ローレン・バコールという魅惑の女をこれでもかってくらい食らわせていただきまして……のめまい 当時19歳、雑誌の表紙を飾った姿がホークスの妻の目に留まり本作でデビュー もともとは早口の鼻声だったところを>>続きを読む
映画って最初の最初から最高だったんかい!の興奮と幸福感に包まれながら108本のシネマトグラフ作品を連続して観るうれしい時間 本作の監督にしてリュミエール研究所所長でもあるティエリー・フレモーによる愛と>>続きを読む
最近なかったくらいスヤスヤ寝てしまった サイレントなのに字幕が多い!今はもうない波止場の飲み屋で、突然の結婚を祝う客たちの咲き乱れる笑顔、伸ばされる腕、交わされる酒、その祝祭感の迫力だけすごい目に焼き>>続きを読む
5月頭のベッケルマラソンで後回しにしていたうちにアヌーク・エメが亡くなってしまった いちばん好きな女優だったと思う、その三白眼の瞳、細い肢体、つられて笑みが溢れてしまう、花咲くような笑顔 カメラにちら>>続きを読む
いくらなんでも破茶滅茶すぎる 堅物な博士が唯我独尊自由奔放なお嬢様に気に入られてしまいとんだ目に遭うスクリューボールコメディ、といえば通りはいいけど、こんなすれ違い・アクシデントが起こったら面白いでし>>続きを読む
観たかったやつスクリーンで観れてうれし 序盤から想像したことの25倍いろんなことが起きてた 夜の沼のほとりで待ち合わせする都会の女との禁断のキス 主人の異変を察して?ボートまで一直線に飛んでくる犬 乗>>続きを読む
ロシア帝政と革命の相克を描く名作??ぜんぜんピンとこないぜ と思ってたのにボロボロ泣いてしまった……黄金期のハリウッドの炊き出し(という名のエキストラ募集に殺到する貧困者集団)から物語が始まることもあ>>続きを読む
特に魔法とかのないギョームブラック マスクの着用を義務付けられた2021年の記録 映画用に作り込まれてないリアルな思春期の女の子を描くのは別にいいんだけど反射的にウッときてしまうものがある、という葛藤>>続きを読む
CMBYN以来ルカグァダニーノからは離れてたけど、こんなチャラくなってんだ、とびっくりした 確かにCMBYNでもまずは欲望が先にくるのがいい、欲望が未来を先導していく様子が と思ったのを覚えてるけど、>>続きを読む
赤い河も大概信じられない何??てなったけどある意味でそれを超えてくる お仕事パートと退勤後のドラマパートを行き来する物語は無数にあれど、東アフリカで数々の野生動物(サイ、キリン、シマウマ、ガゼル、サル>>続きを読む
『瞳をとじて』見て以来見ねば見ねばと思ってた 赤い河と打って変わってオープンセットの町の中をウロウロするばかりのほのぼの西部劇でチューニングがしばらく合わなかったけど、この空気感を楽しめばいいのかと気>>続きを読む
濱口竜介の映画講義で紹介されてたのを機に鑑賞(濱口竜介も三宅唱もハワードホークスの話ばかりしてるし)こんなに面白い映画がまだまだあるなんてうれしくてたまらない テキサスから2000km、1万頭の牛を移>>続きを読む
第13作 なぜか男はつらいよの中でこれだけ記録漏れてることに気づいてながら見で再見 今作からおいちゃんは3代目に変わったそうで、まだお上品路線に完全に切り替わってないかんじはする 看護婦さんのヒロイン>>続きを読む
観てる間なんとも言えないすごい不思議な気持ちになった 濱口竜介との間合いをいちばん意識させられる三宅作品でもあったかも カメラの前で演じることを目指さないワークショップのために集まった非俳優である十数>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
これも記録漏れてた(なみのこえ 新地町と一緒にしちゃってた) 福岡からこのレトロスペクティヴ観るためだけに東京へきて、蒲田のナインアワーズ(オープン記念で半額とかだった)に泊まってキネカ大森に数日通っ>>続きを読む
記録し忘れてた 古代魚、フリスビー、染谷将太と石田法嗣のコンテンポラリーダンス 言葉から離れ身体を撮る練習ってかんじだったけど結局ダンスのことを言葉と思ってそうなかんじがして中途半端に感じた記憶 あと>>続きを読む
「映画は死に瀕している芸術か?」という問いの書かれた手紙と、カメラとレコーダーだけを受け取り666号室に置かれる監督たち 映画の時代はもう終わりなのか、これからはテレビの時代なのか、なんて問いが重要だ>>続きを読む
たまたま目について試写会というものに初めて応募したらスルッと当たった ラッキー オリジナルを大幅に超えているかと言われると、香川照之のあの溢れんばかりのヤバい奴感(でもなんも考えてなさそう感)が失われ>>続きを読む
