年製作の映画)

4.0

時間が立っても、頭から残像が離れない
言葉に出来ない感情に出会った映画。

(過去観賞記録)

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5

エンディングまでは壮大な前フリで、ラストシーンからエンドロールにかけて映画の価値が7割決まると思っているのだが、

エリオットスミスのミスミザリーをバックに車が一本道を走るラストが屈指の好み。

青春
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.5

この作品程何度もみたくなる空気はないかもしれない。 思春期に出会ったものが結局1番好きなんだよ説が正しければ、この作品が自分のベストなのかもしれない。
大きな声で言えないけど。
(過去観賞記録)

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.8

大好きなスコセッシ節が帰ってきたと映画館を出た後、スキップして家路に着いたのを覚えている。
ハメ外しすぎて最高だった!
(過去観賞記録)

ディパーテッド(2006年製作の映画)

3.8

このキャストとシナリオを、スコセッシが!みるのが楽しみすぎて身震いしたのを覚えてる。
(過去観賞記録)

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

4.0

悪名は無名に勝るとはまさにこの事!よい子のみんなは真似しないように
(過去観賞記録)

タクシードライバー(1976年製作の映画)

4.5

(過去観賞記録はじめました)

神の視点ともいえる真俯瞰カットに心を鷲掴みにされたのはこの作品から。

デニーロが好きになったのもこの作品から。同じアイテムが欲しく、アメリカンオプティカルのサングラス
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落下の王国(2006年製作の映画)

4.5

Thank you Thank you very much!
アレクサンドリアの台詞に、思わず声を重ねてしまった。

映画が好きな理由は人それぞれだと思うが、人生を投影したり、まだ見ぬ映像に心を踊らせ
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美しき冒険旅行(1971年製作の映画)

4.0

フィルマークスのおかげで、みたい映画が泉のように湧いてくる。

この映画もその1つ。圧倒的な美しさを背景に白人の姉と弟が大地を彷徨い、アボリジニーの少年とコンタクトするお話。

ワンカットずつバインダ
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汚れた血(1986年製作の映画)

4.0

「沈黙を守ると言うけれど
本当は、沈黙が人を守るんだ」
若干26歳の監督が作ったなんて信じられないキメ台詞と映像表現のオンパレード

走る! 走る! 走る! とにかく走るのが印象的なこの映画。アレ
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.0

少女シューアンが雰囲気があり美しい。
たまたま足を運んだ写真展で一枚の少女の写真に目が止まってしまった。この少女の背景や人物像を面白おかしく妄想をしていたら、あるストーリーになってしまったような映画。
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

3.8

終始渦巻く不穏な空気感、音
覗いてるようなアングル。

朝の洗顔も、成熟したムーがすると美しいアートになる。 まるで青いパパイヤが成熟するように。

アジアをとても感じた。
景色はまるで日本の原風景
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台北ストーリー(1985年製作の映画)

4.0

2019年一発目は、昨年映画納めでみた台北暮色の流れでこの作品に。台北にハマりそう。

感想は台北版ニューシネマ。
彷徨う風情が似合う街。

いつの時代でもどこでも若者はクラブで踊る生き物なんだな。
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