同時に妻を事故死で失った双子と事故死を招いた運転手の女性アルバの奇妙な日々。
死の受容、死の考察を経て、腐敗する行為に関心が至り、
その果てに対称性を失うこと=死を定義していく流れ。死を退廃的で無機>>続きを読む
人との関係に消極的で、交友関係を持たない主人公ラースが、突然ラブドールを「生きた女性ビアンカ」として交際を開始する。
周りは遂に狂ったかと騒ぎ立てるが、次第に彼の真剣さに影響されてか、ビアンカとして反>>続きを読む
マジで撮る映像の1つ1つがダイナミックにオリンピックを捉えていて、実際に見るオリンピックの1.5倍は神聖で、巨大で、面白いものに映っていた。
競技毎に合わせた画角や撮るポイントの選別も含めての"撮る>>続きを読む
12日間で12枚の風景画を描くように依頼された画家は、その条件としてその屋敷の女主人に肉体関係を要求する。広大な英国式庭園を備える豪邸に招かれた男は、屋敷の家主たる夫の不在に訝しみながらも、そして絵画>>続きを読む
東海制作ドキュメンタリー。
お手本のようなお仕事ドキュメンタリーになっていて非常に勉強になる。
救急救命という仕事の良いところ、悪いところ。やりがいと存在意義、労働環境や医療界隈における位置。
最終的>>続きを読む
大傑作!!! 最初の切り返しショットの異様な感覚(背景の差異、会話のちぐはぐさ、カメラと被写体の位置関係の違和感)からもう心を鷲掴み。独特のリアリズムが、編集テンポと撮り方で表現されている作品で、本当>>続きを読む
検察官の男の1,2,3…画面には数字が順番通りに映し出され、粛々と100までカウントダウンされていく。次の数字、次の数字と探してしまうのが観客のサガなのか。
検察官の男が3人の女性に翻弄される男が、理>>続きを読む
浮気相手との逢瀬の後、不妊治療に向かう道中で寄ったガソリンスタンドで主人公アリスは狙撃される。
誰が?なんの目的で?なぜ私が?混乱の中でその"敵対者"との対決は始まる。
この映画の圧倒的な理不尽さと>>続きを読む
前日に『復讐のワサビ』を鑑賞して、その後のアフタートークで本作の宇賀那健一監督のコメントを聞いていた。
『復讐のワサビ』の支離滅裂感、どこに連れていかれるのか分からない感を絶賛していた(私は全く賛同で>>続きを読む
地獄のような映画だった。本当につまらない映画は、我々を寝かせてくれないし、永遠の時間を提供してくれる。
こんなにも、苦痛な体験はなかった。
本当はあーだとかこーだとか説明する気にもなれないけれど、で>>続きを読む
鬼体育教師による虐待行為でトラウマを抱え、それについての自己啓発本で一躍有名になった主人公。名誉市民賞を受け取りに帰郷すると、昔の鬼体育教師が母と付き合っていることが発覚し、火花を散らすことになるとい>>続きを読む
普通のライブドキュメンタリー。あの時、あの空間に満ちていた異様なエネルギーに突き動かされ、30万人近く観客とザローリングストーンズは「オルタモントの悲劇」に至ったのだという記録。
ツアー最後の無料コン>>続きを読む
ガイ・リッチー 真面目路線、完全に舐めていた…。素晴らしい傑作でした。
アフガン戦争で実際に起きた出来事を元に、ジョンとアーメッドの命懸けの絆の物語を描き出す。
負傷したジョン・キンリーを運ぶアーメ>>続きを読む
これが"ギリシャの奇妙な波"なのか。
性への無垢なる関心、"普通"の枠を好奇心で逸脱していく危うさ。
少女2人の背伸びした毎日と、セックスや性器について語り合う父子。セックスが中心にあり、されどそのオ>>続きを読む
「裁判」という場所の本質、「真実を見つける場所ではなく、真実を選ぶ(決定する)場所」だという点を見事に舞台装置として機能させ、夫婦と子供+犬の家族という集団を解体し考察する、つまり「解剖」するのだ。>>続きを読む
グリズリーの保護活動を行っていたティモシーとその彼女エイミーは、グリズリーによって無惨に殺される。
彼らは何故グリズリーの身近に生きて、彼らを守ろうとしたのか。彼らが殺されてしまったのは自業自得なのか>>続きを読む
GM社の工場によって支えられていたフリントが、レイオフによって街中に失業者が溢れかえってしまう。
潰れそうだからレイオフ…という訳でもなく合理的に企業の利益を求めるために、工場をメキシコに移すのだそう>>続きを読む
PSPは2003年には存在しません!!!