河合優実も河井青葉も好きだし快演だったと思う、佐藤二朗もよかった、よかったけど、実話だろうがなんだろうがさすがにジェンダー表象に悪意がありすぎる、憤りをミソジニーに帰着させてすっきりさせる前に構造を語>>続きを読む
小豆島出身の夫とさすがに観るかと鑑賞 もちろん全然not for usではあるのだけど、小豆島ロケが素晴らしくて結構ふつうに泣いてしまった 夫の母校だし、なんなら夫の代からいる名物教師が映ったりもして>>続きを読む
ファーストカウ公開時にやたら三宅唱を見かけるなと思ってたけど理由がよくわかった 時系列としては逆だと知ってなお和製ファーストカウすぎる 自然光や雪頼りでよく撮るなって楽しかったし音楽のアンバランスなフ>>続きを読む
ちょっと夢すぎたかも 三宅唱ってヒップホップのイメージだけど最初期作のこれはかなりロックみを感じた 北海道の高校生のやや怪しいバイト奮闘記 三宅唱はこのときから職場萌えのひと、特にはぐれものたちが集っ>>続きを読む
石橋静河の声が好きなんだな〜わたしは となる ソファの上で起きて歯を磨いてベーコンエッグを作って食べて、手元のPCから印刷した脚本(カップルの別れ話)を読み上げては改稿する ほんとうにいい声だ 別れ話>>続きを読む
四宮秀俊のカメラが好きなんだな〜わたしは となる 青ワンピースを着てスニーカーを脱いだ石橋静河が海辺で踊るだけ、と言ってはそれまでだけど、作品のほとんどの時間はなぜか踊りと波との調和が完璧に整うまでの>>続きを読む
むっちゃ楽しい 楽しすぎる ヒップホップのことは何もわからないけど「これまじかっこいい」「さっきのよかったじゃん」「これは置いときます」と知らない判断軸でレコードが精査されていく過程からもうずっと楽し>>続きを読む
コロナ禍のサンクスシアターすべりこみで観ようとしたら一瞬で寝てしまって結局観れなかった、以来のリベンジ 確かに目を開いて観てたはずだけど結局夢を見てたみたいだ 地元の友人の結婚式に向かっているはずが高>>続きを読む
前回カイロの幼少期の記憶を辿りバイオリンをバックに父ウィリアムサイードの残したフィルム映像が流れ…のあたりで眠りに落ちてしまったので 『エドワード・サイード ある批評家の残響』に目を通した上でコンディ>>続きを読む
今まで観た黒沢清の中でいちばん素直に面白かった ほぼ北野武だけど肌触りの妙・建築の妙・不気味なものの肌に触れる心地がはっきりと黒沢清印でこういう大らかなストーリーラインに沿って技巧を楽しむ映画ならもっ>>続きを読む
説得力のある廃墟を見つけるのが上手オブザイヤーすぎ 「説得力」っていうのが黒沢清を語るキーワードなんだろうな 誰しもがこの狂人はフェイク、この天才もフェイクで、この廃墟もフェイク、女の顔を真っ赤に染>>続きを読む
筋肉隆々な外国人部隊の男たちがアフリカはジブチの青空と乾いた砂との間で訓練したり洗濯したりアイロンかけたり穴掘ったりしてるだけの映画……なのにこのむせかえるような官能は一体なんなんだ!延々と続く美しい>>続きを読む
寝ては覚めても以来気になってた作品かつ、いろんな感想眺めては一体どんな作品なんだ?と詩的なブラックボックスに隠された作品でもあったけどなるほど タイトルの通り、この映画は牛腸茂雄の写真集『SELF A>>続きを読む
阿賀に生きたことのある人にしか伝わらない域に達していて、散漫な映画、というよりもうこの散漫な目線しかこの場所にあるいはこの映画に対して佐藤真は注ぎようがないのだと実感する ヤカンを焚べる囲炉裏が加藤さ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
映画としての良し悪しを別にして、単純に実家つらいセンサーライトがびかびかに光ってつらかった こだわりが強く毎日癇癪を起こす花子を「食べものアート」の作家として大事に愛情を注ぐ母、辛抱強く付き合う父、長>>続きを読む
これも観てよかった 障害者アートの映画、と聞いてついたじろいでしまったのも正直なところだけど、『阿賀に生きる』を観てこの人のカメラは水平に真摯に彼らをまなざしてくれる、と安心して観れたのもよかったし、>>続きを読む
オールタイムベストドキュメンタリーだ 人間、とかかつての日本人、とかって大きな主語で語ろうとすると途端に零れ落ちてしまうような個別具象の煌めきが充満している 地方の老人を、しかも公害被害者である彼らの>>続きを読む
貴重な土曜の昼に(しかも公開2日目で)朝にはほぼ満席になってたこの映画をわざわざ観にくる感度を持ち合わせつつ最後までポップコーン食い続けられるモンスターが場内に何人もいて呻いてしまった 僅かな音に耳を>>続きを読む