Ayakashdさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

キス・ザ・グラウンド: 大地が救う地球の未来(2020年製作の映画)

4.2

WIRED読んで知ったドキュメンタリー。めっちゃ良かった。にわかに土壌意識が高まってる。ウディハレルソンがまたいい。日本の農政ってどうなってんだろ、調べよ。

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.4

コミックぽさとCGをブレンドさせたスパイダーバース手法が随所に見られる今っぽい作品。うまいなぁと思いつつ見た。ストーリーはもはやあるあるな悪徳SNS企業のしくじりでマシンウォーが始まる内容。オリヴィア>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

3.7

いやー最高だな。天才だな。極彩色でありながら昏く気持ちの悪い、圧倒的な映像世界。すごかった。筒井康隆映像作品となるとこれくらいぶっ飛んでなきゃだよな。いや、すごかった。天才だ。そりゃノーランも影響され>>続きを読む

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

タイトルからは想像も出来なかったけれど、これは静寂の物語。deaf communityのJoeが言ったstillnessという言葉の意味が沁みた。本当のstillnessと、"無音"の、豊かさを思って>>続きを読む

RBG 最強の85才(2018年製作の映画)

4.0

くそかっこいい。まじノトーリアス。クール。バッドアス、スマートアス。人間としての尊厳を勝ち取るための闘い方には、ただ怒るだけではないやり方がある、と教えてくれる人。冷静であると同時に断固たる態度で闘う>>続きを読む

私というパズル(2020年製作の映画)

3.7

やっとハラが決まって観られた。
これはなんていうか…りんごのメタファーも相俟って、生命の循環というか、生命を産み落とすことというか、その遠大さに押し潰されそうになる映画だったな。

個人的に母性本能と
>>続きを読む

ザ・ホワイトタイガー(2021年製作の映画)

3.6

いやー、面白かった。インドの業、カオス、熱気、喧騒にあてられるような時間だった。America is so yesterday. China and India are so tomorrow.
後半
>>続きを読む

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.7

もうブルースって本当に最高。と、のっけからアガりまくる、ライブシーン。もうブルースって本当に最高…歌と音楽がもうとにかく最高。

演劇的な、メタファーとか象徴的表現の多い脚本だなぁと思ったら、わたしが
>>続きを読む

マルコム&マリー(2021年製作の映画)

3.8

うーーーーん!!ミニマルで計算し尽くされたモノクロの映像が素晴らしい。俳優の映し方、画角、部屋の構造をダイナミックに活用したカット、完璧なタイミングで完璧な音楽、すごい頭良いなって思いながら見た。
>>続きを読む

サンダーフォース ~正義のスーパーヒロインズ~(2021年製作の映画)

3.0

見ても見なくても人生になんのプラスもマイナスもないけど、笑えた。ミドルエイジ女性がスーパーヒーローという設定にまず脱力して笑えた。二人ともいいキャラ。そして個人的にはOzark のJason Bate>>続きを読む

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.5

アフリカンアメリカンの視点からはこんなにも、こんなにも、…こんなふうに見えているのか。ということを、30分で圧倒的に見せ、迫りながら、インディー映画の洗練も維持している感じが、巧すぎて言葉が出ない。>>続きを読む

モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

3.4

だいぶ出来過ぎのストーリーではあるものの、そんなことには目を瞑って"Moxie,forever.”と呟きたくなる楽しい映画だった。

90年代のプロテストソング、母親のプロテストからシスターフッドのバ
>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.6

序は中田あっちゃんの解説見て満足して飛ばした。破は普通に面白かった。映像めちゃキレイになっててかっこよかった。しかしここからのQが曲者なんですよね。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

これが「すばらしき世界」。西川監督の、ストンと言葉を置いて去るようなやり口に、また息が止まるのだった。
それぞれの正義。それぞれの偽善。わたしたちは、誰か自分より低きにいる人間に生かされている。自分は
>>続きを読む

ベスト・キッド(1984年製作の映画)

3.0

コブラ会予習で鑑賞。感想は、うーーーーん、、、??空手流行ったんだろうなぁ、、?
日本の描写がいろいろアレだろうから2以降は観ない。
けどコブラ会は1話目の冒頭シークエンスでもう胸を掴まれたーーー!!
>>続きを読む

時の面影(2021年製作の映画)

4.0

美しく静かなサフォークの丘陵地、儚げなキャリー・マリガン、寡黙で誠実な発掘人レイフ・ファインズ。もうそれだけで冒頭から心洗われた…二次大戦の忍び寄る足音、若者たちの葛藤と愛、思いがけず細やかな人間ドラ>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.4

勉強にはなったけど、眠かった。配信だからできることだろうなぁ、フィンチャーのお遊び映画だと思って見なさいという批評を読んだけど、その通りだと思った。アーティストやアルゴやワンスアポンア〜のように、ハリ>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.6

マンクの予習で観ましたけど、予想を気持ちよく裏切ってめっちゃ面白かった。いや、前半10分で寝かけたけど、そこを持ち堪えてよかった。

冒頭のクローズアップや割れたスノードーム越しのカット、今なら珍しく
>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.5

