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夢も現実も厳しい。
おとぎ話とは突き詰めれば残酷な話であることもあるけれど、まさに厳しさを心に突き刺してくるファンタジーでした。
グロテスクなおとぎの住人や生々しい描写の多い現実世界に、全編通しての痛>>続きを読む
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無実の反体制的でない黒人のパトリックが、テロ封殺を目的とした公安の拷問を受けたことによってテロリストになっていくという矛盾に満ちた展開。しかし抑圧する白人の公安職員側が悪かと言えば、テロ抑止という正義>>続きを読む
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少年少女のちょっとした冒険譚なので観賞後の印象は「グーニーズ」に近い。まあ、スピルバーグにゼメキスが制作しているし、元々そういう企画なんだろう。ただ化け物家屋になった裏話は結構ハードな話じゃないか。そ>>続きを読む
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「もしジョージ・W・ブッシュ大統領が暗殺されたら」という“if”の世界を描いた疑似ドキュメント。
ブッシュ大統領に対するデモ、暗殺後の犯人捜し、真犯人が分かっても仕立てたシリア人容疑者とアルカイダを結>>続きを読む
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地球温暖化問題を取り上げた講演を続けるアル・ゴア元米国副大統領の姿を追ったドキュメンタリー。
ゴア氏の講演内容をそのままビデオ化したような内容ではあるけど、講演内容がビジュアル的で分かりやすくプレゼン>>続きを読む
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非常に重苦しい雰囲気の続く話だし、特に娯楽作品のような盛り上がりもないのに、ドラマとしての一本筋が通っていてると思います。フィクションなのに真実味のある諜報員(マット・デイモン)の雰囲気と、監督デ・ニ>>続きを読む
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名匠ロバート・アルトマン監督の遺作ですが、恥ずかしながらアルトマンの作品はこの映画が初めてです。全編に流れるカントリーやウェスタンの楽曲が小気味良く楽しいけれど、“死”という作品のテーマを画面の背後に>>続きを読む
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主人公のアライグマの声ってブルース・ウィリスなんですね。意識的に聞かないとあんまり分からない感じ。しかし向こうの役者は声優をさせても上手いよなあ。
ストーリーは人間の飽食に対する皮肉を込めた内容。ゴミ>>続きを読む
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甲子園を目指す高校球児達の姿を追ったドキュメンタリー作品。
正に青春の一ページ、眩しいです。日本特有の高校野球文化というのは、米国人の目からすれば奇異に見えるかもしれないけど、この映画の描き方はちゃん>>続きを読む
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えーと、ストーカー映画ですね。その老教師を演じるジュディ・デンチは、この恐い役を貫禄たっぷりに演じてます。さすがです。
新任教師役のケイト・ブランシェットもさすがに上手い。ただこの役はいずれバレるよう>>続きを読む
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ポール・ヴァーホーヴェン監督らしいエログロな演出も見られるけど、でも本筋である戦争ドラマとしてかなり気合いの入った作品になってました。
やはり自身の戦争体験もあって思い入れがあるんだろうね。
ストー>>続きを読む
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作品として言いたいのは“結果ではなく過程が重要なのだ”と、目的であるはずのミスコンの描き方を観ていても分かりますな。でも、だからといってこの問題だらけの家族のそれが解決するわけでもなく、むしろその問題>>続きを読む
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俺自身は嫌煙派ではあるけど、この映画で描くところの活動は面白かった。喫煙擁護を主人公側に置きながら、映画のスタンスは擁護でも反対でもなく、両者ともの極端なやり方を少々皮肉った展開が心地良いです。
公聴>>続きを読む
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白人女性を黒人男性が鎖で繋いで軟禁するという、とんでもないシチュエーションw しかしそこで描かれるのは実にヒューマンなドラマでした。(トラウマから来る)女性の行為を治療しようとする敬虔なクリスチャンの>>続きを読む
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1959年、TVシリーズ「スーパーマン」で人気を博しながらも自殺したジョージ・リーブス。ハリウッド大物の黒幕説や婚約者による殺害説がありながらも、迷宮入りの実話を描いているだけに結局真実は闇の中。まあ>>続きを読む
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とんでもないバカな死に方をした人物を“悪い遺伝子を消した”として表彰する“ダーウィン賞”。そんな事故にあった人を調査する保険会社のコンビを描いたコメディ。
ネタの着眼点は凄く良いのに、なんだかとっても>>続きを読む
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サンフランシスコの観光名所としても有名な金門橋。ここは年間に二十余人が飛び込み自殺を行う場所でもある。
この映画はそんな投身自殺の場面を望遠カメラで捉えながら、彼らの関係者にインタビューを行うという趣>>続きを読む
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劇中劇の形で描かれる思いつき物語のイメージ。
これが特異で、美しい世界遺産の風景と、舞台劇の様な派手な衣装と相まって鮮烈な印象を残しますな。
こういう画面の構成力や想像力は確かにすごいと思う。
ただ、>>続きを読む
