円柱野郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 53ページ目

円柱野郎

円柱野郎

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ワイルド・スピード(2001年製作の映画)

3.5

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レースシーンは迫力満点。多少のVFX(視界がゆがむ)などの遊びのシーンもあるけれど、実車でも撮影の工夫でかなりのスピード感が体感できる。トラック強盗の場面もなかなかのアクションシーンだけど、トラックが>>続きを読む

用心棒(1961年製作の映画)

4.5

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いやはや痛快!
娯楽作として実に面白い。
まあなんと言っても、主人公の桑畑三十郎(自称)のキャラが際立っている。
情に厚くそれでいて剽軽なところもあって、実に格好良く憎めない男。

序盤は自分の思い通
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椿三十郎(1962年製作の映画)

5.0

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黒澤明監督作、「用心棒」の三十郎を主人公にした姉妹編。
藩の重臣の不正を暴こうと奔走する若侍達の危なっかしさに、見かねた三十郎が一肌脱ぐというストーリー。

話も100分程度で短く纏まってるし、何より
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椿三十郎(2007年製作の映画)

4.0

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説明不要のあの傑作を、リメイクしようなんてのはすごく勇気の要ることだとは思う。
黒澤作品に手を付けて下手なモノを撮れば叩かれるのは目に見えてるからね。

森田監督はそこでオリジナル脚本をそのままにして
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大日本人(2007年製作の映画)

2.5

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主人公へのインタビューという疑似ドキュメントタッチで話が展開するが、独特な間というか雰囲気がずーっと続くので、松本人志の笑いを受け止められる人間でないと、観ているのは辛い。
「ここで笑わそう」というの
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それでもボクはやってない(2007年製作の映画)

5.0

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ある青年の、身に覚えのない痴漢による裁判での闘いを通して、日本の裁判制度に問題提起した作品。

周防正行監督は前作から10年ぶりの作品でも全く衰えていなかった。
それどころか痴漢冤罪事件を通して今の裁
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ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)

4.5

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まさにチャンバラ映画。
アニメならではの迫力ある剣戟は見事だし、実写では出来ないウソを巧みに使いつつもファンタジーになりすぎず、ちゃんと時代劇になっているところに好感が持てる。
というか、見せる殺陣と
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図鑑に載ってない虫(2007年製作の映画)

3.5

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相変わらず全力で不条理な小ネタを積み重ねていく三木聡監督。
もうストーリー進行に関係ないネタがほとんどで、監督作風を知らなければ全く理解できないかも?
それでも俺は、同じく不条理コメディの三木監督作「
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菅井君と家族石 THE MOVIE(2007年製作の映画)

3.5

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「秘密結社 鷹の爪」どころか、「菅井君」まで映画化してしまうとは…、一部で飛ぶ鳥落とす勢いのFROGMANはすごい。
ノリはWeb時代から変わらないナンセンスギャグの連続。
というかWeb時代のものを
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真・女立喰師列伝(2007年製作の映画)

3.0

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スーパーライブアニメ「立喰師列伝」の後、女立喰師をテーマに制作された6話オムニバスの実写作品。

第1話「金魚姫 鼈甲飴の有理」は、「立喰師列伝」や「女立喰師列伝」にも通じる雰囲気を残した話。
モノロ
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しゃべれども しゃべれども(2007年製作の映画)

4.5

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東京の下町を切り出したかのような情景が良いですね。
それに、大きな話ではないけれど、登場人物それぞれがちょっとずつ成長していったラストが小気味良いです。

俺は落語を言うほどは聞いてない。
なので、「
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ローン・レンジャー(2013年製作の映画)

3.5

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愛馬シルバーを駆り、悪漢を倒し繰り広げられる活劇…が終盤まであまり描かれない。
平和主義のジョン・リード検事がインディアンのトントと出合い、如何にローン・レンジャーとなったかのドラマが主体なのだけど、
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実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)(2007年製作の映画)

4.5

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若松孝二監督が自信の集大成と位置づけて私財を投げ打って制作した、連合赤軍誕生から“あさま山荘事件”までの実録映画。

安保闘争や赤軍による武力闘争は、俺の生まれる前の時代の話であって映像や文献でしか知
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自虐の詩(2007年製作の映画)

3.5

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原作が基本的に4コマギャグマンガなので、映画も前半はドタバタコメディ調。
後半は人情ドラマとして泣かせにかかる展開になってくる。

原作を読んだ身としては、日常のエピソードの積み重ねに関しても、そのエ
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恋空(2007年製作の映画)

2.5

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一人称で主人公の半径5メートル圏内で起きた出来事を、その場その場の情感だけで描いているような原作に比べると、映画はもう少し6~7メートルくらい周りの見通しがあった気はする。
だけど男の俺が観るには、主
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ゲゲゲの鬼太郎(2007年製作の映画)

3.0

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ウエンツ瑛士が鬼太郎を演じるというので、観る前から「え~!?」と思いもしたけど、案の定鬼太郎の格好をしたウエンツにしか見えなかったw
基本的にどの役者も見た目を合わせているだけで本人のままに見えるんだ
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真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝(2008年製作の映画)

3.5

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4作目の「トキ伝」は2作目と同じくOVA展開だったので、シリーズ5作目の本作が劇場第3弾ということに。
今回は完全にオリジナルストーリーなので、知っている話をなぞっているだけのこれまでのようなダイジェ
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真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章(2007年製作の映画)

3.0

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2作目の「ユリア伝」はOVA展開だったので、3作目の本作が劇場第2作。
宇梶剛士のラオウはTV版のイメージを切り離して考えれば聞ける演技になってきた。
そういう努力の影が見えるのは好印象なんだけども、
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真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章(2006年製作の映画)

