ゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 23ページ目

ゆき

ゆき

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ミッドナイト・ランナー(2017年製作の映画)

3.9

正義の真価

建前と正しい手順よりも、大事なもの。
コミカルに心つかんでおきながら、心えぐる事件をぶつけてくる韓国作品。
爽快に気持ちを持っていかれました。
夜な夜な駆け回る正義の男達。
慣行と権力に
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ひとまず走れ!(2001年製作の映画)

-

ラッキーの代償

サンウもソン・スンホンも若い。けど高校生には見えない。笑
棚ぼたで大金が手に入ったらどうしよう。
ソンファンみたいには使えないし、ジノン寄りの小心な行動かも…
くだらなさに笑えるファ
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日曜日の憂鬱(2018年製作の映画)

3.8

娘の尊厳

言葉にならない愛情。
終始静かな物語は、着々とエンディングへの道筋を拓いていく。
スペインの作品ってあまり触れたことがなかった。
限られた登場人物で、たった一つの願いに向かう展開は正解も不
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ステップ・シスターズ(2017年製作の映画)

3.9

ハローキティとハニーブーブー

文化に線引きはない。
口の悪さも品の無さも最高に面白い。
クールすぎるステッピングに泣きそうだったし、大きなスクリーンだったら立ち上がってたかも。
べたに笑って、べたに
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

3.9

つまらない授業をするつもりはない

情報弱者である私には羨ましい授業だった。
経験は望んでも叶わないことが多い。
だからたくさんの人の話を聞く。映像を見る。そして自分に落とし込んで考える。
人の言葉で
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ぼくらと、ぼくらの闇(2017年製作の映画)

3.7

超暗黒

引き返すことができない悪夢。
取りつかれたみたいに覚醒して暴れる裏の顔。
でも橋の鉄骨に上って、親友を見下ろしたときからそうだったのかも。
終始救いようのない迷宮で、アリソンの純朴さとママの
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十年(2015年製作の映画)

3.8

希望

2015年に制作された2025年の話たち。
支配されていく故郷と、失われていく文化。そしてプライド。
一つ一つ丁寧に描かれた絶望とかすかな希望。
「地産品の卵」の温かさに救われた部分は大きい。
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

勝敗

出会って2秒で恋に落ちても、限界が来るのか。
沸点はどこになるかわからない。
言葉のユーモアはあるも、実に辛辣な男女の結論。
子供の忖度の無さと他人による干渉が状況を変えていく。
身内のエゴは
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マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)(2017年製作の映画)

4.1

話の途中

見事に嚙み合わない会話。もう癖になる。
“全て”メモを取る3兄弟に、あっけらかんと映画をみた話をする父親。
次々と飛び交うワードは何度も繰り返される。
いちいちツボにハマってしまうチグハグ
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.8

27歳は若くない

瑞々しいモノクロの世界。
「自分探し」という言葉は簡単に言えるが、フランシスの様な行動力はなかなかない。
人生いつでも隣の芝生は青く見えるもんで、葛藤に共感する。
焦ってもしょうが
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.8

土曜日はパパの日

息子二人のクセが強すぎる。
子供目線で見た、親の離婚と自己都合。
所々露わになる息子たちの癖がなんか笑える。ゾクブツな親も。
僕も作詞できたんだ、は父親の開き直りDNAが満載。
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マーゴット・ウェディング(2007年製作の映画)

3.3

素直になれなくて

みんな感情が迷子。言葉が勝手に一人歩き。
かけ違いの様に見えて、ずっと防御。
拠り所を見つけたのに、すっと交わされてまた迷子。
家族からは嫌でも逃げられないのに、キャッチボール不可
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ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

3.5

再起

まっすぐな愛情だったはずがどんどん歪んでいく。
恋人でも妻でも、母親でも家族でも。
とことん落ち切ることもきっかけになるのだろう。
母親と吞気な家族に嫌悪感はあるものの、実はならではなのかも。
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プライベート・ライフ(2018年製作の映画)

4.0

自然

あくまで夫婦の話、そして家族の話。
抑えきれない感情が露わになった後、我に返る静けさがすごくリアルだった。
ユーモアと愛情で溢れる夫婦の唯一の課題。決して「自然」ではなくても子供を求める。
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THE LIMIT OF SLEEPING BEAUTY リミット・オブ・スリーピング ビューティ(2017年製作の映画)

3.3

二択

理想は現実に持ち込まないのが最良。
残された方のやり場のない空しさが彷徨う物語。
少しでも前を向けたらいい。
桜井ユキの美しさと危うさから目が離せなかった90分。
ぽーっと映像を見守るには良い
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富美子の足(2018年製作の映画)

2.9

仕事なんて暇つぶし

確かにきれいな脚だった。
でんでんはどんな役でも狂気で満たすんだな~。

***
誰もを狂わす富美子の足。富豪の塚越もその一人で、フィギュア作家に等身大の足を作成させるが…

ラストベガス(2013年製作の映画)

3.7

仲間だけ

いいバカ騒ぎ。
まさかの大勝ちでVIPなバチェラー・パーティー確定してだいぶ笑って。
「四天王」のシーンが最高に爆笑。
人間らしい確執も見え隠れしつつ、仲間の素敵さが楽しめる一作でした。
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クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

3.6

マイルール

花の都パリに身を寄せる二人の、煌びやかではない時間。
気苦労を超えて、功績を得た人ならではの愛情表現を見た気がする。
きっと私ならフリーダの元にもどる決断はできないけれど。笑
スーパーで
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放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)

