ゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 24ページ目

ゆき

ゆき

映画(1967)
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志乃ちゃんは自分の名前が言えない(2017年製作の映画)

3.7

普通

志乃ちゃんが話せなくなったきっかけはなんだったんだろう。
周りの大人は何であんなにも理解が無いんだろう。
いろんな疑問は浮かぶものの、健気な二人のやり取りがすごく愛らしかった。
学年に一人はい
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ごっこ(2017年製作の映画)

3.7

変化

このままではいけない、と思っていても自分を変えるというのは難しい。
この物語に登場する城宮は、突如父性に煽られ堕落した人生からハンドルを切り直そうとするのです。
真っ当な目線で見れば狂気的な行
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.5

新たな命で満たせ

知らなかったチューリップバブル。
あっという間に恋仲になる二人の関係はバブルよりすごい勢いだったけど。
無意識の我慢が秘密を呼んで、秘密は無茶を起こさせる。
サクッと見れる愛憎劇で
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ジャングル ギンズバーグ19日間の軌跡(2017年製作の映画)

3.7

死闘

生きることをここまで求めて、闘えるだろうか。
実体験による手記を基にした作品。
青ざめるようなエンドロール。
自然の残酷さを目の当たりにしながら、目を離せない一作でした。
ただひたすらに辺りを
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月影の下で(2019年製作の映画)

3.5

命の循環

執着の行き着く先さ崩壊か安楽か。
インパクト十分な最初の事件。
9年ごとに大切な人を失う主人公は追えば追うほど墜ちていく。
SF要素強めの物語は得意でなくても見通せる一作。
焦点が絞られた
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ステータス・アップデート(2018年製作の映画)

3.8

連続する選択肢

楽な選択肢があると堕落する。
時には休みも必要だけど逃げちゃダメだ。それは大事な人の悲しい表情で気付く。
ミュージカルすぎないファンタジーの中にも、人間的な感情が溢れてる。
少しばか
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.7

駆け出す

憧れや失望、愛情があい交じった清々しい青春だった。
多少の白白しさはあるけれど、目を見張るセッションがいい山場。
案外、音楽より心情の動きがメインとなっていて役者の透明感が良い塩梅。
方言
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イズィ&オズィ(2020年製作の映画)

3.6

自らの手で

人の功績を自分のことのように語る人ってたくさんいる。
その環境にいるうちは気づかないことも、人の影響で初めて俯瞰できる。
夢は勝ち取るもの。
典型的なラブストーリーのようだけれど、スパイ
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いつかはマイ・ベイビー(2019年製作の映画)

3.9

私の一部

隣人で幼なじみで恋仲に、って夢の夢の夢みたいなシチュエーション。
クレイジー・リッチと違って、他人の反対や家系の格差じゃなくて、当人達の心持ちと大人になるにつれて作りがりな壁が焦点となる物
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ゾンビーワールドへようこそ(2015年製作の映画)

3.9

継続は力なり

好きだけど恥ずかしく思ってしまうことってあった。
くだらないギャグに下ネタのオンパレードだけれど
内気なボーイスカウトたちが、頼もしくなっていく姿にほっこり^^
愛すべきぽっちゃり。応
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パパはわるものチャンピオン(2018年製作の映画)

4.0

心くんに惨敗

家族、コアファン、ライバル、子供といろんな目線から見るゴキブリマスクことパパの存在。
痛みを知って強くなる息子の姿に涙。
息子を想うパパの姿に涙。
プロレスに詳しくなくとも感情ぶるぶる
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グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

3.2

女神

どこまでがエキストラなんだろう…
なんども目を薄めながら、なんとか見終わりました。
目には目を歯には歯を、ときっぱり終わってほしかった余韻で鑑賞後も眉間にしわが。
怖いもの見たさでしたがやはり
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.7

目的地

シリーズ一気見。前作よりもSF要素が強めに。
ツリーの情報収集自殺っぷりが豪快すぎて、申し訳ないほどに爆笑。
もうベイビー・マスクはどうでもいいレベルの展開に。
経験は人を動かし、強くする。
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.9

ルーティン

徐々に強くなっていくツリーの頼もしさとガサツさが痛快。
ホラーが苦手な身にも大丈夫な、ほぼコメディ。
あのマスクは夢に出そうだけれど、人変われる!
目指せホラー克服!

***
誕生日を
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四月は君の嘘(2016年製作の映画)

3.0

モノトーンの日常

瑞々しいキャストによる美しい物語。
原作未読、アニメのみ鑑賞。
こんなキラキラした運命的な出会いと別れを経験してみたかったな~と思える一作。
不思議な違和感はなんだったんだろう。人
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.6

温かい時間

いろんなルールがあるからこそ成り立つタイムトラベル。
映像では丁寧なほどにわかりやすかったけれど、原作ではどう描かれているんだろう。
柔らかい雰囲気の人たちが集う喫茶店。
若年性アルツハ
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好きだった君へ:P.S.まだ大好きです(2020年製作の映画)

3.6

天秤

良いところばっかり目につくのは困ったものだ。
ピーターとの安定した恋愛にいいスパイスとなる存在と人生の大先輩のアドバイスがとびきりにキュートでした。
ヒールな元彼女の過去の傷もなんとも可愛い。
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好きだった君へのラブレター(2018年製作の映画)

3.8

住めば都

「地味」だからと諦めきっていたララ・ジーンも、人気者の中に入ってみればそこは心地の良い場所。
一歩踏み出せば世界は変わる。
ティーンの身勝手さが愛らしいし、大人びた恋愛の進展の仕方がにハッ
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.9