海外含め反応はイマイチなようだが、個人的には好きだった。静かで観念的、内省的。クルーニー監督作だと、グッドナイト・グッドラックを観た時の感想に近くて「ジョージ・クルーニーって、万人の理想のセレブリティ>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.2

カラフルでインクルーシブ、派手で過剰でエンターテイメント、かつ、ヒューマン。ブロードウェイでこんなふうにプロムを見せてくれることで、救われる人がたくさんいるんだろうな。キャストも豪華で楽しめた。ミュー>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.7

勉強だけできてもねぇ。って言葉は好きじゃないけど、勉強だけじゃない最高にキュートでクレバーでイケてる高校生たちのおもしろキラキラ卒業前夜。ユーモアのセンスが最高だった。セス・ローゲンとシャーリーズセロ>>続きを読む

希望のかなた(2017年製作の映画)

3.8

ああ、映画だなぁ。と思いながら観た。これを作る人が好きだし、これが好きな人が好きだ。映画の風合い、フィルムの手触り。どこかとぼけたユーモアの味わい。東欧や北欧特有の仄暗さ、ぽとぽとと滴のように落とされ>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.6

見よう見ようと思って見てなかった、やっと見た。ロバートデニーロって本当にこんな人なんだろうなぁ、なんて思っちゃう。そして、シニア採用がみんなこんなインターンなら、どんな会社もこぞって採用始めるでしょ笑>>続きを読む

クロース(2019年製作の映画)

4.3

めっちゃ笑ったしめっちゃ泣いたわ。サンタクロース伝説のニクい、ぐっとくる再解釈。いつも主役扱いされる聖人のサンタクロース伝説の脇に、実はこんなに俗っぽい郵便屋がいたかもしれない、っていうのは本当に、大>>続きを読む

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.4

不穏でありながら美しく印象的なカットの数々。静かでただそこに在るだけの風景が、人間の矮小さを際立たせる。寒々とした村、美しい夕焼け、燃え上がる炎、映る不穏な影。一方に、何者でもない、無価値に等しい人間>>続きを読む

BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

ほとんどちゃんと見てなかったけど金髪のリーダーっぽい子が賢くてすごく好きだったのと、みんな可愛くて英語が流暢でダンスがかっこよくてすごいなぁと思った。

40歳の解釈: ラダの場合(2020年製作の映画)

4.0

好き!めっちゃ好き!面白かった!dope!

40歳目前でラッパーを目指して迷走する売れない劇作家の正直しんどい毎日。お話としては、フランシス・ハのBlack woman version でありfor
>>続きを読む

シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

3.5

これはー…なかなかタイムリーでリアルで、物議を醸す映画だ。舞台が60年代であるにも関わらず。アーロン・ソーキンも、脚本が時代を映して変わったんじゃない、脚本を映す時代のほうが変わったんだ、と言っている>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.4

民主主義を守る不断の闘いの軌跡。
これくらいリスク背負って闘ってようやく民主主義は守られるってことのリマインドになった。当時の水準でかなり独裁的な傾向のあったニクソンでさえこうやって追われたのに、トラ
>>続きを読む

レベッカ(2020年製作の映画)

3.3

御伽噺とサスペンス。お話の古さが否めなかったかなぁ。ヒッチコック版を見るべきなんだろうな。どうせリメイクするなら大胆に現代設定に置き換えても面白かったような気も。

クリステン・スコット・トーマス怖す
>>続きを読む

ヒュービーのハロウィーン(2020年製作の映画)

3.5

まじでサイコーのハロウィンファンタジームービーだよーーー!!シュールでストレンジでバカバカしくて、子供っぽくてちょっぴりホラーで、大人が全力でバカやってて、教訓じみてて、ハロウィンぽい。こんな豪華キャ>>続きを読む

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

3.7

うん、ソフィア・コッポラの作品の中で一番好き、を塗り替えたかも。キリキリ、キラキラ、あの特有のロンリネスな世界観から、かなりミドルエイジでマチュアでレイドバックな世界観に変貌してたけど、そこがなんかグ>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.6

すごいときめいたー。きゅんきゅんしたわ。観るかどうか迷ってたけど観て良かったなぁ。たぶん、スケートボードのカルチャーが好きな人はノックアウトだったんじゃないか。ちょっと90年代ヒップホップかじっただけ>>続きを読む

エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.3

箱庭みたいに完成された世界観を縦横無尽に走り回るミリーボビーブラウンが可愛い(だけの)作品。
19世紀のイギリスはあんなに明るく素敵な雰囲気じゃなかった(ロンドンの空は真っ黒だったはず)だろうけど、古
>>続きを読む

悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

3.3

暗くてじめっとしたトムホランドが戻ってきたwww子供の頃から痛々しい役ばかりだった彼、ここ数年は史上最高にキュートなスパイディを演じるのを楽しんでいたようですが、原点回帰的と言ってもいいのか、暗い作品>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.9

ノーラン相変わらず頭良すぎやねん…!!!

大きな枠組みではタイムトラベルものと言えるが、バックトゥザフューチャーとは全く異なる世界理解に立脚していて、「その発想はなかった…」てなる。エントロピーの増
>>続きを読む