ゆきさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

ゆき

ゆき

映画(1967)
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アニメ(0)

グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

3.6

ローティーン

アダルト向け、子供の映画。
成長過程はそれぞれで、おもちゃの用途は使う者に委ねられるのだ。
遠吠えで始まり、遠吠えで締めるミニマムな世界。
くだらなさの極限に垣間見る無知の魅力に泣いた
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ソーセージ・パーティー(2016年製作の映画)

3.3

ゲートの向こう側

お店の外は「楽園」だと信じる食べ物たち。
クリーンに生きてる人間より圧倒的に、ラブ&ピースだけで命を全うしてる。
スーパーの中は種類のサラダボウルだった。
私はキシリトールガムが好
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.7

理由

マブリ〜!108分に10億回くらい言いました笑
家族の絆が軸になるライトなハートフルコメディ。
唐突に始まる家族ごっこですが、じんわり深まる様子が素敵。
ドンソク兄貴に負けない子役の愛らしさ。
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犯罪都市(2017年製作の映画)

4.0

弁護士スタンさん

人殺しは例外的、殴っていいのだよ。
携帯片手に素手で突き進むNewヒーロー。
対する敵は斧にナタ、スマートではない刃物で非常に向かってくる。
コミカルさのバランスが秀逸すぎる物語だ
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.6

追悼

答え合わせが痛快。
被害者遺族の上映禁止運動の中、公開に踏み切った結果は完全なる刑事目線だった。
都合の良い展開にも見えるけど、犯人の表情が本当に気持ち悪くて、もはや愉快。
物を介したり視点的
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欲望(1966年製作の映画)

3.7

膨らむままに

1.5倍速かと思う程、小刻みに動く彼。
自分本位で刻まれていた世界が、いいネタを見つけてから色が変わる。
表情の騙し合いみたいな掛け合いがクスクスきた。
フィルムを超えて興味を突き詰め
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あるスキャンダルの覚え書き(2006年製作の映画)

3.7

賢い助言者

正気はどっちだ?
友達の果てはどこに行きつくのだろう。共犯者の欲望が走り出した時から鳥肌ものだった。
教職者だって人間だ。理性のハードルは少しだけ高いけれど。
孤独の穴埋めって永遠に続く
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幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)

3.8

素直に不誠実

一見、愛情の詰め合わせみたいな愛らしい表情の作品なのに。蝕まれてた、欲に。
ずっと陽を浴びてる様な時間だったのに、あるワンシーンから状況は覆る。
幸福の審査基準はどこにあるのだ。
子供
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バード・ボックス(2018年製作の映画)

3.6

最重要事項

生き抜くこと。見れば最期、期待は不要。
辛辣な世界に生まれた、ボーイとガール。
徐々に明かされていく出来事の一つ一つが理解を深めてく。
確信できない中で、何を選択するか。
有利になる条件
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狩りの時間(2020年製作の映画)

3.6

決着方法

法のない、生活臭もしない世界。終始、不穏な色味が4人を包んでいる。
正体不明の男との、命懸けの追いかけっこ。
永遠のどん底から抜けるための一筋の光は、本当にこれだった?
「逃走中」より非リ
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ディヴァイン(2016年製作の映画)

3.7

アディダスは持っておきたい一品だ。

素直に笑う二人の表情を忘れずにおきたい。
どこにでも底辺はあるのだ。上を望めばキリがない。
信仰はいざという時、救ってくれるのか。
仲間は自分を見ていてくれるけど
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

3.9

褒められたい一心で

表情のぶつかり稽古を見た。究極のにらめっこか。
炊飯ジャーから白米直食いして、頬を真っ赤にする宮本。
ただ声を出して感情をコントロールする宮本。
「不器用」ではない、あれは策士だ
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4TEEN フォーティーン(2004年製作の映画)

3.5

いつかの自分へ

言葉に淀みがないお年頃だった。
悩みはそれぞれ。
もっと格好つけたり、繕ったりしてもおかしくないのに、それぞれに拠り所を見つけながら成長していく4人。
無力さを知った時、一番伸びしろ
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四月の永い夢(2017年製作の映画)

3.7

一つ季節を超えて。

居心地の良い場所と居るべき場所って違うんだ。
風間憲太郎という姿の見えない男性を一緒に追った。
筆不精でごめんなさい。遅れた返事がとても趣深い。
主演、朝倉あきの芯のある透明感は
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タルーラ 彼女たちの事情(2016年製作の映画)

3.5

本能の目覚め

「きっと」という希望が入り交じる物語。
誰も正解じゃないと思う。ただ孤独に翻弄されているだけ。
タルーラへの共感は0に近い。
善悪の2択では収まり切らない判断が続くのですが、まずマディ
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心のカルテ(2017年製作の映画)

3.7

骨になる前に

きっかけは他人にはわからない。もちろん自分にも。
人には理解されない苦痛って溢れてるけど、共感を求めるほど無駄なことはないようにも思える。
圧倒的に救いのない家族。腹違いの妹は例外だけ
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人狼(2018年製作の映画)

3.6

正義の質

任務と倫理の狭間で葛藤する人間兵器。
カン・ドンウォンの哀愁に勝るものなし。
オオカミの誘惑と隠された時間も好きだけど、哀愁のドンさん鑑賞にはいい。これは。原作アニメファンには物足りないの
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ザ・ブック・オブ・ヘンリー(2017年製作の映画)

3.7

愛に一方通行はなし

早熟すぎるヘンリーに完敗。
天才だったのか、天才にならなくちゃいけなかったのか。
全員の感情ががわかりやすくてあっという間に物語が過ぎていく。
トレンブレイ君の名演にはあと何リッ
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.7

