chidorianさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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RENT/レント(2005年製作の映画)

4.0

Netflixの配信予定リストに『tick, tick... BOOM! 』が入っているので、久しぶりに『RENT』を観直した。
この作品を知ったのは映画版公開よりも前、ラジオでかかった曲に衝撃を受け
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ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

4.0

最近では『海辺の彼女たち』のベトナム人技能実習生の事だったり、この映画のアフガニスタン難民の事だったり、フィクション、ノンフィクションに関わらず、映画は狭い日常を過ごしている私の視野を広げてくれる。>>続きを読む

つかみ損ねた恋に: ディレクターズカット(2021年製作の映画)

3.6

最近の台湾映画では『先に愛した人』がとても好きなのだけれど、この作品はそのスタッフチームが作ったものらしい。
前作のキャストがゲスト出演していたらしいが、ロイ・チウはどこに出ていたかわからなかった。
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走れロム(2019年製作の映画)

4.2

現代ベトナムを描いた映画を観るのは初めてかもしれない。トラン・アン・ユン監督の作品は昔観たが、あれはフランスで撮影されたものだった。そのトラン・アン・ユンがプロデューサーとして名を連ねているのがこの作>>続きを読む

逃げた女(2019年製作の映画)

3.8

ホン・サンスの作品は何本か観ているけれど、劇場で観るのはこれが初めてだったりする。
食事と会話をクールに淡々と、あの独特のズームやパンを使って撮影するスタイルは今作も変わらないけれど、内容は時代の流れ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.9

[2021/09/23 1回目]
ここ最近では最高の映画体験だった。というか、先週観た映画に満足できなかったのが大きいんだけど、観ている間ずっと幸せで、何でもないシーンなのに何度も涙ぐんだ。
『寝ても
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

町山智宏氏が今年ベストとまで言い、他の批評家の評判も良かったので鑑賞。
だがしかし、つまらないとは言わないが、左程面白いとも思わなかった。
自分が満足しなかったときに、Filmarksのレビューで酷評
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スズさん 昭和の家事と家族の物語(2021年製作の映画)

4.6

横浜シネマリンで、ドキュメンタリー映画『スズさん~昭和の家事と家族の物語~』を観る。
公開されている劇場はシネマリンだけみたいなので、横浜に住んでいて良かったと思いました。

(2021/09/14追
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8

以前からアマプラにはあったんだけどリストに入れっぱなしになっていて、Netflixで配信が始まった途端に観るってのはどうなんだ。まあ物事タイミングってことかな。
放置していた理由のひとつに、まずはオリ
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僕の帰る場所(2017年製作の映画)

4.5

観終わってから時間が経つにつれ、これは凄い映画だと気付いてきた。
「ドキュメンタリータッチ」という言葉があるけれど、この映画はまさにそれ。在日ミャンマー人家族の日常に、寄り添うというよりグイグイ入り込
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

4.0

ブータンは「いい国」っていう印象だけど、そりゃ色々問題はあるよなあ。現代ブータンを垣間見ることができる映画。

お話だから仕方がないんだけど、ダメ教師ウゲンの行動にハラハラ、イライラ。映画の中に入って
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過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道(2020年製作の映画)

4.0

森山大道は尊敬する写真家の一人。『ニアイコール 森山大道』から20年。80歳になっても変わらない姿に嬉しくなる。

本編にはないのに、冒頭だけ菅田将暉のナレーションが入って、異質感が溢れているのだが、
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.6

元トーキング・ヘッズのデイヴィッド・バーンが作ったブロードウェイでのショーを、スパイク・リーが映像化したもので、アメリカでは劇場公開できず配信になってしまったらしい。日本では大画面で観られるのでラッキ>>続きを読む

わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.3

滋味のあるスープを飲んで体が温まるような映画だった。

日常を淡々と写すことで、暮らしぶりはもちろん、性格や感情の動きまでが伝わってくる。
姪のクリス役以外はほぼ素人で、本当の叔父さんと獣医さんだった
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.2

原作は未読。話題作だったけど劇場公開時はスルーしていて、アマプラに上がっていたので、まあつまらなかったら止めればいいやくらいの気持ちで観始めて、完走。面白かった。

アラサーおひとりさまのみつ子の気持
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世紀の謎・空飛ぶ円盤地球を襲撃す(1956年製作の映画)

3.6

1956年製作ということは65年前の映画だ。私は、30年以上前だったと思うが、テレビで深夜にやっていたのを観たことがある。

今回アマプラに上がっているのを見つけて、あらためて観たら何か違う。モノクロ
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.5

スティーヴン・ユァン、ユン・ヨジョンが出ていてアカデミー賞を取るかもしれないと前評判も高く、予告編を見たら家が燃えていて、これは『北の国から』ではないか!と勇んで映画館へ出かけたが、正直さほど良いと思>>続きを読む

野球少女(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

良い映画だった。野球映画として、青春映画として、女性映画として、家族映画として、いろいろなところに目配りが効いていて、ある種のファンタジーではあるけれど現実をきちんと踏まえてもいて、作り手の誠実さを感>>続きを読む

あの頃。(2021年製作の映画)

3.8

松坂桃李演じる劔がふとしたきっかけで松浦亜弥を見て涙を流し、崖から落ちるようにアイドルに嵌まるというのはドルオタあるあるで、私の場合は2011年のももクロがそれだった。
以来今まで様々なアイドルを追い
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サバハ(2019年製作の映画)

4.2

息子に、『哭声』が好きならこれも好きだと思うと勧められたので観た。面白かった!
『哭声』はキリスト教の世界観を韓国の村社会に当てはめてみたら、というような映画だったけれど、こちらはキリスト教や仏教やそ
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スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

4.5

韓国初のSF大作だそうで(製作費約22億円)、予告編を見て楽しみにしていたのだけれど、期待に違わぬ面白さだった!
設定は確かに『エリジウム』に似ているけれど、こちらの方がエンターテイメントに振り切って
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羊飼いと風船(2019年製作の映画)

4.6

とても切ない気持ちになったけれど、懸命に生きている羊飼い家族のひとりひとりが愛おしく、なんとか皆幸せであれと願わずにはいられない。

隣村の友人から種羊を借りてきて雌羊と交配させる羊飼いの話と夫婦の性
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監視者たち(2013年製作の映画)

4.0

佐久間Pが面白いとツイートしていたので軽い気持ちで観始めたら止められなくなってしまって一気にラストまで。
香港映画のリメイクだそうだが、そちらは観るのが難しそう。
なんといってもストーリーが最高なんだ
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ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

2.0

東京じゃないけど都会で生まれて育った身としてはむしろ田舎は憧れの対象だったので、こういうコンプレックスを心底理解することはできないのかもしれない。同じように都会に対する憧れも、肩肘張った緊張感もないか>>続きを読む