NightCinemaさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.8

語りは一切ない中で、ひとりの黒人男性が「リトル」「シャロン」「ブラック」と成長する過程が映し出される。恵まれない家庭環境で過ごす中、クラスメイト達や恩人との出会いが、彼の心に大きな影響を与えていく。>>続きを読む

ボヴァリー夫人とパン屋(2014年製作の映画)

3.5

なぜそこでそんなことが…っていうフランス人っぽいシュールな展開が好きです。
本筋と関係ない人がどさくさに紛れて爆弾投げてくるみたいなシュールさ。パン屋のおじさん(部外者)が感情移入しすぎて余計なことが
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ラブ・アフェア 年下の彼(2012年製作の映画)

3.5

夜中、眠れないときに観たい映画のひとつです。
静かに流れていくセリフと、イタリアの街並み。自分が年を取った時に思い出す過去の風景にはどんなものがあるんだろうと、ふと考えるような映画です。

バスターの壊れた心(2016年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

つかの間の幸せを感じながらも、家族を養う責任や将来の不安という重圧に耐えられなくなっていくジョナ。安宿での夜勤疲れも重なり、逃避願望と現実の境目が次第に分からなくなっていく。

夜勤明け後、自宅までの
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

この映画の中毒になって2週間が経ちますw 映画自体はまだ2回目だけど、ライブエイドのためにTOHOシネマズのドルビーアトモス&ボックスシートで。最高に贅沢な時間でした😍上映期間中あと何回か…というより>>続きを読む

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.5

ラマヌジャンが編み出した公式は現代、ブラックホールの研究に利用されているのだという。

サラエボ事件から第一次世界大戦のまさに幕開けを迎えようというヨーロッパで、インドから数式の公表を目指して挑んだラ
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二ツ星の料理人(2015年製作の映画)

3.5

上映している期間に観に行けなかったんだけど、やっぱり面白かった。人間ひとりで出来ることはたかが知れてる。

そして何よりブラッドリー・クーパーのフランス語が素敵。俺様で完璧主義、気に入らなければ当たり
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

パソコンやテレビの画面だけで物語が進行していくっていうのがとても新鮮だった!クリック1回するごとに新しい情報に辿り着くのでハラハラ度合いも半端ないし、とても見応えがあります。

何かがクリックされるま
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

ジャケット(?)が綺麗だったので観たんだけど、自分にはよく理解できない作品でした。

アートの色が濃く、モデルも人間味無くとても無機質に描かれていてクールな映像美なんだけど、だからこそこれといったスト
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バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

3.7

子供のアドベンチャー的な映画かなって軽い感じで観たら、とんでもなかった。そして良かった。

冒頭から絵本を開いているかのような暗いファンタジーの世界に引き込まれる、得体の知れない怖さも好き。人の心の闇
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あん(2015年製作の映画)

4.8

こんなに人間の美しさが描かれた映画があるんだ、と思った。

樹木希林さん。あんを混ぜたり、窓を開けて挨拶したり、店から去っていく姿すべてに希林さんの生き様が滲み出ている感じがして、その姿をずーっと見て
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プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

なんかすごく良かった。なんと最初の、プーとクリストファーロビン達が森でさよなら会をしているシーンで既に泣いてしまった…

どうしてなのかが未だに分からない。頭では理解できない、なにか。ディズニーは自分
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運命は踊る(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

カメラワークと、セリフのないシーンの余韻がとにかく美しい。時々、ちょっと間延びしたシーンもあったけど…ストーリーは、とても悲しかった。なぜか『女は二度決断する』を思い出した。

中盤からのヨナタンの任
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

タイの格差社会がとてもよく伝わってくる作品。でもシリアスにはならず明るくスリルたっぷりに進んでいく所も、控え目に言ってかなり良かった。タイには今まで注目していなかったけど、素敵な監督や俳優がいるんだな>>続きを読む

かごの中の瞳(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

前から楽しみにしていた作品。こういう映画好き。

目が全く見えなかった主人公が見えるようになって世界が華やいだ、その瞬間を観ているだけでも幸せな感じがした。

個人的な感覚だけど、この物語(というか主
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顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)

-

映像美に癒される映画だった。(実際、中盤安眠。個人的にロードムービーが苦手なのかもしれない。)

とはいえ、様々な地域のフランス人達の生活と、彼らが日々大切にしている事がしっとりと伝わってくる作品だっ
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今日、キミに会えたら(2011年製作の映画)

3.5

すごく心に残るストーリーだった。
最近観た『追憶』を少し思い出してしまった。好きでもどうにもならないこと。たったひとつの決断が、その後の歯車をすべて狂わせていく。

望むのは、ただ一緒にいることだけ。
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

何の前情報もなく観て「なにこれ? 怖っ!」という感じだったけど、色々調べたら濃いテーマを目指した映画なのかもと気づいた。

人が突然歩けなくなるカットはここまで恐怖感をあおるものなのだと知った。終始流
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