3.6

幸福の真価

同調を求めないチグハグな3人が過ごす一夏。
可愛かったな〜。背伸びしすぎないで一緒に変化する時間。
良い時間はプライスレス。
学生から抜け出した後、「また明日」って言えなくなるのが一番寂
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獣道(2017年製作の映画)

3.2

地獄へようこそ。

実話ベースとのこと。
ところどころ閉塞感と孤独に共感するものの、どうも笑えず納得できず。
常に3歩くらい置いていかれたままエンドロールだった。
エンディング曲と吉村界人の気持ち悪さ
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ナラタージュ(2017年製作の映画)

3.5

戻り切ったゼンマイ

恋じゃなかった。愛ってなんだったんだ。
脆い人たちが片足ずつ結びながら歩んだ時間。
主人公の思い出に沿って物語は展開する。
半透明な壁を作って生きる彼女は、男をダメにする。
凄く
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失われた時間 〜被偷走的那五年〜(2013年製作の映画)

4.0

決断

相手にとって、自分にとって最良の決断ってなんだろう。
新婚旅行の二人が愛らしすぎて、眩しすぎて終盤の展開は涙が止まらなかった。
少し安っぽく感じる見せ方はあるものの、二人の表情が本当に豊かでず
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グッバイ・シングル(2016年製作の映画)

3.6

味方

ナイスコリアンコメディー。最小限のキャラクターで必要な役回りが成り立っててわかりやすく笑える。初っ端から投じられる整形ネタ。
10代の妊娠、不妊と全女性がぶつかるかもしれない問題も踏まえつつ、
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本がつなげる恋物語(2016年製作の映画)

3.7

真実

距離とトラウマがいじらしく障害になる二人の関係。
いくらでも偽ることができる文通の関係でも、共感は愛情になっている…という。
「海洋天堂」の薛暁路監督の作品はしんみりと温かくなる物語が詰まって
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毎日かあさん(2011年製作の映画)

3.7

長いケンカ

シリアスな問題を核にした、ひとつの家族の記録でした。
良くも悪くも勝手に成長する子供たち。
「どの面下げて」感満載の子供みたいな夫。
女として妻として母として生きる一人の女性。
さすがは
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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

3.4

目覚め

人生にスポットライトを当ててくれた人≠最愛の人。
作品名をもじったタイトルが面白い。
妻の視点から赤裸々に語られる、鬼才ではなく夫の姿。
脆いもんだ。盲目ではなく勘違いから耐える日々は始まる
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.7

12のステップ

人と話すことって、自分を解放する近道なんだろう。
要因を他に作って、楽にしてくれる存在に逃げてしまう主人公が登っていくステップ。
それぞれに何か抱えていて、支え合うしかない人たちの果
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最初で最後のキス(2016年製作の映画)

3.7

輝きは一瞬に

「間違い」は後になって気付く。運命の歯車は、一度狂った後に修復は可能なんだろうか。
知ってしまった幸せが眩しすぎたのかな、孤独の闇はいかに深いのか。
実際の事件を基にしたと鑑賞後に知っ
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失恋の33日(2011年製作の映画)

3.4

再起動

裏切りから立ち直るには何が必要?
時間とモチベーション、そして気晴らし。
コメディーというほどユーモアに溢れた物語ではないもの、人が笑顔を取り戻していくのを見守るのはいい時間。
ちょっと内股
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ダンプリン(2018年製作の映画)

3.7

灯台下暗し

近くにあると当たり前に思って見落としていることがる。
大切な存在程脆いもの。だた、人を思うには案外自信って必要。
ミスコンという優劣のつく題材で、ライバルではなく自分自身と戦うのが印象的
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走れ! T校バスケット部(2018年製作の映画)

3.3

trust

うまく掻い摘まれた感じの115分。
キャラクターが面白い分、個々を掘り下げてドラマで見たかった感あり。
青春キラキラ映画ではなくて、いじめというグレーな空気から始まる物語。
陰湿な役に落
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春待つ僕ら(2018年製作の映画)

3.4

雪解け

色々と綺麗な物語でした。原作未読。
ヒロインに敵なし、お姫様状態で2人の王子の間で揺れ動く。
トレンディにすら感じる仕草の数々。
全女子に贈るキュンの臨時ボーナスです、もはや。
余計なものを
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.6

身勝手な孤独

舞台は東京。外から見るTOKYO。
焦燥感溢れる街は、被害妄想と隣り合わせな孤独で溢れてる。
傷心した心が身体を変形させて、異物に影響されて。
3作目が一番前向きだった気がする。
内に
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.7

願ったり叶ったり

ひょんなかことで予想は崩れ落ちる。
日常の中で希望したことは、不遇の中で叶っても皮肉にしかならないのだ。
“当たり前”を手放してはならない。失ってからでは遅いから。
名優たちの個性
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.8

置いておくツボ

歪みきった観賞後の余韻は変わらず。
公開時観ていて、久しぶりに。
記憶は意図的に操作もできる。
どこが真実かではなく、信じるものを答えにする。
小さなコミュニティで起こった、一つの家
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今日子と修一の場合(2013年製作の映画)

3.4

心災

主演二人の画でこそ保つ時間だった。
飾らない現状と不遇な二人の現実。
交わることのないそれぞれの苦悩を見守るのですが、下らなすぎる人のおかげで鬱々しさに拍車がかかる。
親子と夫婦。どんな現場の
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