サルの素直さと無防備さと、
ミューラーの立場と
ドクの不器用さと
軍の、建前と、兵士の本音と、見てみぬふりできない閉塞感が
時間と距離を経て、変化する過程が丁寧に描かれることの贅沢さ!
ダーク・ボガードは、私の中で英国版船越英二…
時に甘ったれた声で
時に恐怖さえ覚える瞬間あり
そして
なんとも面白い語り口
社会的に「生きる」こと、
いち生命体として「生きる」こと
時間が鈍化させていた前者を
事実が無理に掘り起こそうとする
何一つ見えてないことなどなく
ただ見えてないフリをして
均衡を保っていただけな>>続きを読む
これが母親並びに
家族へのラブレターで、
その「レター」となる今作で
しっかり稼いだ金を親元に返す
めちゃ美しい話じゃないですか。
でもちゃっかりと
美化させてる可愛気も笑える
何度も笑えたし良かっ>>続きを読む
現実に目を向けることができない主人公が非現実と言う名の夢の国へ逃走することで待ち受けるは悪夢のみ
マーク・ウォールヴァーグがかっこよくみえた…
場所や時系列など、意外やこっちも情報量が中々に多くて、ミシェルが険しい顔する度に、わたしも険し顔
『ラルジャン』的不条理劇。この国の警察はとことん腐っているな…
正気でいられないのなら狂ってしまえば良い
力作!
ああ、オフュルス…
原題より邦題がめちゃくちゃ良い
「初恋は消し難い痕跡を私たちに残し、私たちはその上を走り続けるしかない」
という聞いた言葉をすごい反芻している
“魔法”という言葉を使わなければ“嘘”という言葉が使われてしまうのだろうから、せめてもの夢の中にいさせて。
現実として直面している問題ではあるのは大前提として、その向き合い方だとか乗り越え方だとか>>続きを読む
刹那を知っているからこそ
永遠を恋い焦がれてやまない。
永遠が叶わないからこそ
挑むことさえも恐れてしまう。
あまりにも光り輝き、
全てが終りに向かう美しさ。
公開前に追いに追いすぎて
スクリーンに>>続きを読む
劇場を出ると、踏んだり蹴ったりアクシデントが重なって
クリスチャンの気分になれました。
最高。唯一の欠点は長尺のみ〜
寒さによる鈍さと、分厚い防寒具によるぎこちなさ。脊髄止まりで全身に指令を出しているようなタカラくんの行動が、とってもマッチ。
大胆不敵で先が読めない、危険も伴う、さらには雪景色の匿名性が、我々をもタ>>続きを読む