過剰

人間は期待するのがお好き。
無垢な少女も少なくとも期待はするが、利害関係を省いた話。
保護団体も側面を変えればただの過剰団体。
オクジャはどこまでCGなんだろう…違和感がなさすぎる。
前半と後
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

雨降って地固まる

キャラクターが皆愛せる。
無機質に見えるほど不器用な主人公を気にかける大人たちの言葉が本当に優しい。
ただ好き好きの押しつけでは終わらないのがなんとも秀逸。
夢中になれることに出会
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.7

ずっと手を振っていました

自分探しのすみっこ。
朗らかなアニメーションと優しいナレーションに時々棘のある言い回し。
バランスが秀逸で癒しの時間。
子供向けではない、子供と楽しめる物語。
いつもの場所
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ステップ(2020年製作の映画)

4.0

笑顔工場

人は愛情を知って成長する。一つの家庭の変化を見ました。
人の気持ちになることの難しさと必要さが身に染みる時間でした。
とても優しく温かい人で溢れている118分は、ふがいなさも後悔も肯定して
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大統領の理髪師(2004年製作の映画)

3.7

後悔先に立たず

静かながら、ぎゅっとつまった一作でした。
韓国の史実にならって展開する物語ながら、重すぎず笑いもふんだんに散りばめられた116分。
ナガンの忖度ない発言が、大人に現実を突きつけつつ。
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EXIT(2019年製作の映画)

4.0

次に返して

手に汗握り、生唾飲みまくりました。
笑ってハラハラして、また笑ってたまにポロリ泣いて。
進棒男とこと冴えない独身ニートの家族愛と正義感をたんまり楽しむ104分。
次に起こることを予兆させ
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

3.8

生まれて来てくれて

エピローグ部分で涙腺がぐっと緩む。
恋人、親友、繋いでくれた「もの」達。
繋ぎ合わせたようなエピソードは、演者の空気感あっての安堵感。
日常にありふれた普遍的な存在がなくなったと
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プリンシパル 恋する私はヒロインですか?(2018年製作の映画)

2.5

今日は暖か靴下

王子的立ち位置×高杉真宙=圧勝。

**
女子高でのハブにされた経験から、人付き合いに苦手意識を持つ糸真。離れて暮らす父親の元に引っ越し、転校先の高校での恋に期待するも…

無伴奏(2016年製作の映画)

3.5

哀しみよこんにちは。

混沌とした時代にも存在意義を求め主張する。
嬉しいも悲しいも半分こ、とは口にはできても実際には難しいこともある。
あの小さな入り口を超えた部屋は、現実と切り離してくれる空間だ。
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私の人生なのに(2018年製作の映画)

3.6

無意識

なんで自分が、ということはいくらでもある。
回避しようがない不遇。その結果次第で、無意識に人は線引きをしていると気づかされた物語でした。
音楽をエネルギーにする展開ながら、楽曲に少しはまり切
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ホットギミック ガールミーツボーイ(2019年製作の映画)

3.0

最後に戻ってきてくれるなら

チェッっていうセリフを口にした辺りからもう苦しかった。
原作未読。ヒロインの魅力が掴めないまま、彼らの矢印は一人に向きっぱなし。
贅沢な選択肢でも、選べるのは一つだけ。
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BOYS/ボーイズ(2014年製作の映画)

3.7

本音と建前

シーヘルの気持ちが満たされるたびに、彼の色気は増していく。
400メートルでは足らず、マラソンよりも長い人生。ちょっとした判断ミスが後悔を産むのだ。
優秀でいい子を繕っても、無垢には叶わ
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ひとつの太陽(2019年製作の映画)

4.0



家族という小さなコミュニティでも、大きな浮き沈みはあるものだ。
陽の下に居た父、スポットを当てられながらもツボの中を選んだ長男。人工的でも明るさを求める次男と、天然光に引き寄せられる母。
ハッと
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パドルトン(2019年製作の映画)

4.1

いつも通りに

妙な親近感を抱いてしまう二人のやり取り。セリフがじわじわと気持ちを高ぶらせる。
死ぬ前にやり切るのではなくて、日常を全うする時間を見守る。
華やかさはなく、何気ない会話を嗜む静かな物語
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マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

3.7

見落とし

小うるさい仕事人間と、動物的な仕事人間。二人のやり取りが案外心地よかった。
なんとも見応えのあるキャスト。
先入観を逆手に取る展開は2時間超えでも見飽きなかった。
HEROが定着した木村拓
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キング(2019年製作の映画)

3.6

重圧

史実に富んでいなくてもついていける展開でした。良かった。
世界史に疎いもので、ティモシー・シャラメ主演で気になりつつ見逃していた一作。
荘厳で重厚な物語かと思いきや、泥臭い人間の葛藤と国の戦い
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.6

魔法の言葉

夢みたいなお話。妄想が本当になるって素晴らしい。
妄想も夢も抱きがいがあるってもんです。
コミカルでかなりライトなヒーローもの。
日本の戦隊モノは好きなのですがアメコミにあまり触れずに来
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最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)

3.7

逃げ場

抱えているものをわざわざ共有する必要はない。
けれど抑え込む必要もないはず。友達って最高だから。
前半で見える姉の事故についての傷と、後半に見えてくるフィンチの傷は濃度が違う。
理由もなく惹
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