KANAさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

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ドリフト 神がサーフする場所(2012年製作の映画)

3.2

西オーストラリア沿岸の田舎町を舞台にサーファー兄弟の絆を描いた、夏にピッタリの映画。実際に成功を収めたサーフィンビジネスのエピソードを元にしているそう。賢くて冷静沈着な兄に奔放で熱い弟、この凸凹兄弟の>>続きを読む

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.1

とにかくクール!なんていうか映画全体が“男の子の好き”で詰まってる感じ。これを観てブラピがガイ・リッチーに『スナッチ』に出して〜と懇願したっていうのがよく分かる。音楽はもちろん、話のテンポのよさ、遊び>>続きを読む

ラウンド・ミッドナイト(1986年製作の映画)

3.8

jazzにどっぷり浸れる一本。
パリのブルーノートでの演奏シーンにうっとり。モダンなアレンジでスタイリッシュなのも好きだけど、あのcozyな雰囲気であくまでもスタンダードナンバーをしっとりとっていうの
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白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々(2005年製作の映画)

3.6

切迫したヒトラー政権下、学生のレジスタンス組織「白バラ」のメンバーが処刑されるまでの5日間。
ゾフィーのまっすぐな眼差しがとても印象的。それは汚いことやごまかしが嫌いで、執念を燃やして信念を貫く強い魂
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ラッシュ/プライドと友情(2013年製作の映画)

4.0

1976年F1世界選手権で白熱した二人のレーサーの死闘をドラマ化。はじめの方は対照的な二人のどちらにも好感を持てなくてモヤモヤしたりイラっとしたり。ジェームズ・ハントはチャラ男っぽいし、ニキ・ラウダは>>続きを読む

レインメーカー(1997年製作の映画)

3.4

リーガルサスペンス作家、ジョン・グリシャム原作。悪徳保険会社を相手取った法廷劇を軸に、新米弁護士の成長を描く。メリハリというか、これといったクライマックスがないにも関わらず、決して退屈しない。むしろ目>>続きを読む

狼たちの処刑台(2009年製作の映画)

3.6

日本未公開みたいだけどなかなかの掘り出し物だった。
序盤は泣きっ面に蜂でただただ侘しく弱々しい印象のマイケル・ケインが、じわじわと復讐心に燃えていく様子がかっこいいし気持ちいい。かつて海兵隊員として戦
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プリシラ(1994年製作の映画)

3.7

3人のドラァグクィーンの哀愁を秘めたロードムービー。都会のシドニーから離れていくにつれ、彼ら(彼女ら?)の衣裳&メイクのどぎつさが際立ってくる可笑しさ。オーストラリアらしい雄大な自然とコテコテケミカル>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

3.5

グリーンランドやアイスランドでの映像が美しかった。『ライフ・オブ・パイ』とか『ビッグ・フィッシュ』を彷彿とさせる。
「自分探しの旅」なんてよく言うけど、私はこの言葉が好きじゃない。自分を変えるために旅
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戦慄の絆(1988年製作の映画)

3.7

油が乗った時期のクローネンバーグが撮ったサイコ・スリラー。(彼本来のSFホラーとはちょっとズレるかも)
陰鬱な空気感といい毒々しい小道具といい、いかにもクローネンバーグらしくて潜在意識を大いに喜ばせて
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そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

子供の取り違えという出来事に戸惑い、葛藤する親たちを通して綴る家族の愛と絆というのは今時の映画のテーマとしては安直な感じがするけれど、私も一男一女の母親として心の琴線に触れる所が大きく(この点は書き出>>続きを読む

アンドリューNDR114(1999年製作の映画)

4.1

切なくてじんわりとして、人間観についていろいろ考えさせられた。
お手伝いロボット、アンドリューは始めはお茶目ながらもやっぱりどこか無機質だった。それが幼く純真なリトル・ミスに愛着を抱き出した辺りから徐
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ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式(2007年製作の映画)