ソニー傘下の会社だよね???2003年にPSPが発売されてる世界として定義するってこと…?えッッッッ?
そんな些細なことはどうでも良いが、でもやっぱり酷い>>続きを読む
実際にフランス大統領選が行われた2012年5月6日に、社会党本部でゲリラ撮影によって撮影された作品。
そのコンセプト故に幕構成が歪で、お世辞にも綺麗にまとまった作品とは言えないが、現実に起きている狂騒>>続きを読む
YES!!大傑作!!!!
完全なる『ソーシャルネットワーク』フォロワーの作品(原作者も同じかつ原作タイトルは「the antisocial network」)、より厳密に言えば『ソーシャルネットワー>>続きを読む
ハイキュー(原作も含めて)の素晴らしさは一貫して、「たかが高校生の部活」を「されど高校生の部活」なんだよと、描くところにあると思っている。
それはスポーツ少年漫画では珍しいことではないだろうし、「ス>>続きを読む
最高のスポーツドキュメンタリー。
アメリカvsカナダの因縁のBO3を軸に進むので、たるむことなく進んでいく。合間合間に彼らのほとんど後転的に発生した身体障害とどう向き合ってきたのかやこのマーダーボール>>続きを読む
これまでみた観た作品の中でも、かなり凶悪
終戦間近、イタリア北部に樹立したドイツの傀儡政権、サロ共和国。大統領含む首脳陣4人は、権力の崩壊を察して、振り絞るかのようにその権能を使い、若い男女複数名を>>続きを読む
ローマの地方、治安最悪、クズばかり。これこそがリアリズムだとネオリアリズムに宣戦布告した(らしい)作品として、素人キャスティングやエピソードの生々しさに徹底したリアリズムを感じさせる。
撮影自体はか>>続きを読む
正直『ミツバチのささやき』『エル・スール』の内容をあまり覚えてないのだが、「映画」が人生にもたらす影響を作中の大きな力点にするところや、「少女」を探し求め、ある意味で映画-現実間を往来する老人の物語で>>続きを読む
分かりきった結末が用意されながらも、「30日間マックだけを食べたら人はどうなるか?」という問いかけの誘惑には勝てない。その問題提議に込められてるアメリカ的な食文化への警鐘や利益優先の大企業による健康被>>続きを読む
人生すらもフィクションにしてしまう…なんて言い方はさすがにロマンチックすぎるが、そういう生き方をした小説家の話。
『ビッグフィッシュ』のドキュメンタリー版とでもいうか。別に嘘つきクリエイターという意味>>続きを読む
誰しもが自分事が1番大事というのは1つの真理で、それは「映画になる」と自負して作った作品としては、潔いので好感はある。
セルフドキュメンタリー、つまり自分を中心に、自分とその周りを撮るということをただ>>続きを読む
『天使の涙』のオマージュ的なバイクのライドシーンが素晴らしい。
男どもの「許してやるよ」に対する逆襲のカタルシス
三宅唱監督の何より「日常」を撮る力に惚れ惚れしてしまう。
いわゆる日常系の邦画が今も昔もある訳だが、最近のはどこか画一化された「あるある」映画になっているように思う。つまり自分に身に覚えのある要素で埋>>続きを読む
ワニだけなら、結局「ジョーズ」のエピゴーネンでしかないのだけど、部族の逆襲によって河から這い上がろうとする富裕層が挟み撃ちにされる展開によって、とてつもないオリジナリティを発揮していた。
『ロッキー4』の翌年に公開された訳だが、このロボットの類似って何が原因なのだろう。
ショッピングモールを舞台としたホラー映画としても、アクション映画としても、申し分ない出来だった、
何よりあのスピ>>続きを読む
前置きが長すぎるだろ!!!
退屈すぎて死にそうな"封建制組織"おじさんの会話に付き合わされる地獄のような時間を耐え抜くと、本作で(多分)唯一造り手がやりたいと思ってたことだろうクライマックスというちょ>>続きを読む
漂流してたどり着いた場所は、半人半魚の生物を生み出す悪の実験島だった…
B級を期待して観に行く意外に丁寧に作られていて、拍子抜けしてしまう。水中撮影は結構頑張ってたし、分かりやすい勧善懲悪の構図もあ>>続きを読む