3.0

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キャストが変わったことをどう受け取るかで作品の印象が変わってしまうと思うのだけど、まあTVシリーズのイメージが強烈過ぎるので、どうしたってこのキャストでは負けてしまう。
ケンシロウの阿部寛はまだしも、
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クローズZERO(2007年製作の映画)

3.5

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自分自身としてはこういう世界には関わりたくないものの、高校の頂上を取る為に目的に向かって突き進む不良達の熱みたいなものが、カッコイイ姿だというのは分かる。
俺は原作を未読だったんだけど、“主人公が転校
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キサラギ(2007年製作の映画)

4.5

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まるで舞台劇の様な展開って、原作は舞台ですが。
限定された空間で、メインの5人だけで話が進むし、演技の方もやはりちょっとリアルとは違う特殊な雰囲気があるんだよね。
ケレン味と言うか、わざとらしさと言う
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監督・ばんざい!(2007年製作の映画)

3.0

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庶民映画に恋愛映画、恐怖映画にSF…と様々なジャンルを試す様が面白い。
作品作りの苦労をギャグにすることを作品に出来る監督は少ないし、ある種の自虐をもった自己解体という作業すらも作品にしてしまうところ
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河童のクゥと夏休み(2007年製作の映画)

5.0

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一見すると江戸時代から眠りについていた河童と、普通の一家である上原家の人々との出合いを軸にしたストーリーが展開するファンタジーだけど…。
子供達の生活や行動、河童の存在を知ったマスコミの大騒ぎ、何かを
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俺は、君のためにこそ死ににいく(2007年製作の映画)

4.0

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特攻隊員達の最期の日常を描く作品であれば、彼らの感情に入り込んだ演出にもなってしまうのだろうと思っていたけれど、観てみると意外にサッパリした作品だった。
いや、サッパリというのは語弊があるけれども、カ
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ALWAYS続・三丁目の夕日(2007年製作の映画)

4.0

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オープニングでまず度肝を抜かれ、ボルテージ全開で三丁目の世界に引き込まれてしまった。
BGMのイントロで「まさか!」と思い、本当にゴジラが現れた時は「まさかここで出会うとは!」と大興奮w
昭和30年代
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エクスマキナ Ex Machina ー Appleseed Saga(2007年製作の映画)

3.0

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もはや士郎正宗の「アップルシード」的な話と言うよりは、完全に切り離された世界のような気がする。
そう頭の中で切り替えてオリジナル作品として観ても、どこかで聞いたような展開が気になるわけだけど。
“「人
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APPLESEED アップルシード(2004年製作の映画)

3.5

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個人的に士郎正宗と言えば「攻殻機動隊」。
その彼の商業デビュー作「アップルシード」の映画化。残念ながら原作を読んでいなかったので、事前知識がなかった。
そういう意味では素直に“映画”として楽しむ事が出
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

4.5

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放送当時の原画をそのまま流用している部分が多いので、新カット以外の構図やカット割りはほぼ“TV版のまま”。
でもそれはそれ、新技術(CGなど)を取り入れて新たに書き起こした作画は非常に質が高いね。
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明日への遺言(2007年製作の映画)

3.5

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岡田中将という人物を、俺はこの映画で取り上げられるまで知らなかった。
罪状は名古屋大空襲の時に捕獲した米兵を略式手続きで処刑(斬首)した罪。
彼は斬首を実行した部下には罪が無く、上官として命令した自分
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ハンニバル・ライジング(2007年製作の映画)

3.0

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後々の“あのレクター博士”がどのようにして成ったのかというのは至極興味の湧く題材だけど、この作品は面白くありませんでした。レクターというキャラでなければ良かったのかも知れないけど…。そもそも観ていても>>続きを読む

スパイダーマン3(2007年製作の映画)

4.5

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テーマは赦し。

今作でも見事なストーリーを作り上げたサム・ライミ。
伯父の死の真相、ハリーとの対決、ピーターとMJの恋模様。
1作目から引っ張ってきたネタを、三部作の完結編として見事に纏め上げたよな
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スパイダーマン2(2004年製作の映画)

4.5

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前作から2年後に公開された続編。

劇中の時間経過も2年ということで、劇中でもスパイダーマンが認知された中で日々活動を続けるピーターだったけど、そのヒーロー活動と自分の人生の間の葛藤が大きくなる…とい
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スパイダーマン(2002年製作の映画)

4.5

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マーベル・コミックを代表するヒーロー、スパイダーマンの出自と活躍を描いたシリーズ1作目。

アメコミ実写映画は子供の頃に「スーパーマン」シリーズや「バットマン」シリーズをTV放送で観て育った身なので、
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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(2007年製作の映画)

4.0

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短い制作期間でよくここまで話を膨らませて纏めたなとは感心する。まあ端々に強引な展開もあるけど…。例えば海賊長やカリプソというキーワードは前作までに出てこなかったし、突然そういう話が湧いて出るように見え>>続きを読む

パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(2006年製作の映画)

4.0

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よくこういう風に話を膨らませるもんだと感心するし、またジャック・スパロウとデイヴィー・ジョーンズの際立ったキャラが印象的。特に“深海生物と同化”しているデイヴィ・ジョーンズ一味の造形は面白い。
船が北
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パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち(2003年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーランドのアトラクション、“カリブの海賊”を題材にしたアドベンチャー映画。まさに活劇というのがピッタリくる内容に、最初から最後まで楽しませてもらった。不死身の海賊団とイギリス兵の戦いを見ている>>続きを読む