3.5

お葬式が舞台のブラックコメディ。違う故人の棺桶が届けられるミスを皮切りに、あっちでもこっちでもガタガタととんでもないハプニングが起こって絡み合う。も〜お父さんに対する哀悼の意なんていつのまにか二の次三>>続きを読む

アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

4.0

脱獄・刑務所ものは大好きなジャンルの一つで、これは前々から観たかった名作。内容はタイトルの通り、数々の悪名高い犯罪者が収監されてきた鉄壁のアルカトラズ刑務所からツワモノたちが脱獄を図るという1962年>>続きを読む

コッポラの胡蝶の夢(2007年製作の映画)

3.9

コッポラがミルチャ・エリアーデの原作を忠実に映画化。わけ分からない失敗作ととるか、哲学的な芸術作品ととるか…好き嫌いがはっきり別れると思うけど私はすっかり魅了されてしまった。さすがコッポラだと思った。>>続きを読む

ペーパーボーイ 真夏の引力(2012年製作の映画)

3.7

なんとなく『ブルー・ベルベット』風味。サスペンスというより、アブノーマルで怪しい人物や不可思議なシーンを粘性たっぷりに描くことでアートを感じさせるような作品。『ペーパーボーイ』なんてタイトルはサラッと>>続きを読む

ブラックホーク・ダウン(2001年製作の映画)

3.7

クリントン政権時代、泥沼化するソマリアの内戦に軍事介入した米軍と現地ゲリラとの激闘を映画化。サクッと終わらせると高を括っていたのに敵のアイディード将軍が一枚うわてだった。業を煮やすアメリカ。バリバリア>>続きを読む

アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

3.5

'70年代に実際に起きた賄賂スキャンダルをベースにしているものの、あくまでもフィクション。詐欺師の騙し合いだからって「現代版スティング」なんてキャッチコピーを鵜呑みにしたら期待外れになる。『スティング>>続きを読む

鉄くず拾いの物語(2013年製作の映画)

3.0

ボスニア=ヘルツェゴビナの小さな村で暮らすロマ族一家の慎ましい生活を淡々と。本人たちがそのまま登場人物を演じているのでドキュメンタリーさながら。妻のセナダは保険証がないために流産後の手術を受けることが>>続きを読む

エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男(2012年製作の映画)

3.4

スウェーデン発のスパイアクション。テロリストとスウェーデン製の武器を売買しているロシアのマフィア組織に潜入するところから始まっていかにもって感じなんだけど、命からがら帰ってきた直後にプライベートでとん>>続きを読む

レッド・オクトーバーを追え!(1990年製作の映画)

4.0

米ソ冷戦下、両国の壮絶な駆け引きを描く潜水艦もの。レッド・オクトーバーは攻撃するのか亡命するのか判断に苦悩するCIAと、撃沈を命じるソ連側。実写のスペクタクルも見ものだけど、艦長同士の焦りを伴う心理・>>続きを読む

君への誓い(2012年製作の映画)

3.5

ラブラブ新婚カップルが事故に遭い、妻の記憶が夫との出会いからの部分だけ消えてしまう。ラブストーリーとしてありがちに思える設定なのに実話というから驚き!レオの中には彼の言う「決定的瞬間」が鮮やかに積み重>>続きを読む

ヘッドハンター(2012年製作の映画)

3.8

始めはプライドばかり高くてコンプレックスの塊みたいな男ロジャーに嫌気が差しつつ、惰性で観てたんだけど、中盤からその眠気が吹っ飛ぶ展開に!北欧らしいモダンシックなインテリア、高級スーツ、レクサス…スタイ>>続きを読む

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.9

単純にライアン・ゴズリング目当てだったのだけど、作品自体にも見事に引き込まれてしまった。同シアンフランス監督の『ブルーバレンタイン』同様ダークトーンな映像。序盤の強盗シーン、チェイスシーンのPOVを駆>>続きを読む