絶対に上手くいくから

爆発のきっかけは宝物の喪失。
不満爆発した冴えない女性が出会っていく、ちょっとヘンテコな人たちのずれ具合がツボに入ってしまう。
格闘ヲタクのイライジャ・ウッドもだけど、銃を向け
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スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.7

君みたいな

“再建”手術、子供、愛情。望むことは違う色んな人生がトーンの違うピンクに詰まってた。
まさに運命、もしくは宿命?
卑下するのを越えたのか、自分の道を貫こうとする姿勢が印象的。
顔を隠せと
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私が、生きる肌(2011年製作の映画)

3.7

正気の沙汰

究極の創作だった。いや、ただの狂気か。
運がいいのか悪いのか、最高の医師の目に留まる宿命。
両極端に行ききった人間が、平行線で対峙してた。感情が高揚する度に、強い色味が視界を狂わすのが印
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ボーイ・ミッシング/消えた少年(2016年製作の映画)

3.2

業務外

どんなプロでもプライベートでかつ子供のこととあらば、話は変わる。
証言と証拠重視の捜査。
展開は予想外だったけれど、火曜サスペンスみたいなコンパクトさでした。
愛に震える母親の姿がぎゅっと詰
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しあわせな人生の選択(2015年製作の映画)

3.9

生命の見据え方

病気と闘う。リミットがわかるほど恐怖は強い。
命の時間稼ぎってなんなんだろう。
1年自分の残された時間と向かい合った男に、たった数日考えた人間は何も言えないだろう。
凄く、物凄く静か
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レッド・ファミリー(2013年製作の映画)

3.8

幸せの基準値

偽りの充実感を繕うのは案外容易い。
隣の芝生は青く見えるというが、昼夜問わず些細なことで声を荒げる隣人には羨むことはない。階級に準じた偽家族は例外に。
辛辣な家庭とは知らず、ズケズケと
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ハナ 奇跡の46日間(2012年製作の映画)

3.9

偉大な戦術

「統一」たった2文字が叶わないのだ。
一度だけ取り払われた2国間の線。
別れのシーンはその線の太さを痛感させられるものだった。
この題材を映像として残してくれたことが何よりの感謝だ。
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戦場のメロディ(2016年製作の映画)

3.8

癒す力

子供にも浸透する「大人のすみ分け」。
勝手に敷かれたレールに乗る以外の選択肢がない子供たち。
兄弟愛が溢れすぎていて、必然的に涙する。韓国子役の凄み…
戦争を介して失うものを取り上げつつ、綺
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怪しい彼女(2014年製作の映画)

3.9

楽しい夢

心地いい無駄が多い。
色んな形の愛情が交差して、奇跡を巻き起こすラブコメディ。
素直に恋するオ・ドゥリの姿が可愛い!
母子だけじゃなくて、たまにポロリする優しさを見落としてた嫁との関係も泣
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.7

人生、ここから

大本韓国版を残し、中国→日本と鑑賞。
憩いの場も違えば、家庭環境も違う。
日本式の表現と重んじるところの違いが見えて面白かった。
女同士の言葉のチョイスが素敵。
「私の休日」がもしも
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20歳よ、もう一度(2015年製作の映画)

3.7

いい夢

取り戻した20歳。
それでも忘れない家族への想いと、全く抜けない癖と小言。笑
同性に疎まれるモンジュンも弱いものがある。そこが可愛い。
ファンタジー要素とコミカルさが相まって、あっという間の
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.9

消えない面影

「いっつもこうなんだ、ちょっと間に合わない。」
“結局”できなかったことを後悔する。わかっているけど、目の前のことに追われてしまう。
何気なく過ごしてしまった兄の命日とその翌日を振り返
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おじいちゃん、死んじゃったって。(2017年製作の映画)

3.7

立派な生き方

良い選択肢ってなんだろう。
いつか命は終わるし、選択したくないこともきっと起こる。
家族といえど正解はだれも持ってなくて、ぶつかれること自体が珍しい。
これは、おじいちゃんが与えた、家
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ディアーディアー(2015年製作の映画)

3.7

他人事

不協和音が鳴り響くのに嫌じゃない。
暗闇の使い方が面白くて、シュールな展開ながら飽きない。
ちょっとしたセリフのくだらなさが、ツボに入ると抜け出せない感じ。好きです。
同じ記憶を抱えた3人が
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体操しようよ(2018年製作の映画)

3.8

3分で、みんなでできる究極の全身運動

至って地味でのんびりした時間。とてもほっこりした…。
ちょっとくだらないけれど、愛らしくてたまらないという邦画独特の好きな部分が詰まってた。
どんなに小さなコミ
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.7

人生を賭けた「わがまま」

悲観しすぎない人生の送り方が詰まってた。
「頼る勇気」というフレーズが一番印象的。
母親の溢れるほどの愛情を感じながら、突き放す強さ。
人を支える覚悟の元集う人たちも、ただ
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億男(2018年製作の映画)

3.6

紙様

使い手によって価値が大きく変わるもの。
お金以外にも時間も、洋服も、食材もそう。まさに映画も。
個性派揃いのエンタメ作品ながら、鑑賞後にじっくり考えてしまった。
時間を無駄にされるのが大嫌い、
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名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.8

オジカワ

ナイスなアトラクションムービーでした。
ピカチュウかわいい…数えきれないくらい口にしてた。家で良かった。
金銀くらいまででゲームは卒業してしまったけど、十二分に楽しめる展開。
逐一口の悪い
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