最後まで決してやっつけ仕事をしない映画で、愛を感じました。

それまでルーティンの枠の中で生きていたウェンディが、夢のためにそれを崩す決心をした。道路の「STOP」という停止線を越えて前進していく姿を
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最近で一番楽しみにしていた映画。期待通りとても見応えがあった。

相手の「背景」を思いやりながら生きていくこと。

これは難民問題を抱えた人々はもちろん、日本にいる私達の日常にも重なる大切なこと。人は
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オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

うーん、いい映画~。ダウド先生を演じたカド・メラッドって髪の毛と髭があると全然違う人になっちゃうんだな…検索してびっくりした。

教室、屋上、生徒の家。舞台は大体この3つだけど、大人も子供も関係なく登
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ほんと面白かった~。
ウディ・アレンらしく登場人物は割とネジが飛んだ人物ばかりで気が休まる暇がなく、ユーモアに富んだ作品。

愛が重くなりすぎて自分も相手も追いつめてしまっている恋愛の典型。余裕をなく
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ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

凄い作品。自分が何度も死にかけることで母親を守ろうとしていたルイが切なかった。

そんなことが続けば大人を小馬鹿にする子供になるのも理解できる。ルイは他人が理解できない狭い世界で孤独に命を削り続けてい
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アスファルト(2015年製作の映画)

3.7

こういうの好きです。それぞれの部屋でそれぞれが何気ない出会いをしていて面白い。各自好き勝手奮闘している所がフランスらしいというか、C’est la vieって肩をすくめてる感じ…笑

おばあちゃんと息
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

子育ての大変さ。これでもかという位しんどく、観ているだけでノイローゼになりそうなシーンが多々あった。

旦那さんは子育てにあまり協力的でないというか興味がなく、自分も子供みたいにご飯は待ってるだけ、寝
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2重螺旋の恋人(2017年製作の映画)

4.5

このよく分からない洪水に呑み込まれる感じがすごい。

ポールとルイ、クロエとサンドラ2つの双子が絡まり合った感じになっています、頭の中。改めて最初からまた観たくなります。面白かったー。こんなに沢山の解
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クロエ(2009年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の髪止めのシーンの余韻がすごい。家族が再スタートするためにクロエが身代わりになったような、何とも言えない余韻。

最初はデヴィッドを誘惑して仕掛けるだけのつもりが彼が本気になってしまうとか、旦那も
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『注文の多い料理店』を読んでいる時の不気味さに似ている。洗脳にあった黒人達が奇妙過ぎる。五感がじわじわとえぐられていくような作品。

黒人への差別というより、黒人の超越した身体能力に嫉妬した愚かな白人
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追想(2018年製作の映画)

3.7

すっごくすっごく切ない映画。
なんでこんなことになっちゃうの?って思いながら。好きだからこそなのに、もどかしい。

結婚ていうのは未熟な2人が一生かけて理解しあっていくものなんだなと思ったし、最初から
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ヴィオレッタ(2011年製作の映画)

3.5

主役のアナマリア・バルトロメイの妖艶さに鳥肌が立った。観ていて混乱する場面も多々ある。この子は子供なの?女なの?って。

実話ということですごく衝撃だった…エヴァ・イオネスコの幼少期。

アナマリアは
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17歳(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

結構色々隠された恐ろしい映画だと思う。一番気になったのは、主人公の感情の揺れ動きが一切感じられない所だ。

初めての行為の時、浜辺でイザベルの分身が行為中の自分を見つめるシーンがあるが、虚無感しか伝わ
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17歳の肖像(2009年製作の映画)

3.5

何回観ても好き。
自分が幸せになるのに、近道なんてない。あらゆる責任から逃れ、楽していい思いをしようとする人には、それなりの人生しか待っていない。

若い時って、どんなに周りの大人達がこうしなさいと言
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ラ・チャナ(2016年製作の映画)

-

余計な言葉やナレーションは入れず、息遣いとステップでフラメンコとラ・チャナの真髄を伝えようとしている映画。

ドキュメンタリー映画というと、主人公がインタビューを受けて自分の言葉で語って…という作り込
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ボリショイ・バレエ 2人のスワン(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

例えるならユリアは才能の人、カリーナは努力の人という感じ。

ストーリーとしては、バレリーナ達と講師陣との確執だったり恋愛のもつれだったりと、多少ぐちゃぐちゃはしていたものの、ユリアとカリーナがライバ
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ポリーナ、私を踊る(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

バレエ映画だけど、他のバレリーナとではなく自分自身と戦い続けるのがいい。

何かを成し遂げるには、ライバルより自分自身に勝つことの方が大変なことなのかもしれない。上に上がるにつれ周囲の雑音に流されるの
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エレジー(2008年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ペネロペ・クルスの、どんな役を演じていても漏れ出てしまうあの哀しさや熱量が好きです。あの、愛する男(大抵、ろくでもない奴)のために身を投じ、落ちていく姿と脆さが何とも言えず美しいといつも思う。

 余
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