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さて、どうしたものか。
正直言って90分という時間にアラバスタ編を凝縮して描くという方法は失敗だったと言うほか無い。
原作を知っている者は、そのストーリーの端折り具合に面食らうし、初見の者は人間関係や>>続きを読む
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終戦記念日という、最も靖国神社が注目される日をカメラで撮っているだけあって、…非常に騒々しい。
なんでここがこんなに騒がしいのか。
そういう意味で非常に残念な気分にさせてくれる映画ではあった。
この>>続きを読む
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とことんテンションの高い阿部サダヲの演技に圧倒されるが、主人公の常人とは思えない才能の発揮の仕方はギャグとしては面白い。
しかし野球選手になるあたりからはあまりにも荒唐無稽すぎたし、それと並行してドラ>>続きを読む
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序盤に提示された世界観は面白いけども、壮大な設定の割にこぢんまりとした話で終わってしまっているのがなんとも勿体ない。
相当の巨大企業と思われる敵組織があって、マッドなボスを倒したらそれでお終いって…。>>続きを読む
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「私は女優としての才能があるのに、世間に認められないのは周りが悪いからだ」と思いこんでいる自己中長女。
彼女を演じる佐藤江梨子がとんでもなくイメージにはまっている。
逆に言うと佐藤江梨子のキャラクター>>続きを読む
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主人公の中学~社会人までの青春模様を3話オムニバスで描いた新海誠監督のアニメーション。
第1話は「桜花抄」はモノローグ(手紙の内容だけど)と風景描写の積み重ねが、いかにも新海作品らしい構成。
相手と>>続きを読む
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年上の女講師に翻弄される主人公を松山ケンイチが演じているけど、どこか情けない感じがイマドキの若者っぽい。
逆に女講師を演じる永作博美は、飄々とした雰囲気と主人公“みるめ”に対する力関係が実に小悪魔的で>>続きを読む
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劇場型犯罪事件を扱った話としてはなかなか緊張感があって良かった。
どちらかというとメインの殺人事件の捜査そのものよりも、主人公が抱える過去の事件の葛藤や、警察内部の権謀、TV局の視聴率合戦などといった>>続きを読む
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毎夜チェーンソーを持った謎の大男との死闘を繰り広げる女子高生。
偶然その場に居合わせた主人公は、彼女の闘いに協力することにする。
設定だけ聞けばマンガチックなヒーローモノ(?)ものなんだけど、“チェ>>続きを読む
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世界観や設定などは全三巻の原作から結構アレンジされているものが多くて、原作を読んでいる者にとっては微妙な変更点もあるものの、まあ許容範囲かとは思う。
ただ、観ていてもどこかしら“映画を観ている感じ”が>>続きを読む
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前作「のび太の恐竜2006」と同じく、TVアニメ版とは全く違うタッチの画が良い感じ。
特に序盤、今まで観たこともないくらい“やわらかそうな”ドラえもんの演出と来たら、思わずさわってみたくなるw
今回は>>続きを読む
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原作は未読。
親子愛モノの話にめっぽう弱い俺ですが、この作品は直球ど真ん中で迫ってきますね。
学生時代にオカンの仕送りを自堕落な生活の為に使い切ってしまうような主人公の親不孝ぶりがあるからこそ、癌にな>>続きを読む
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タイトルで勝手な想像をして観始めたけど、やられました。
完全にコメディじゃないかw
しかもドタバタ劇ではなく、人間の“欲”から生まれる嫌な感じ(なので鑑賞中の気分は悪い)の状況をマッタリとしたテンポで>>続きを読む
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同名コミックが原作ですが、そっちは未見です。
同じ山下敦弘監督の作品でも、「松ヶ根乱射事件」で描いたような“田舎”の闇の部分とは正反対の雰囲気が良い。
まあ、この純朴な田舎像はもはやファンタジーなんだ>>続きを読む
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微妙な間とシュールな小ネタの積み重ねで独特の世界を提供してくれる三木聡監督の作風そのままに、東京の風景を切り出した何とも魅力的なロードムービーでした。
個人的には今までの三木作品の中で一番良かったかも>>続きを読む
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車を使った襲撃・強奪アクションはこのシリーズの特徴だけど、もう一つの特徴だったストリートレースの要素が減り、その代りに銃撃戦などのアクションが加わってかなり熱い。ということでこれまでのシリーズから少し>>続きを読む
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2作目の続きなのに、その2作目にはほとんど触れられないw それはともかくドミニクとブライアンのコンビは良い感じ。ストーリー的にも二人の利害を一致させて再会からバディムービーへと上手く運んでいるし、潜入>>続きを読む
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前作までと打って変わって、というか登場人物も舞台も変わってシリーズものとしては大胆な転換。カーレースがシリーズの顔であるから、こういう思いきりは評価するものの、日本人としては米国から見た妙な日本観が散>>続きを読む