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)

4.1

R&Rサイコー!!!心底そう感じられる映画。1960年代当時イギリスではBBCラジオしかなく、若者が聴きたがるロックは主に海賊放送で流していたそう。それもイギリス政府のルールから逃れるために船からの放>>続きを読む

愛のメモリー(1976年製作の映画)

3.6

ヒッチコックファンのデ・パルマ監督が『めまい』を強く意識して撮った作品。聞けば分かるけど、観終わると似て非なる印象を受けた。(『サイコ』へのオマージュである『殺しのドレス』のほうがピンときた。)マイケ>>続きを読む

ある日どこかで(1980年製作の映画)

3.5

一見甘々のSFラブストーリー。ラブシーンも臭い芝居だし。それはそうと、ディテールはなかなかよく考えられてる。リチャードが惹かれた肖像画の美しい女性の笑みは、過去にタイムスリップしたリチャード自身に恋し>>続きを読む

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

3.8

ゴダール・コンプレックス丸出しのベルトルッチ作品。五月革命に揺れるパリを舞台に、一卵性双子の姉弟とアメリカ人留学生のアブノーマルな関係をセンセーショナル且つデカダンに。モラトリアムの異次元感覚に浸れる>>続きを読む

クィーン(2006年製作の映画)

3.6

ダイアナ妃事故死直後の王室の舞台裏を、エリザベス2世を中心にリアルに再現した作品。首相とのやりとりが生々しい〜。女王の葛藤、決断によって真の気高さ・威厳とは何かを見せつけられた気がした。ヘレン・ミレン>>続きを読む

スナッチ(2000年製作の映画)

3.7

ガイ・リッチーの映画初鑑賞。大粒ダイヤを軸に複数のストーリーを絡み合わせて随所に独特のユーモアを織り交ぜながら展開していく内容。登場人物が多いわ常に阿吽の呼吸でスピーディに進んでいくわで正直全てを把握>>続きを読む

タワーリング・インフェルノ(1974年製作の映画)

4.0

70年代パニック映画の超大作。まずキャスティングに痺れる。ビルの設計者にポール・ニューマン、消防隊長にスティーブ・マックィーン、加えてフェイ・ダナウェイ、フレッド・アステア等。スペクタクルシーンも限ら>>続きを読む

恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム(2007年製作の映画)

3.9

豪華絢爛な歌とダンスで彩るザ・ボリウッドムービー。独特のインド音楽を欧米のディスコミュージックにアレンジしてダンスはラテンばり、衣装は原色。もうノリノリ(ちょっとしつこいくらい)! ストーリーはインド>>続きを読む

マラヴィータ(2013年製作の映画)

3.1

思ってたより気軽な映画だった。スコセッシ×デニーロというだけで純粋なマフィアの世界観を期待すると肩透かしを食う。監督はベッソンだから小気味いい感じ。コメディと割り切って観ているうちに、これはこれでいい>>続きを読む

ハンター(2011年製作の映画)

3.6

主人公の無骨さを象徴するかのような、いい意味で不親切な演出。説明があまりに少ないのに、タスマニアの大自然に圧倒されながら見入ってしまう。ベースキャンプの家の子供たちとマーティンとの交流が取って付けたよ>>続きを読む

すべて彼女のために/ラスト3デイズ(2008年製作の映画)

3.0

ラッセル・クロウ主演でリメイクされた『スリーデイズ』のオリジナルフランス版。ストーリーが全く同じリメイク版のほうを先に観ているので正直、新鮮味というか刺激というか…はあまり感じられず。この手の作品をそ>>続きを読む

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.4

予想以上に面白かったし感動した!!お下劣だったり能天気なシーンもたくさんあるけど、メインテーマは自殺者も後を絶たないほど過熱するインドの受験戦争への皮肉を込めた警笛。食うか食われるかの世の中だからこそ>>続きを読む